個と組織

どうも日本代表が負けたり引き分けたりの試合をすると、ある種の議論が巻き起こります。
例えば今回も「中村俊輔松井大輔のような個の力が必要だ」ときっとどこかのテレビで力説しているはず。
逆に某ジーコ時代のように「個を集めすぎなので組織力を養う必要がある」とも言われたり。
「個」と「組織」ってどっちが大切なんだろう???


俺の答としては「両方必要」だと思っています。
そしてそれらを繋ぎあわせる事こそ監督力だとも思います。
個と組織が融合してこそ高次元のサッカーができるはずだとも信じています。
そういう意味ではいつもテレビに出てる奴らが力説していることは当たりでもあり外れだと言えますよね。
足りないということは指摘できているものの、そこから先をどうするんだ・・という議論が足りません。
まぁ、彼らは指導者ではなく、指導される側だったことも影響しているんでしょうけど。


もう少し持論を展開させてもらうと、「個ありきの組織」と「組織ありきの個」は別物だと思います。
さらに言えば「個ありきの組織」はクラブチームでの体現は可能ですが、代表チームにはそこまで向かない代物。
むしろ「組織ありきの個」を代表ではやるべきです。


「個ありきの組織」を簡単に日本で例えるならN−Boxが適例だと思います。
名波という強い個性を、周りが自らの役割を認識して動く。
ただこれは長い時間をかけられるクラブだからこそできる芸当だと言えます。
よっぽどジダンや全盛期のロナウジーニョみたいな選手がいれば別ですが・・・。
時間をかけられない、強烈な個性が足りない日本代表では難しいと思います。
ちなみに俊輔や遠藤を中心にした「個ありきの組織」は無理です。周りを生かすことがメインの選手にはきついよ。
というかアジアでは通用しても世界では力量不足すぎます。


一方、「組織ありきの個」が代表に向いているというのは、
監督のカラーで組織を決められるという利点があるからです。
俺はこういうチームにしたいという組織としての流れを決定した上で、個という味を付け足していく。
今のバルサもそれだと思っています。逆にその前の時代のバルサは「個ありきの組織」でしたが・・。
さらに、強い「組織ありきの個」のチームは監督が良いです。モウリーニョなんていい例ですよね〜。
オシムさんもそういうチームを作ろうとしていました。
考えて動くダイナミックなチームを組織として与えた上で、俊輔や松井という個をいれていこうとしていました。
その途中だったのにさぁ・・・・。



で、岡田さんの話になりますが、今の代表で「組織ありきの個」をやろうとしてはいるんですが、
組織を作りきれていないためにあんなことになっています。
というか、最近に至っては「個ありきの組織」になってきています。
今の日本、サッカーの水準が世界に達してもいない国の代表チームで「個ありきの組織」は無理。絶対に無理。
ジーコの失敗を学んで欲しいです。



・・・とまぁ、ただのサッカーブロガーが勝手に書いているわけですが。こんな文章面白いか?
きっと何人かは賛同してくれるだろうと期待しています。
サッカー大好き!!!