2020年の漫画感想 少年マガジンエッジ

2020年のエッジについて語ります。漫画ブログとしてエッジのあるものを残したいわけよ。





〇全体的に
少年ライバルからエッジへと進化していると言ってもいいのではないでしょうか。ライバル時代は、どこがターゲット?ということも多かったですが、今はとにかく尖った作品が多いと思います。まぁ、ライバル作品も面白かったうえでの結果ですし、シリウスとの差異はどこなのかという部分は拭えませんが。強いて言えば、ライバルはマガジンではないですが、エッジはマガジン傘下ということなんでしょう。このちょっとした差異が分かるかなあ~?俺はわかる、君は分からないかもしれないが。


なんと言っても、講談社の看板作品ともいえる「シャーマンキング」を抱えているのは大きいですよね。作者の武井先生は、猫ヶ原という作品をエッジ黎明期から連載しており、エッジと一緒に成長してきたと言っても過言ではありません。こんな素晴らしい原石をよくぞ見つけてきたなと思います。
そこに、ヒプマイという最先端な作品もありますし、あまちんもエッジらしい作品と言えるでしょう。さらに、ライバル時代から支えてきてた作家さんもいて、良い塩梅だなと思います。もうひで吉先生とか坂本憲司郎先生も連れてきちゃいなyo!!
あと、作品として個別には書きませんが、魔法少女みらくるあろはの弟とかも好きです。ヒロインの変身を間近で見て色々楽しむぬいぐるみ風情とかがいます。しかのこのこのここしたんたんも好きです。ギャグ作品としては、抜きんでてますね。



というわけで、今年のエッジなどについて書きましたが、それよりもまあ・・・・個人的には小林ゆき先生が亡くなられたことが今年はとてもショックでした。いや、明確にはエッジ枠ではないんですけど、ライバルでご活躍されていたのでこちらで。
4月に瀬上先生のツイッターで知らされましたが、その時の衝撃は忘れられません。年明けから確かにツイッターにいないなーと思ってましたが、まさか・・・・といった感じ。そういえば数年前も体調悪くされてたなーとか思い出したりしました。人生何があるかわかりません。 
なお、今でもマンガ図書館Zで作品が読めます。過去の作品をどこかに載せたいなということで、俺がマンガ図書館Z(当時はJコミ)を提案しました。小林先生関連での数少ない自慢の一つです。

ご冥福をお祈りいたします。







〇個別に
江戸前エルフ」




知る人ぞ知る作品になってるのが悔しいんですけど、樋口彰彦先生の作品はどれも面白いです。以前はライバルで「あしたのファミリア」を連載していましたが、これも好きな作品の一つです。
この「江戸前エルフ」ですが、異世界から召喚されたエルフが月島で祀られてる・・・・もとい引きこもってる作品です。ぐーたらエルフ(ご神体)とそれを支える巫女さんのお話。種族が違うとはいえ、一緒に住む家族。ほっこりするお話ばかりで、胃にやさしいのがとてもいい。かといって何も起こらないわけではなく、日常(家族)にいる非日常(エルフ)がほどよく盛り上げてくれます。
エルフが江戸時代からずっといるので、昔のあるあるを語るあたりとかは個人的に好きです。なお、主役は月島にいるエルフですが、他の地域にも同じような祀られ系エルフがいます。エルフたちのバタバタも見どころかもしれません。


あ、アニメ化を求む・・・・。








「くにはちぶ」




聞こえ方は悪いですが、長かった・・・・。ほんと長かった。本誌の連載ではついにここまできたか(色んな意味で)という状況になってます。読んでる人は納得してくれると思いますが、ここまでやるか、ここまでやれるかと思うばかりです。
今年の内容はどれもキツイものばかりでしたが、最新号ではようやく種が芽吹きはじめた・・・・と思いたい。ここからクライマックスであってほしい。









「童貞絶滅列島」




よく続けられるなとわりと本気で思います(褒めてます)。エッジといいながらエッジの効いてない雑誌なのでは?という反論は、この作品が全て跳ね返していると思います。
端的に言えば童貞が死ぬって話ですが、素敵な脱童貞を迎えるべく奔走する主人公の頑張りには涙が溢れます。母親はきついし、謎の外国人もきつい。好きな人とできるといいね・・・・。最近はサークルクラッシャーが出てきたけど、どうなることやら。

あと、本編の裏で動く作者さんと編集さんのやり取りが面白いです。もしやこっちが本編・・・・?と思うほど。ニコニコ漫画で読めるので、これを読んでから作品を読んでみてほしいですね。


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