アジア杯三位決定戦 対韓国戦 

○メンバー
GK 川口能活
DF 駒野友一
DF 阿部勇樹
DF 加地亮
DF 中澤佑二
MF 遠藤保仁
MF 山岸智
MF 中村俊輔
MF 鈴木啓太
MF 中村憲剛
FW 高原直泰


交代
ケンゴー→羽生直剛
山岸→佐藤寿人
高原→矢野貴章


PK戦
韓国6−5日本




○総評
・・・・・・。




・・・・・・・・・・。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・何だろうこの虚脱感。
ちょっと落ち着こう。



というわけで、いつも通り感想をどうぞ。
PKを外した羽生を見て少し涙しちゃいました・・・。


良くも悪くも羽生の大会になりました。
今日の試合を見る限り、いや、全ての試合を見る限り羽生はよくやったと思います。
停滞した流れを活性化させて、自ら動いてボールの循環をよくしていました。
さらに決定機もたくさん作り、あと一歩というシュートを何本も放ちました。
ただ、技術が決定的に足りなかっただけなんだよ・・・・。


羽生がいい流れを作っていたのは事実。
どの遠藤よりも、どの中村よりも、どの高原よりも決定機を作っていました。
あとはシュートを入れられればなぁ・・・・。


ここで再確認ですが、羽生の良さは運動量ではありません。
自分で動いてボールの流れを作れるところにあります。そのため、ゴール前でボールが動いてチャンスができます。
ヘタなサイドアタックよりも・・・・、精度の無いセンタリングよりも・・・・、
意味のないバックパスよりも重要な動きをしていました。


そんな彼を責めないでやってください。お願いします。



彼は千葉枠とか関係無しに必要な選手になると思うから・・・。



ただ、羽生自身ももっとレベルアップは必要だろうし、本人もこの大会で感じたと思います。
アジア杯を通して今後飛躍できるかどうかは彼の頑張り次第。とりあえず、Jのほうで頑張ってください。
しかし、ここで大切なのは羽生よりもいい選手がどんどん出てくることが大切です。
今の羽生が3年後まで残っているとは到底思えませんし、彼よりも上手い選手が出ている可能性があります。
ボールの動きを作る上手い選手が出てくるか・・・・。羽生が上手くなっているか・・・・。楽しみです。



シンデレラボーイになりきれなかったなぁ・・・・。
羽生ならなれると思っていたのに。




以下、羽生以外の感想。



何か少し審判の判定が「?」なことが多かった気はしますがね。
アジア杯の3位決定戦に進んだチームに対してホテルや足がなかったりと、今回の大会自体は失敗でした。
日程にも問題ありだし、もう少し気候や移動を考えてほしかったのが本音。ファンのことも考えてやれ。
そういう意味でも運営の質を上げてほしかったです。
で、何が言いたいかというと、運営と同じく審判のレベルもお願いしますってことね。
オーストラリア戦もサウジ戦もこの韓国戦もイマイチだったよ。




今日の試合ですが・・・。
全体的にはこの間の試合と何ら変わりありませんでした。
ただ、プレーヤーとしては「こうしたい!」という意思は見えるんだけど、体がついてこなかった感があります。
それにしても10人相手に攻めきれないのは残念の極み。
羽生がPKを外したとか云々より、固いDF陣をこじ開けるプレーが中盤のスターターから見れなかったことが問題。
俊輔にしてもオシムにしても「日本の方がいいプレーをしていた」「試合内容は日本の方が良かった」と言う。
それはポゼッションが高かったことを言っているのか、やりたい攻撃をできたことを言うのか分かりません。
今日の試合に関しては10人相手にいい試合をしたと言ってもちょっと残念なだけです。


俊輔に期待していたプレーって、もっと決定的なものだったんですがね〜。
最後の最後まで日本のチームのピースでしかありませんでした。
それでも、前半のループパスや逆サイドの展開は良かったと思います。
遠藤にしてもそうですが、たまにいいプレーがあるだけで決定的ではありませんでした。
2人ともに期待していたのは、ドリブルでボールを取られることでもなく、
たまの守備でいい仕事をしてもらうことでもなく、チームの舵取りだったはずなんですが・・・・。



日本は全体的に、やろうとしているサッカーに振り回されていたように思います。
身の丈のプレーが大切だったんじゃないでしょうか。俺はそう思いました。
そのためには、一人一人がやるべきサッカーを理解・・・を通り越して体が動くくらいにならないときついのかも。




まぁ、今日は本当に攻めきれなくて残念でした。
しかし、確かに残念ではありましたが、これまでの過酷な日程を考えるとあまり責めたくもないです。
今回4位になったことで、コンフェデどころかアジア杯のシード権まで失いました。
しかし、次回のアジア杯までに「これが日本のサッカーなんやで!」と示せればいいと思います。
そのためには五輪世代が頑張ってもらわないと・・・・。




さて、今回の敗戦でオシムの解任なんてことにならないことを祈ります。
少なくともトルのような自慢話は聞かなくてすむし、
ジーコのような行き当たりばったりサッカーではないですから。
今のまま・・・・。本当に今のまま強化を進めていきましょう。そもそも現状で交代するとして誰がいるんだ。
千葉から無理矢理引き抜いた老いた指揮官を最後まで頑張らせてやってください。


あと、前にも書きましたが、「あのポジションはやっぱり○○が必要」という議論もやめましょう。
オシムが信じて選んだ選手なので、見てやりましょう。
というか、いきなり召集してやろうとしているサッカーにフィットするかはおおいに謎やで。
ウイイレじゃないんだしね〜。
それでも、今回の選手層の薄さは嘆くものはあったかも。
海外選手を呼んでもいいんだろうけど、Jリーグが今の日程のままでやるなら難しいと思うんですよ。
俊輔も高原も無理矢理来てくれてるしね。まぁ、今日の試合に稲本がいれば・・・みたいな松木的発言はやめよう。
ただ、海外組のポテンシャルの高さを考えるといつかは・・・。
プラスで五輪組の台頭も期待しています。



では、次回の日本代表の試合でお会いしましょう。










あっ、言い忘れてた。









今日の加地のプレーだけはない。ガチで。