日本代表モンテネグロ戦

メンバー
GK 楢崎正剛
DF 坪井慶介
DF 駒野友一
DF 中澤佑二
MF 阿部勇樹
MF 遠藤保仁
MF 鈴木啓太
MF 中村憲剛
MF 山岸智
FW 高原直泰
FW 矢野貴章

交代
山岸→佐藤寿人
高原→水野晃樹
遠藤→今野泰幸
矢野→巻誠一郎
鈴木→橋本英郎
中村→藤本淳吾


○総評
ビッチが多かったね。
もちろん、敵の名前の話ですとも。


さて、我らが日本代表ですが、とりたてて感想のある試合じゃなかったです。もちろん2−0で勝ったのは良かったんですけどね。


というか、モンテネグロのチームにはガッカリです。上背もあるし、テクニックが酷いチームではなかったんですが・・・。
できれば引いてほしくなかったです。特に後半はそう感じました。
前半なんかはそこそこ攻めてきてくれてたので楽しめたんですが、途中から引かれるとなぁ。
まぁ、逆に日本代表は昔から相手が引いてきた時の対処があまり良くないので練習にはなったでしょう。

ただ、今後控えるアジア杯も引いてくるようなチームが多いと思うんですよ。
しかし、それだと世界標準の強いチームと当たったときに戦えない可能性があるんですよね。少なくともジーコの時はその原因は大きかったと思います。

オシムが強いチームと戦いたいと言っている理由もそこらへんからなんでしょうね。
もっと強いチームと当たった時にこそ本当の弱点が見えるはずですから・・・。


引いているんだから戦いやすいじゃないかと思う素人さんは多いんですけど、引かれた相手から点を取るのって難しいんですよ。
あまり良い例ではありませんが、私が高校時代の時に段違いに強い相手には引きまくりでした。
試合には負けるんですが、大体は最少失点でしたからね・・・。身をもって知っているというわけです。


まぁ、先に述べていますが、引かれた時の対処ってそれでも大切ですよ。
そこでより展開力のある俊輔や突破力のある水野という駒は重要になると思われ。特に今回の水野の選択は良かったと思いますよ。もうすでに日本有数のサイドアタッカーに成長してますから。





さて、試合の話はまず置いといて・・。今日の実況とか解説はどうだったんだろうね。
イマイチ、オシムのサッカーを理解しきれていない実況。持論の展開(サイドアタック)しかせず、海外組贔屓をする解説・・・。

なんだかな〜。


というか、実況はウイイレのしすぎじゃないか?ゲームみたいにこうなれば〜的な話ばかりだったぞ。


そして、全体的に海外組の話ばかりだったのも残念。もちろん海外組の実績も分かるし、能力だって高いのは分かるんですが・・・。
もう少し国内組の良さを伝えてもいいと思うけどなぁ。どこか海外>国内なイメージの植え付けをされそうになりました。


中村のパス、展開能力、動きは海外組のそれに負けないものだったと思います。
遠藤だってFKは俊輔のお墨付きみたいだし、バランス、ラストパス、攻撃の芽の摘み取りも良かったように思います。
プラス鈴木の守備専の代わりができる選手なんてそうそういないと思いますがね。良いか悪いかは別として。


むしろ、海外組をいきなり入れたらバランスが取れなさそうだしね〜。
何度も言いますが、海外組は素晴らしいです。素晴らしいですが、だからといって海外組マンセーはおかしいと思います。




次はもう一度、今回の試合のお話。正直、ベストメンバーじゃないかと思ってしまいました。
特に中澤、中盤の4人、高原がとても良かったように思います。


まずは中澤。自己主張はしないし連携を重んじているあたり、いいバックだったと思います。
今回は得点もしたし確実に及第点でしょう。
できれば自陣にくるハイボールを全て処理してくれるまでになってくれると助かります。トゥリオよりもいいんじゃないか・・・?
トゥリオのせいで中盤がグチャグチャになることを考えると・・・・。


次に高原。前回の試合でも思ったんですが、完全にトップの仕事をものにしてきましたね。
これはドイツでも活躍するわ・・・。
ポスト、裏への動き、守備といい全て良かったと思います。次回の大会ではエース確定でしょうかね。あとはパートナーですが・・・。



最後に中盤の4人。もちろん先発メンバーのほうです。
パッサーの中村&遠藤、守備専の鈴木、ノーマルキャラの山岸です。
ボランチというよりは遠藤と中村の動きのバランスが良かったと思います。
というか、4人の中で誰が良かったというよりは、この4人だからこそ見れたものがあったように思います。
で、結構地味だと叩かれる山岸なんですが、先発としてはいいんじゃないですか?ノーマルキャラなんで試合も落ち着くし、パッサー2人のできないことはしてくれたと思います。中に走るし、サイドアタックも守備もできるので○だとは思います。
まぁ、これがベストかといわれれば「?」ですが、ベターかと言われればそうなんじゃないですかね。

ちなみにノーマルキャラという言い方をすると語弊が生じそうなんですけど、要するに食パンみたいな奴ってことです。色んなジャムでどんなこともできるよって意味です。


何はともあれ中村は良かったよ。中村が持つと試合が動き出す感じがしました。
この試合では中村が水を運ぶ(この言い方ってあまり好きではないですが)役割をしてくれてました。
(追記:オシムが怒ってたプレーは完全に川崎サッカーでしたね。まぁ、あそこは怒るのも無理はないかと・・・。それ以外は良かったと思う。)


追加で駒野も良かったことを付け加えておきます。




また先の話に戻ってしまいますが、試合を動かすことのできる選手って大切ですよ。
今回の試合では左の寿人であり、右の水野だったと思います。少なくともその二人以降の交代は蛇足です。
明らかにこの二人にはサイドから崩してくれることを期待してましたね。
特に水野は途中からの切り札になりうるような気がします。先発はちょっと厳しいかもしれませんが。






あとは何が言いたかったっけな・・・。

まっ、まぁ、次の試合も頑張って欲しいです。
今年1年でオシムサッカーの真髄が見れますように。