漫画家世界の熾烈な争い(物理)「狭い世界のアイデンティティー」



漫画業界への宣戦布告!!!

押切蓮介先生がやってきた、問題作を抱えてやってきた―。
某作品でなんやかんやあった押切先生が講談社に戻ってきました。具体的には、ハイスコアガール」で訴えられた押切先生がモーツーにやってきました(石直球)。まぁ、押切先生はモーニングでも「HaHa」という過去を振り返るかのような作品を最近までやっていましたので、それほどお久しぶりというわけでもないですけどね。
ホラー系な作品を好んで描いている漫画家さんが漫画で訴えられるという、それこそホラーな顛末でしたけど、やはり押切先生は講談社じゃないといけませんよね。むしろ、講談社が一番安全ですよ、押切先生ー!!!


というわけで、モーツーで始まった「狭い世界のアイデンティティー」です。押切蓮介先生の場合、わりと過去を振り返る作品が多い印象もありますけど、今回はなんと『漫画家漫画』となります。それこそ月マガのRiNだったりかくしごとだったり、他社ですがバクマンだったりありますね。とはいえ、押切先生なので一味違うものになってます。







漫画家さんの年末謝恩会

漫画家さんなので漫画を描くあれこれかと思いきや、意外と知られているようで知られていない年末の謝恩会などの話もあります。これ、結構嬉しいですよね。漫画家さんが一堂に会する場でどんな会話があるのかって気になります。有名なのは、料理に群がる〜とかでしょうか。一生に一度でいいので行ってみたいものです。俺も漫画描くしかないかな〜、がはははは。
さて、主人公(女性)も漫画家であり、新人賞を獲得した将来有望な金の卵です。これは、件社(くだんしゃ)という大きな会社での物語であり、当然ながら主人公も件社で漫画を描くことになるわけで。



件社=くだんしゃ=KUDANSHA
⇒KODANSHA?




はっはーん。なるほどなるほど?押切先生は、講談社を舞台にした漫画家漫画作品をやろうと考えているのかもしれませんね?






では、その講談社の年末の謝恩会ではどんなことが行われているのでしょうね。楽しみです。












若い芽は摘んでおかないとね

そう、例えば大御所作家さんによる「若い芽つぶし」があります。当然ですね。なんせ、若い芽は摘まないと、出る杭は打たないと。だって、いつ自分の地位が脅かされるか分かりませんからね。


打ち切り作家の磔

そうそう。謝恩会最大の醍醐味といえば「打ち切り作家の磔(はりつけ)」ですよね。このあとに腐ったパイを皆で投げ合うところがテンション最高潮になります。



そもそも漫画家さんたちは普段の交流がありません。そんな漫画家さんたちが集まればこれくらい必然と言っても過言ではないでしょう。売れっ子作家は新人をつぶし、新人はコネを作り、編集者は連載を続けたければ〜と脅すわけです。件社とは本当に恐ろしい場所ですね。←急な件社呼び






下劣を極めた醜い世界

凡人では生き残れない世界、それが漫画界。夢を見て漫画業界に来てもどうにもなりません。漫画業界とは、妬みや嫉みが渦巻く地獄のような場所なわけです。そして、もちろん主人公もその地獄へ赴くわけです。なお、主人公が漫画家になろうと思ったのは、『件社に持ち込みに行った兄がそこで殺されたから』なわけで。兄の敵を討つため、編集者かもしれない、大御所漫画家かもしれない、ライバルたちかもしれない、誰が兄を殺したのか分からない舞台を登ろうというわけです。
注:本当にこういう漫画です。







まずはライバルから

というわけで、第1話では主人公が同じく新人賞受賞作家と壇上に上がります。そしてライバルたちをボッコボコにしています。まぁ、そもそもライバルたちも、金の力でなんとかしようという奴や、毒をもって他の新人をなんやかんやしようという奴らばかりだったんですけど。



「暴の力でこの業界を邁進したいと思います。」
これは主人公が壇上で宣言した言葉ですが、真っ先にやられたのはライバルたち。しかし、この事実を理解しないまま漫画業界を生き抜くことはできません。無理でしょう。なんせ、漫画業界は血で血を洗う地獄です。そして、売れることを夢見た何千何百という新人がうろうろしている世界。主人公は、果たして本当に兄の敵をうつことができるのでしょうか・・・・。







しかしまぁ、件社ってところは怖いですね。件社、件社ねえ・・・・。クダンシャって名前にしてるくらいだから、本当は九段下にある会社が舞台なんじゃないかなあ?←熱い擦り付け




いや、本当はもっと優しい世界らしいよ・・・・?