だからこそ僕は立ち読みをやめたくない

立ち読みは日本の文化だと信じてやみません。自分が立ち読みで育ってきたことが影響しているんですが、最近は立ち読みの出来る本屋が減ってきてとても残念です。小中高と家の近くに立ち読みが可能な店があり、休みの日には開店10時から夜の7時、8時まで立ち読みしていたのはいい思い出です。


今回の話は決して「立ち読みさせろ!!」と強く言いたいわけではありません。時代がもうそれについてきていないんだと思います。ただ、コンビニであったり、立ち読み可な書店であったり、ブックオフのようなお店であったりと立ち読みのできる場所は多々あるわけで。以前ですが、勝手に立ち読みのルール(マナー?)というものを定義してみました。

1.やるなら堂々とやる
2.本を汚さない
3.座らない(ただし、足が棒になりすぎるのは危ないので適度な屈伸は可)
4.本棚に向かって立つ
5.お店の人の邪魔をしない
6.他の立ち読み客と譲り合う
7.活字ものは読みすぎない(選ぶための材料だけにして)
8.きれい本ではなく他人が読んだ本を極力選ぶ
9.読んだらあった場所に戻す
10.万引きは犯罪!!見つけたら迷わずタックル!
11.還元も必要


実はこれ、立ち読み復活の契機になればいいなぁと思って考えました。「立ち読み=マナーが悪い」「立ち読みをされる=汚される」という前提のもと、読む側にも一定の常識を持たせて読ませれば少しは・・・と思ったんですが、コンビニなんかで本を読んでいるとそういったルールなんて無視しそうな輩ばっかりなので半ばあきらめ気味です。立ち読みして当たり前じゃないと思うんだけどなぁ・・・。せめて、座ってはほしくない。せめて、読み終わった本を投げ捨てないで欲しい。せめて、せめて・・・と思っているうちにイライラしてくるわけで。



そんな立ち読みをすることぐらい自由にさせろよ・・・と思うかもしれません。お店であったり、他人であったり、本であったり、漫画家さんであったり、色々な人に嫌な思いをさせて自由もクソもないと思うんですが。少なくともこういった悪い態度の人たちが増えたことも立ち読みが消えてった一因であると思うと、ここで食い止めたい思いでいっぱいです。



まぁ、本当は立ち読みがどうのこうのと言っている時代でもなくなっていたりもします。特に10番に挙げた万引きについては大きいと思います。2008年のニュースですが、万引きによって年間40億もの被害が出ているそうです。万引きは最低の行為です。純粋に漫画が読みたいのなら漫画喫茶にでも行きなさい。せめて読める場所で立ち読みでもしなさい。転売目的であれば○ね。・・・・ちょっと過激なことを書いてしまいましたが、万引きをする人たちには一生漫画を読んでほしくないです。



純粋培養された立ち読み人間の戯言ではありますが、立ち読み推奨な時点できっと書店員さんたちからはいい顔をされないんでしょうね。商品を汚す天敵なわけですから・・・。とはいえ、だからこそ歩み寄りたい思いなんですよ俺は。
この手の話をすると決まってオチは子供の話になるんですが、今回も例にもれず子供についてです。テレビやゲームといった娯楽が多い中、漫画こそが一番子供の心の中に響く素晴らしい媒体だと思っています。何度読んでも笑えるし、何度読んでも泣ける魔法の道具です。それなのに子供は自由に漫画を選ぶことができません。有名作品に対してお小遣いを握り締め買いに行くのが精一杯です。漫画好きな親がいれば違うかもしれません。兄弟がいれば違うかもしれません。だから、そうじゃない子供達に是非言いたい。



コロコロやジャンプ、コナンばかりが漫画じゃないんですよ。
もっともっと面白い作品が世にはたくさんあるんですよ。
ただ、気付く場所が用意されてないだけなんですよ・・・・って。



あくまで理想は立ち読みの復活です。「いい作品に気付く→購入しよう」という流れが一番好きです。また子供の頃みたいに読める日が来たら・・・・嬉しいなぁ。