一時期は「組織のプレーに拘りすぎているから個の力が大切です」というコメンテーターが多かったですね。
最近は「個の力も大切ですが、連動して動いて崩す形が必要です」というコメンテーターが多いです。
じゃあどっちが大切なのかというと、両方なんだと思います。
組織の力でゲームを創り、この力で打破していくチームが強いんだと思うわけで。


アルゼンチン人が1人いれば勝てるけど、11人いたら勝てないと昔は言われていたアルゼンチン。
五輪はわりと誰が何をするかをしっかりと決めていたおかげか、相当強かったです。


やろうと思えばできるんですよ。


では、何が必要か・・・・となると、そこで出てくるのが「監督力」だと思います。
どういうチーム作りがしたくて、誰を集めて、どんなサッカーをするかを決めるのが監督です。
トルシエなんかは非常に分かりやすかったですね。
ジーコは勝手にやってくれという意味では分かりやすかったです。
オシムは規律の中に自由を与えるやり方で、見ている方は分かりやすかったですが、選手には大変だったかも?
その分、オシムが目指したサッカーができあがれば、面白いものになると期待させてくれました。


で、一方の岡田さん。
何をしたいのかが分かりません・・・。
全部が全部そうだとは思いませんが、「岡田さんのやりたいもの=サッカー」になっているんですよね。
それって岡田さんじゃなくてもできる仕事なんですけどね。
こちらが見たいのはサッカーじゃなく、どんなサッカーなのかを見たいわけで。
もっと特徴あるサッカーを形作ってほしいんですよ。


この間のウルグアイ戦で、新戦力のテストをやっていましたが、
どんなサッカーなのかも決まっていないのに新しい戦力が何かをできるわけがありません。
試合をつくるのは選手の仕事ですが、チームをつくるのは監督の仕事なはずです。
青木にしろ小野にしろ日本のサッカーを決めてくれるわけではありません。
そろそろ方向性をはっきりと示してほしいです。