今、バドが熱い!!

今最も熱いスポーツは何でしょうか?
サッカー?野球?SUMO?(←ドルジ元気か?)それともテレビでもやっている陸上?
いえいえ・・・・。
その答えはこれです!!

スマッシュ!(5) (講談社コミックス)

スマッシュ!(5) (講談社コミックス)






そう!!バドミントン!!異論は認めない。
特に現在週刊少年マガジンで連載している「スマッシュ!」がかなり熱いです。
バドミントンなんて女の子がするお嬢様的スポーツだと思っていませんか?
そんなことはありません。
作者の咲先生は言っています。
「バドミントンほど努力と日々の鍛錬が必要なスポーツはないのだよ。
そして緻密な戦略、さらに先を読む力が必要なのだ!」



・・・・。



咲先生ってこんなキャラだったっけ・・・?まぁ、いっか。




ちなみに咲先生は、このスマッシュ!の前に「やまとの羽根」という漫画を描いています。

やまとの羽根 1 (アッパーズKC)

やまとの羽根 1 (アッパーズKC)

この作品は咲先生のバド好きなエネルギーをつぎ込んだといっていいほどの作品。いわばバド作品の聖典
咲先生のことはこの漫画から知ったのですが、
残念ながら連載されていたヤンマガアッパーズの休刊により打ち切り。
そこから咲先生は週刊連載で「スマッシュ!」を連載することになります。




今回は5巻感想とあわせてスマッシュ!の見所などを少し。

  • バドミントンというスポーツと主人公

主人公の翔太はバドがすごく強い少女・優飛と出会ってバドの楽しさを再認識します。
優飛が前に前に進歩していく中で、自分が優飛を支えるために追いかけようと努力をし、
さらにこの5巻で才能が開花します。
バドというスポーツはどうやら、どれだけ厳しいコースを精確に打てるかということが大切になるそうです。
また、自分が打たれたところがないコースがある=弱点となるスポーツです。
つまり、その経験と動き、自分の頭まで一体となった時、それは強い選手ができあがります。
5巻では翔太がその域に達しますが、その翔太の成長と強さに驚かされます。



そして、翔太は改めて気付きます。




「バドミントンって楽しい」




目標としていた優飛に近づけたこと。優飛の気持ちになれたこと。
バドの楽しさを教えてくれた優飛への感謝の気持ち・・・・。
色んなことが頭の中で過ぎったと思います。
しかし、そう思った束の間、翔太に悲劇が起こります。
アキレス腱の断裂。そして、そのまま試合を棄権。
本誌で読んでいたときは驚きましたね。
主人公が挫折というのはよくありますが、まさか試合中の怪我でこうなるとは思ってもいませんでした。

  • 5巻のMVP吉川

で、その翔太をどん底から救ったのは部長の吉川。
この吉川がかなり熱いです!!
チームのために一生懸命行動する姿は部長の鏡。自ら怪我をした経験から翔太を励まします。





「翔太 お前も頑張れよ」
このシーンがすっごい感動するんですよ。吉川は漢だな・・・と。



さらに、インターハイも団体で優勝し、いち早く部員に囲まれる吉川。
「優勝できたのはお前のおかげだ」と監督からも言われ男泣きする吉川。


青春してるよなぁ・・・。
翔太の成長だけの物語ではなく、部の仲間たちとの絆が見れるのはこの作品のいいところ。
知ってましたか?バドミントンはチーム戦なんですよ?

  • ライバルの登場

吉川以外に翔太を奮い立たせる存在。それがライバル。
チーム内には亜南という仲間でありライバルの男。また、インターハイで出会った同学年のライバル鳥羽大和&上野ハル。
亜南は元々バドが強く、最初は翔太を多少馬鹿にした感じでしたが強くなっていく翔太を見て嫉妬します。
まぁ、亜南はツンデレなので何だかんだで翔太とダブルスを組もうと言いますが・・・。





で、その亜南&翔太と戦うであろう相手が大和&ハル。



彼らは先のやまとの羽根」のキャラです。
やまとの羽根」では中学生でしたが、今では高校生。
打ち切りという不遇の主人公ながら「スマッシュ!」で復活するあたり、咲先生の彼らへの愛情が感じられます。
ちなみにこの大和も翔太同様、急激に成長したタイプです。ハルも亜南と同じく元々上手いタイプ。
なんか似てますねぇ〜。
この二組を戦わせようとするあたり、咲先生はいやらしい。


しかし、この大和とハルを見て「またバドミントンをしたい」と翔太に思わせたあたりいいですね。
読んでいるこっちも楽しみになってきます。(一番楽しんでいるのは咲先生でしょうが・・・)

  • 恋愛事情

この「スマッシュ!」を語るなら忘れていけないのは優h・・おっと、また悪い病気が出そうでした。
まぁ、部員達の恋愛事情が面白いことになっています。
翔太のことが好きな幼なじみの美羽も同じ部に入っているんですが、美和の恋実らずでした。
相手が翔太にとって大切な出会いとなった優飛が相手ではさすがに敵わないでしょう。


現状ですが、「翔太&優飛」「亜南&美羽」「吉川&塩田」「美都&舞ちゃん」の4組。
翔太と優飛はもうラブラブを通り越してラヴラヴ状態。
傷心の美羽は亜南から色々とアタックをかけられている感じ。
吉川が好きだったのに美都が好きだと勘違いされていた塩田がようやく吉川といい雰囲気へ。
部内最強の美都は中学の同級生だった舞ちゃんに告白も断られます。


上の2つは置いといて吉川と美都の話はなかなか面白いです。
まず吉川ですが・・・・、ものすごい武士なんですよ。そのため塩田と全然進展しない。
塩田も大和撫子なので、お話できるだけで幸せ状態。この漫画の連載が終わるまでにキスができるのか心配です。






その中でも吉川の告白(?)は秀逸でしたね。








・・・・・。





読んでるこっちが照れくさいわぁっ!!!




また、美都の方は美都という存在が大きすぎて舞ちゃんに断られます。
相思相愛ではあったんですが、強さと引き換えにするにはかなり大きな代償だったように思います。





まぁそんなこんなで、この漫画の半分は恋愛でできています。
主人公の成長、支えてくれる仲間、そして彼女・・・・。
スポーツ漫画の王道がバドミントンという形で読むことのできる「スマッシュ!」オススメです。
特に5巻は激熱。