誰かがいるから君はアイドル「星天高校アイドル部!・2巻」
アイドル部2巻
マガスペ期待の星でもある金田陽介先生の「星天高校アイドル部!」が出ました。2巻の表紙は狗井ちゃん。アイドル部の妹分的存在です。1巻はヒロインの鬼咲だったので、順番でいくと雉間ちゃんが3巻になるかもしれません。しかし、きっとその順番は来ないかもしれません。表紙を広げると・・・
雉間ちゃんのターン終了
金田先生に良心があれば・・・雉間ちゃんのターン(3巻表紙)がくるかもしれません。まぁ、俺が作者さんなら雉間ちゃんじゃない違う子を出すでしょうなあ。なんて不憫なのでしょう・・・。作中でも似たような扱いですけどね。あはははは。
おかしなキャラ紹介
なんだこれは・・・(絶句)
俺の知っているアイドル部はこんな作品では・・・。どこの世紀末だこれはwww 「愛怒楼(あいどる)に必要なのは力だ」だと・・・!?やべー世界だな、愛怒楼ってのは。
・・・というのは冗談で、星天高校アイドル部は2巻にて合宿中です。
合宿中の一幕
これはキマしたね・・・
部長の桃川明、アイドル(候補)の鬼咲悠、狗井安姫、雉間葵の4人で海へと合宿へ。基本的に桃川部長は変態なので、合宿で起きるであろう全てのことをやってくれています。まぁ、当然のことながら鬼咲のパンツは履くよね(←
1巻ではアイドル部設立、そしてアイドルになろうという覚悟が描かれていた・・・はず。2巻ではアイドルとしての着実な成長が描かれ始めました。アイドルになりた〜いだけで活躍できるなら、日本中アイドルだらけですよ。アイドルとしての魅力をどうやって伝えるか。本当は桃川部長の腕の見せ所でもありますが、まずはアイドルたちが成長しないと話になりませんわ。胸だけ成長してもダメなわけです。まぁ、揉ませてもらえるなら俺も・・・うーん、鬼咲さんの?胸を?揉ませて?・・・ほしいなって。へへへっ。
1巻の続きというわけではありませんが、2巻序盤にて鬼咲父が登場&娘のアイドル活動を許すという流れはとても良かったですね。2巻で2番目に好きなお話でした。親も笑顔にできない奴がどうしたら他人を笑顔にできるというのか。これは桃川部長の言葉です。変態だけどたまーに良い事言うんですよねぇ。ヘタレだけどいざという時にはカッコいい。主人公として大切な要素だと思います。
あと、2巻では新キャラが多数登場。
新キャラその1:猿堂夢来(むったん)
1巻の感想でも書いていますが、主要キャラが桃太郎なんですよ。部長の桃、鬼、イヌ、キジが登場しています。そして満を持して登場したのが、サルっ子。彼女は元トップアイドルでしたが、とある事情によってアイドル活動をやめていました。彼女がもたらしたものは、アイドルとしてのプロ根性そのもの。どうすればお客さんに喜んでもらえるか、どんなパフォーマンスが喜ばれるか。ぶっちゃけアマチュアそのもののアイドル部にとっては大切な出会いだったように思います。
なお、むったんも気持ち悪い桃川部長の洗礼を受けた模様。というか、小学6年時の桃川部長が彼女を追いかけていたというから驚きです。たった5人しかいないお客さんの前で踊ったというむったんの思い出の中に、小6の桃川部長がいました。ちょっと、うん・・・いや、めちゃくちゃキモいなこいつ(褒め言葉)。ただ、当時のむったんのライブを見て、桃川部長はアイドルのプロデュースをやろうと決意したそうな。そういう意味ではむったんという存在はこの作品にとっての根幹かもしれません。
新キャラその2:季美野団子
ちなみに、むったんがアイドル活動をやめていた理由はストーカーによるもの。というか、コイツのせいです。結構ロクでもないことをむったんにしていますが、彼女は小6。幼女に・・・幼女に罪はない・・・。この団子ちゃんを退治して、むったんの被害をなくしました。なお、その結果・・・、むったんと団子ちゃんが桃川部長ラブになってしまいました。
・・・・・。
・・・・・納得いかねえ!!!
新キャラその3:羽場愛
あと、合宿地からはアイドル部のCDを手売りしながら行脚しています。その途中で出会った鬼咲の昔の舎弟が登場。予想以上にアホでドジでしたが、憎めない可愛さがあります。うーん、でも鬼咲は誰にも負けない強さがあったからこそ皆が慕ってくれていたんですよね。秘孔を突いて人体を崩壊させたり、自傷行為で巨人化したりできるんでした・・・っけ?しかし、彼女の舎弟でもあった愛ちゃんは・・・強くないんですよねぇ。どうやって鬼咲の後を継いでトップに立っているんでしょう。分からない魅力があるのか、ただただ世話焼きなグループなだけなのか・・・。でもまぁ、愛ちゃんは可愛いからそれでよし!!
行脚の途中にて
そうそう。2巻で1番好きな話は、女の子たちが可愛いとかの話ではなく、アイドルとしての成長が見て取れたCD初セールス回のお話でした。路上ライブでの成長、そして初めてCDを買ってもらった喜び。どうしてもアイドルの成長を見てしまうと・・・泣いてしまうんですよねぇ。頑張って報われる女の子に弱いっす・・・。
皆さんからはアイドルがどういう風に見えているでしょうか。アイドルに興味ない人達からすれば、男どもに愛想を振りまく女の子が歌って踊ってる〜くらいにしか見えないかもしれませんね。しかし、実際にはアイドルとファンの間に繋がる何かがあります。ファンはアイドルを見に行く。アイドルはファンに自分たちを魅せる。当たり前のことながら、アイドルは壁を見ながら踊るわけでも歌っているわけでもありません。ファンに魅せているんです。もちろん、その気持を汲みとるのが・・・ファンという存在。どちらかが主体なのではなく、持ちつ持たれつの関係なんです。いや、ドルオタじゃないのでよく分かりませんけどね。
女の子が可愛い漫画です
下着がたくさん出てくる。裸も出てくる。そんなエロい展開もあります。あざといなーと思うこともあります。ちょっとしたギャグも面白い、そしてアイドル的な部分も面白い。しかし、それ以上にアイドル部の面々の照れ顔や笑顔がとても素敵な作品です。絶対に・・・ホレるで。
ありきたりで申し訳ないのですが、俺の推しは鬼咲です。どうも桃川部長にホレているようですが・・・。むったんといい団子ちゃんといい、あの変態の何が良いいんだ。納得いかねええええええええ。まぁ、ファンとして、部長として、男として、桃川部長が鬼咲を輝かせてくれるというのなら、それはそれでアリなのかもなぁ。とはいえ、それは既にアイドル作品ではなくてラブコメ作品になって・・・って、これラブコメか!!!不特定多数ならアイドルなんですけどねぇ。これはもうラブコメやったね。もちろんアイドルありきの物語なのですけども・・・。
最近はモバマスだったり、ラブライブ、アイカツといったアイドル系のアニメやゲームが増えてきています。それだけアイドルという存在が身近になったのかもしれません。あ、アイドルそのものが身近にというのではなく、アイドルのファンになるという行為、アイドルを追いかけるという行為が身近になったのだろうと思うわけでして。アイドルを好きになるというのは容姿を愛することではありません。アイドルそのもの、アイドルの生き方を好きになるということです。余談ですが、このアイドルは可愛くねーとかいう批判は無駄です。そういう部分を見ているわけじゃありません。もちろん容姿ってのも大切ですけどね〜。
あと、この作品を読んでいるとリアルのアイドルとはちょっと違う部分もあるかなぁとは思ったりもします。アイドル部はプロというわけではないので必ずしもというわけではありませんが、少し気になっちゃう感じです。ラブコメという点でいえば100点満点ですが・・・。機会があればアイドル部分がもっと煮詰まるといいなぁと思います。リアルアイドルの苦労話とか使ってみるといいかもしれません。ただ、他の媒体でアイドル関連を学んできた人間にとっては、ものすごいご褒美みたいな作品であることは覚えておいてもらいたいです。このアイドル部ではアイドルとの恋愛要素たっぷりですからね〜。金田先生の可愛い女の子キャラも相まって、とても楽しい、嬉しい作品だと思います。超オススメ〜。
2巻にはアイドル部の楽曲の歌詞が載っています。マガスペさんの方で曲をつけてくれると面白いんですけどねぇ。せっかくのアイドルものなのに・・・。こういうので食い付くってことよくありますよ??あと、アニメ化希望です。