癒し系4コマの雄 まじかるストロベリィついに完結!!!

ヤングアニマルで連載していたまつもと剛志先生のまじかるストロベリィがついに最終回を迎えました。6年もの間、ヤングアニマルヤングアニマル嵐を支え続けたこの作品。俺がこのブログを始めるきっかけの一つでもあったこともあり、なかなか感慨深い思いで読みました。

この作品は、まじかるストロベリィという願いを叶えてくれる魔法の苺に付随してた妖精・いちこと、そのご主人様となった光太のにゃんにゃん物語です。でも書きましたが、とてもキャラたちへの愛情に溢れた作品です。



にゃんにゃんの威力


まじかるストロベリィにはとある大きな魔法がかけられています。愛情いっぱいに育てられ出来上がった実を食べると、ひとつだけ何でも願いがかなう魔法。しかし、それを食べてしまうと一緒にすごした思い出と共に妖精は消えてしまいます。初めから光太は食べるつもりはないと否定し続けていたものの、この作品のヒロインである日夏の病気を救うために食べさせられてしまいます。いちこがいなくなり、思い出もなくなり、それでも日夏は助かったという現実。キャラたちへの愛情に溢れ、誰かを、誰かと幸せになってもらいたいというまじストらしい流れだったと思います。それから月日が経ち、幸せそうに過ごす光太たち。



光太の幸せ家族計画


子供まで作りやがって・・・(泣)。光太と日夏の子供、太陽くんは英才教育を受ける真っ最中。光太も相当な植物バカでしたが、太陽くんも植物バカになりそうです(笑)。光太、日夏という植物が育ちそうな名前の子供に太陽という名前がついているあたりなんかいいですよね。
まぁ、そんなわけで植物バカたる光太よろしく、太陽くんもまじかるストロベリィを拾います。もちろんそれはいちこのまじかるストロベリィ。植物として愛されるところに行き着くんでしょうか。



再開を喜ぶ面々



実は↑のコマは6年間まじストを愛し続けた読者からしても衝撃的なコマだったりします。というのも、日夏という女の子は元々かなりの引っ込み思案だったんですよ。光太の前では照れに照れて、両思いだったにも関わらず進展せず・・・な1〜9巻。そんな日夏が「コーちゃん」と呼んでいることに驚きました。月日は少女を大人の女性に変えてしまったようです。




それに比べていちこは何も変わっていませんね〜。





初登場のいちこ/最終回のいちこ

いちこは昔から変わっていませんでした(←絵柄は変わった気がするけど)。一方で他の多くのキャラは立派に成長しています。それでも、そんな状況で復活しても、いちこの「周りを幸せにする」という役目は変わっていません。光太をはじめ、日夏も、それ以外のキャラたちもいちこに幸せにしてもらったはずです。そして成長をさせてもらったはずです。読者たる俺もその1人だと思っています。本当にいい作品でした。




まだまだ続く物語

光太というご主人様から太陽くんへ―。いちこの記憶が無くなっていたにもかかわらず、まじかるストロベリィという花屋を開いていたことがちょっと嬉しかったです。記憶が消去されると言われても、いちことの想い出がちょっとでも残っていたんでしょうね。裏を返せばそれだけ幸せな日常だったとも言えます。



4コマ漫画で10巻までいったというのもなかなか凄いなぁと思いつつ、手持ちの10冊を眺めています。9巻までしか出ていませんが、実はまじストの1巻は2冊あったりします。超初版本は巻数が書いてないんですよね〜。ちょっと売れて「1巻」という巻数がようやく付いたのを確認してから再購入しました(笑)。それもいい思い出です。ただ、初めから巻数をつけていなかったことを考えると、その時の編集部もまさかここまで来るとは思っていなかったかもしれませんね。



まじストの何が好きか。それは愛情と幸せの物語であること。読んでいるこちらもハッピーになれること。たくさん理由があります。俺以外のまじスト好きも、それぞれに理由があるはずです。終わってしまった作品と捉えず、1巻から読みながら何かを見つけて欲しいなぁと思います。今号の話だけを読んでもきっとちんぷんかんぷんでしょうし。少なくともまじスト好きにはきっと共感していただけるだろうと思います。


最後に。まつもと先生、本当にお疲れ様でした。萌え系だと誤解されながらも、マンネリ化を最小限に食い止める手腕にはいつも感服していました。まじかるストロベリィという出世作を引っさげつつ、次の作品にとても期待しています。まつもと先生なら、きっとまた俺を楽しませてくれる作品を作ってくれるにちがいありません。楽しみにしています。あと、アニメ化までいかなくて残念でしたね。今からでも頼んでみてはいかがでしょうかw?楽しみにしています。