幼なじみが嫌いな男子なんかいません!
幼なじみという甘美な響きに酔いしれる男子は多いです。家の隣の同い年の子が彼女になったら、スタートからゴールまで一緒にいれたら・・・。それはパーフェクトな人生と言っても過言ではありません。理想の女性の第1候補、それが幼なじみ。かくいう俺もそれに憧れる1人ですが。
しかし、現実に幼なじみとの恋は難しいです。近くて遠い女の子、それが幼なじみです。その理論についてはよく分かりません。そもそも幼なじみと一緒とかいうステージにすら立てねーよww
そんなわけで「キラメキ☆銀河町商店街」の8巻が発売されました。
- 作者: ふじもとゆうき
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2009/02/19
- メディア: コミック
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銀河町商店街に住む6人の男女(男3、女3)の物語なわけですが、幼なじみ人生を謳歌しまくりです。小さい頃からずーっと一緒。高校は別々でも幼なじみとしての仲のよさは変わらずです。ここ最近は特にミケとクロの恋愛話がラヴくて面白いです。もちろん、この作品の面白さは友情モノとしてのピュアいところだと思いますが、友情→恋愛への転換も相当面白いです。だって幼なじみだし!
冒頭では、ようやくクロへの感情に気付いたミケがおめかししちゃったりなんかしてほのぼのさせてくれていますが、サトが実はクロのことが好きだというからもう大変。喧嘩・・・とまではいきませんが、クロ、ミケ、サトの間でちょっとギクシャクしたり。やはり友達だからこそ譲れるところと、そうでないところがあると思うんですよ。クロとミケのことを知っているからこそ自分の恋が実ることはないと理解していたサト。ミケがクロを好きだと自覚する何年も前から「恋」という名の思いをサトはクロに抱いていたわけですよ。友情も大切だし、恋愛も譲れない・・・。切ねー、サト切ねー。
そしてそんなサトの告白に対してクロが・・・
「あいつじゃないと ミケじゃないと ダメなんだ」
パーフェクト・・・っ!!何でか分かんないけど、アイツじゃないとダメなんだという思い切りのよさにクロの男らしさを感じました。その後のサトが、清々しく「理由なんかなくて でも君じゃなきゃだめで きっとそれを恋っていうんだ」と長年の恋の終了を感じるシーンは涙涙です。ヘタに食い下がらない、引き際の美学をここに見ました。
そんなわけで、紆余曲折もありついにミケとクロが告白タイムin銀河町商店街。
「あたしクロが好き」
いやいや場所を選べよ・・・と。いい時間帯のおかげで商店街には人だかり。そんな中での告白タイム。それはもう大盛り上がりでしょうよ。ただ、それだけ好きを伝えたかったわけで。長い長い友情物語の一つの終着点として、告白した場所が図らずも自分達が育った商店街というのがいいですよね。ちなみにその後の、二人っきりでのチューのシーンは超悶絶です。
クロとミケにはホントいいものを見せてもらいました。幼なじみが長い年月を使って育んだ恋心が昇華した瞬間、幼なじみ好きの男子はキュンとするわけですよ。そして改めてこう思うわけです。いや、だからこんなステージに立てねーよ・・・と。