初代とは違うんだよ初代とは!「げんしけん 二代目の参」

○SIDE-二代目の参-



みんな仲良し!

げんしけんの12巻、通称げんしけん 二代目の参」が発売されました。げんしけんから笹原がいなくなり、その後を描いた“二代目”。・・・もう“初代”の面影もありませんね。
何度か言っていますが、俺は笹原、高坂、咲ちゃんと同い年です。彼らと一緒に入学して、彼らと一緒に卒業しました。そういう意味でとてもとても思い出のある作品なんです。初代〜二代目の間に間隔があったため、現実世界と即していません。本来なら、笹原たちは28か29歳になっているでしょう。もっと言えば、俺が大学院修了時にオギーと一緒に卒業だったんですよ。今となっては戻れもしませんけどね。


斑目も大人になって・・・

ただ、あまり年齢、年代を気にしすぎるのもどうかと思うので色々と割愛。それほど年代を感じさせないように描いてはいるものの、公式生年月日とは無理のある描写もチラホラ・・・。とにかくもう気にしすぎはよくないわけですよ。1つ重要なのは二代目が初代と違う作品であるということ。斑目たちが社会人になってしまったということ。
居心地の良かったげんしけんから去ることを検討中の斑目。気持ちはよく分かります。場所は同じでも時間は違うわけですから。ただ、斑目みたいな奴って割と多かったですよね??「何だこの先輩?」とか思ったことなかったですか??まぁ、斑目自身は現げんしけんメンバーから愛されているのでそれほどでもないでしょうけど・・・。




二代目といえば・・・

初代と二代目の違いについては後述したいなと思います。二代目といえばやはり波戸くんでしょう。げんしけん初の男の娘。超ど級の腐男子。人によっては女装だと分かるみたいですけど、絵だけ見ていると・・・ほとんど女の子ですな。


妊娠エンドでいいじゃないですか

高坂が入った会社で作った男の娘エロゲー。全員が妊娠エンドだったようです。もう・・・波戸くんと斑目で妊娠エンドでいいじゃない。えっ、もちろん妊娠するのは斑目ですよね(違
それにしても、高坂は頑張ってるなぁ・・・。前巻で男の娘コスプレしていた時は、やっぱりこいつはスペシャルだなと思ったものです。もちろん波戸くんもスペシャルになる素質はあります。これから、これから!



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初代げんしけんとは違った仲の良さがあります。初代から見てると、オギーが恋話あったか〜なんて聞く時代が来るとは思えませんでしたよ。窓から飛び降りたり、笹原を拒絶したりでワイワイやってたころが懐かしい。五代目会長になったというのも大きいのでしょうね。上に立ってみると、色々変わってくるってもんです。
ただ、こんな恋話〜と言えるのも“女子”が多いからでしょう。昔はマムシ72歳を筆頭に、ベンジャミン弐世、梟がいましたから。そこに笹原や高坂、後からクッチーも入って男だらけのげんしけんだったわけで。今とは違う雰囲気が出ていてもおかしくありません。この後、いくつかの恋話が出てきて面白かったですね。クッチーだけは論外だったけど。

笹原がいなくなって、げんしけんのツッコミ役は矢島あたりが引き継いだでしょうか。吉武20歳によって斑目のごとく話が動かされ、高坂成分は・・・かろうじて波戸くんが担当。もちろん全く同じではないですが、3巻まで出てきて意外と悪くないグループかなと思えてきました。女性が多いこともあり、内面的なお話が増えているような気もします。全員が色々と思うところがあるようなのも今後に期待できる部分ですね。あとは斑目がどうなるか・・・。げんしけん二代目、これはこれで面白い作品になってます。





○SIDE-初代の参-



当時は目を惹いたコスプレ表紙

げんしけんの3巻、通称げんしけん3巻」が発売されています。とっくに発売されています。笹原が入学し、それまでできなかったオタクとしての道を歩む物語。自分サイドから見ると、大学でオタクサークルに入ってたらどうなっただろうか・・・というifルート。当時からそういう目で読んでいました。
当時からオタクストーリーとして一般人に読みやすい部分が多い作品だったように思います。俺自身も中途半端なオタクっぽいモドキの人(=最初の笹原)なので、げんしけんを読んで知ったこととか多かったです。もちろんコミケ(コミフェス)なんて行ったことなかったですしね。こんなオタクがいるんだ、オタクってこうなんだと思いましたよ*1


エロマンガ

二代目げんしけんと違うのは、オタクじゃない人間がいたということ。もちろん該当者は咲ちゃん。彼女がいたおかげで、一般人から見たオタクというものがよく現されていたように思うわけで。
ちょっと余談ですが、↑で咲ちゃんと一緒にエロマンガ文化を否定しているのは、ご存知、笹原妹。そういや二代目の参でも妹キャラ(吉武妹)が出てきてるなぁとか思いました。あと、自治会も登場してたりと変なシンクロしてるなぁと思ってみたり。偶然でしょうが、3巻目という作品の面白さが決定しそうな巻数のところで、似たような部分があるというのも面白いですね。




あの頃の共通項

げんしけん自体が中途半端なサークル(ハラグーロ談)なので、色んなオタクが集まっていました。ただ、彼らにも共通言語があったわけです。その1つがエロゲー。当時のオタク(♂)はエロゲーという話題を持っていました(もちろん今もでしょうけどね)。咲ちゃんがいても高坂はエロゲーをする。笹原もエロゲー目的でPCを購入しました。


知り合いの漫画系サイトさんと飲むと、やはりこのエロゲーという項目が出てくるんですよね。あの作品はどーのこーの・・・と。ただ、俺はエロゲーというものをほっっとんどやったことがありません。オタク人生のほとんどを漫画で過ごしてきたので・・・。全員が全員というわけではない“エロゲー”ですが、高確率で共通言語になっていることは重要ですよ。とはいっても今からやろうとはとても思わないんですけど(←
むしろくじびきアンバランスという共通項の方が俺としては共感できます。アニメにしろ漫画にしろ、一般人でも目に入るようなジャンルで盛り上がれる作品がある。これって尊いことやと思うよ。なお、漫画系サイトの人たちと飲むと・・・、「らーめん娘」が一時期流行った気がします。ただ、今なら「ハピプロ」でしょうね。次に会った時に「ハピプロ」の話をしない状態が想像できない・・・。



当時のBLネタは・・・

片や二代目げんしけんでは“BL”ありきですね。女性が多いげんしけんであることからも当然のことでしょう。もちろんそうじゃない部分もあります。ただ、初代げんしけんエロゲーとか当たり前っしょ!」という部分がまるっとBLになっています。初代の3巻ではこの程度の扱いだったのが、斑目や笹原が公式BLネタ状態。時代は変われば人も変わる。そしてネタも変わる・・・。




気付いたらオタクになってるのさ

初代はまだオタクになるならないといった部分もありました。その最たる人間が笹原だったと思います。彼の成長物語であり、オタクという人種の物語でした。一方の二代目はオタクありきであり、内面的なお話が多いような気がします。俺がオタクならもう少し理解できる部分もあるんでしょうが・・・。悔しいですね。
しかし、気付いたらオタクになっているものだ・・・というのは、とてもとても納得できるお言葉でした。そういう意味では、「俺、オタクなんだぜー」とか自慢げに言ってる中高生は違うよなぁ・・・と思ってしまいます。昔よりライトなオタク層が尋常じゃないレベルで増えているのかもしれませんけどね〜。その分、内面を掘り下げるレベルで語らせているのかも??まぁ、よく分かりませんが・・・。




それはそうと、初代3巻って咲ちゃんが火事を起こしてるんですよね〜。二代目げんしけんでも大変な事件・事故がないことを祈ります。学生生活で火事以上に大変なことなんてできないとは思いますが念のため・・・。
木尾先生は女性陣のネタをどうやって引っ張ってきてるんでしょうね。「へぇ〜そうなんだ〜」と読んでいますが、誰か知り合いにでも聞き取り調査してるんでしょうか??俺が女性オタクのことを知らないだけかもしれませんが。初代と二代目は全く違う作品だと思ってます。もちろんそのどちらも面白い。どちらも味がある。それが楽しくて仕方がありません。二代目もどんな作品として完成していくか分かりませんが、兎にも角にも斑目or波戸くん妊娠エンドには期待していますので。いやー楽しみだなあああ(←やけくそ



*1:いまだに自分をオタクだと認めていない人間です・・・