新しいスタートは僕らに期待を抱かせる「GIANT KILLING」




おかえり!げんしけん!!!
この感動をどう伝えてよいのやら・・・。オタクの青春(?)を描いた超超超名作のげんしけんアフタヌーンに二代目として帰ってきました!!!今までのアフタヌーンも面白かったです。最高に面白かったです。ただ、げんしけんのあるアフタヌーンはいつもの3倍面白いです。




我々は4年待ったのだ!!

煽り文が素晴らしいですね。そうです、そうなんです。待っていたんですよ、僕達は!!
新しくスタートした話は第57話とされており、以前の9巻、2月にあった読みきりの続きとして描かれています。今までのげんしけんはササヤン中心の物語、つまり男目線な切り口であったのに対し、二代目は女性部員多めな女子部的要素が多そうです。
なお、表紙には8人のキャラが描かれていますが、男が3人、女が5人います。斑目、クッチーと・・・・新入部員の波戸君(男の娘)。2月の読みきりから登場の男の娘なわけですが、木尾先生は最近の流行もバッチリ押さえていて色々安心できます。


なん・・・だ・・と

死神クッチーとか狙いすぎですww
今までは迷惑キャラが定着していましたが、二代目では数少ない男キャラとしてのネタ要員になりそうな気がします。あ、もちろん斑目げんしけんのマスコットなので必要です。もう全キャラと受け攻め論議をかもして下さい。
あー、やべーもう来月号が楽しみだーーー!!!ところで、ぢごぷりって結局は何だったんだろうか・・・。




そんなげんしけんの新たなるスタートも楽しみではありますが、モーニングで連載中の「GIANT KILLING」も新しくスタートを切っています。
スタートといってもリーグの中断期間の終了、つまりリーグ後半戦が始まったわけですが・・・。あまりサッカー(主にJリーグなど)に興味がない人たちからすれば、ただの折り返し地点かもしれませんが、この中断期間でのチームとしての振る舞いは非常に重要です。
例えば主力だった怪我人が戻ってくるかもしれません。前半戦ではチームが低迷し、中断期間が立て直しになるチームだってあります。もしくは新戦力の加入だってあります。これ自体はどの国のリーグもそうですね。日本では春秋制を採用していますが、ヨーロッパのように秋春制を採用していれば冬の中断期間が準備に当てられます。ちょっと話は変わりますが、今年の冬のマーケットで香川や本田がどう動くかちょっと楽しみです。




ETUの再出発

タッツが率いるETUも中断期を大切に使っています。はたから見ればお遊びの部分もありましたが、多くは「チームワーク」を鍛えるためだったようで・・・。
この「チームワーク」って言葉は色々と捉えることができますが、ただの仲良しこよしの集団という意味ではなく、試合を通して全員がどうやって動くかを纏まることを言い表しています。南アW杯での日本代表の躍進もこのチームワークがあってこそでした。特にアンカー阿部が臨機応変に守備のブロックを形成して守ることを、全員がルールを持って動いていましたね。オシムさんの言う「考えて走る」もそういった部分に通じていると思います。


ETUというチームを見るとホント面白いですよね。
もちろんどこにでもあるチームですが、例えばドリさんがGKというのはチームに安心感を与えています。GKのヘタなチームはいくら10人が上手くても弱いです。対人・高さに強いDFコンビもいます。守備やスピード、DFラインのバランスのとり方に定評のあるサイドバック陣。テクニカルとダイナモコンビのボランチ。周辺視野の広い司令塔。攻撃的なサイドハーフ。意外性抜群のFW。噛み合えば面白いと思いませんか?強いと思いませんか?
何でもできる人たちばかりが集まってもいいですが、それぞれの長所が目立ち、短所が消えるようなチームも面白いと思います。まぁ、その噛み合うためには色々と大変なんですがね・・・。


合宿では練習試合も組まれています。その中で特に気になった選手がいます。それは・・・中井くん。




中井くんといえば、笠野さん登場の時に絶賛されていた選手です。容姿でキャーキャー言われることは現時点では少ないですが、今後の活躍で黄色い声援は中井くんのものだと言い切っています。なんだと・・・と思いたくもなりますが、そのせいで中井くんがちょっと調子に乗っていました。作中でもプロ相手に強気発言連発でした。笠野さん適当なこと言いすぎ!!



まぁ、地球がひっくり返れば中井くんの世の中になるかもしれませんが・・・(酷


そんな笠野さんが、藤澤のおねーちゃんに取材を受けていました。
笠野さんって本当にテキトーな男なんですけど、時々真剣に喋るから面白い人です。だらしなく見えても、実はやり手というあたり・・・渋いです。そして、取材の終わりに本音を語っています。内容は椿とタッツの話。



周囲を魅了する選手・・達海と椿!!

笠野さん曰く面白い選手を集めているけどその中でも周りに期待を抱かせる選手が時々いて、それがタッツと椿だと言い切りました。
達海も同様のことをを感じているかもしれません。さすがに昔の自分と重ねているかは分かりませんが、全試合に出場させているあたり期待は大きいかもしれません。特に笠野さんからの説明があったわけではなさそうなので、考えてることはタッツも笠野さんも同じなんでしょうね。


キャンプの中でチームとしてまとまりつつあるETU。フロントや首脳陣の考えも一致し、さらに輝く(輝きそうな)選手がいます。主人公チームという部分を除いても面白いチームになっているなと思います。後半戦がスタートなわけですけど、さすがにシーズン優勝は無理だと思うので優勝戦線意外の部分で楽しませてくれるといいですねぇ。
前半戦までで17巻をついやしていますが、このままだとシーズン終了までに40巻近くなる計算です。そうなるとやっぱり1シーズンのみの物語なんでしょう・・・。正直、5シーズンくらいは楽しみたいのが本音ですが、先は分かりませんから期待だけは持っておきましょう。


前半戦をETU自身と同じくグイグイと読者を楽しませてきたGIANT KILLING。このままチームも上位に食い込むようにと期待しつつ、漫画戦線も突き進んでくれればと思います。そういう意味で非常に相応しい新しいスタートの17巻でした。まずは20巻でどこまでいけるか・・・。期待してます!!