メロンの香りがするおしっこヒロインは宇宙人ですか?「少女Aの悲劇」
悲劇であり喜劇
マンガボックスで連載していた「少女Aの悲劇」。2巻で終了となってしまいましたが、かなり好きな作品でした。タイトルに『悲劇』とはいっていますが、ただのギャグ漫画です。まぁ、ヒロインが可哀想な目にあう漫画ではありますが・・・・。
通学路にて
主人公の林秀雄。彼は学生時代の全てを、学生時代の青春そのものを否定する勉学青年です。常に勉強、ずっと勉強、歩いていても勉強、寝る・風呂・飯以外は勉強という生活を送っています。そんな彼が偶然見かけた宇宙人、もとい空から舞い降りるクラスメート。
秀雄のクラスメートでもある浅川結真、つまりは少女Aが実は宇宙人だった!!!!という衝撃展開で始まる作品ではありますが、秀雄はそんなことを気にも留めません。そもそもクラスメートだったことすら知りませんでした。まぁ、勉強以外に興味ないからね・・・。
宇宙人というのはナイショでお願いします
まぁ、そうなると「殺す」か「監視」か「記憶操作」が常ってなものですが、この物語では「監視」ということになってます。もちろん『他人に正体をバラさないこと』を監視することになります。一つ屋根の下で。
秀雄の家は、両親が多忙のため不在、そして何故か物分かりのいいクセのある美人家政婦がいるというご都合主義(やったぜ!!!!)。高校卒業という短いようで長い間、一緒に暮らすことになってます。宇宙人ヒロインがクラスメートで同居人。そんな展開があっていいのか???と思いますが・・・・
ヒロインの扱い例
うわあ・・・・(哀れみ)
ドドドドドドSの秀雄、決してめげないヒロインの結真。この二人のやり取りがとにかくもう楽しい漫画です。使い方が違う気もしますが、とにかく「(人としての)心ここにあらず」といった秀雄の言動が目立ちます。結真と一緒に暮らして人としての何かを取り戻す・・・ような話でもないのがミソ。
勉強の邪魔をしてほしくない秀雄と、いちいち気に障ることを言うヒロインの心温まる日常コメディです。
女性に厳しい主人公
うわあ・・・・(ドン引き)
この女性は犯罪者なのでセーフ(セーフか?)。
何度も言いますが、秀雄は勉強にしか興味がなく、結真だろうが誰だろうが、老人だろうが幼女だろうが、痴漢冤罪をふっかけてきた女性にも容赦がありません。ある意味、平等主義者とも言えますね(言えるか?)。
ぶっ飛び系幼女
うわあ・・・・(ドン引き・2回目)
この幼女も宇宙人なのでセーフ(セーフといえるか?)。
自分以外の者には厳しい主人公。どこかから訴えられたりしないのかこの作品?と心配しつつも、基本的にそばに居続ける結真への被害が多数発生するわけで。まぁ、居続ける必要があるというのが何とも可哀想としか言いようがありません。
もちろん結真自身が悪い部分もあるんですけど、そこがまた面白い。というか、結真って宇宙人感が足りないんですよね。もちろん宇宙船に乗ったり、耳が尖っていたりしますが、見た目は普通の女の子。窓から突き落とされれば(実際に描写あり)死にかねない耐久力しかないですし、本棚に潰されれば死にます(実際に描写あり)。いたって普通の女のk・・・・
じょばーっ
なんだ、ただのおしっこヒロインか。
ちなみに、宇宙人らしい特徴として、おしっこからメロンのにおいがするそうです。
おしっこからメロンのにおいがするそうですよ。
2巻で終わってしまいましたが、二人の掛け合いはかなり濃いものだったと思います。モブですら面白い人たちばかり、大きめの事件をいくつも乗り越えたり、メロンのにおい・・・・じゃなかったラブコメのにおいが多少入っているのも高ポイントですね。訴えられかねない主人公の暴力、ちょいウザ系ヒロインの切れ味鋭いツッコミも良いです。あと、おしっこのにおいがメロンというのも良いですな。
実はこのメロンのにおいってのが重要になったりならなかったりなのも見どころです。オススメ。個人的には家政婦の桜子さんが好きです。