事件は会議室では起きていないので、とりあえず探しに行きますか「とっかぶ・第1巻」



放課後満喫宣言。

いや〜、甘々と稲妻面白いですね。甘々と稲妻はグフタが産んだ奇跡のような作品です。ただし、同日発売のとっかぶも忘れてはいけないと思うわけですよ。書店では甘々〜が猛プッシュ。いや、気持ちは分かるんですけど、何か忘れちゃいませんか?ってなもんです。というわけで・・・とっかぶも面白れーぞ!!!


世界を救えるわけないじゃないですか!!(キメッ
※世界を救うような漫画ではありません

さて、「とっかぶ」という作品タイトルですが、この“とっかぶ”という言葉には正式名称があります。特別課外活動部、略して“とっかぶ”です。まるで現代視覚文化研究部=げんしけんみたいですね。何をする部活かというと、いや・・・もちろん世界を救うとか全くあり得ないくらい普通の奉仕部なんです。もっと言えば・・・問題児にボランティア活動させる特別措置部です(ノ∀`)アチャー




(左)1年1組:ノ宮沢(ニノミヤサワ)
(中)1年2組:倉下大(クラシタキヨハル)
(右)1年3組:千歳悠(チトセユウリ)


上記三人がとっかぶに属する、もとい、とっかぶに入れられた3人です。
唯一の男性メンバー、倉下清大。通称“くらげ”。苗字からそのままくらげというアダ名が付けられています。彼は職員室に盗聴器を設置し、テストのカンニングを行っていました。それを商売にもしており、それらが明るみになって、とっかぶ入りしています。なお、本人曰く「アマチュア・スパイ」らしく、カンニング自体が目的ではなく、行為(刺激)自体が目的だった模様・・・。
パッと見、不良。金髪で耳にはピアスだらけ。そんな少女・千歳悠緑。とっかぶ自体、彼女の停学退学を救済するべく復活させられたそうです。タバコを所持していることを見つけられたそうですが、悠緑は吸っておらず、知り合いが所属するバレー部を救うために身代わりになった模様(タバコはバレー部3年生が吸っていた)。一人ぼっちの女の子を見捨てることができなかったり、捨て犬を拾ったり。見た目に反して、実はものすごくいい子だったりします。唯一のツッコミ役でもあり、個人的にはお母さんみたいな女の子だと思っています。あと、ツンデレです。




そして、






ヒーローとして活動します

リーダー(?)役の丹ノ宮沢。彼女が何故とっかぶに入っているのかは描かれていません。ただし、「ヒーロー」が好きであるという大きな、そして致命的な特徴を持っています。まぁ、特別課外活動部という特性上、ボランティアのように“誰かのため”になる活動には合ったキャラクターなのかもしれません。
一人はスパイを目指し、一人は不良のようなただのツンデレそして沢が皆を(無理矢理)引っ張る。そうやってこの作品は出来上がっています。なお、大きな事件が起きて解決するというよりは、よく分かんないけど事件を探してなんやかんや解決するということが多いです。あくまでも自分の意見でしかないですが、日常パートのリズムはそれ町に近いでしょうかね。さすがにあの独特な味までは再現できませんけど、リズムは近いかなと。



事件は解決します(多分)

世界を救うだとか、ヒーローになりたい・・・と沢は言いますが、まぁ起きる事件は日常的な非日常レベルでしかありません。もちろん誰も死にませんし、誰も悲しまないというのは大きな特徴でしょうか。おいおい、学校か警察に言いなさいよと思うレベル、自転車泥棒を捕まえるようなレベル。ただ、ちょっと人情的なのがいい感じ。
1巻で起きた事件の中で一番大きな事件は食い逃げ犯を捕まえるお話でしょうか。兎足のヤスという有名な食い逃げ犯に対し、くらげが捕まえる道具を作ったり、ヒーロー沢が走りまくったりしています。悠緑は適切なツッコミと、後片付けに文句言ってました(もちろん率先してしっかりやってる)。
物語的に、あとは動く地蔵や犬探しなんかもやってますね。読んで分かることは、全員いい奴!!くらげは悪いことをしたいという人間じゃないのがよく分かるし、悠緑も本当にただただ普通の可愛い女の子であるということ。沢は・・・・うん・・・まぁ、変に熱いw




ラブはあり得るか・・・?

しかしまぁ・・・可愛いよ。うん、可愛い。女の子がめっちゃ可愛い。悠緑は等身大的女の子な仕草、表情がとてもいい。沢については、腰から下がたまらなく素晴らしいっす。絶対領域がというより「そうそう。それくらいでいいのよ。」と言いたくなる腰、尻、太もも。せっかくだし、くらげも女の子で良かったんじゃないか(←
ただ、一人でも男の子がいると、ラブい展開になるかも?という淡い期待で出てくる可能性も・・・。本人は素で否定していますがw





赤担当の沢が熱血的に引っ張る。青担当のくらげが沢の無理に応える。緑担当の悠緑が何とかまとめる。そんな等身大なヒーローたちが、ちょっとだけ背伸びしたような事件を見つけてくる。いや、事件にしてしまう。だから何か面白い。ワクワクドキドキとは違いますが、何故か不思議と続きが気になるお話だと思います。ちなみに、名前の一部に色が割り当てられています。沢はヒーローみたいだ!とキャッキャしてましたが、もしかして他の色も連れてくる可能性も・・・?黄色、桃色、黒色なんてのもいいですね。個人的にはこの三人がバランスもよく好きですが・・・。まぁ、きっと増えるとしても魅力的なキャラばかりでしょう(ハードル上げ)。
くすぶってた三人が集まった。意外とウマが合った。ついでに事件も探しちゃいました。たったそれだけ。本当にそれしかない物語ですが、あり得そうであり得ない不思議な魅力がある作品です。俺も彼らに救ってもらいたいですよ。とりあえず彼女欲しいんですがどうすればいいですか?(←解決不可




沢、超可愛い・・・。