宝塚に恋をして「ZUCCA×ZUCA」

こう見えて実は劇団四季の会員だったりしますヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ。年に数回しか行かない(行けない)ですが、数ヶ月前から席を予約してはニヤニヤして待ちます。今年から札幌にも劇団四季の劇場が復活しており、現在はライオンキングの公演がされています。今年いっぱいはライオンキングなのが確定しているようなので、もう1回くらいは行こうかなぁと思ってたり。もちろんプレオープンも参加しましたし、オープン後も即行きましたよ!!

もちろん劇団四季に限らずミュージカルに分類されるものは大体好きです。まぁ、面白そうだと思ったら出来得る限り行きたいと思っているんですけどね。で、今一番行きたいのが宝塚歌劇団!!日本でも劇団四季と双璧を成すミュージカルの総本山です。中学の頃に一度だけ行く機会があったんですが、あまりに面白くて今でも心に残る思い出となっています。
ぶっちゃけ修学旅行で行ったんですけど、宝塚の前日はすぐ寝ました。友人たちがワイワイやっているのを横目に、体調を整えるために寝ました。当日寝てばっかりの友人を蔑みつつ目をキラキラさせていたのを覚えています。あれは最高でした。何で寝てる奴がいるんだろうと思うくらいに素晴らしかった。寝てた人は人生の半分くらい損したね、絶対。


・・・ちょっと無駄話が長くなりましたが、つまり宝塚に行きたいんですよ。そして、そんな気持ちを思い出させてくれたのがZUCCA×ZUCA」という作品です。



ヅカオタのあるべき行動
右:ヅカ以外は断る
左:ヅカ関連は断らない

宝塚オタク、通称ヅカオタの大半は女性らしいですよ*1。しかも彼女たちはかなり業の深い存在です。「ZUCCA×ZUCA」という作品はそんなヅカオタたちにスポットを当てたエッセイ漫画になっています。もちろん作者のはるな檸檬先生もヅカオタです。
読んでいるとどこか既視感を感じます。色々とオタクというジャンルはありますが、彼女たちヅカオタに対して嫌悪感が全く起きないんですよね。むしろやっていることは”こちら側”に近いんですよ。ヅカDVDを毎日見て、過去の作品・演者に関するものを買い漁り、聖地の宝塚(通称ムラ)に巡礼し、演目に出てきた服に似たものがあれば衝動買い。オタクジャンルが多いので、それぞれ感じ方は違うんでしょうけど、きっと許せる部類のオタクです。不思議です。



死ぬ時は・・・

作中では、はるな先生だけのお話以外も多く入っているようです。誰が言ったか分かりませんが、死ぬときの送り方まで指定しています。さすがにここまでは・・・と思っていたら、「パソコンは中を見ずに壊せ」という指令がとても微笑ましいですね。俺も同じ気持ちです。


紫色?ああ、すみれ色のことね

使う言葉や仕草だけでヅカオタの判別は可能らしいです。キモオタ様は判別可能。ただ、ヅカオタの判別は絶対にできないと思っていたんですけどね。意外とビックリです。気づくポイントが細かすぎて分からないのが玉に瑕ですが・・・。ちなみに彼女の家に全身真っ白な服装が可能なセットがあった場合はヅカオタだ!!


ネタ解説

紫をすみれ色と言ったり、衣装をお衣装と言ったり。分かる人は分かるらしいんですけどね・・・。一般人には到底気付かないネタが多いです。それでも楽しく読めるのはネタ解説があるからでしょう。専門用語を分かりやすく(?)説明してくれているのがありがたいです。
宝塚関連で初めて知ったのが”お茶会”という存在です。宝塚スター1人をファンが囲んでキャッキャウフフらしいですよ。しかもファンはガチの格好をしての参加!!規模も1000人くらいになったりするそうなので侮れません。あと、ヅカオタ内でも決まりごとがあるようなので、参加する人は注意だぞ!





ソーラーパワー

俺が生まれる前から宝塚歌劇団は活動しており、それはもう膨大な演目があるわけです。Zucca×zucaでは担当さんが気に入ったというだけで「ファンキー・サンシャイン」という公演の中で出てくる「ソーラーパワー」という言葉がよく出てきます。インパクト強すぎて覚えちゃいましたよ・・・。この本の中で一番使われた言葉だと思います。一緒にソーラーパワーを感じよう!!


いや、これは予想以上に面白かったですね。なんかヅカオタに恋しちゃいそう・・・。でも、休日とかにすれ違いばかりおこしそうですけどね。宝塚を見たことない、ただ実は少し興味があるという人たちにとって楽しめる作品じゃないかと思います。ソーラーパワーを感じつつオススメ。



*1:四季オタも女性が多いですけどね