恋する乙女に待ったなし!!バチバチの真髄は・・・恋愛物語!?
アブ!アヴィ!アブ!アヴィ!アブブブブ!アヴィィィィィ!なところが目立ちがちじゃなイカと思われる週刊少年チャンピオンですが、最近はバチバチが面白いです。相撲漫画はこれまでにもたくさんありましたが、一人の男が成長していく姿を、家族や部屋の仲間たちと一緒に感じられるこの感動。真っ直ぐに生きようとする主人公・鮫島鯉太郎の生き様。憎らしいほどに対比として存在し続けるライバル。バカな子ほど・・・と優しく且つ力強く守る部屋の仲間。リアルに再現されるダメディアの面々。・・・・全てが面白いです。
主人公・鮫島鯉太郎
鯉太郎は力士でもあった火竜の息子として育ちますが、とても強くて憧れていた時の父と酒に溺れる情けない父の両方を見るという子供時代を過ごします。父が事故で死に知り合いの家に引き取られてからも、父に対して、相撲に対して、複雑な思いを持ちながら育っていきます。ひょんなことから相撲の世界に入り、お世話になることになった空流部屋で不祥事の多かった火竜の息子という境遇から守られ、また一人前の力士として育てられていきます。
素行に問題があるのは確かなんですが、親戚から引取りを拒否されたところを正一一家に手を差し伸べられたり、やっかいものであるはずの鯉太郎をスカウトした空流部屋があったりと、それなりに優しく扱ってくれる人たちがいるのは鯉太郎自身の魅力なのかもしれません。男としての魅力ですか・・・ね?
そこで気になるのは、正一の娘であるマコと空流親方の娘の椿です。二人ともそれなりに鯉太郎のことを気にかけているんですよね。マコは弟のように心配してるし、気が強い椿は鯉太郎と反目しあってたりするものの、鯉太郎の頑張りを目の当たりにしています。生みの親か育ての親かといった話ではないですが、幼なじみの女の子とマネージャーだったらどっちを取るよ?ね?ね?(←必死
上:マコ / 下:椿
特に椿がマコに対して「キレーな人だな」と思ったあたりが実に怪しい・・・。それは恋心からくる嫉妬ですか?あと、凛々しくなった鯉太郎を見てちょっとドキッとしてる(?)マコもまだまだ怪しい・・・。
バチバチという作品自体が恋愛を掘り下げるような漫画ではありませんが、かっこよくなっていく一人の男に対して譲り合い?奪い合い?になっていくとしたらそれはそれで面白い。むしろ、女に惚れられてこそ一人前ってもんですよ。そう考えるとバチバチの真髄は恋愛ものなんじゃないかと思います(違
そっと見守る乙女達の競演がこれからも楽しみです。鯉太郎が一人前になる姿もそうですが、恋物語に目を見張るのもまた一つの楽しみかと・・・・。
まぁ、最後に一言だけ言わせてください。
チャンピオンでそれはねーよ。
- 作者: 佐藤タカヒロ
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2009/09/08
- メディア: コミック
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