最強女子高生オムニバス!女子高生とか好きだから!「思春期シンドローム・第1巻」



女子高生、地に足つかないお年頃。

四季大賞も受賞した赤星トモ先生の「思春期シンドロームの1巻が出ました。待望の1巻が出ました(大事なことなので)。赤星先生は四季大賞も同様の作品で受賞していますが、そのまま連載・単行本化と繋がっており、非常に順調にきている作品なわけです。しかし、それにも理由がある!!めっちゃ面白い!!!



特に好きではない人に初めてを・・・

この作品は、オムニバス形式で色んな女子高生たちの素顔、生態、感情が描かれています。青春時代は本当に一瞬です。それゆえに濃密です。さらに女子高生という儚くも危ういバランスの生き物の全てを描いた作品です。
1巻、いや全話の中で最も心に残っているのが、処女を捨てた女の子の話。彼氏に押し切られた形で非処女となりますが、次の日に読んだ少女漫画(エロあり)ほどに感動的ではなかったことに気付くわけです。そこで、彼氏のことを特に好きでもなかったのだと気付くわけですよ。
このちょっとした取り返しのつかなさがたまりません!!!



何もないよりマシじゃん!

例えば。
彼氏が胸を触ってきたことを不安がり、友人に相談するも、雑な返答しかできない場面。友人関係なども、ちょっとしたことでギクシャクすることだってあるわけです。彼氏なんていない方が雑な返答しかしないのも仕方ないです。しかし、相談したほうが本気だったわけです。このすれ違い・・・。そして、崩れる友人関係。
これはこれであり得るお話だと思うわけです。


関係が熟してないってことだろ

ちなみに先生による模範解答。された方が「された方がまだ早いと思っているのなら、関係が熟していない」とのことでした。意外と(?)まともな回答だったのがビックリです。やっぱり大人って立派なんですね。
なお、この先生は四季大賞時の物語では出てきませんが、連載化にあわせて登場してきています。主人公っぽい3人キャラ(表紙の3人)を含め、オムニバスの中にも繋がった物語があることを示唆するキャラ立てです。また、大人の男の目線があるというのがアクセントになっていて、作品を引き締めているようにも思います。時折入るこの先生の女子高生たちに対する感想が共感できることも多くて面白いなと思います。




中二病でした・・・

例えば。
中二病だった過去を持つキューというアダ名の女の子。久枝という名前からキューと呼ばれていたようですが、裏ではオバQとも呼ばれていたようです。かなり登場頻度が高いです。決して中二病をバカにしたような話ではなく、・・・いやバカにした側面もありますが、“あり得る”物語として描かれるわけですよ。中学の頃は中二病で、高校ではまともに生きようとした過去のある人にとっては共感できるキャラかもしれません。
しかしまぁ、毎話出てるんじゃないか?主人公と言ってもいいんじゃないか?と思うくらいにいい味を出したキャラだと思います。ちなみに彼氏がいたという“設定”になっています。・・・虎妖丸という名前になってますがw


ヤバイです・・・

中二病だったことを否定できないままでいるのも尚更面白い。もっと言えば、霊感があるという“設定”を本気で信じてくれる友人もいたりしてかなり面白い。






親友の誕生

例えば。
高校生になって見違えるように可愛くなった女の子。色んな人から告白されるも、全て断っていました。試しに付き合ってみなよというクラスの友人もいますが、「それで合わなかったらどうするの・・・」と至極真っ当な思考を持っています。
付き合うということがよく分からず、誰も分かってくれないなという状況下で現れた「理解してくれる人」の登場。告白を断る大変さってのもあるわけですよ。そんな部分でも理解してくれる人がいることって心強いのかもしれません。恋人の前に、本当の友達ができた瞬間。読んでいて、とてもグッときた場面です。あと、すごくどうでもいいですが、告白を断ってる方の女の子はドジっ子です。







こんなにもこんなにも

夢を持つ少女もいます。しかし、それが叶わないだろうと分かっている大人もいます。色んな可能性を秘めていて、将来的に何者かになれるかもしれないしなれないかもしれない道の上にいます。ただ可愛いという存在なだけではなく、もう可能性を失った者(かつての10代)にとっては眩しい存在たち。世間・世界が広がった時、彼女たちはどうなるのでしょう・・・。
帯文にもあったのですが、男女でも、年齢でも、この作品を読む角度って違うように思うわけです。超面白いです。










やったよ!島○さん!!!

この作品のトリコですよ、ほんと・・・。※画像等に意味はありません



ちょっと紹介が多かったかなと思いつつ、ショートオムニバスなこともあって、かなり多くの女子高生が作中に描かれていたわけですよ。ぶっちゃけ紹介したのはほんの一部。個人的にはクール系の清田歩ちゃんがドンピシャで大好きです。よくよく分かりましたよ。ちょっと人を寄せ付けない系とか大好物なんです。たまりませんなぁ〜。
もう一点どうしても書いておきたいのは、作中で出てきた胸のサイズについてのお話。これは超必見です。
誰にハマるか分からない。どの子が好きになるか分からない。ただ、絶対に誰かを好きになる!!そう思える作品です。色んな目線・視方がぎゅっと詰まった超オススメ作品です。あああああああああもういっぺん高校生活やってみてええええええええええ!!!!






女子高生ハンターも大注目!!

※画像等に意味は(ry



↑コンビニ版出てます

作者が歩くよどこまでも「敗走記・第1巻」



6日間約25キロの旅!

先月はさよならタマちゃんの記事(http://d.hatena.ne.jp/toldo13/20130825/p1)に大反響ありがとうございました。このまま年末の何かにもランクインするといいですね。期待しています。
さて、同じくイブニングで連載していた、尚且つ、ほぼ同時期に連載していた「敗走記」という作品があります。こちらもタマちゃんと同じく作者自身の体験を元にした作品となります。多分、どちらも辛い経験をした作品になると思います・・・。
さて、さよならタマちゃん「敗走記」、一体何が違うのか。それは簡単。寝っぱなしか歩き続けるか。この違いです(←ザックリしすぎw







シカイズ氏(38)、歩く

単行本の帯にも書いてありますが、250キロの行程(もちろん山あり谷あり)を6日間で歩くというイベントを自らに課し、それを漫画しています。単純計算で毎日フルマラソン状態です。皆さん・・・仕事だからって出来ますか??俺なら辞退しますねw 仮に漫画家という職業だったとしても、歩く以外のテーマを掲げますよきっと。
ちなみに、作中ではシカイズさんという名前になっていますが、もちろん作者のしまたけひと先生を模したものです。なお、当然のことながらしまたけひと先生は確実に歩いていますのであしからず。そうじゃないと、こんなにも辛さが伝わる作品は描けませんよ。


萌え絵が専門です

シカイズ氏(しまたけひと先生)は結構いい年齢をしていますが、それなりに経歴のある漫画家さんだったりするわけですよ。成年作品も手がけるような可愛い女の子を描く漫画家さん。・・・なのに敗走記では、辛い顔をした40手前のオッサン(自画)が歩くだけの作品を描くとか。誰得だよ!!!





敗走記とは

さて、ただただ歩くお話ではありません(当然ですが)。この作品では、関ヶ原の戦いで破れた西軍の島津義弘の敗走経路をなぞって歩きます。この敗走自体は結構有名でして、「島津の退き口」で調べれば詳細が分かるかと思います。なお、この島津の退き口にて、某誌で有名なドリフターズ島津豊久が義弘の身代わりになって死んでます。あ、ドリフだと死ぬ前(?)に別世界に行ってましたね。
関ヶ原で西軍が敗れた後の悲惨さは歴史が物語っていますけど、この島津の退き口もなかなか大変だったようで・・・。上述してますが、フルマラソンを6日分やるわけです。しかも命を狙われることが当然の状態なわけです。そんな苦労を共有すべく、シカイズ氏は歩きます。漫画のために歩きます。個人的には意義も意味も分からない部分はありますが、歩いてこそ分かることも多々あるのだろうなぁとは思います。最近世界遺産になった富士山の登山なんていい例かもしれませんねぇ。


一緒に歩いてます

あと、この作品、1話の中でお話が2つに分かれます。1つはシカイズ氏が歩いた行程を当時の武士たちが歩いた・・・ような回想場面、もう1つは実際にシカイズ氏が出会った人々やものを描く場面があります。あとがきに書いているんですけど、わりとフィクションを入れているそうです。実際に作中のように話したのか、歩いたのか、そのあたりは当然不明ですからね。なお、出会った人々とのエピソードもちょっと大袈裟目だそうです。その分島津の退き口と、シカイズ氏の敗走記がよくマッチしていたと思います。そのおかげか1話毎の作品の読み応えはあったと思います。というか、回想が無かったら・・・歩くだけの描写しかありませんしねw


○モじゃありません

しかしまぁ、出会った人々が面白いのなんの。個人的にお気に入りは、↑のバツ2のオッサンでしょうか。連れ(♀)が来れなくなったとかで、旅館をご一緒しませんか?とシカイズ氏に提案しています。誘う方も誘う方ですけど、提案に乗る方も乗る方やで!!ちなみに劇団なんかをやってる人らしいです。
その他にも、当然女の人が出てきますし、人生を見つめなおそうとしているドクターなんかは作品にとって重要なキャラだったりもします。あ、女の人とはシカイズ氏・・・仲良くなれてませんので!あはははは!(←でも、女性と話そうとするだけ立派だと思いまんた






辛いです

しかしまぁ、シカイズ氏のブツブツ呟きの多いことですよ。いや、ほとんど一人で歩いているからしょうがないんでしょうけどね。漫画で見るとブツブツの多さが際立ちます。ただし、シカイズ氏の提案から始まっているため、しょうがない企画なわけですよ。それでいてシカイズ氏に自らを投影したしまたけひと先生が、よくぞまぁここまで自己分析して描いているなと。もちっとカッコよく描いてもいいのにと思うわけですよ。
ちょっと途中で書きましたが、やっぱり歩いてみないと、歩いたからこそ分かるものがあるんでしょうね。作中でのシカイズ氏が徐々にではありますが、悟りにもにた成長を遂げているようにも見えます。作者自身の成長物語として見るのも面白いと思います。というか、誰にでも自分を見つめ直したい時があるでしょう。その手助けになるかもしれません・・・(多分)。


これは講談社の仕事です

ただの旅行記ではありません。楽しいと思える部分があるとは思えません。これは仕事です。講談社の仕事です。しかし、だからこそシカイズ氏は歩いたわけです(途中色々ありますけどねw)。
何度も言いますが、歩いた人が自ら目指した場所に到達したからこそ得られる達成感というものがあるわけです。そのゴールまでの道のりは、島津家の人々と歩いた味わいがあります。様々な人に出会った温かみと、ちょっとした嫉妬があります。そして、苦難を乗り越えてのゴールでの感動。歴史好きも、可愛い女の子が好きな人も、旅が好きな人も、きっと楽しめるでしょう(多分)。




こう言ってはなんですけど、よくぞまぁ“歩くだけ”の作品をここまでのものにしたなぁというのが一番スゴイと思っています。一人の男が自分の人生を振り返る様はなかなかに見応えあると思うわけですよ。
あと、何が一番気になっているかというと・・・・この単行本にナンバリングがあることなんですが(敗走記1になってます)。また歩く・・・のか?確かに島津の退き口は薩摩まで戻ってますけど・・・。本当にやるのかなぁ。というか既に歩いてたりして。あはははは・・・って笑えないぜ!!!!
・・・でもまぁ、講談社の仕事だししょうがないか(←



バドをメジャーへ!シャトルに希望を乗せて…「シャトル・プリンセス・第1巻」



ふたりならきっとやれる。

咲香里は才能だと思うわけです。バド神に愛され、バド神を愛し、培った漫画の技術を駆使して魅せるバドミントン漫画家。「やまとの羽根」や「スマッシュ!」では中学高校での青春バドミントンを描きました。そして、現在は読み切り&短期連載という形でシャトル・プリンセス」をモーニングでやっています(やっていました)。
やっぱり咲先生のバド漫画はおもしれーな




右:西条、左:有沢

実業団の叩き上げ選手としての西条、そして同じ実業団へと入社をするかどうかという新人の有沢。そんな二人のバドミントン物語となっています。なお、有沢の方は日本の未来を背負って立つほどの才能と言われています。・・・が、バドミントンをやめたいと言う何ともワガママなことも言っていたり。
勝てば勝つほど期待され、負ければ怒られ・・・。勝つのが怖いとまで言い切っているほどに追い詰められています。そんな有沢に対し・・・



ブチ切れの西条
何度も言いますが西条という選手は叩き上げの実業団選手です。会社の方針で、仕事として、楽しい楽しくないという次元ではバドをやっていません。いや、もちろん楽しいからこそやっているんでしょうけどw
ただ、才能が本当にある年下の選手である有沢の態度、才能を捨ててしまいそうな状況にもどかしさを感じていたようです。何というか・・・猪突猛進タイプなんですよねぇ。その性格が良いか悪いかはまぁ置いといて、結果的にはいい方向に向かいます。


二人は仲良し!

「あんなふうに怒られたの初めてです」
まるでドMの鏡のような言葉を残し、有沢は西条と同じチームを選びます。日本の至宝となる人材がバドをやめなかった・・・のはいいんですけど、これでよかったのだろうか?(←
これが第1話目であり、西条と有沢の出会い、天才有沢がバドをやめたがっていること、西条が大人の事情を振りかざし有沢を止める・・・というところまで描かれます。西条とならバドを楽しめそうという有沢の言葉が、彼女の心情そのままだなぁと感じさせられます。そして、ここから二人の女性による“世界一”を目指す物語が始まっていくわけです。
しかしまぁ、咲先生はダブルスが好きですね〜。このあたりは理由があるんでしょうか?元々はシングルスを舞台に活躍していた有沢が、ダブルスを選択するという展開。相手に対しての気持ちを大切にする咲先生ならではだな〜とは思いますけどね。あと、勝ち続けることや勝負の重圧というのは、これまでの咲バド漫画で散々描いてきたんですけど、それをスッパリと切った展開に正直驚いています。夢や希望に“現実”を付け足した展開なんですよ。言ってしまえば、シャトプリにはこれまで詰めてこれなかったものを入れようとしているということ。スマッシュ!では見せなかった部分があるということ。個人的には咲先生がまだまだやれるということが分かって嬉しい部分でもあります。






勝たなきゃダメ!

さて、紆余曲折ありながらも西条と有沢のペアは結成され、お互いの弱点を補いながら強くなっていきます。技術では有沢が上をいってますが、気持ちという点では西条がとにかくすごい。西条がいるからこそ有沢も安心してバドに取り組めています。どんなスポーツでもそうですけど、メンタルって重要ですよね。そういう意味では心強いペアです。
第1巻では国内、世界と段階を上がっていく様が描かれ、その度に周囲からの重圧が増えていく様子も描かれます。しかし、それもまた宿命・・・。


協会のお偉いさん

西条・有沢ペア、作中ではサイアリペアと呼ばれることになりますが、彼女たちに過度な期待を寄せるオジサンが一人・・・。事あるごとに登場し、彼女たちには強くなってもらわなければならないこと、バドを日本でメジャースポーツにしたいと意気込んでいます。なんて大人の事情たっぷりなんだ!ただ、これまで咲先生が描いてきた“バドの楽しさ”や青春物語とは違った、本当のバドミントン界を描くとしたら必要な人物なんだと思います。





バド描写とか

バドにちょっとでも興味がある、やっていたという人は是非是非この作品を読んでほしいですね。共感、感心できるものが必ずあると思います。とりあえず、バド描写については漫画界トップクラスです。そういう意味では、スポーツ漫画としてハイクオリティだなぁと思うわけで。
サイアリ二人の馴れ初め、成功、挫折、強くなるための一歩、そして大人の思惑。いろーんなものが詰まった第1巻となっています。西条が覚悟を決めるところとか、サイアリ二人がイチャイチャしたりしてる場面が個人的に好きです。くぅーっ、読んでほしいねぇ。そしてまた、この本がキッカケでバド選手の人口が増えるといいですね。行き着く先として五輪で金メダルが出たら・・・と思うわけですが。もちろん一過性のものじゃないほどに定着できるといいですね。俺も健康のためにちょっとやってみようかな。そもそも純粋に人口を増やす術を持ってないしさぁ・・・


それはそうと、この作品・・・続きが決まってないそうです。俺は続きが読みたい!!読みたい!!読みたい!!!やはりというか、当然というか、1巻次第だそうなので・・・よろしくお願いしまっす!!!なお、1巻ラストは先が気になる状況のままに終わってます。このままでは終われんよ!!




巻末の広告が面白かったので。


TPO完全無視

煽り文に「おかしいぞ、咲香里!」って書いてあって笑っちゃいました。こちらもオススメですよ。どんな作品かは下の動画を参照してください。ギャップェ・・・。

強くなるためのボーイミーツガール!「放課後ソードクラブ・第1巻」



はっ!


放課後ソードクラブ」が
出てる!?






剣士危うきに近寄られる

講談社の三大クラブの一つでもある放課後ソードクラブの1巻が出ています。ちなみに、他のクラブは「ひたぎクラブ」と「松戸苦愛」です(←どうでもいい
現在、別冊少年マガジンで連載中の作品です。作者の永椎晃平先生は、21世紀最大の講談社ヒット作「進撃の巨人」の諫山先生を師匠に持つという経歴の持ち主。そんな師匠に負けじと、少年漫画の王道を走り続けています。別マガというと、ファンタジー作品が多いイメージがあります。そんな中で王道的なスポーツ漫画をやるというのはなかなか勇気がいることだよな〜と思ってるわけですよ。なお、別マガでは初めての本格的スポーツ漫画だったりします*1。テーマは“剣道”!!!




主人公の賀家剣正

主人公の賀家剣正は剣道が大好き!父親が雷神と呼ばれるほどの腕前で、剣道をやっている人間であれば知らない者がいないという存在。そんな最強の男の息子・・・。話の始まりは、高校生となった剣正が剣道部に入るというだけなんですが・・・








主人公がヘッポコです(どっw)

誰しもが憧れた雷神の息子がヘッポコ。そう、ヘッポコなんです。決して動きも筋も悪くないそうですが、どうやら“相手を打つことができない”そうです。剣道で相手を打てない(=攻撃できない)というのは・・・勝負にもなりません。勝負の“しょ”すらたどり着けないわけですよ。
しかし、父親が雷神と称されるほどなのに、息子がヘッポコというのも理解できないんですよねぇ。第1巻で父親が出てきておらず、生きてるのか死んでるのかも作中では描かれていません。仮に死んでるとした場合、剣正が打てない理由と関係するのか気になるところ。


しかし、弱いだけでは物語は動きません。“親の七光り”と剣道部の先輩に罵倒され(練習中に弱いのがバレた)、ブチ切れた剣正は剣道部を飛び出していきます。そこで見かけた謎の美少女の剣技・・・。



美少女の超絶剣技

剣正が出会った少女・芦原直刀。彼女は剣正が放り投げた竹刀がおでこに当たり、ブチ切れていました。強いです。とても強いです。ついでに性格がツンツンしています。そんな剣道に精通した謎の美少女。もちろん剣正は師匠となってもらうように猛アタックを仕掛けます。そんな不思議な(?)ボーイミーツガール・・・。


二人の出会い・・・

剣道は好きだけど弱い主人公・賀家剣正。剣道が嫌いだと言いつつも何故か強い美少女・芦原直刀。こんな二人が出会って、師弟関係にならないわけがありません(なお、一方的な師弟関係の模様)。蜜月な諌山−永椎ラインとは違い、剣正がウザすぎてしょうがないから直刀が教えるという構図なわけです。
ちなみに剣道少年の剣正、かなりウザいと思われます。いや、ウザいは少し言いすぎかな・・・?できないのにできると信じる空回り系男子です。まぁ、剣道ヘッポコなのに、志は高いわけですよ。父親のことを言われるとすぐカーッとなるし。もちろん剣正は剣正なわけです。ただし、弱いだけではどうにもなりません。まぁ、そんな剣正ですけど、直刀との出会いがどう影響するやら・・・。


ところで、作者の永椎先生は剣道を実際にやっていたんでしょうかね?剣道に使用する防具にこだわりを感じます。いや、俺自身剣道をやったことはないので、(俺が思う)剣道らしい描写がいっぱいだな〜と思う程度ですけど。逆に、剣道をやっていた、剣道をやっているという人たちからはどの様に見えてるんでしょう??ちょっと気になります。
さて、剣正は直刀にどういう指導をされるのでしょう。まぁ、指導というにはかなり放置されてたように思いますが・・・。とはいえ、剣正の親の話をせず、剣正自身を見てくれる対等な存在としての直刀。彼女がいてくれるだけでも剣正にとっては良い影響を与えるのでしょうね。なお、第1巻では剣道部を追い出される剣正、直刀との出会い、剣道部への入部をかけた試験等が描かれています。とりあえず直刀との出会いからの成長は必見です。ヘッポコは変わりませんが、高等技術な必殺技(?)を身につけたり、破られたり、でもめげなかったり。とても少年漫画してると思いませんか?(これほど王道なのは別マガでは珍しいと思います。







二人の幼少期

第1巻を読んでいて少し気になったのは、上の場面。同じ大会、同じ選手(剣正父)を見つめる二人の子供たち。片方は父を尊敬の眼差しで見つめる剣正。もう片方は剣道が面白そう楽しそうと目を輝かせる直刀。同い年で同じ学校。剣道が二人を結んでくれました。力量差がすごいけど・・・。
そんな二人が同じ人物を見ていたというのは面白いなぁと思うわけです。性格が全然違いますし、逆に直刀が剣正父とどんな関係を築いたのか?いや、何も関係ない可能性もありますが・・・。とはいえ、剣正の父親にほっとんど言及していないのは気になりますね。あえてなんだろうか??あと、実は直刀は剣道部に入っていません。入ろうともしてませんし、そもそも剣道が嫌いだとまで言ってました。不思議な二人です・・・。


光ちゃん、お着がえ中

あと、特筆すべきはキャラの可愛さ、カッコよさでしょうか。漫画家さんに言う話でもないですが、絵が上手いですよね。お気に入りは直刀ではなく、剣正の幼馴染の光ちゃん。いちいち可愛いです。剣正と同じ部活に入ろうとする健気さ、それでいて女の子らしくありたいなというアピール。何もかもが可愛い。何で剣正のことが好きなんでしょうねぇ・・・。
その他にも、まだ活躍しきっていないながらも、剣道部の先輩や同級生にも個性的なメンバーが集まっているのが気になりますね。他にも光をバスケにシュバババっと誘っていた女の子や、週マガ出張版の女の子が可愛くて、それだけでも楽しめるかと思います。何はともあれオススメ剣道漫画です。そうそう!剣正のお母さんも素敵なんですよ!!!主人公のお母さんが素敵な作品は(ry





アシハラナオトなんていない

さてさて、1巻では大きな謎が残されて終わってしまいました。それは、同じ学校の制服なのに・・・芦原直刀という生徒がいないということ。ファッ!?と素で言ってしまう展開でした。君は・・・誰なんだ??
で、騙されてるんじゃないか?という可能性があってですね・・・。第1話目から直刀って男なんじゃないの?と思ったわけですよ。そもそも名前が男っぽいですし、たち振る舞いも男らしいな〜と思う点もあったりなかったり。アシハラナオトを調べてくれた先生も女子だけを調べた可能性があります。気になりますなぁ。あと、1巻を読むだけだと幽霊だったりして?と思ったりもするわけですよ。まぁ、仮にそうだったとしても、剣正と同じ剣道大会を見ている描写があるので、昔からの古い幽霊ではないと思いますが・・・。アシハラナオト、一体何者なんだ。




まあああああ面白いですよ。別マガという雑誌が好きだからこそ、一味も二味も楽しめるのかな〜と。別マガに足りない少年漫画らしさをこの作品は持っています。絵が良くて王道がやれるって・・・最強じゃないですか?まぁ、ちょくちょく見られる某ジャンプ的なネタが気になるところですけど・・・。あとは、もっと試合描写が増えると嬉しいですし、部員の掘り下げ、剣正をはやく強くしてあげてほしい等々、まだまだやれることはいっぱいありそうですし先が楽しみなわけですよ。2巻も楽しみ!!




余談。「放課後ソードクラブ」と同日発売の「不死身ラヴァーズ」でちょっとしたプレゼント企画をやっています。



・・・分かりますかね?帯をくっつけると一枚の絵になります。これは永椎晃平先生、高木ユーナ先生の師匠でもある進撃諫山先生が描いたもの。この諫山先生の絵が描かれた図書カードをプレゼントしています。これは欲しい!!ちなみに諫山先生曰く、二人は“犬猿の仲”とのこと。・・・どっちかってーと、トムとジェリーじゃないかと思うんだけどw
二人の新人作家さんの今後が楽しみです。

*1:初のスポーツ漫画はマックミラン

青SHUN学園の宣伝です


べっ、別にアイドルとか興味ねーし!!
というわけで、福岡のアイドルグループ「青SHUN学園」の宣伝です。上の動画をたくさんの人に見てもらおうってことらしいですよ。まぁ、最後まで見てください。アイドルグループの話題なのに、何故か男性(SHUNさん)が一人歌ってるなぁと思ったら第一歩ですね。誤解の無いように言っておきますが、普通に女の子たちも歌います。ただ、締めはSHUNさんなんだよねー。
多分、アイドルに興味がなくて初めて見た人はきっと失笑苦笑するでしょう。でもさー、これめっちゃ楽しいんだよねー。気になった人はライブも見に行くといいさー。ちなみに映ってはいないけど、俺もどこかにいる・・・と思う。
あと、あーやがお気に入りです。




オーエーオー!オーエーオー!

思い出してほしいたった1つのこと・・・君は僕が好きだった「不死身ラヴァーズ・第1巻」



不思議の国の長谷部

この恋はどこまでも・・・止まらない。
ブコメは壁があるほど面白い。すれ違うほど面白い。これは万人に共通の事項かと思います。また、恋愛を描く中で、お互いが好きであることを認識できる“まで”と“それから”をどう描くかでも全然違います。ただし、別冊少年マガジン不死身ラヴァーズは、そんなこれまでの恋愛漫画感をぶっ壊すべく連載を続けております。
甘酸っぱいだけの恋愛漫画、周りくどい展開が続く恋愛漫画、彼女とのエ○チシーンばかりの君のいる町、その他もろもろの普通の恋愛漫画・ラブコメだけでは物足りない人にオススメです。




NOドキドキ!NOライフ!

主人公の甲野じゅん。彼は恋をしている。一途に恋をしている。誰かが誰かを好きになるのって素敵です・・・が、そんなことどうでもいいくらいに変な奴だとも思います。本筋の話も重要ですけど、甲野の動きが面白いです。
さて、彼はとある美少女・長谷部りのが好きです。小学生の時から大学生になる頃まで、ずーーーーーーーーーーーっと長谷部のことが好きです。





なお、












両思いになると消える模様。




何故かは分かりませんが、甲野じゅんが愛する長谷部りのは、甲野じゅんのことを好きになると世界から存在が消えます。それはもうキレイに消えていきます。そして、長谷部がいたという記憶は・・・甲野しか持ち合わせていません。消えてしまうと、周囲の人間は長谷部りのという存在を忘れます。
甲野の長谷部に対する愛は本物です。気持ち悪いくらいには本物です。長谷部が優しすぎるのかもしれませんが、一歩間違えばストーカーじゃね?と思うほどに愛しているようです。そんな甲野に対して、自分を好きだと言ってくれる甲野に対して、長谷部が好きになってしまったら・・・即終了。お疲れ様でした!!!





なお、












新しい長谷部が現れる模様。




あ・・・ありのまま、今起こったことを(ry
あまり深く考えるべきではないのかもしれませんが、長谷部が消えたら、また新たな長谷部が登場します。そういう作品です。ちなみに全く同じ長谷部ではなく、年齢がそもそも違いますし、甲野じゅんという記憶がありません。また新たな気持で長谷部が好きになれるね!・・・という問題ではない!!!!
面白いことに、甲野じゅんは色々な長谷部りのを愛し、両思いになれた途端に失恋します。しかも、誰も覚えていないので甲野を慰める人もいません。ちなみに、↑の長谷部は中学生です。第1巻では小学生、高校生、大学生、中学生といった長谷部が出てきています。中学生長谷部編は残念ながら2巻に収録となりますが、1巻でもそれ以外の長谷部たちだけですごい恋愛模様が描かれます。もちろん甲野は普通に成長するため、必ずしも同い年で登場するとは限りません。
好きになってもらう過程を楽しむのが恋愛漫画の醍醐味だとは思いますが、延々と繰り返す様、それでいてへこたれない甲野には頭が下がります。読者側としては、常に読み切りのような気持ちで読めて面白いですしね。




お願い消えないで!

甲野の悲痛の叫びも届きません。無情にも長谷部は消えます。残るのは長谷部が甲野を好きになってくれたという思い出だけ。いや、普通なら諦めますけどねぇ・・・。それでも諦めない甲野の真っ直ぐな気持ちがとても気持ちのいい作品ですよ(棒)。あと、作者の高木ユーナ先生の作風が某JOJOゲーの無限コンボみたいな作風(延々とすごい勢いで攻めてくる)なので、圧倒されまくりです。オススメでござんす。



それと、色んな長谷部が出てきますが、個人的には中学生長谷部がお気に入り・・・なんですけど2巻収録なので、次点で好きな大学生長谷部のお話でも。ちなみに、高校生長谷部は青春活劇を繰り広げていて超面白いです。ちなみにその時の感想→http://d.hatena.ne.jp/toldo13/20130412/p3



今度の長谷部は寝たら記憶が消えちゃうよ!

大学生となった甲野は、早速、大学生となった長谷部を見つけます。当然のことながら長谷部は甲野のことを知りません。ただし、それも分かりきっている甲野は猛烈アタック。そんな甲野に徐々に惹かれていく長谷部。ある種のルーチンだなと思いきや、大学生長谷部は病気で記憶を維持することができません。
ただでさえ消えるのに、寝たら記憶も消えちゃう!!好きになられたら即終了ですが、好きになってもらうための思い出を彼女は維持できない!!この積み重ねようのない状況に、やっぱりへこたれない甲野。



安静ありがとう

大学生長谷部は、朝起きたら記憶が消える不思議な人。そして、そんな不思議な人を愛する超変な人・甲野。長谷部が甲野を好きになったら、記憶もすらもまた消えてしまうというのに・・・。
甲野には不思議な愛の説得力があります。常時“好き”と言ってるんですけど、軽薄さではなく必死さが伝わります。そもそも、軽い気持ちで言っているようならどの長谷部も甲野のことなんて相手にしませんよ。だからこそ記憶が消える長谷部にも・・・。まぁ、どんな失恋となるのかは是非是非確認してください。





さて・・・次はどんな別れを迎えるのか―。





しかしまぁ、消える時のあっという間感には毎回驚かされます。この“ページをめくる楽しさ”があるあたりは師匠の諌山先生譲りですね。また、設定もさることながら、失恋表現の面白さにも目を見張るものがあります。失恋した時のぐちゃぐちゃ感、好きな人を失うという喪失感、その表現がなかなかに面白いです。心臓を切り刻むというのはさすがにビックリしましたけど、そういった失恋感情はもちろんのこと、好きだという感情すらも言葉だけでなく絵で表現しようとするあたり面白いです。
まるでジェットコースターに乗っているかのような、ネズミーランドにいるかのような丁寧な勢いの良さは必見です。
一つ気になるとすれば、何で長谷部が消えるのかってとこでしょうか。確かに長谷部は甲野を好きになったわけです。好きになったからいなくなる。何ともまぁ不思議な話です。ただ、逆に甲野が色んな世界を飛び回っているという可能性も否定できませんけども・・・。
これはもう講談社恋愛漫画の歴史が変わってしまいますね。とても面白いです!!冒頭にも書いてますが、一味も二味も違う恋愛模様が描かれていますので。永遠に愛し続ける男・甲野と、何度も何度も愛に応える女の子・長谷部の物語を是非読んでみてください。オススメー。




余談。「不死身ラヴァーズ」と同日発売の「放課後ソードクラブ」でちょっとしたプレゼント企画をやっています。



・・・分かりますかね?帯をくっつけると一枚の絵になります。これは高木ユーナ先生、永椎晃平先生の師匠でもある進撃諫山先生が描いたもの。この諫山先生の絵が描かれた図書カードをプレゼントしています。これは欲しい!!ちなみに諫山先生曰く、二人は“犬猿の仲”とのこと。・・・どっちかってーと、トムとジェリーじゃないかと思うんだけどw
さてさて、二人の新人作家さんの今後が楽しみです。

エルヴィン・スミスの覚悟のススメ「進撃の巨人・第49話」※ネタバレあります

○来月の表紙も進撃の巨人
諫山先生がジャンケン大会に勝ったわけですよ。個人的にはもっとマイナー作品作家さんに表紙を描かせたほうが面白いと思ってます。まぁ、進撃が表紙の方が売り上げ良さそうなので、編集部的には喜ばしいことだったのかも?ただまぁ、進撃表紙多いですよねぇ。年三回は確定(単行本発売月)。そして今回のジャンケン表紙。今年はトータル4回表紙です。いや〜、働きますな。アニメもあって忙しそうですが・・・。お疲れ様でござんす。
あと、アニメだゲームだグッズだなんだと多くの情報が載ってましたね。さすがに諫山先生も全ては把握してないんじゃないか?と思うレベル。バックさんはさすがに分かってます・・・よね?進撃ファンの皆さんも、どれだけ追いかけているのか気になります。俺は全然追いかけていません。ロー・・・ソン・・・?知らんなあ。漫画で手一杯ですよ、ホント。






○進撃考察本取り扱いのお知らせ



進撃大考察

とらのあなhttp://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/14/54/040030145460.html
COMIC ZINhttp://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=17462
上記の書店にて、夏コミに出した同人誌の取り扱いをしてもらっています。読まれた方は感想とか教えてもらえると嬉しいです。面白いと(俺の中で)噂の本です。一家に四冊くらいあってもいいんじゃないっすかね?まぁ、在庫もあるのでご友人にも紹介とかしてもらって、買ってもらってください。進撃をより面白く読めること間違いないです!(熱い自画自賛






○アニメの話とか
アニメの22話目を見ました。久しぶりにアニメでガツンとやられました。あれは・・・反則でしょ。辛い、辛すぎる。リヴァイ班が死ぬのは分かってたましたけど、あそこで出てくるのもペトラ父だけだと思いますやん・・・。まさか・・・ねぇ・・・。人が死ぬのは進撃世界では当たり前すぎて慣れました。しかし、待ち人がいるのは急に現実に引き戻されるわけですよ。このギャップ、この現実、どうしてくれるん・・・。
いやしかし、22話目みたいな追加演出はやばいですね。今後も追加あるのかな〜と思いつつ、あと3回くらいで終わるんですよね。こうなると、壁が壊れてアニメも絶望のまま終了って感じでしょうか。そのあたりの方がキリがいいかもしれませんね。

あと、最終話の上映会。ライブビューイングはチケット取れました。見に行くかは不明ですが・・・。ちなみに新宿です。見つけても殴らないでください。お願いします。






・・・というわけで今月の「進撃の巨人」。第49話目のサブタイトルは「突撃」。最近は、というよりずっとですけど、シンプルなタイトルが続いているような気がしますが・・・。おっと、それはそうと“49話目”ですよ皆さん。7×7ですね〜というわけではなく12ヶ月×4+1です。ええ、5年目突入です。進撃は創刊から休みなしでやっています。きっと5年目も休みなしで頑張るんでしょうね。諫山先生、ご無理をなさらずに・・・。






○堕天使降臨!



堕天使降臨!!

・・・はい、すんません。ちょっと言ってみたかっただけです。いやほら、顔の前くらいで手をクロスさせてるとそれっぽく見えませんか?え、見えませんか、そうですか。・・・残念。
エレンを連れて巨大樹の森に逃げていたライナーたち。調査兵団に追いかけられていることに気付き、逃げ出している最中です。鎧の巨人が走り、エレンを担ぐベルトルト、クリスタを強奪したユミルが一緒です。先月号では104期生の仲間たちが説得(と言う名の言葉の暴力だった気がする)に乗り出しましたが、もっと大きな目的を持つベルトルトは拒否しています。もしかするとベルトルトたちの方が正義なのでは?と思う部分も無くはないです。しかし、現状はライベルユミルvs調査兵団という構図が出来てしまっていますからね。敵は敵です。






○エルヴィンの奇策?秘策?



巨人を連れてきたエルヴィン

鎧の巨人は、現状考えられる全キャラの中でも最強のキャラクターです。多分、リヴァイであっても平地で戦えばタダでは済まないでしょう。そんな鎧の巨人が本気で逃げている。しかも素早いユミルもいる。そのままでは逃げられる。そんな場面にあって“巨人を引き連れる”という奇策を取ったエルヴィン・・・。
確かに鎧の巨人であっても多数の巨人を相手にしては厳しいでしょう。ユミル巨人、エレンゲも過去に多数の巨人に倒される結果となっています。それはきっと鎧の巨人も一緒のはず。しかし、これは紙一重の策です。何故なら自分たちも巨人に食べられる可能性がありますからね。奇策ではありますが、諸刃の剣でもあります。ただまぁ、さすがに危ないので距離を取ったようですが・・・。





エルヴィンが見せる覚悟

場所は平地です。立体機動装置も存分に使える場所ではありません。しかし、そんな場所であって、急に巨人に突撃しろと命令を下すエルヴィン。もちろん目的は“エレンの奪還”。巨人が鎧の巨人を襲うという惨状に一度は距離を取った・・・はずなのに突撃です。さすがのミカサも驚いています。コニーもジャンも“えっ!?”という顔をしています。当たり前です。ほとんど死ねと言っているようなものですから。
ただし、エルヴィンは本気です。彼は本気です。この後、腕を巨人に食いちぎられますが、それでも進軍を止めさせません。


進め!!

この場面、本当に好きです。片腕を無くしたエルヴィンが“進め!!”と叫ぶことで、及び腰だった全員が覚悟を決めています。なかなかに熱い部分を持っている人なんだなと思わされつつ、逆にこれくらいの覚悟がないと務まらないんだなと思わされます。
改めて言っておきますが、今のエルヴィンは完全に丸腰なんですよ。リヴァイがいない。リヴァイ班もいない。ミケもハンジもいない。彼は今、本当に信じられる仲間がいないんです。回りにいるのは若き調査兵団員と使えない憲兵団。あと、駐屯兵団もいますが、エルヴィンが今こそいてほしい仲間はいません。そう考えると、エルヴィンも大変だなぁと思うしか無いじゃないですか!!!






○エルヴィン好きの皆さんごめんなさい
片腕が無くなったり、覚悟を決めてたり、ススメと言ってたり。今月のエルヴィンは大変ですね〜。(←これが分かると、今回の記事タイトルの意味が分かります。○口先生リスペクト?)。
今月号でふと思ったのですが、巨人を引き連れるという描写はこれで二回目なんですよね。一度目は女型が索敵を混乱させるために引き連れてました。あの時も大混乱でしたが、今回もそれに負けないくらいの地獄絵図が描かれています。
・・・そもそもエルヴィンはどうやって引き連れてきたんでしょうね。とりあえず走り回って巨人が食いついただけ?それにしては数も多かったように思いますが。うーん、邪推か。例えばの話ですけど、エルヴィンの腕がまた生えてきたらどうしようとか思ってます。ええ、巨人化能力持ちだったらそうなりますね。巨人化能力を持つ巨人に群がる巨人がいるという前提があって、エルヴィンも同じだったとしたら?ちょっと思考が飛躍し過ぎたかもしれません。
というか、それが可能ならもっとエルヴィンって危機に陥ってますよねぇ・・・。


ところで、OUTSIDE攻は買いましたか?




読んでみると、キャラクターの誕生日が書いてあるじゃないですか!!何の気なしに見ていたら、一人だけ俺と同じ誕生日のキャラクターがいました。・・・エルヴィンです。エルヴィンと俺は同じ10/14生まれです。何か急に親近感が湧くと同時に、エルヴィン好きの皆さんに申し訳なく思って・・・。ごめんなさいね。本当にごめんなさい。トルドとエルヴィン、どこで差がついた・・・?






○ジャンが活躍してます



ミカサを救うジャン

エルヴィンが負傷し、鎧の巨人すらも逃げることが難しくなった戦況。もちろんミカサですらも気を抜けば死ぬ可能性だってあります。現に、エレンに夢中になっていたところを巨人に掴まれてしまっています。ミカサはエレンのことになると不注意が増えますよね。リヴァイからも念を押されていたはずでしたが・・・。
ただ、そんなピンチのミカサを救ったのはジャン。エレンを助けようとするミカサを助けたジャン。何か2つの矢印がかなり不毛なんですけど・・・。しかもジャンの救い方は・・・不格好ですね。しかし、これがジャンだよなぁと思ったりもしますが。まぁ、ミカサはこの戦いが終わったらお礼を言わないといけませんよ。それだけでジャンは相当舞い上がるでしょう。






○一方、ヒストリアさんは・・・



ヒストリアの初撃破

うわっ…私の初撃破、遅すぎ…?
おいおいおい、ヒストリアさんまだ巨人を倒したこと無かったんかい!!何かエレンでも同じような場面を見かけた気がしますけど・・・。まさか主人公を上回る遅さの調査兵団がいたとは思いませんでしたよ。まぁ、いつも守ってもらってきたんでしょうね。何にせよ、不名誉な肩書が消えてよかったね。


お前ら少し落ち着け

さて、ユミルの言葉を信じ、ユミルを助けるために戦っているヒストリア。自分がいないとユミルは殺されるからと言っていますが、コニーからは「落ち着け」と言われています。コニーからそんなこと言われる人たちって・・・。いや、逆にコニーが案外まともな思考を持っているということかもしれませんが。あ、アホじゃなかったんだね・・・。
何をするにしてもヒストリアの命を再優先にしているのがユミル。ぶっちゃけ自分の命がどうなろうと、ヒストリアさえ生きていればという考え方をしていますよね。とりあえず、ただただ戦場にいるだけではユミルもヒストリアも死んでしまうでしょう。言葉を聞いてくれそうなユミルだけでも救ったコニー、ナイスです。

それはそうと、クリスタとヒストリアという呼び名についてですよ。とりあえず、作中に合わせてヒストリアとここでは統一して書くようにしています。ユミルはクリスタが教えてくれた本当の名前を尊重しているためか、ヒストリアで呼び始めましたね。一方、調査兵団の面々はいまだにクリスタと呼んでいます。もちろんユミルとヒストリアの約束を知らないのもあるんでしょう。双方の呼び名が違っており、作中でも何か言及されたりするのかな〜とか思ってますが・・・。
読者的には慣れ親しんだクリスタ呼びの方がいいかもしれませんね。諌山先生やスタッフは何て呼んでるんだろう。






○勝因はゲスミン



エレンを連れて故郷に帰るんだ

というわけで、改めて故郷への想いを強くするベルトルトさん。エルヴィンの機転によりさすがに情勢は不利になってます。こんな状況でも変身しないのには理由があるのでしょうか。一度変身してしまったからか、大きすぎて逃げるには不向きだからか・・・。蒸気攻撃をしたら意外と目くらましになって逃げられるかもしれませんけどね。
昔は無口キャラでしたけど、ここ最近の彼はかなり饒舌になっているようにも思います。色々と溜めこみそうなタイプなので爆発すると大変そうです。





そんな彼に対し、挑発する・・・アルミン。







アニはユトピア区で







拷問を受けてるよ( ̄∀ ̄*)



( д) ゚ ゚ スポーン
だ、誰だコイツ!?俺の知ってるアルミンはもっと優しい男の子だっただろ!?死んだ両親や名前を付けてくれた祖父が泣いてるぞ!!!!
とまぁ、そんなわけで心を鬼にしたアルミンが“アニ”というカードを切ってきました。当たり前ですが、ライベルはアニが捕まったことを知りません。どうにかして合流できるとでも思っていたかもしれません。さすがに拷問されているわけがない、というか水晶から取り出すことができていない状況なので・・・。
拷問されてないのに拷問されていると嘘をつき、ベルトルトを動揺させ・・・








グッバイ、ベルトルト

とどめの一撃!!斬ったのはエルヴィン。俺と同じ誕生日のエルヴィン。さすが俺と同じ誕生日なだけあって、エルヴィンはさすがですよ(←しつこい
ただし、エレン救出に関しては、やはりMVPはアルミンでしょう。彼がベルトルトを動揺させなければ隙もできなかったはず。すごいぞアルミン!クズいぞアルミン!
まぁ、この後調査兵団が逃げ切ったとしても、この程度の傷では怪我を修復するでしょうし、拷問されてると聞かされたらアニを助けに行くかもしれません。意外とこれからの舞台はユトピア区かもしれませんね。個人的にはさっさとグリシャの地下室に行ってもらいたいですけど。いや、今回の被害を考えるとすぐには動けなさそうですけどね。






○悪魔の末裔とか・・・



悪魔の末裔が!

アルミンだかゲスミンだかクズミンだか分かりませんが、彼がベルトルトを煽った時にちょっと気になってた発言がありました。「悪魔の末裔」とはどういう意図があったのでしょう・・・。お前のかーちゃんでべそと同じレベルで言っていた可能性も否定できませんけどね。ちなみに天使の末裔なら知っている。・・・そう、ヒストリアだ。


で、ここからはせっかくなので(?)色々と書いておこうかと思います。余談に近いので、さらっと流してもらって結構です。というか、いつもこんなことばかり考えては、一人で違うわーとか言ってる寂しい野郎ですよ。
例えば、アニの父親って既に死んでいるんじゃないかと思うわけです。もちろん寿命で。彼らの住んでいた場所は故郷ではありません。もちろんアニの父親もいません。壁の外にある故郷こそが、ライベルアニの生まれた場所。で、何故アニの父親が死んでいるかというと、アニが回想で父親とやり取りしていたくらいの年齢で彼らは巨人化し、外(壁のある世界)へ行くことになった。もちろんそれは今の年代から見れば相当昔の物語。そのためアニ父は死んでいる。
ユミルも何十年も彷徨っていたそうです。そう考えると、巨人化能力のある人間は巨人化してからある程度の年数を生きているのでしょう。で、今月号で一番気になったのは「悪魔の末裔」という言葉。つまり、ベルトルトたちは悪魔と揶揄された人類とは別の存在であるということ。今現在起きている出来事全てが過去からの負の遺産のようなものであること。そんな気がするわけで・・・。例えばカバー裏の言葉を見るに、現在壁の中に住む人類は元々他所からやって来た人々なわけですよ。それもかなりの権力者が壁の中に移り住んだとあります。過去、壁の中に来た権力者たちの末裔=悪魔の末裔と見れば、色々と面白いのかなと思います。
改めて確認しておきますが、とある大陸(?)で人同士の争いがあり、巨人が登場した。生き残った権力者は海を渡り壁の中に入った・・・とカバー裏にはあるわけで。個人的にはその海を渡る前の大陸勢が現在やってきているのかなと思っています。もちろん獣の巨人がその勢力。彼らは巨人が発生した大陸にいるわけですから、巨人化させる何かしらの能力を持っていても不思議ではありませんよね。
そして、その大陸からライベルアニは来ている。大昔から来ている。2000年後あたりから来ていたらそれはそれで面白い。あと、グリシャの言う「巨人の扱い方は彼らの記憶が〜」ってのも、ライベルアニたちのように外からやって来た巨人に学べということだったのかも?と思うこともあったりなかったり。
そうそう。エレンを座標と言っている話なんですけど、そもそも巨人たちはエレンを探しているんじゃないか?という疑惑を持っていてですね・・・。今まで“南側に巨人が多い”と解説があったのも、実はエレンが南側にいるからこそ集まってきてただけじゃないか?と思ったわけですよ。そもそも、知性を持つ巨人にすら通常の巨人たちは群がりますし、前回の巨人の能力を奪うという発言も絡んでくるのでは?と思ってるところです。
何にせよ、穴の多い妄想ですな。これに加えて、夜にも動ける巨人、壁の中の巨人、東洋、思い返すだけで気になる事柄が多数あるわけです。いや〜、進撃の考察って難しいですね。






○そして衝撃の展開へ



お久しぶりです

なんでいるの!?
エレンを助け出し、ようやく逃げれるな〜と思った矢先、あの伝説の巨人が登場しましたよ。彼は・・・エレンの母・カルラを食べた巨人です。何故今になって・・・。



・・・とか思ってたんですけど、ハンネスの死亡フラグっぽくて怖いですね。あの時(エレンとミカサがヤバイ)の再現なわけですからね。生き残ってほしいものです。もしくは、エレンが巨人化した時のように、カルラが巨人化して戻ってきたらどうしようとか最初思ってしまったわけですけど。さすがにないよねぇ。







さすがに最後はビックリしましたね。最近のシンフォギア並のエンディングビックリですよ。思いつきを数字で語れるものかよ!(←進撃は特に関係ないです