事件は会議室では起きていないので、とりあえず探しに行きますか「とっかぶ・第1巻」



放課後満喫宣言。

いや〜、甘々と稲妻面白いですね。甘々と稲妻はグフタが産んだ奇跡のような作品です。ただし、同日発売のとっかぶも忘れてはいけないと思うわけですよ。書店では甘々〜が猛プッシュ。いや、気持ちは分かるんですけど、何か忘れちゃいませんか?ってなもんです。というわけで・・・とっかぶも面白れーぞ!!!


世界を救えるわけないじゃないですか!!(キメッ
※世界を救うような漫画ではありません

さて、「とっかぶ」という作品タイトルですが、この“とっかぶ”という言葉には正式名称があります。特別課外活動部、略して“とっかぶ”です。まるで現代視覚文化研究部=げんしけんみたいですね。何をする部活かというと、いや・・・もちろん世界を救うとか全くあり得ないくらい普通の奉仕部なんです。もっと言えば・・・問題児にボランティア活動させる特別措置部です(ノ∀`)アチャー




(左)1年1組:ノ宮沢(ニノミヤサワ)
(中)1年2組:倉下大(クラシタキヨハル)
(右)1年3組:千歳悠(チトセユウリ)


上記三人がとっかぶに属する、もとい、とっかぶに入れられた3人です。
唯一の男性メンバー、倉下清大。通称“くらげ”。苗字からそのままくらげというアダ名が付けられています。彼は職員室に盗聴器を設置し、テストのカンニングを行っていました。それを商売にもしており、それらが明るみになって、とっかぶ入りしています。なお、本人曰く「アマチュア・スパイ」らしく、カンニング自体が目的ではなく、行為(刺激)自体が目的だった模様・・・。
パッと見、不良。金髪で耳にはピアスだらけ。そんな少女・千歳悠緑。とっかぶ自体、彼女の停学退学を救済するべく復活させられたそうです。タバコを所持していることを見つけられたそうですが、悠緑は吸っておらず、知り合いが所属するバレー部を救うために身代わりになった模様(タバコはバレー部3年生が吸っていた)。一人ぼっちの女の子を見捨てることができなかったり、捨て犬を拾ったり。見た目に反して、実はものすごくいい子だったりします。唯一のツッコミ役でもあり、個人的にはお母さんみたいな女の子だと思っています。あと、ツンデレです。




そして、






ヒーローとして活動します

リーダー(?)役の丹ノ宮沢。彼女が何故とっかぶに入っているのかは描かれていません。ただし、「ヒーロー」が好きであるという大きな、そして致命的な特徴を持っています。まぁ、特別課外活動部という特性上、ボランティアのように“誰かのため”になる活動には合ったキャラクターなのかもしれません。
一人はスパイを目指し、一人は不良のようなただのツンデレそして沢が皆を(無理矢理)引っ張る。そうやってこの作品は出来上がっています。なお、大きな事件が起きて解決するというよりは、よく分かんないけど事件を探してなんやかんや解決するということが多いです。あくまでも自分の意見でしかないですが、日常パートのリズムはそれ町に近いでしょうかね。さすがにあの独特な味までは再現できませんけど、リズムは近いかなと。



事件は解決します(多分)

世界を救うだとか、ヒーローになりたい・・・と沢は言いますが、まぁ起きる事件は日常的な非日常レベルでしかありません。もちろん誰も死にませんし、誰も悲しまないというのは大きな特徴でしょうか。おいおい、学校か警察に言いなさいよと思うレベル、自転車泥棒を捕まえるようなレベル。ただ、ちょっと人情的なのがいい感じ。
1巻で起きた事件の中で一番大きな事件は食い逃げ犯を捕まえるお話でしょうか。兎足のヤスという有名な食い逃げ犯に対し、くらげが捕まえる道具を作ったり、ヒーロー沢が走りまくったりしています。悠緑は適切なツッコミと、後片付けに文句言ってました(もちろん率先してしっかりやってる)。
物語的に、あとは動く地蔵や犬探しなんかもやってますね。読んで分かることは、全員いい奴!!くらげは悪いことをしたいという人間じゃないのがよく分かるし、悠緑も本当にただただ普通の可愛い女の子であるということ。沢は・・・・うん・・・まぁ、変に熱いw




ラブはあり得るか・・・?

しかしまぁ・・・可愛いよ。うん、可愛い。女の子がめっちゃ可愛い。悠緑は等身大的女の子な仕草、表情がとてもいい。沢については、腰から下がたまらなく素晴らしいっす。絶対領域がというより「そうそう。それくらいでいいのよ。」と言いたくなる腰、尻、太もも。せっかくだし、くらげも女の子で良かったんじゃないか(←
ただ、一人でも男の子がいると、ラブい展開になるかも?という淡い期待で出てくる可能性も・・・。本人は素で否定していますがw





赤担当の沢が熱血的に引っ張る。青担当のくらげが沢の無理に応える。緑担当の悠緑が何とかまとめる。そんな等身大なヒーローたちが、ちょっとだけ背伸びしたような事件を見つけてくる。いや、事件にしてしまう。だから何か面白い。ワクワクドキドキとは違いますが、何故か不思議と続きが気になるお話だと思います。ちなみに、名前の一部に色が割り当てられています。沢はヒーローみたいだ!とキャッキャしてましたが、もしかして他の色も連れてくる可能性も・・・?黄色、桃色、黒色なんてのもいいですね。個人的にはこの三人がバランスもよく好きですが・・・。まぁ、きっと増えるとしても魅力的なキャラばかりでしょう(ハードル上げ)。
くすぶってた三人が集まった。意外とウマが合った。ついでに事件も探しちゃいました。たったそれだけ。本当にそれしかない物語ですが、あり得そうであり得ない不思議な魅力がある作品です。俺も彼らに救ってもらいたいですよ。とりあえず彼女欲しいんですがどうすればいいですか?(←解決不可




沢、超可愛い・・・。

【緊急連絡】シャトプリがかなり面白い件「シャトル・プリンセス」




キミは・・・シャトプリを読んだか?
昨年、モーニングでたった2話の読み切りが載ったシャトル・プリンセス(通称シャトプリ)」バド漫画を描かせたら右に出る者はいないという咲香里先生の力作です。そんなシャトプリが今年もモーニングに帰ってきました!!さすがに1年以上も空いたため、どこまで皆さんが覚えているかは不明です。本当は去年中に残りの読み切りを載せたかったのだろうと思いますが、多分・・・咲先生が追いつかなかったんだろうなあと勝手に解釈してます。(←咲先生はヤンマガで週刊連載を持っています。

過去に書いた記事

今回は4週連続掲載ということで、既に3話目と4話目が誌上に出てきています。また、今月にはシャトプリ第1巻も出るため、今からワクワクしてます。




女子ダブルス物語

この作品は、天才少女・有沢と叩き上げの実業団選手・西条という二人の女子選手を描いた作品となります。これからのバド界を担うと言われた天才に対し「バドが楽しいとか楽しくないとか関係ない。こちとら仕事として頑張っとるんじゃあああああああ」とキレた西条という構図で始まった第1話。そして、案外上手くいってるという第2話。そして、世界を取るために動き始めた第3話と続きます・・・。
去年の2話目まではわりと百合百合っとした部分があって、そのあたりも楽しかったのですが、今年の話は百合百合成分が薄めかな〜と思ってみたり。その分、咲先生がバド漫画を通して描きたい部分を存分に発揮しているかと思います。
さて、第2話で世界大会に優勝した西条と有沢の二人。このあたりからサイアリと呼ばれ、メディアの露出が増えていきます・・・。


巨乳アスリート!!

うわぁ、いいオッパイだなあ(*ノωノ)キャッ
強くなることは目立つこと。目立つということは・・・自分の意図しない取り上げられ方があるということ。自分の巨乳を気にしている西条にとってはイヤーな写真が撮られたりもしています。しかし、これも仕事の一つなんですよね・・・。


日本最強の女子ダブルスペア誕生

第3話では海外の大会で優勝した実力を本物とすべく、国内大会で確固たる地位を築く姿が描かれます。言うなれば、世界と本気で戦うのであれば、日本代表としての地位を確実なものとしなければならないとも言えます。当たり前の話ですが、足元が固まってないのに飛び立つというのも無理な話なわけで。
メディア露出が増えたおかげか、大会中はやっかみ等々もあったようです。それに怒る西条、そんな西条をなだめつつも「優勝すればいい」と不敵な笑みを浮かべる有沢。そんな二人のやり取りもこの作品の見どころだと思います。バド描写が優れているのはもちろんのこと、二人がどういう関係性なのかも大切です。男っぽい?子供っぽい?西条がワーワー騒いで、超美人の有沢がそれを見る・なだめる。ちょっと面白い先輩後輩関係がとてもいいと思います。
強くあるということは注目が増える。これはもう当然の話で、注目されても実力が発揮できるか?が重要なカギとなります。






ただし、世界は強い

そして今週号に載っている第4話。第3話で日本最強となり、ここからは世界に目を向けて話が進んでいきます。なお、初っ端から中国の第1シードペアと当たった模様。
絶妙のコンビネーションを見せるサイアリペア。しかし、相手の中国ペアは・・・パワー、精度、テクニック、スピード、経験、その全てがサイアリを上回っていました。・・・世界挑戦でいきなりの初戦敗退。国内制覇を糧に上昇気流に乗るかと思いきや、いきなりの敗退。ガッカリするような結果とはいえ、日本バド界の思惑はもっと大きいようで・・・




海外に通用するバドを身につけて欲しい

初期からずっと出てきているバド協会のオッサン。ずっとずっとサイアリに期待している姿が描かれ、サイアリが活躍することで日本のバドミントンをメジャーにすることを目論んでいます。これ、決して悪いことじゃないんですよね。マイナー競技を広めたいと思っている人間からすれば、「世界での活躍」が一躍そのスポーツをメジャーに押し上げてくれることは何度も目の当たりにした光景です。
きっとどの競技の人たちも同じようなことを考えているだろうし、それをどうにかすべく年中頑張っているんだろうなと思うわけです。俺自身、咲先生が大好きですけど、別にバドをやってるわけでもバドを見るのが大好きだというわけでもありません。咲先生が大好きで、咲先生の描くバド漫画かクソ面白いからプッシュしているだけです。
ただ、そんな俺でも、ロンドン五輪のフジカキペアの活躍とそのプレーには痺れました。その時初めて「バドって面白いんだな」と感じた次第です。漫画では楽しく読んでたけど、実際の試合もこんな面白いんだと感じたものです。ただ逆に、五輪で活躍しないと見ないなとも思いましたし、一過性になることも、見られ続けるには日本人の誰かが勝ち続けなければならないのだなとも思いました。マイナーがメジャーになるのって・・・本当に難しいことなんですよね。ぶっちゃけ今のサッカーだってW杯予選がなければ見られてなかったかもしれませんしね(Jリーグという土壌を作ったことも大きいと思います)。


世界最強になってもらう

はたして西条と有沢は世界最強ペアになれるだろうか?来週、再来週、そして単行本がとても、とても楽しみですね。




○余談1:Dモーニングで読んでほしい
ちょっと衝撃を受けました。咲先生の漫画、めちゃくちゃ線がキレイなんですよ!!!紙で読んでもキレイだな〜と思ってたんですが、Dモーニングという電子媒体で読むとよりそのスゴさが分かります。マジでスゴい。ついでにDモーニングというアプリもスゴイ。これまではiPhone等でしか読めませんでしたが、今ではAndroidでも読めるようになっています。月額500円で毎号読めます。これはDLしなきゃね!
・・・って、何の宣伝だろう。





○余談2:頑張れ咲先生

上述してますが、咲先生はヤンマガ「8♀1♂」を連載しています。どういう作品かは・・・↑の動画を見るのが一番いいですね。すごいぞ講談社!ちなみに、シャトプリと同じく今月に単行本が出ます。そちらもどうぞ〜。しかしまぁ、このシャトプリとのギャップよ・・・。





○余談3:バドの未来を背負って



ヨネックスオープンがあります

咲先生とバド界、かなりズブズブの関係じゃないかと思うんですよ。咲先生は大好きなバドに接することができる。バド界は広告塔としての漫画に期待できる。つまりWin-Winです。そう思えてきます。なお、俺と講談社の関係はLose-Winです。俺からはお金がただただ消えていき、講談社は勝手にやってくださいという状況。参ったねこりゃ。
で、話は戻りますが、どうやらヨネックスオープンがあるらしいです。よくよくこのページを見ていたら、「20〜22日にシャトプリ1巻を販売します」とのこと。あまり大きなジャンルでもないですし、バド協会も使えるものは使いたいってことなのでしょうな。いや逆に、咲先生も本が売れるなら使いたいってことなのか?・・・・・・・・・・・まさにWin-Winやな。


そうそう。good!アフタヌーンで連載中の「はねバド!」もバド漫画ですね。作者の濱田浩輔先生は某雑誌でよく描かれていた方です。今後も講談社で頑張ってもらいたいと思いつつ、こちらもバド協会とWin-Winになれば面白い??と思ってみたり。というか、合同企画とかやったら面白そうなんですけどね。
咲先生が徹底的にリアルを描いているのに対し、はねバド!はちょっと特殊な?能力を持った主人公が描かれているように思います。個人的にはどちらも面白いと思っています。なお、来月にははねバド!の単行本が出るらしいです。そちらもオススメということで〜。





至極どうでもいいんですけど、先週・・・久しぶりの咲バド漫画を読んで、ちょっと感極まりました。どんだけ好きやねん・・・。

これは第2のげんしけんとなるか「僕らはイタい生き物だ。・第1巻」



僕らはイタい生き物だ。

人気作家(メロンブックス談)・赤井吟行先生の作品が出ました。
今回の新連載作品は、アフタヌーンで初連載「じゃりテン」を出した後、某誌に移籍した後の作品となります。赤井先生の師匠でもある桂明日香先生がグフタで連載を持っていますし、まあ・・・合わせ技で講談社だなと思ってます。

新連載「僕らはイタい生き物だ。」講談社作品みたいなものです。(←本当はアスキー・メディアワークス電撃マオウさんの作品です。

しかしまぁ、赤井先生の絵は相変わらず・・・可愛い!!!ものすごく可愛い!!ベラボーに可愛い!!!あと、赤井先生も可愛い(トルドさん談)。前作の「じゃりテン」でも可愛い女の子、特に赤ら顔が最強だったわけですけど、今回の作品も負けず劣らずといったところ。ただ、今回は作品の特性上、男の子に照れる・・・ではなく、自分の行いに照れる女の子が描かれています。まぁ、それはそれで・・・。




ある日、偶然いた秋葉原で見かけた友人。そこで知る初めての事実。




「お前・・・オタク・・・だったの?」





左が友人、右が主人公

中学からずっとテニスに夢中だった主人公の菅原誓(スガワラチカイ)。彼女もいて(1巻冒頭でフラれてますが)、スポーツが優秀で(ヒザを壊しましたが)、これぞリア充ですね爆発しろ!と言わんばかりの主人公です。オタクを描いた作品なのに、主人公はオタクをバカにする一般人!!ただまぁ、ずっと夢中になってたものがことごとく消えていき、気分転換にカラオケでも・・・と誘おうと思った友人が秋葉原にいた!アニメ絵の袋を持っていた!袋の中身は同人誌だった!



・・・そんな友人に対し、誓はこう言い放ちます。










イタすぎる

さて、ここで確認ですが・・・皆さんはオタクですか?アニメや漫画のオタクだったりしますか?同人誌を売ったり買ったりなんてしてますか?・・・で、そんな趣味を隠してますか?
このあたりは非常に難しいところですよね。俺の知り合いの麻雀漫画好きは会社ではオタクであることを隠しているそうです。いや、そもそも俺の知り合いのほとんどがオタク趣味を隠していることが多いですね。ドルオタは?鉄オタは?世の中には色んなオタがいます。主人公の誓だって、言い換えれば元々はテニスオタクだったと言っても差し支えないはず。しかし、アニメや漫画にドハマりしている人、「萌え〜」とか言ってそうと思われる趣味を持っていると、なかなかカミングアウトができないものです。




どんな反応をされるか・・・怖いから。



オタクだと発覚した友人に、それはもう酷い言葉を浴びせる誓。茶番だ、現実逃避だ、こんな絵に何必死になってるんだ。多分、自分がその場にいたら耐えられませんねw
ただ、そんなリア充代表の誓に対し、作中のヒロインとして、オタク代表として、ハイジという女の子が出てきます。この子がとても良い。何が良いって・・・とてつもなくイタい。二次元への没頭ぶりが・・・かなりイタい。それなのに誓にとってのボーイミーツガールとなる展開。なかなか見逃せない恋模様(?)が描かれます。



この恋は無理ゲーなのに

ハイジ曰く、誓たちリアル側は付き合える付き合えないというルートが2つもある。だけど、(二次元)オタクはどう頑張っても振り向いてもらえない。だからこそ妄想する。イタい生き物は妄想する。二次元への恋は・・・逃避じゃない。リアルから逃げているわけではない。無理ゲーな恋だからこそ・・・




そういえば、かのげんしけんにおいて、オタクというのはなろうとするものじゃなくて、いつの間にかなっているものだという発言があったかと思います。どうしても、やはり・・・どうしても、オタクになった者とそうでない者って、どこか壁ができているものなのかもしれませんね。なので、オタクたるハイジと、オタクなんてwと笑う誓にも大きな大きな壁が出来上がっているように思います。基本的に交わることは・・・ないですよねー。
まぁそんなオタクをバカにしていた誓ですけど、態度を改め、バカにしてしまったことは反省した模様。











なお、







たかが本で・・・

反省もしていない模様
ダメだ・・・コイツとはきっと相容れない・・・orz






・・・というわけで、ここまでが前段となります。
オタクが一般人とどう向き合うか・・・という観点での作品ではありません。逆です。一般人がオタクに出会ってからを描いた作品。この作品、何がスゴイって・・・オタクサイド(友人たち)から散々叩かれた後、誓が同人誌を作ると言い出します。「あんなもん鼻ほじってでも作れる」とかまで言い出す始末。そして、ここからが怒涛の展開。



同人誌を描く!

ぶっちゃけた話、ふっつーの人がいきなり同人誌を作ろうと思って出来るとは思えません。ましてや誓は絵を描いたことがありません。作中でのハイジの同人誌はとてもハイクオリティ。そのレベルの同人誌を簡単に作ってみせると思うあたり・・・かなり無謀なお話です。
ただ、一般人がオタクの気持ちを知るべく同人誌を作ってやる!という展開にいくのはとても面白いですね。さすがに1巻やそこらでの話ではないでしょうけど、今後、誓がすごい同人誌を作る可能性も・・・?


変わりゆく誓 ※BL展開ではない

実のところ、誓は自暴自棄になっていました。ずっと大好きだったテニスを辞めるしかなかった自分を悔やんでいたのでしょう。だからこそ、大好きなものに夢中になっていたオタクを、叩きやすい、下に見やすいオタクをバカにしたんだと思います。ただ、そんな誓もオタクと接していくことで変わっていきます・・・。





オタク嫌いだけど・・・

さてさて、本当に誓は同人誌を作れたのか。ケンカしたハイジと仲直りできるのか。恋愛展開にいくのか。そのあたりは是非是非読んでもらえればと思います。ただまぁ、今後の展開を考えても、ガチオタハイジが誓と恋愛展開になるのかというのはちょっと信じられませんが・・・。
誓は“何かに熱中する”ことを知らない人間ではありません。ただ、どうして漫画やアニメに熱中するのかが分からないというだけでした。オタクとの出会いをきっかけに、オタクがどうして熱中するのかを学んでいく様はなかなか面白いものです。そもそも勝ち負けの世界しか知らない男が、いきなり同人誌の世界に入ってみるというのもスゴイ展開ですけど。いや、もしかしたら超大手サークルとかは勝ち負けあるのかもね。さすがに知らんけども。




この作品はどれだけオタクが作品を愛しているかが非常によく描かれています。そして、イタいと評されるその生態もよく分かるものとなっています。その点がとても大好きなんですよ。記事タイトルにげんしけんという名前を出してしまいましたが、さすがに全く一緒というわけではありません。ただ、オタクってこんな感じだよーと伝わる作品になっているかと思います。オタクの方からすれば、なかなかに痛し痒しなところもあるかもしれませんね。最近だと、げんしけんほどにオタクの生態を描いた作品がなかったな〜と思い、かなり期待している作品だったりもします。まぁ、あくまでも俺の観測範囲内での話ですけど。
しかしまぁ、オタクってのはイタい生き物なんですなあ。えっ、俺ですか?いやいや、俺はオタクとかじゃありませんよ。違います違います。ただちょっと講談社が好きなだけです(十分イタい


そうそう。最後にどうしても念押ししておかなければ。やはり何と言っても、赤井先生の描く女の子が可愛い!最高です。オススメは誓の妹でしょうか。



ブヒィィィィィィィィィィィィィィィ

・・・それでも俺はイタくない。






ちょいと余談ですが、誓の元カノ・ののかとハイジは同じ学校に通っています。もちろんハイジはオタクを隠しており、ののかは超リア充側。ハイジはののかに対して憧れてたりもしており・・・。今後、どういう展開になるのかが気になります。ののかが誓に多少の未練があり、ハイジと誓が一緒にいるのを見たとしたら?なーんて、ちょっと楽しみだったり。あと、1巻ラストで謎の美少女が登場したりと、先がかなり気になる作品ですよ。オススメ。

9月単行本リスト

  • 2日

(講談社)・・アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者(1)

  • 4日

(講談社)・・ヘルズキッチン(10)、サムライ・ラガッツィ(9)、動物探偵まどかの推理日誌(1)、GUMI from Vocaloid(1)、新装版 モンスターハンター オラージュ(1)

(集英社)・・めだかボックス(22完)、NARUTO−ナルト−(66)、ニセコイ(8)

  • 6日

(講談社)・・甘々と稲妻(1)、COPPELION(19)、兄が妹で妹が兄で。(4)、とっかぶ(1)、8♀1♂(4)、ホテルサラマンダー(1)、十三支演義 〜偃月三国伝〜(3)、雪にツバサ(7)、空手小公子物語(4)、サルチネス(4)、新鉄拳チンミ 水軍編(4)、彼岸島 最後の47日間(11)、なにわ友あれ(25)、ドクター早乙女(3)、墓守り魔女ビアンカ戦闘破壊学園ダンゲロス(4)

(秋田書店)・・バチバチBURST(6)、囚人リク(13)


  • 9日

(講談社)・・進撃の巨人 OUTSIDE 攻、新世界より(4)、まおゆう魔王勇者 外伝 まどろみの女魔法使い(5)、氷結鏡界のエデン(2)、不死身ラヴァーズ(1)、巨悪学園(2)、放課後ソードクラブ(1)、GRINGO2061(1)、ベイビー・ワールドエンド(3)、南Q阿伝(3)、夜桜四重奏〜ヨザクラカルテット〜(14)

  • 13日

(講談社)・・BON APPETIT、長屋王残照記(2)、生徒諸君! 最終章・旅立ち(9)、ちはやふる(22)、たいようのいえ(9)、家電の女(4)、ちっちゃいときから好きだけど(1)、つばさピチカート!(1)、うらら(4)、いまそかり(1)、さばげぶっ!(5)、きょうのキラ君(6)、おおきに関ジャニ∞!!(5)、ポリ☆メンズ、屍活師 女王の法医学(7)、ケモノみち(1)、修羅のドレス(2)、L・DK(13)

(徳間書店)・・きのこいぬ(5)

  • 17日

(講談社)・・四月は君の嘘(7)、いつか、夜明けの空で待ってる。(2)、A−BOUT!!〜朝桐大活躍編〜(1)、C0DE:BREAKER(26)、ボールルームへようこそ(5)、FIRE BALL!(2)、我妻さんは俺のヨメ(7)、LASTMAN−ラストマン−(1)、RiN(3)、ACMA:GAME(2)、DAYS(2)、タカラの膳(2)、山田くんと7人の魔女(9)

  • 18日

(小学館)・・BE BLUES!(11)

  • 19日

(集英社)・・干物妹!うまるちゃん(1)

  • 20日

(講談社)・・ネメシスの杖、思春期シンドローム(1)、ALL OUT!!(2)、しばたベーカリー(1)、オールラウンダー廻(12)、SHADOW SKILL(10)、神の雫(39)、神様がうそをつく。、ヘルプマン!(24)、町医者ジャンボ!!(8)、害虫女子コスモポリタン ビッチーズ、シャトル・プリンセス(1)、敗走記、アキンボー(1)、コウノドリ(2)、変ゼミ(8)、ラブやん(19)、デビルズライン(1)、メロポンだし!(1)、刻刻(7)、天地明察(5)、いとしのムーコ(4)、インベスターZ(1)、サイレーン(1)、へうげもの(17)

  • 21日

(スクウェア・エニックス)・・ばらかもん(8)

  • 25日

(スクウェア・エニックス)・・思春期のアイアンメイデン(2)白泉社 3月のライオン 9 羽海野 チカ 510

  • 27日

(白泉社)・・3月のライオン(9)

倍返し・・・された!「進撃の巨人・第11巻」

○ちょっとした呟き
考察本を作ったせいか、11巻について書こう!という気が起きないわけですよ。いやまぁ、書いてるわけですけど!まぁ、書いてないままだと後々がめんどくさいだろうという理由で書いてます。とっても不順ですねw
それはそうと、進撃オフしたいよね〜という気がしてたりします。9月ないし10月に無駄話さんの進撃オフやろうかな?って言ったら集まるだろうか。せっかく東京に転勤してきたのに、そういう機会を持たないと勿体ないな〜とか思ってます。ついで(?)にアニメ終了お疲れ様の意味も兼ねて。まぁ、あくまでも願望です。








○進撃の考察本を夏コミで出していました



進撃大考察


感想とか↓↓↓


ステマではありません(多分)
どうも先月から今月にかけてバタバタしていたせいで、あまり宣伝できませんでした。買い逃した方もいらっしゃるかと思います。とりあえず、COMIC ZINさんと、とらのあなさんで取り扱ってもらいます。
アニメから漫画に入ってきた方、途中で読むのを止めていた方、ガチ読みしていない方、そんな方々にとって楽しめる本だと思っています。ええ、自画自賛しておきます。そこらの考察本には負けてない・・・かも。まぁ、なにはともあれよろしくお願いしまっす。一家に一冊、ついでに友人へのプレゼント等々。オススメでござんす。
ちなみに漫画ページも充実してますよー。


・・・まぁ、もっと早くから宣伝すべきだよね。
ちなみにCOMIC ZINさんの方ではすでにページもできており、販売されてた・・・のかな? http://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=17462 一方、とらのあなさんには本当に申し訳ないことをしてしまいました。ふっつーに向こうからの連絡を見逃していました。物は送りましたので、こちらも取り扱いしてくれるはずです。とらのあなのスタッフさんごめんなさい。





さて、いつものごとく各話の感想・考察を載せておきますねー。今回は記事タイトルを適当につけている気が・・・するぞぅ。

43:
44:
45:
46:

11巻で46話ですよ。単純計算だと11巻×4話(1年に3冊)=44話なんですが、どこで増えてたんだろう。ただまぁ、そんなことよりも、もう連載が始まってから4年が経とうとしてるわけです。実際に雑誌の方では48話目が載っているので、来月には5年目突入です。長かったような短かったような・・・。ただ一つ言えるのは、濃い4年間でした。これからも楽しみで仕方がありません。





○2300万部突破ですってよ



表紙と裏表紙

帯に輝く“2300万部”という文字。多分、現在もっと刷ってるでしょう。3000万近くいってたりして??今年に入って何万分刷ってるんでしょうね。来年の税金とか大変そう。とか言ってたら、来年の方がもっと刷ったりしたら大変ですな。
少しアニメの話になりますが、2期連続でやって8巻くらいは使ったようです。つまり、またアニメ化するとしたら、仮に1期であれば12巻分は必要になりますね。12月には12巻が出るので、来年には1期だけならもう一度アニメ化が可能となります。また、次のアニメ化でも2期連続をやるとすれば、16巻まで出てないと厳しいはず。16巻は・・・再来年の4月。どのあたりが現実的なラインになるでしょうねぇ。個人的には進撃中あたりを間に噛ませるのでは?とか思ってたりしますが・・・。
それと、裏表紙ではかなりの人数が消えてしまいました。ずっといなかったマルコを除き、ライナー、ベルトルト、アニがいません。消えました。死んだから消えたというわけではないですが、人類の敵として消えてしまったのでしょう。まだまだ減る可能性もあるかもしれませんね。





○ライナーとベルトルトは人類の敵
10巻で出てきた衝撃の事実、ライナーは鎧の巨人、ベルトルトは超大型巨人。ずっと仲間だと思っていた人間が、実は人類崩壊の引き金となっていたわけです。エレンの母親が死んだのも、シガンシナが滅んだのも、マリア内の多くの人間が死んだのも、口減らしで人が人を死なせる結末になったのも・・・。全てライベルトが悪い。
そんなわけで、10巻ラストから調査兵団vsライベルトが始まっています。表紙ではエレンゲリオンと鎧の巨人が肉弾戦を始めていますね。いつも言っていますが、巨人同士の戦闘は迫力があって面白いです。特に知性持ちだと“格闘”という概念も出てくるので、ちょっと・・・楽しいですw



人類の仇そのもの

11巻の冒頭ウォール・ローゼでの戦いとなりますが、エレンゲvs鎧の巨人、超大型vs調査兵団となっています。パッと見ですが、まだエレンゲの方は大丈夫そうですけど、超大型との戦いはかなり厳しそうですね。あ、そもそも超大型が人と戦うということ自体、初めてなんですよね(鎧の巨人もですが・・・)。動作がゆっくりなイメージがあるので、意外といい勝負になってそうですよね(作中でも遅いと言われてますが)。なお、超大型は壁の上で半身のみの身体しかありません。変身って意外と応用がきくんですなあ。


パックンチョ

戦いの最中、超大型はとある二人を口の中に入れます。一人は謎の調査兵団員、もう一人は・・・ユミル。10巻でユミルとライベルトの因縁があることが描かれており、11巻の後半部へと繋がりますが、連れ去ることを目的に口に入れてます。女型もそうですが、知性持ちさんはとりあえず口に入れるのが好きですね〜。





○ライナーさんは頼りになったんだ



てめぇはこの世にいちゃいけねぇ

エレンゲと鎧の巨人の戦いはさすがに迫力がありましたね。エレンは104期生のナンバー2と言われる対人格闘術を駆使し、ライナーも隠していた(?)実力を遺憾なく発揮しています。特に、エレンはライナーが本気を隠していたことにマジギレしてます。世界をこんなことにした事に対してもマジギレしてます。当然っちゃ当然ですけどw
途中、ライナーに対しての回想が出てきてます。ライナーは本当に頼れる兄貴分だったようで・・・。104期生の中でもナンバー2。ミカサという人外を除けばナンバー1の評価を勝ち取った男なわけです。ライナーが頼れることは作中、何度も描かれてますが、エレンが言うほどですから相当だったのでしょう。まぁ、改めて言うわけでもないですけど、そんな頼れる兄貴が人類の敵だったなんて・・・誰も信じないでしょう。
一体、ライナーは何を考えてたんでしょうね・・・。


回想にて

ところで、エレンの回想途中にミカサとアニが戦う(直前の)場面が描かれていました。エレンがアニと対人格闘術の訓練をし、いつものごとく投げ飛ばされ、絞め技をきめられていました。一方的な展開に、ミカサさん(保護者)がキレたんでしょうね。どこのモンペだよ・・・と思いつつ、代わりにライナーを投げ飛ばしたミカサさん。その後、格闘術を学んだ巨人化能力を持つファイターと、猛獣ミカサの対決が・・・というところで回想終了。


うーん、どっちが勝ったんだろう。力と技の勝負。下馬評的にはミカサでしょうけど、ちょっと格闘技作品好きとしては技にも勝ってもらいたいという気も・・・。今後、この結果が描かれるといいですね。





○圧倒的肉弾戦!



本当は現代なんじゃないか?

まるで総合格闘技の試合を見ているようですね。なお、個人的には打撃戦の方が好きです。せっかくの巨人戦なので殴りあったほうがいいですよね(←ベイスターズジャイアンツの試合を言ってるわけではありません。ちなみにG党です)。しかしまぁ、巨人を投げ飛ばすなんてことをしたら、周囲も迷惑千万でしょうな。町中でなくて良かったです。ただそう考えると、戦隊ヒーローのロボット戦やウルトラマンの戦いって町に迷惑かけ過ぎですよね。


脚の装甲を外すことも可能です

11巻以降のすごいネタバレというわけではないですが、鎧の巨人は脚の装甲を外すと速く動けることが後々語られています。というか外せるんですね〜。脱着可能な鎧・・・。超便利じゃん!!!!!
あ、言ってしまえば全部外すことだって可能なんですよね。全部外したら・・・なんかすごい動きをしそうww 空ですら飛びそうw なーんて・・・まぁそんな冗談は置いといてですね、鎧の巨人って最強じゃないですか?スピードだけでもエレンゲと同等だと思われますし、装甲がすごすぎて人類側のうなじ攻撃も防ぎます。それでいてライナーの格闘術もなかなかのもの。強い(確信)。









○あっけない幕切れ
中の人(エレンとライナー)はほぼ同等の強さだったと思われます。巨人の扱いはライナーの方が上でしょう。鎧があるという利点もライナーの方が上。一つ上げるとすれば、エレンはアニから格闘術を学んでいた・・・。


おっと。もう一つ忘れていましたね。エレンには心強い仲間がいます。少し不利だと思われた状況の中、助言を与える二人の知のカリスマ。あと、姿を見たら巨人ですらも道を譲ると噂の百獣の王。まぁ、いつものアルミン、ハンジ、そしてミカサ。アルミンたちは壁際で戦うように指示し、ミカサは鎧の巨人の膝裏をキレイに切ってくれました。
皆で頑張って、ようやく壁壊し団と対等に戦えてます。



・・・・が、




結末はあっけないものに







うわああああああああああああああああああ
上の上をいった壁壊し団。鎧の巨人が壁の上にいる超大型の真下へ・・・。そして、落ちてきた超大型巨人。落ちてきた・・・超大型巨人。超大型巨人が・・・上から落ちてくるとか。

とりあえず、上からマリコを貼っておきますね。





○ウォール・ローゼの攻防、その最中・・・1



壁に穴はありませんでした

エレンたちが懸命に戦っている途中、各地も色々と動きを見せています。まずはトロスト区にいるピクシス司令。彼のもとに、壁が壊されていないことが伝わります。「やはり」と言ってるあたり、さすがだなと思わされますね。ピクシス司令はキレ者ですよ。ふふん。
しかしまぁ、どうなってるんでしょうね。この話の行き着く先は“獣の巨人”です。獣の巨人が壁をよじ登ってやってきて、一波乱を巻き起こしたわけです。さすがにそこまで伝令は行ってないでしょうが、今後、ウォール・ローゼを守る彼らにとっても脅威になる・・・はず。本当に謎の勢力ですな。





○ウォール・ローゼの攻防、その最中・・・2



巨人でした

壁が壊れていなかったことと一緒に伝えられた、ライナー、ベルトルト、ユミルが巨人であったという事実。全員が104期生だと考えると、特に104期生たちの驚きはものすごいものだったでしょう。現にジャンが取り乱しています。エレン、ミカサ、アルミンたちは自ずと気付いた結論でした。コニーやクリスタは目の当たりにした事実。サシャとジャンだけが知らない事実。今は忘れられてますが、サシャも聞いたらビックリの出来事でしょうね。
いきなり友達が巨人だったって言われたらビックリしますわ。





○ウォール・ローゼの攻防、その最中・・・3



役立たず兵団

さすがに憲兵団も動いています。人々からは陰口を叩かれる存在で、中身は本当に腐った集団。そんな彼らを動かすことに成功したのはエルヴィン団長の手腕があってこそ。まぁ、リヴァイには彼らの恐怖心を見ぬかれていたようですけど。
これはずっと言ってるんですけど、そもそも立体機動装置の使い方などは各年代でトップクラスだったはずなんですよ。なので、使いようによっては戦力になるかな〜と思ってたりします。使いようによっては・・・の話です。やはり巨人を見ていない人たちにいきなりやれというのも無理かもしれませんよね。さてさてどうなるやら。





○ウォール・ローゼの攻防、その後・・・



大惨敗の後・・・

パッと見だけど、奥の人がモブリットに見える。尚且つ、ハンジに目線を送ってるようにも見えます。これが愛か・・・。
さて、超大型巨人によるダイブによって敗北した調査兵団の面々。ベルトルトは口に含んだ調査兵団から立体機動装置を奪い、そしてユミルとエレンを奪って逃げました。完全に彼らの勝利です。調査兵団的には完敗すぎて、もうぐうの音も出ませんね。相手のほうが何枚も上手だったということです。


そして、そんな状況に絶望するミカサ。マフラーを巻いて体育座りをするミカサは、とても可愛かったですよね。作中で初めて可愛いと思った場面かもしれません。いつもは男前すぎて・・・。
もちろんミカサだけではなくアルミンも落ち込み気味でしたが、それを奮い立たせたのがハンネスさん。エレン、ミカサ、アルミンを可愛がってくれたオッサンであり、エレンとミカサを巨人から救った恩人です。エレンが簡単にくたばるわけがないと信じる一人でもあります。ちなみに、45話の最初に超大型巨人を見てブルってます。あれは恐怖だったのか、武者震いだったのか・・・。



全員集合!

ああ、全員集合は本当にカッコいいなああ。俺らがやってやんぞ!という意気込みが伝わってきます。このシーン、本当に大好きです。
目指す方向は近くの巨大樹の森!ちなみにハンジさんが残りの力を振り絞って考えついた目的地です。そんなに遠くへ逃げないだろうということ、さすがに休みたいだろうということ、巨人の動きが鈍る夜まで待ちたいということ、それらを総合して目的地を決定しています。さすがはハンジさん!
全員集合ではありますが、104期生ではサシャがいない、調査兵団ではハンジやリヴァイがいません。おっと、そういえば人知れず死んでしまったミケのことはどういう判断をしているのでしょうね。ちょっと気になります。


そうそう。ミカサの頭痛の件は・・・まぁ置いておきましょう。確か各話感想か考察本に書いたはずなので。





○巨大樹の上にて



巨人な人たち

11巻における最後の場面、巨大樹の上でエレン、ライナー、ベルトルト、ユミルという巨人化できる人たちの会話が行われます。エレンは完全に壁の中の勢力。ライベルトは壁を壊そうとする勢力。そしてユミルは外からやってきた勢力。そんな三者三様の会話となります。まぁ、ライベルトの説得によりユミルはライベルト側に付くので・・・エレンにとってはあまりよろしくない状況となっていきます。



壊れていたライナー

まず最初の驚きというか、残念なカミングアウトというか・・・。ライナーは精神的に壊れていました。それはもう残念なくらいに壊れていました。兵士としてのライナー、戦士としてのライナーが存在し、彼自身がどういう行動をするのかが分からなくなっているようです。これまで、ライナーは幾度となく自分のことを顧みず仲間の窮地を救ってきました。よくよく考えれば、戦士としてよりも兵士であるほうが彼らしいのかもしれません。何が目的で人類を滅ぼそうとするのかは分かりませんけど、ふっつーに巨人と戦うほうが彼らしいのでしょう。しかし、彼には大きな目的があった・・・。


人類を滅ぼすという事件を自らの手で行っているライナーの心が潰れても・・・それはそれで仕方がないのかなと思うわけです。逆にベルトルトが平気(?)なのは少し不思議ですけどね。ある程度ライナーに頼っていたこともベルトルトを助けていたのかも・・・?





○獣の巨人の謎



獣の巨人

彼らの会話、もといユミルが語る中に“獣の巨人”の話題が出てきます。壁の中で生きてきたメンバーにとっては“獣”としか形容できませんでした。しかし、ユミルは“猿”と呼んでいます。彼女が外から来たと仮定すれば、猿が外にいるということなのでしょう。もちろん壁の中にはいない・・・。
なお、会話描写の中で、ユミルが“猿”と呼び、エレンは“さる”と呼んでいます。ライナーは“猿”と呼びました。これはどういうことでしょうね・・・。実に意味深ですなあ。やはりライナーたちは外から・・・?
そういえば、ライナー、ベルトルト、実はユミルも獣の巨人を見た時にちょっと変わった眼差しを送っていたことが思い出されます。ユミルはちょっと事情が違うようですけど、ライベルトは故郷に帰る=獣の巨人のところに行くだと認識しているようで。ユミルに関してはユミルに平伏したイルゼ巨人がちょっと気がかりです。やはり勢力的には違うんでしょうなぁ。
ライベルトはエレンを連れて獣の巨人のところへ行きたい。ここまでは分かりましたが、何故そんなことを?というのはまだまだこれからなんでしょうね。11巻以降の内容で既に気になる単語は出てきてますが・・・。





○最大の謎、せ



本当の敵とは・・・

エレンがライベルトに散々憎しみの言葉をぶつけていると、ユミルがふとライベルトを倒したところで・・・とほのめかします。エレンが本当の敵を問うた時、ユミルが言った「せ」という単語。「せー」なのか「せ―」なのかは難しい所ですね。もう瀬川瑛子とかでいいんじゃねーか?と思ってる次第ですが、各話感想や考察本で書いたので、まぁ・・・割愛しますか。(←アカン







しかしまぁ、10巻を過ぎたあたりから情報量がものすごく増えてきてビックリしてます。しかも絶対にこの後の展開って・・・どんでん返しあるだろうなぁ。そのあたり期待しつつ、いや、ブログに書くことも増えそうなので、ほどほどにやってもらいたいですなあ。がはははは。12巻も楽しみです。あ、12巻はDVD付も出るようですよ〜。



進撃考察本取り扱いのお知らせ

とらのあなhttp://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/14/54/040030145460.html
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よろしくお願いします。あれ、金額設定間違った?とさっき気付いたけど、まぁ・・・すみません。本当にすみませんね。

人生をあきらめたくない君へ「さよならタマちゃん」



さよならタマちゃん

2013年、今年一番オススメしたい作品。雑誌で読み続けて、何度も何度も泣いて、何度も何度も励まされた作品。リアルで辛い時、本当に助けてもらった作品。本当は作者さんに対して頑張れって言わなきゃいけないのは分かってるんです。でも、作品からはずっと、ずっと・・・、頑張れ、頑張れって言われてるような気がして・・・。
俺はどうしてもこの「さよならタマちゃん」を皆に読んでほしい・・・。

昨年からイブニングで連載していたさよならタマちゃん。タマちゃんというと、アザラシのタマちゃんを思い浮かべるかもしません。しかし、この作品の“タマちゃん”は男性の下半身的な“タマちゃん”を指します。その“タマちゃん”が“さよなら”になるという作品です。



精巣腫瘍になりましてん

どんな健康な人であっても、どれだけ怪我をしないように気を付けていても、“病気”というものはいつ来るか分かりません。この作品は、作者の武田一義先生(病気当時はアシスタント)が自身に起きた、「精巣腫瘍」という睾丸の癌への闘病記を描いたものです。武田先生の場合、睾丸の方は早期発見だったそうですが、肺にまで転移しており・・・それはもう辛かったようです。
皆さんがもし癌になったらどう対応するでしょう。空元気でも出しますか?落ち込みっぱなしかもしれませんし、今のままの気持ちかもしれません。そのあたりはイメージトレーニングをしても分かりませんよね。やっぱり病気になってみないと何かもが分かりません。もし仮に病気になった時、あなたの側に支えてくれる人はいますか?同じ病院で出会う人たちとどんな会話をしますか?



この本が回答書だとは思いません。ただ、武田一義という漫画家さんが、体験した全てを・・・渾身の一冊にまとめた。そんな本を読むことで得られるものってきっと多いと思うんですよ。





味覚障害とか

とにかく闘病生活は大変だったようです。薬も色々と投与され、武田先生は特に吐き気が大変だったそうです。こういうのって結構、個人差があるようですね。とにかくもうこの作品では・・・武田先生ずっとゲーゲーしています。食べたら吐く。そのため食べなくなったり、ニオイも音も辛くなったりしたそうな・・・。
ちなみに睾丸の病気なので、精子を保存したりもしています。このあたり、とてもリアルですねw 色んなビデオがあったり、看護師さんに精子の入った入れ物を渡すイベントがあったり。ただまぁ、男としては笑えない出来事かもしれません。


武田先生の涙

この作品を読んでいて、個人的にどうしても泣く場面がいくつかあるんですけど、これはその一つ。もうね、泣く。絶対に泣く。まぁ・・・この場面は本当に辛いです。
武田先生はかなり溜め込む方みたいです。我慢強いとも言えますかね。辛そうな顔、辛そうな発言を何度も何度もするんですけど・・・病気が辛いと泣いたのはこの場面のみ。しかも、超分厚い一冊の中にあって、話の折り返し地点まで泣きません。密度の濃い病院生活の中、ず〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと我慢してた武田先生が奥さんに見せた本当の涙。
絵柄が可愛いらしいこともあって、作中の武田先生は笑顔が多めだったかもしれません。そんな中で、本気の涙というのはどうしても印象に残りますね。辛いことを我慢しなくちゃいけないなんてことはありません。時には泣いたっていいじゃありませんか。



闘病生活は辛い

そして、この作品を語る上でどうしても外していけない人、それが武田先生の奥さんです。絵で見ると、めっちゃ可愛いのでご本人がどんな方なのかちょっと気になるところ。病気の旦那さんを支えるために色んなことをしてくれます。なお、睾丸がおかしいと気付いたのは奥さんだったそうな・・・。
武田先生にとって一番大切な人であり、一番大事にしなければならない人。気使いがとても素晴らしく、武田先生も信頼を置いている奥さん。ただ、そんな奥さんに作中で一度だけ(本当はもっとあったのかも)、ものすごく酷いことを言いました。


「来るな。」


奥さんは武田先生にとって手放してはいけない人。そんな人に対し、途中で「来るな」と言ってしまいます。その後、自己嫌悪に陥る武田先生。かなりの愛妻家だと見受けますが、どうしても耐えられなくなって言った「来るな」という一言。このあたりも・・・グッと来ますねぇ・・・。
ちなみに、その時の言葉を奥さんがどう受け取ったか。このあたりは是非確認してほしいところですが、奥さんがすごく良妻であることが分かる場面だったりしますよ。くそっ!!







帯にも登場のO先生

さて、話は少し逸れますが、武田先生は漫画のアシスタントをしていました。講談社系かな〜?と思っていたら、どうやらアシ先の漫画家さんは「GANTZ」の奥先生だそうじゃありませんか(単行本の帯で知りました)。この奥先生とのやり取りもまた面白いものだったりします。
病気になった武田先生は、奥先生のアシスタントを辞めることを伝えています。しかし、奥先生、他のアシスタントさん、全員がそれを拒否したそうです。新しい人をいれずに武田先生を待つ。そんなやり取りがあったそうです。
「迷惑をかけたくない気持ちも分かりますけど、病気なんだからそれはあきらめませんか」
この時点で、武田先生と奥さんだけではなく、武田先生の仕事場を含めた闘病生活になってます。人と人の付き合いって、結構大きいものだと思います。もちろん、その判断をした奥先生もすげーなとちょっと感動してしまいましたよ。


武田先生の病気については、色んな人が関わっています。分厚い単行本になってますんで、どれだけの人が出てきているかは予想がつくでしょう。いや、当然のことながら病院の先生、看護師さん、他の患者さん(患者さんはかなり多い、入れ替わりが多い)が登場するわけですよ。その病気と闘うためのパートも重要なんですけど、上述の奥先生の一言って、武田先生が“漫画家”として死ななかった重要な要素なんだろうなぁと思っています。
仕事場に迷惑がかかると辞意を表明した武田先生に、病気が治るまで待つと言った奥先生。仮に奥先生がOKを出していたら、いや、本当にもしかするとの話でしかないですけど・・・、この本も出てなかったかもしれません。






武田先生を救った先生

で、この本が出ているということは、武田先生・・・生きてます。当然のことながら生きています。治らない確率もある病気だったそうですし、副作用だけで死ぬんじゃないか?という描写ばかりな作品でしたが、武田先生は生きています。いや、背中がハンマーで叩かれるような痛み(衝撃?)がある副作用ってビックリしますやん・・・。
そうそう。医療漫画ということではないので、それほど治療描写は強烈ではないということだけ言っておかないといけませんね。かなり暗いテーマではありますが、(何度も言っているように)可愛い絵柄がかなり緩和しています。この漫画が読みやすいなと思う理由の一つがそれかもしれませんな。某医療漫画とはえらい違いますね。もちろん絵柄が可愛いからといって、命を軽々しく扱ってるわけではありませんので、あしからず。
で、あまり登場場面は多くないですが、結構医者の吉田先生がお気に入りキャラだったりします。軽口が多い?という印象ですが、命を重く見てくれるいい先生だなと感じました。もちろんその軽口も嫌味のないところがいいですね。個人的には、そういう先生が一番信頼が置けると思います。そういったところは、患者との相性なのかもしれませんけどね。要チェックな人です!!


武田先生を襲った大きな災難

手のしびれが取れない
ただ、(俺の中で)名医と謳われた吉田先生でしたが、治療の途中で後遺症が出ていることに気付きませんでした。しかも、よりにもよって・・・武田先生の手から痺れが取れないという後遺症。改めて言うまでもありませんが、武田先生は漫画家です。その漫画家さんが繊細な動きを手に与えられない。それって・・・。


奥さんの表情から見る本当の辛さ

武田先生が病気が辛いと泣いた時、自分も病気になった時、武田先生に病気が発覚した時、どんな時であっても芯の通った態度であった奥さんが、どうすればいいかと“この時だけ”悩んだ表情をします。武田先生の“辛い”という心情を、奥さんの表情が全て現しています。この場面、もうめっちゃ上手いなと思いました(漫画的に)。この後に、武田先生の漫画に対しての感情を描いている場面はありますが、この奥さんの表情の場面が一番キツいなと思いました。
こればっかりは読むべきだなと思いますが、どう考えてもこの場面が一番辛い。それは漫画家という芯がこの作品にあるから。「奥さんがしっかりしている=何とかなる」の記号が、ここだけ崩れたから。漫画が好きな人間として、闘病の辛さとはちょっと違ったものを感じ取ってしまいます・・・。








アシスタントから漫画家として

ただし、この作品は出ています。手が昔のように動かなくても武田先生はこの作品を創りあげています。いまだに手は治っていないようです。でも、でも・・・、頑張ったんですよ。手が思うように動かなくても描いたという事実に俺は驚きを隠せません。何がどうなって、こんなに暖かい絵が描けるんだろう・・・?奇跡か?いや・・・本当に努力したり、無理したりして描いたんだろうなぁ。(ちなみに日常生活には支障の出ないレベルでは回復しているそうです。)





実は「さよならタマちゃん」という作品を語る上で、どうしても避けるべきではない“とある出来事”を今回ここでは書きませんでした。生き死にを扱う作品だからこそ、闘病生活が本当に大変だからこそ、現実が描かれているからこそ、本当は言及すべき内容があるんです。ただ、今回はあえて書いていません。そのあたりは読んでもらいたいという意味を込めてます。超オススメです。
それと、武田先生の今後がとても気になります。かなり力の入った作品を一つ発表したわけですけど、やはり病気や生き死にを扱う作品って、どうやっても感動モノとして完成されてしまうんですよね。というか、面白くなる特急券みたいなテーマだと思ってます。これから漫画家・武田一義がどんな作品を発表していくのか。そこがとても楽しみでもあります。できれば講談社で頑張ってもらいたいなあと思います。次回作にも期待!!!




余談になりますが、武田先生は当時34歳〜35歳だったんですよ。結構若いなぁと思いつつ、数年後には自分も同じ年齢になります。ちょっと怖いですよね。ただし、そんな武田先生と俺は大きな違いが一つあるわけで・・・。素敵な奥さんが俺にはいない!!!武田先生は奥さんにかなり助けてもらってました。そんな人が・・・俺には・・・いない。やばい・・・。嫁さん募集してます。