『ワンピース』、貴様も人の親か!



貴様も人の親だガープ

「ワンピース」といえば壮大な大冒険だということに疑いの余地はありません。しかし、ルフィや麦わらの一味の夢ある物語だけではなく、“大人(親)”と“子供”という側面も実は描かれています。
エースという息子を助けに行った白ひげ。そこで海軍に騙された部下に「バカな息子をそれでも愛そう」と言った場面もありましたね。そもそもエースはゴールドロジャーの息子であり、エースを助けに行ったルフィもドラゴンの息子。まぁ、そんなこんなをかき集めてくると、ワンピースの中にある親子のお話というものに興味はつきません。
ちなみに、ルフィがエースを助けに行った際、立ちふさがったガープがルフィによって倒される場面があります。そこでセンゴクがガープに言った「貴様も人の親だ」という台詞・・・・。貴様“も”という言葉が印象に残りましたね。

   
涙を流したこともある

元帥時代のセンゴク“仏のセンゴクだなんて言われてましたが、THE海軍と言わんばかりの性格をしていました。あんなのもう鬼ですよ、鬼。マリンフォードではセンゴクにかなりしてやられたな〜と思いましたっけ。



人のために涙する男ではない―。


そう思っていた時期もありました。
しかし、センゴクロシナンテのために泣きました。息子だと思っていた男が死んだ時、泣いていたのです。センゴク、貴様も人の親だったんだね・・・・。人の親ではないのでセンゴクやガープのような気持ちは分かりませんが、自分の親が自分のために泣いてくれているとすれば、それはやっぱり嬉しいなって。ロシナンテ、君の人生は素敵なものだったと思うよ。





受けた愛に理由はない

さて、場面は変わって、センゴクとローの会話。何かここ最近のセンゴクは柔らかくなったというか、憑き物が取れたというか、わりと話せる人になってますね。本当のセンゴクはこっちなのかもしれません。まぁ、責任ある立場だったしなぁ。
ちなみにこの場面でローが“Dの人”であることをセンゴクに教えています。Dの謎についてはまぁおいおい明らかになるだろうと思いますが、というかセンゴクが何かを知ってて言わない雰囲気ですが、いつか語られるといいですね。それは置いといて、Dだからローを助けたという勘違いをセンゴクが否定してくれています。ロシナンテの愛はそういった類のものではない、ローのためにだからこその愛情でした。というか、それをセンゴクが理解しているのがいいですよね。


命も心も

ローはロシナンテから“ハート”を貰いました。救ってもらった命というハートを貰いました。何もかもを憎んでいた時期から心(ハート)を解放してもらいました。そして、愛情(ハート)をずっと貰っていました。ロシナンテが生き続けてきた時から、死んでしまったあとの今の今まで。まあ、ハートの海賊団という受け継いでますよ感がすごい名前をつけているあたりはローらしい?かも。親と子なんてそんなものかもしれません。


忘れないことが重要

少なからずロシナンテという男の人生を知っている人間が存在すればいいわけです。ロシナンテがどんな男だったを知っている人間がいればいいのです。まさに「人はいつ死ぬと思う?人に忘れられた時さ」ってなもんです。





心のノートにメモっとけ

親(センゴク)と息子(ロシナンテ)。親(ロシナンテ)と息子(ロー)。そんな二組の親子の物語、心(ハート)のノートにメモっておきましょうや。
これで第798話“ハート”に連なる物語は一段落?といったところでしょうか。一国を巡るあの争いの中に、なんともまぁ中身の詰まった物語があるじゃありませんか。さすがは尾田っち!!読み込みが浅いので実はまだ何か仕掛けてある可能性もありますが、まだまだ楽しみだってばよ。






ここからルフィの物語

本筋の方では、ルフィを逃がすために皆さん頑張っております。このあたりは人徳というか、もちろんルフィの体を張った頑張りもありますが・・・・それを無駄にするのもルフィのいいところ!!(ドン)
逃したいという皆さんの思惑とは別に、ふっつーに藤虎に攻撃していくルフィ。誰か止めないのか???と思いつつ、2年前を出されると何も言えねえ。逃げるだけではどうにもならない。それは2年前に理解しました。そこから先を目指すなら、海賊王を目指すなら、ここで止まってはいけないわけです。いや、気持ちは分かるけどね。ルフィさんて、心のノートしか持ってない(頭のノートはない)からね、しょうがないね。
来週は藤虎とルフィの戦いになる感じですかね。あまり時間を使いすぎると援軍が・・・・って来ないか。現状、藤虎以外は逃げてしまってましたね。というか残骸を集めた藤虎の攻撃をどう凌ぐんだろうwwww 傷も癒えてるとはいえ、ドフィからの藤虎はキツいですなぁ。次回も楽しみ!!







余談ですが、今回の記事は「ワンピース最強考察 Δ」を書かれてるワンピ漫研団さんをリスペクトして書いてみました。↑の本はとても面白いワンピースの考察などもあり、一読の価値あり!といえる本です。オススメ。