君たちがあまり興味を示さないから俺がマガジンRを無理矢理にでも紹介する件


 
隔月ですでに2冊出てます

少年マガジンRという雑誌が創刊されました。正確には4月に創刊され、2号目が6月に出ています。偶数月の20日発売ですが、good!アフタヌーンも最初は隔月誌だったものが月刊誌になっているので、いつかは月刊誌になるかもしれませんね。
それはそうと、この少年マガジンR、成り立ちをザクっと言ってしまうと、四月は君の嘘などでも有名な月刊少年マガジン(進撃は別冊少年マガジンなので違う雑誌だよ)の兄弟誌となっています。月刊少年マガジン+という雑誌がひっそりと始まってひっそりと終わったという事実をどの程度の人が知っているかは不明ですけど、マガジンイーノ月刊少年マガジン+少年マガジンRという順番で休刊と創刊を繰り返しています。もっと言うと、マガジンGREATとか月刊マガジンZとかの話から始ま・・・・えっ、もういい?



まぁ、それはそれとしてですよ。ぶっちゃけると・・・・言うほど期待してませんでした。でもね、めっちゃ面白かった(笑)。逆に、これが読みたかったと言いたい。月マガで1つくらいあると雑誌のアクセントとしていい感じ!な作品が大量にあるイメージ。月マガのニオイを残しつつ・・・・ってのが特に良いですね。
だからこそ紹介しておきたい!!!


少し前の話をすると、ヤンマガサード亜人ちゃんが話題になりました。グフタの亜人、別マガの進撃・・・・等々。雑誌創刊時にブレークするって予想してましたか?いや、してなかったでしょ!?だからこそ言っておきたい。



今のうちに押さえておきなよ。
売れそうな作品のニオイがプンプンするぜー!!!





○虚構推理:原作/城平京 漫画/片瀬茶柴



結婚を前提に付き合いませんか?

記事タイトルで作品を紹介する!!・・・・と大々的に言っておきながら、いきなり紹介しづらい作品だったりします。とにかくもう第1話を読んでほしいです。できれば公式HPも見ずに、何の情報もなしに読んでほしい。本気で驚きます。
とりあえず、主人公の少女がとある男性(年上)に一目惚れするって展開だけは知っておいて問題ありません。自分も最初は絵柄の可愛い作品だな〜と思い読んでたわけですよ。タイトルを見るに、この女の子が推理するのかな〜と思って読んでたら、いきなり告白。・・・・で、そこから物語が、いや物語の軸がさらに二転三転するわけですよ。えっ、えっ、そっち系の作品なの??って状態で。でも、3回も4回も変化するのにストライクになる。可愛い絵の作品かと思いきや、ド直球の恋愛もの?いやいや、もっと奥深い展開が待ってます。
あえて中身は触れません。
現在紙の雑誌では2話目が読めますが、まぁKindleでも何でも使って1話目を読んでほしいものです。ちなみに、物語だけでなく、何度も言いますが絵柄も可愛いので、可愛い女の子が読みたいってだけでも得だと思います。








ディクテーターズ −列島の独裁者−:樋口紀信



銃もの

設定が面白いです。日本がなんと3つに別れてます。しかも、わりと好戦的な分割の仕方。まぁ、自分の都道府県がどこに所属しているかは作品で確認してもらうとして、主人公が暮らす三国の中央の国は平和でした。ただし、偽りの平和状態。いつ右の国から攻められるか?いつ左の国から攻められるか?そんな状態。
また、ハイテク機器の発達した世界観でありながら、主人公の特技がレトロな銃の取り扱いという・・・・。○び太もビックリの精度で射撃が可能な主人公、戦争を止める能力を持った超絶科学者ヒロイン。そんな二人の物語です。2話目ですでにラブいのがよいですね。個人的には2話目の射撃が最高にクールでした。






○まじめ系クズの日常:ナンキダイ



まじめ系クズ

いるいる、こんな奴wwww
まじめに見えて実はクズ。天然のまじめ系クズはよく見かけますが、この作品の主人公はそれを自覚したた上でまじめをやってます。外見の振る舞いがまじめなので面白い展開に引き込まれますが、実際はクズなので考えていることはクズそのもの。逆に清々しいですよ。しかも、不良と本当のまじめ君の三角友情がすでに形成(主人公は嫌がってる)されているのが見もの。
まじめ系クズな主人公が、クズなところを見られたら嫌だからと女性と付き合わないようにしている設定はわりと好き。あと、授業はまじめに受けているようで、実は勉強してないので成績イマイチという設定も好き。宿題の問題を1個とばしで解く技も好き。





○欲鬼:色原みたび



巨乳のいる漫画

痛い女の子がいる漫画ですが、何気にシリアスな物語だったりします。人も死んじゃいますしね。ちなみに↑は巨乳ばかり殺される事件のおとり捜査です。てへへのへ。←痛い
欲が高まりすぎると鬼になってしまうという事件が当たり前の世界。何かを独占するため、何かを欲する欲の高まりが鬼へと変化させます。人間のように見えて実は鬼。↑の巨乳ちゃんも何かしらの鬼・・・・ですが、個人的にはただの変態じゃないかと思ってます(第1話参照)。


本当はこんな感じ

主人公は「正義」の欲鬼です。この正義という言葉がわりとミソでして、何が正義なのか〜ってのが面白いです。また、1話毎に事件を解決するシステムっぽいですが、その事件自体、事件を解決する方向もすっきりしていて読みやすいです。それでいて、巨乳ちゃんを使った謎の間のとり方が上手いです。絵柄、物語、全ての完成度が高いです。ただ・・・・人は結構死にますけどね。
余談ですが、創刊号の表紙を飾っています。編集部的にも推しの作品だと思われます。





Q.E.D. iff−証明終了−:加藤元浩



ミスター月マガ兄弟誌

QEDという作品、なんというか・・・・わりと不憫だなぁと思うことが多いです。とにかく載ってる雑誌が休刊しまくりなわけですよ。つい最近なんて、掲載誌がなさすぎて単行本一冊まるまる描き下ろし(どの雑誌にも掲載されていない)状態でしたからね。最近単行本が新たに出てますけど、そこでも1話はマガジンR掲載のお話。もう1話は完全描き下ろし。まぁ、それでも描いちゃう加藤先生がすごすぎるわけですが。とりあえず、この作品を説明するまでもないですな。
それはそうと、ちょっと思ったのは・・・・無印QEDの終盤はわりと人間味があったのですが、マガジンRになてから大昔のドライ系燈馬想になってるな〜と。あと、学年が上がってるのが気になりました。そういえば住んでる家も変わってたっけ。もしかしたら完結まで考えているのかもしれませんね。どんな展開にしていくのだろう。





○IVORY DARK:水薙竜



2号からスタート

グフタでウィッチクラフトワークスをやってる水薙先生の新連載。まだ1話目なので評価はしづらいですが、いつもの水薙先生だなとは思いました。水薙先生の作品が好きならハマるとは思います。なお、魔女ものか幽霊?ものかは判断がついてません。どっちにいくのだろうか・・・・。とりあえず暗い設定です。まぁ、ダークファンタジーとのことなので当然ですな。







○夢喰い探偵−宇都宮アイリの帰還−:義元ゆういち



名探偵ならギリギリなれる?

ここまで真面目に読んでくれた方はお気づきかもしれませんが、実は探偵・推理ものが多いですね、この雑誌。虚構推理、欲鬼、QEDと問題解決しまくりです。ほとんど色が違うので問題ないですが・・・・。
この夢喰い探偵は、わりと日常に近い等身大な探偵物語なのが特徴(いや、QEDはちょっと日常とは言いづらいから)。そんな日常物語の中でも、↑の「ヒーローや魔法使いにはなれないけど、名探偵ならギリギリなれる」という“夢”を語る場面がとにかくいい作品です。小さな頃の夢物語。名探偵になろうという男女の約束。推理ものとしてはもとより、この大きくて小さな夢を叶えようという気持ちを大切にした漫画です。マガジンRの中では設定的に尖ってない気もしてますが、それを補うほどに、この夢を叶えたい気持ちが強く出てます。俺はとても好きです。少年漫画として一番大切な部分だと思います。







○深海少女:稲葉誠



ブコメ・・・・?

深海生物になりました!という物語。ブコメです・・・・が、深海生物にも詳しくなれるという特徴をもったギャグ漫画です。好きな女の子に告白しようとしたら、その瞬間、海に流されます。その1年後に深海生物として復帰してきたヒロインを人として好きになれるかどうか。海から光りながら戻ってきたヒロインを、魚をガツガツ食べるヒロイン、ネコに噛まれたり、謎の提灯で魚をおびき寄せる・・・・ヒロインをもう一度好きになれるか。
ほのぼのしてる絵柄、展開でありながら主人公的にはほのぼのしようがないという。よくよく考えたら、深海生物が彼女って・・・・。とにかく深海生物には詳しくなれる漫画ではあります。







○今夜は月が綺麗ですが、とりあえず死ね:原作/要マジュロ 漫画/榊原宗々



好きだから

確か月マガ本誌にも出張掲載していましたね。好きな人を殺してしまいたくなる衝動にかられる人を描く作品。ウイルスなのか何なのか。原因に対して非常に謎を持ったまま、「好きだから殺す」というラブを描いています。とにかく、殺したくなる衝動を抑える、その葛藤がリアルなんですよね。矛盾を描く漫画は多々あれど、好きと殺すの感情による矛盾を描くとは。あと、タイトルがかなりキャッチーですな。
ちょっと書きましたが、ウィルス性なのかは結構気になります。感染した描写もハッキリとはしていないので、空気感染もする・・・・ということであれば、世界が大変なことになってしまいます。自らが・・・・という展開も少しありましたが、はたしてそれで問題はないのでしょうかね。あと、何故か恐ろしいパワーが出てくるのも謎。1話目では屋上の床をグーでぶち壊してます。ゾンビか何かですか?と問いたくなる・・・んですけど、結局はラブな物語に帰結させてくるあたり策士な作品だと思います。





○ハルユリ:ななつ藤



ゆりゆりよ!

個人的にはダークホース。百合〜な物語のオムニバスになってます。アフタで思春期シンドロームという作品がありましたけど、その登場人物全てが女子で、しかもライトな百合という作品になってます。それでいて絵柄が月マガのニオイをさせているのが何とも言えませぬ。
メインの百合百合コンビもいますが、BL好きコンビの友情物語がちょっと面白い。あと、生徒会コンビも尊い。うまくいけば話題になる・・・・と思うのですが。






○紺田照の合法レシピ:馬田イスケ



ギャップ人

月マガのギャグといえば、馬田先生ですよね。名探偵キドリはかなりの傑作でした。そんな馬田先生が描く、ヤクザ+料理という不思議なジャンル。主人公はヤクザなのに、料理のことばかり考えているという不思議設定。でも、あれ?これってドラマ化いけるんじゃね?と思わせてくるユルさ。昨今の料理漫画のドラマ化を見ていたら、これもいけそうな気がする〜と思わせてきます。
心配なのは、料理漫画でもなくヤクザ漫画でもなく、結局はシュールなギャグを描いた作品であるということ。どこまで飽きさせないか・・・・は馬田先生なので期待するしかないところですが、ヤクザの設定がどこまで活きるかは楽しみです。まぁ、コワモテなのに料理好きというこの謎の矛盾を楽しんでもらいたいところです。








○勘違ガール:冨田幸



アホ

つまりはアホです。
アホな女子中学生がアホな勘違いをして、結局、恥ずかしい思いをするわけですよ。2話まで読んで、さすがにここまで痛い思い出はなかったですけど、もしかすると似たような勘違いをして生きてきた人もいる・・・・のか?意外と勘違ボーイとかも出てきたら面白そうですな。
自分に酔いつつ、実は勘違いだった時のうわああああああああああああああな感じは、なかなか楽しいです。↑の日高くんとの勘違いはだいたい察しがつくかもしれません。まぁ、中学2年生ならしょうがないわ。







○イリビノデ:ハイバラノセ



正統派

正統派なバトル漫画です。マガジンR的には逆に非正統派な気もしますけどね。第1話では、主人公の実力や目的、考え方を描いたわけですが、第2話では元ライバルの解説役も出てきたりと真っ当に話を進めてきていて好感が持てます。
とある目的(姉殺し)を持って、姉がいるであろう天上人のような人たちが住む場所へと乗り込むために剣闘士となった主人公。必殺の炎を操り敵を撃破していく・・・・のですが、1話目も2話目もかなり苦戦していたり。それでも頭脳で勝ち上がったり、剣闘士のランキングがあったり、炎にも秘密がありそうだったりと、やはり正統派な物語になってます。異形な方々も出てきたりするので、ランキングが上がっていくことでどんな敵と遭遇するのか非常に楽しみです。







あしたのジョーに憧れて:川三番地



ちばプロとは

説明不要ですね。http://d.hatena.ne.jp/toldo13/20150619/p1でも書きましたが、川三番地先生のアシスタント時代を描いた作品です。ちばてつや先生のもとで得た様々なものを後世に伝えるための作品。最新話では、川三番地先生が・・・・なことになっており、早くも次のお話が楽しみだったり。
最近色々な人にも言ってますけど、今年一番な作品だと思いますよ。読もう!