大事な気持ちを聲に乗せて「聲の形・第23話」



ポニーテルな西宮

可愛い(確信)。
今週の聲の形がとても素晴らしかったですね!!色々と思うところはありますが、そもそもこのお話は石田将也という少年による西宮硝子への罪滅ぼしだと思っています。まぁ、あくまで大前提の話なんですけど。その上で、将也がこれまで見てきたこと、感じたこと、その上での成長を描いた作品だと思います。難しいことは言えませんが、本質はわりと単純なのかなと思っています。
さて、ここ最近は植野の登場によって過去から現在までをかき混ぜられたような状態だったかと思います。個人的には、将也も成長しているのかなと思うところもありましたが・・・。それ以上に西宮が変わったな〜と思う今週のお話。ちなみに髪型の話ではありません。ただし、ポニーテールは女の子の勝負の髪型だと思っています。いや、思うようになりました。西宮可愛い、めっちゃ可愛い!!!




いちだくぅ

一瞬、CMのクロエ・ルメールですよぉ」を思い出してしまいました。あのCMってあれはあれで宣伝効果あったよね(余談)。
どうも西宮がおかしい。髪型はさておき、手話ではなく言葉で話そうとしているではありませんか。この作品では西宮はほっとんど喋りません。1巻では、将也と喧嘩した時くらいでしょうか。2巻だと結絃を探していた時くらい。


ちょい待ち

西宮は言葉をコミュニケーション方法としてほとんど使いません。手話か・・・手書きでした。しかし、今週は将也と会話をしようとしています。それは多分、彼女がどうしても言葉で話したいことがあったから。手話では伝えられない何かがあったから。もっとお互いを知るための何かを言いたかったから・・・。







うきぃ(好き)

好きだと伝えたかったから―。



確かに将也は西宮に対して酷いことをしました。それは彼女の尊厳を傷つけるものだったかもしれません。西宮の母親からも酷く罵られましたね。しかし、将也は西宮を追いかけました。
西宮は将也に救われていた部分もあったのかもしれません。小学生の頃、酷いことをされましたが、最後の最後まで気持ちを本気でぶつけることができたのは将也でした。おっかなびっくりの再開でも、西宮は将也と会って、酷い思いでしか無くても笑うところまできました。


彼女が将也に言葉で伝えたかったこと。
彼女が将也に手話では伝えられなかったこと。




「好き」






さて、将也はどんな反応をするのでしょう。









なんか言った?











石田ああああああぁぁぁぁぁぁっ!!(怒り)



お、お前なにしてん・・・。女の子の一世一代のイベントをなにしてん・・・。どんな気持ちで言ったと思ってるん?これは処刑ものですわ。
伝わらない。
西宮は自分の好きが伝わらないことに動揺しつつ、やはり言葉で言おうとします。「うき」「ちゅき」。確かに「すき」とは聞こえなかったかもしれません。確かに石田も西宮が自分を好きだと言うなんて思いもしなかったのでしょう。でも・・・・これはないよなぁ(苦笑)。





ちゅき





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あ、月?



あ、アホやコイツ・・・


いっぺんくたばってこいやワレ!!と言いたい。というか、伝わらないもどかしさね。何でこの気持が、西宮の気持ちが伝わってくれないんだろう・・・。うーん、悔しい。こんだけハイスペックイベントが発生しつつ、全て袖にしている将也とかいうポンコツよ・・・。鈍感すぎる。





なお、将也の「月?」に対して、うんうんと頷く西宮。そして、将也は「(月が)きれいだね」と手話で話しかけます。それを見て逃げる西宮。



ダッシュ!

全くと言っていいほど伝わっていないのにいじらしいなぁ。西宮可愛すぎる。





さてさて、将也の鈍感さが目立つ場面ですが、ちょっと見方を変えてみたいと思います。
そもそもですが、「好き」という言葉の手話って、親指と人差し指を広げて顎から下にかけて閉じていく仕草なんですよ。改めて将也の「月?」の場面を見ると、指は確かに月の形を表していますが・・・見ようによっては広げた親指と人差し指を閉じているように見えませんか?そして、「すき」と「つき」って口の動きも一緒なんですよねぇ。



将也「つき」
西宮「すき」

・・・つまり、将也は「月」と言ったし手話でも表現したにも関わらず、西宮は「すき」という言葉を理解してもらったと認識している可能性があるわけです。だからこそ、コクコクと頷く西宮は少し嬉しそうな顔をしていた・・・と。

これに加え、「(月が)きれいだね」という仕草をする将也。ちなみに「きれい」という手話は手のひらをもう片方の手でなでる仕草となります。この時点で「好き」→「きれい」と捉えてしまった可能性が発生。だからこそ、めっちゃ照れた西宮がダッシュで逃げた・・・と。




なんということだ、なんということだ・・・。
仮にこの見方が正しければ、ややこしいことになるなぁとか思ってみたり。将也の勘違い加減を見せつつ、実は西宮を勘違いさせた?と思わせる場面。それを「I love you」を意味する「月がきれいですね」で扱うというこのトリプルコンボ。ちょっとビビリました。面白い。面白すぎるだろ!!!!これは来週が楽しみですなぁ。何が良いって、どうしても声に出したかったからこそ発生した微妙なすれ違いというのが、恋愛漫画要素たっぷりで大好きです。
これらのことから、好きという言葉を伝えるのは難しい。はっきりと伝わるまで、しっかり言わなければいけないということですな。うんうん。



あ、そうそう。
俺は作者の大今先生が大好きです。
大切なことなのではっきりと言ってみました。この気持ちは届くだろうか・・・・(無理




※2月5日追記



予想と違ったね・・・・。