それぞれの正義のカタチ「我間乱〜GAMARAN〜」

週マガはどちらかといえば胸よりもお尻やおパンツに力を入れている気がします。もっともっとモミモミしてくれればいいのに・・・。一方で、同じ講談社シリウスはいいおっぱいしてる。モミモミしたくなるおっぱいがいっぱいです。




夜桜四重奏」はおっぱい漫画の筆頭だと思っていますが、時々何かすごいことを言い出す漫画だなぁと思うんですよ。ヤスダスズヒト先生の描く可愛い女の子とのハーレム漫画にしてくれてもそれなりに読めると思うんですけど、それ以上に要所要所でビシっと決めるあたり人気の秘密かもしれません。


正義とは何ぞや?


大人の1人が「正義とは悪であり、自分自身の正義を貫くことが本当の正義」だと語ります。しかし、主人公は「敵も味方も幸せになれる方法をギリギリまで探すことが正義」だと語ります。どちらも正しく見えますが、これらも考え方ひとつです。それぞれの正義がどんなものか・・・。それが物語を作る重要なファクターになっています。色んな見方がある。そういう意味でも、同日の他視点漫画をよく描いているのかもしれませんね。
しかし、この作品は漫画なのにアニメを見ているような気分になるから不思議よね。






さて、週刊少年マガジンで連載している「我間乱〜GAMARAN〜」がついに10巻目を迎えました。中長期での連載が増えてきている週マガとはいえ、やはり10巻まで来ることは大変立派だと思います。また、それだけの人気に支えられているということでしょうね。



桜真ノ丞と千石伊織

最強の武を決めつつ、藩主も決めるという海原大仕合から一転、主人公・黒鉄我間の父親でもあり最大悪の黒鉄陣介による藩乗っ取りが開始されました。陣介率いる無宝流には各地の強者が集い、陣介が上に立つための土台として無宝流の強さを誇示し続けます。海原大仕合でも次々と各流派が消えていき、残った無宝流と大亀流。
10巻ではそんな無宝流と対立する大亀流の次期当主が決定しています。
千石伊織と桜真ノ丞。9巻では当主の座を争って壮絶な闘いが繰り広げられました。結局は周りに止められる形で終了するわけですが、もし続けていたとしたら、技のキレで多少上回る真ノ丞よりも力や力量で上回る伊織の方が・・・?と思います。しかし、伊織が真ノ丞に勝ちを譲ったことや、現当主の決定により最終的には真ノ丞が当主になっています。






対決は1年後な?

当主の座を譲った伊織が向かった先は敵がウジャウジャいる無宝流。そんな中にあってもラスボスでもある陣介のところにまで到達。伊織さんの強さは世界一・・・くらいやで!!
作者の伊織好き(?)を考えると陣介以外の敵に負ける姿が想像できません。


この漫画は色んなキャラクター、そして必殺技がたくさん出てきます。ギリギリ厨二じゃないレベルでかっこいいです。技の1つ1つが派手なのにも関わらず通用しないとかがザラにあって大好きな作品です。



巻末は自戒か・・・?

我間乱は主人公チームが強すぎて敵さんたちがアッサリと消えることが多く、作者も巻末で「敗北者列伝」として倒された武芸者をこき下ろしています(嘘
”ふふふ・・・奴は四天王でも最弱”みたいな台詞がよく出てくるイメージがあります。あくまでもイメージなので、そんなに無かった・・・はず。ただ、この敗北者列伝が意外と面白いので、よく楽しみにしていたりもします。作者はこんなことを考えてドロップアウトさせてたのか・・・とか、作者が普通にこいつは地味と言い切ったりとか。お願いだから”なんとなく”とか”マヌケ”とか言ってあげないで!面白すぎるからw




無宝流との闘いになってきてから俄然面白くなってきています。伊織の単独突破で1年の猶予ができましたが、我間たちにとっては時間が足りないくらい。伊織の影に隠れていましたが、我間たちはずーっと修行していました。





主人公様はずっと修行していたのです。





一生懸命、父親に、無宝流に勝つため修行していたのです。









天才カシタロウ先生「ケツ出せメスブタ」

コイツと・・・・・・。









やりきった我間

変なことされてない・・・よね?




かっこいい技、ギリギリの死闘、修行によるパワーアップ。バトル漫画(スポーツ漫画を除く)が少ない週マガとしては非常にありがたい存在です。ちょっと上にも書きましたが、厨二ギリギリ(俺のラインとしては・・・)なところが好きです。
特に絶対悪として登場した陣介の存在が大きいように思います。ただ、冒頭の話ではありませんが、陣介としては自分の強さを誇示したいという自身の正義を振りかざしています。また、その力に惚れこむ人間が無宝流として集まっていることからも、これも正義の一つなのかもしれません。大亀流を見ても、伊織と真さんの大亀流に対するそれぞれの正義を貫こうとしています。また、我間も・・・。
バトル漫画はそれでいい。それが面白い。そんな風に思います。我間対陣介までまだまだ楽しめそうです・・・が、その間にどれだけのキャラが敗北者列伝に載るんだろうか。そんなところにも期待したいですw