夢を叶える二人の出会い「ランウェイで笑って・第1巻」


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これは奇跡の物語

週刊少年マガジンの新風、「ランウェイで笑って」がかなり良いです。少年漫画でまさかの『ファッション』をテーマにした作品であり、週刊少年マガジンとしては「ファッションリーダー今井正太郎」以来となるはず。賛否あった気がしますが、今井正太郎は好きでしたよ(余談)。
ただまぁ、今井正太郎がファッションに悩む男の子を描いた一方、ランウェイは世界的ファッションモデルになりたい少女と、夢を追いかけはじめたデザイナーの少年の物語として描かれます。作品的に絶妙なバランスといいますか、作品としての『熱』を失わず、物語を成功させるための『奇跡』もありつつ。かなり面白いと思います。


ところで、作者の猪ノ谷言葉先生ですが、マガジンの新人賞で特選を受賞した「星に願いを」が去年の週マガ読み切りで掲載されていました。日本一の漫画ブログとして有名なヤマカムさんも、2016年に面白かった読み切りとして取り上げています。
yamakamu.net
なお、マガジン新人賞の特選はこれまでに4人しかいません。猪ノ谷先生はもちろんとして、現在別マガ連載中でテレビCMでもお馴染みの「将来的に死んでくれ」の長門知大先生。その17年前に(まさかの)島田英次郎先生。その前がコータローで有名な蛭田達也先生。特選の基準は分かりませんが、すげーなってのが個人的な意見です。







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夢が叶うとは限らない

モデル事務所の社長を父親に持つ藤戸千雪。当然自分もモデルになり、将来はパリコレに出たい!と夢見る高校三年生。しかし、その夢はかなり困難なものとなっています。無名だから?実力がないから?コネがないから?いやいや、そもそも身長が足りないって話らしいです。
そういえば、テレビで見るモデルさんってスラーっとして身長も高いですよね。調べたら最低でも170cm以上、世界のトップともなると180cm前後はあるみたいですね。それでいてヒールも履いているとなると、本当に背が高く見えますよね。まぁ、俺も182cmくらいありますが。←いらない情報



で、千雪は158cmです。



モデルの才能というものに身長があるのであれば、才能がないと分類されるものです。スタイルもいい、顔もいい。ただ身長が足りない。たったそれだけとも言えますが、それがないとどうにもならないという部分で千雪は夢を叶えられない状況となっています。





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ガール・ミーツ・ボーイ

そんな状況の中、学校の進路希望表でうだうだしていたクラスメイトの都村育人と出会います。デザイナーになりたい。でも、家庭事情で就職しなければ・・・・と悩む高校三年生。
おそらく片方ずつではお互いの夢には届かなかった可能性があります。しかし、二人が出会ったことで夢が繋がっていきます。第1話で語られたのは、この作品は千雪がトップモデルになるまでの道のりであり、育人がトップデザイナーとなるまでの道のりを描いたものだということ。現状はジリ貧ですけどねw
ただまぁ、どうやって二人の夢が繋がったかは試し読みをどうぞ。
www.shonenmagazine.com





千雪が一つ勘違いをしていたとすれば、パリコレモデルが着ていた服を着たからといって自分がモデルになれるわけではないということ。身長が低くても、そんな千雪に似合う服があればいいわけで。ただし、そんな服は当然千雪の周囲にはない。でも、千雪のための服を作ってくれる人がいたら・・・・・?






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主人公は君と僕

家庭事情に難あれど、デザイナーの学校に行く余裕がなかったとしても、なんやかんやあって期待の若手デザイナーの下で働くことになった第1巻。そこはとんでもないブラック企業状態でしたが、自分のデザイナーの夢を貫くのであれば良い場所かもしれません(多分)。
育人はデザイナーとなれるのか。今後が非常に楽しみです。千雪とどちらが困難かは分かりませんが、1巻の時点で遥か遠くって感じです。普通の人が通過するであろうデザイナーの学校を通らないことがどうなるやら。奇跡がないと厳しそう??

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東京コレクション

なお、話のスピードはそこそこ早く、1巻のうちに東京コレクションへと参加しています。当然、育人はお手伝いです。
ところで、東京コレクション東京ガールズコレクションは違うそうです。朝のめざましテレビなんかで取り上げられてそうなのが後者であり、前者は一般の人が入れないデザイナーの登竜門的なものだそうで。ここで魅せれなければ海外なんて無理めとも言われています。まぁ、その辺よく分かりませんが、大変だってのはよく分かります。あるよね、うんうん、あるある。←分かってない

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繋がる物語

そんな大切な東京コレクションなのに、いや、大切な場所だからこそトラブル発生。そして、代打モデルとしてやってきた千雪。自らの才能(身長)のなさを噛みしめている千雪の表情。対比として身長にあまりにも差がありすぎる後ろのメインモデル。こちらはもうやべーわって顔をしているのがちょっと絶望的ですね。さてさてどうなるやら。←知ってるけど








2巻は11月とのことですが待てませんね。期待度が高いというか、雑誌でも追いかけてますがかなり面白いです。話を読めば読むほど二人の道のりが困難であり、奇跡を何度も起こさないと無理だろうなあと思わされます。まぁ、その都度、奇跡があるのだからたまりません。
とはいえ、なんでもかんでも奇跡と言ってしまうのはよくなかったですね。彼らの努力と才能が開花する、彼らが困難な状況から成長する姿が楽しい作品とも言えます。マガジン新人賞特選が奇跡でも何でもなく、実力だったということを世に知らしめてやってほしいものです。アニメでも見たい。ドラマでも見たい。今年、かなりオススメの作品です。



拝啓、娘さま…あなたの彼氏を殺しましたが何とか逃げ切ってみます「マイホームヒーロー・第1巻」


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殺しました

ヤンマガで絶賛連載中の「マイホームヒーロー」。タイトルだけを見ると、マイホームを建てることに奔走するヒーローとか、マイホームを物理的に守るニートヒーローみたいなものが想像できるかなあと思います。ところがどっこい、人殺しちゃった漫画です。
原作はテレビCMでもお馴染み?の「100万の命の上に俺は立っている」の山川直輝先生。100万の~とは作風が全く違うのに、引き出しの多さに驚きますね。100万の~は異世界ファンタジー、こちらはリアル殺人もの。
一方、作画はサイコメトラーの朝基まさし先生。朝基先生が週マガで大活躍していた世代の出身なので、どうあっても朝基先生の絵柄に抗えません。女の子、可愛いです。でも、可愛い子でも辛い目にあったりするので、何とも言えませんが。←可愛い子ほど幸せになってほしい派


とりあえず、どういう経緯でこの二人を混ぜてみることになったのかが気になります。






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父 kill 娘の彼氏

でまぁ、作品的には、出会ってはいけない二人が出会ってしまい、突発的な殺人に発展します。殺人犯は父親。殺されたのは娘の(初めての)彼氏。
娘さんがどういった経緯で付き合ったかは分かりませんが、ろくでもない男に引っかかってしまいました。嘆かわしいですが、意外とそういう女の子・・・・多そうですね。彼氏がどの程度クズなのかなんて言うのも嫌なので割愛。ただし、自分が父親の立場であれば絶対に許したくない相手だと思いますし、一人娘を殴ったりだなんて到底許せるわけがありません。

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別れる決意をしてくれましたが・・・・

家族を大切にする娘さんです。父親が、母親が、自分のことを心配してくれていることを感じ取れる娘さんです。そして、別れることを決断できる聡い娘さんです。


まぁ、彼氏はもうこの世にいないんですが。
(ノ∀`)アチャー




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家族想いの良い子「すしざんまい」

個人的には娘さんがすげー好きです。何でこんな良い子があんなのと・・・・とわりと本気で思います。まぁ、そんな可愛い女の子がいて、家族愛があって・・・・。いい漫画です。ただ、この作品の本質は、父親の哲雄がいかにその殺人を隠しきるかを描いたところ。
前々から思っていたんですが、金田一とかコナンとか、殺人に計画を立てすぎだと思うんですよ。もちろんそれだからこそ魅力があるなと思います。ただ、カッとなって殺した。そこからどうした。って漫画があっていいとも思うんですよ。





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完全犯罪できるかな?

ぶっちゃけると、完全犯罪マニュアルとして本が出てそうなことをやってます。これで殺した相手が普通の人ならアッサリ終了だったでしょうか。しかし、殺された彼氏の立場はちょっとヤベー奴。どこぞの組織に属しており、お金を盗んだり、人を殺したりなんて普通。
組織の中でもわりとやっかい且つ重要なポジションにいたため、死んでしまった彼氏さんを血眼になって探す人たちがいます。不法侵入くらいは当然やってのける人たち。そんな謎の組織に対し、死亡を隠蔽しつつ、家族を守れるかどうか。哲雄の死にもの狂いの行動が・・・・かなり面白いです。

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カギは母親か?

悔しいことに(?)、家族漫画としてもしっかりしています。夫婦の愛が見れる・・・・ってこと以上に、母親がすごくいいポジションなんですよねぇ。哲雄(旦那)が人殺しをやってしまいましたが、それを非難するでもなく共謀しようとします。
もちろん一般常識であれば、旦那を警察につきだすべきですけどね。ただ、哲雄の覚悟を一緒に背負う姿は、絵から伝わる以上の家族愛があります。
というわけで、夫婦共犯での犯行となります。単独で娘にも組織にも内緒にするのは難しいでしょう。しかし、共犯者がいれば・・・・?娘の相手を片方がしている間に、もう片方が作業する・・・・なーんてのもできてしまいます。完全犯罪マニュアルを考えるのは哲雄(ミステリー好き)。そして、たまに閃く妻の勘。さて、どうなるやら。









雑誌でも読んでいますが、かなり面白いですね。特に1巻以降の今の展開は予想を裏切ってきて非常に良いです。その上、1巻の表紙もバツグンという。朝基先生に脱帽です。1巻の表紙を見て、これは表紙買いしたくなるなあと思いました。このあたりは流石ですね。
ストーリーのスリル感、証拠隠滅の方法、組織の手口、そして家族愛。全てが良いです。だからこそ言っておきたいですね。
人を殺してはいけませんよ。←今さら



「さよならしきゅう」を読んでみて


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元気がもらえるような闘病記

岡田有希先生というのは、講談社漫画を好きな人であればいつかは遭遇する漫画家さんだと思ってます。個人的には、「発掘マガジン野郎」や「0発屋」などのマガスペで一時期お馴染みだった連載や、月刊少年ライバルの最後にも載っていた「クソ猫シロー」などが思い浮かびます。まぁ、週マガ巻末漫画の「ルポ魂」で一番有名なったのでは?という気もしますが。
それ以外にも、週マガ55周年(だったかな?)記念に、昔の有名編集者さんを紹介する漫画を描いたり(←タイトルを忘れました。すみません。)。最近では、ヤンマガサードのネタ漫画を描いたりもしてますね。


一時期、S学館にも連載があったようですが、基本的には講談社のお犬ぞ!お犬さまであるぞ!!!わんわん!!←親近感を覚える
それなのに単行本がほとんど発売されていない、というかルポ系が多すぎて単行本にならないのが何とも言えません。まさかのマガジンドラゴン(一部で有名な消えた雑誌)でも、自分の持ち込み話を読み切りで描いてたりしてましたっけ。その時は、キャバ的なところでも働いたという苦労話も読める感動作でした。







そんな岡田先生が闘病記を描きました。タイトルは「さよならしきゅう」。もちろん自らの闘病記であり、子宮頸がんだったそうです。
正直言うと、ぴんときていません。読んでみましたが、おそらく一番大事な部分がぴんときていません。当然、病気への苦労、家族の心配、その他もろもろがギュッと詰まった本当にいい作品です。読み応えもバッチリで、涙なしには読めない作品。ただ、多分・・・・子宮頸がんというところにぴんと来ていないのかもしれません。
自分が女性でないから、結婚した家族がいないから、子供がいないから。色んな理由がある気はしますが、それって逆に言うと、女性、既婚者、子供がいる人がきっと読むべき作品なんじゃないかと思います。

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生きることを選ぶ

タイトルのとおり子宮を摘出したそうです。生きて、子供とのこれからを大切にしたいという結論です。当たり前ですが、摘出以降は子供が無理でしょうし、女性の更年期というお話が出てきています(←今の医学のおかげで無理のない対応ができたようです)。男性読者として、この点に気持ちを寄せられないことにもどかしさを感じます。
とはいえ、旦那さんの気持ちにはなれるでしょうか。旦那さん・・・・の正体については後述しますが、奥さんが先にいなくなるかもしれないことに対し、仕事を休んでまでも奥さんを支えようとします。わりと岡田先生のほうがしっかりしており、旦那さんの方はおっとりした印象を受けますが、全てを奥さんに任せているわけにはいかないと立ち上がっています。


作れなかった料理に奮闘し、子供の世話をして。週刊連載で毎日3時間睡眠みたいな生活をしていた旦那さんが奮闘しています。作中、岡田先生だけでなく、旦那さんの気持ちが描かれたり、岡田先生の手術中の話なども描かれており、旦那さんがこの作品の制作に一役買っているのかなとか思ってみたり。




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早くて良かった

最初はちょっとしたこと(←生理不順をちょっとしたと言っていいのかわかりません。すみません。)だったようですが、不安になって病院へ行ったら発覚したようです。漫画家さんの健康診断の話などは、常々、赤松先生が仰っていたように思います。健康診断で発覚というわけではありませんが、健康には気を付けておくに越したことはありません。
漫画家さんも人間です。大昔の漫画家さんのように命を燃やし尽くしてまでとは読者として思いません。生きて、真っ当に生活をして、漫画を描き続けてほしい。

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どんな反応をしますか?

この作品のとても良いところは、患者である岡田先生だけの心情を描いたものではなく、周囲の反応をとても大切にしているところ。お母さんを含めた家族としての反応、旦那さんや子供の反応、そして友人の反応。
自分の話となりますが、去年亡くなった友人に癌を打ち明けられた時の話を思い出しました。あの時の自分の反応はあれでよかったのか、もっと何か・・・・と今となっては思ったりもします。そんな場面に遭遇すると、相手がどう思ってしまうのか不安になりますね。一度考えてみるのもいいかもしれません。









この作品、努めて明るくして描いたのかなと思いました。本当の涙も一度くらいしか描かれていませんが、本当はそんなわけないだろうと思いました。まぁ、だからこそ、あの場面の涙にはくるものがありましたが・・・・。
それ以外には、医療側の皆さんが真実を常に言おうとしていること、悲観的になりがちな場所で慣れた対応をしていることが印象に残りました。この辺はわりとリアルだなあと思いました。いや、自分がそうなったことはないですが。
それと、転移がなく、闘病でのきっつい副作用が軽めに描かれていたなあというのも印象に残りました。岡田先生で同室だった方々は転移があったりで辛そうにしていたのも印象的です。ご本人は最後に、めぐまれていたと言っていましたが、その心境になるまで大変だったのだろうなあと思います。
とはいえ、要点をおさえ、読みやすさ抜群な内容にしているのは流石の一言です。






旦那さんについてですが、講談社で、週刊少年漫画で連載していて、アニメ化もしていて、ゆーじと呼ばれている方。この作品でもお母さんが旦那さんの作品を読んだりしていたりしますが、というか↑に紹介していますがダイヤのような旦那さんです。個人的には、もっと大々的に宣伝してもいいような気もしますが、その辺は色々とあるのかもしれません。
ただ、この旦那さんの作品の読者層である女性の方々にこそ読んでもらいたいような気がします。男の俺が言うのもなんですけど。「さよならしきゅう」を読んでみて、色んな感情が沸き起こりました。だからこそ宣伝したいです。
「さよならしきゅう」を読んでみて。

風俗はいつまでも俺を裏切らない「匿名の彼女たち・第6巻」


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最終巻

・・・・伝説が終わる。
ヤンマガで連載していた風俗漫画「匿名の彼女たち」がついに終わってしまいました。最終話やこれまでの内容などは下記を参照ということで。

読んでニッコリ、いってパッコり「匿名の彼女たち・第1巻」 - 無駄話
知らない人のための最強風俗教本「匿名の彼女たち・第2巻」 - 無駄話
男の夢は終わらねぇ!「匿名の彼女たち・第3巻」 - 無駄話
この素晴らしい風俗に祝福を「匿名の彼女たち・第4巻」 - 無駄話
この風俗街の片隅に「匿名の彼女たち・第5巻」 - 無駄話
風俗王に俺はなる!!!「匿名の彼女たち・最終話」 - 無駄話

独身サラリーマン(33歳)が仕事で各地に行く、ついでに風俗でイク。たったそれだけの物語。しかし、多くのヤンマガ読者を虜にし、大人気となった作品でもあります。
初回は月刊ヤングマガジン。その後、週刊ヤングマガジンで不定期連載となり、最終的には月刊ヤングマガジンで最後の3話を描き終了しました。ただし、最後の3話は風俗物語ではないため、200万人いると言われるファンからは匿名の彼女たちに含めるかが議論になっているようです(←嘘です)。
そういえば、初回の月刊ヤングマガジンでのみ、女性の陰毛がまともに描かれているんですけど気付いてましたか?さすがに週刊ではNGだったようですが、最後の3話では陰毛ありかな?と期待していたんですけど、そんなことはなく。やはりそういうご時世なんでしょう。




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カバー裏

6巻で初めて裸の男が表紙に描かれたことが議論となっているんですが(←嘘です)、このブログではそんな喧嘩の火種には言及しないことにします。
さて、これまであまり言及してきませんでしたが、単行本のカバーを外すと女の子が服を脱ぐ絵が描かれています。これは全巻共通であり、服を脱いで裸になるまでの後ろ姿が描かれます。これまでに総勢60人の後ろ姿が描かれてきましたが、好みの女の子はいたでしょうか?
グラビアアイドルのような女の子ではなく、モデルさんのようなスラリとした体形の女の子でもなく、中肉中背の普通の女の子たちがそこにはいます。風俗ってそういうところなんだよ。普通の女の子がそこにはいるんだよ・・・・。

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可愛い女の子

ところで、この作品の魅力といえば、風俗という仕事を分かりやすく紹介していたり、主人公の風俗ポエマー気質だったり、各地方の情緒だったりと色々あるかと思います。ただし、個人的には「抜けない絵柄の女の子」こそが根本的な魅力ではないかと思っています。
抜きたければエロ本を読めばいいんです。AVでも見ればいいんです。しかし、この漫画はそういうことを目的にしていません。風俗情報誌に載っていても不思議ではない絵柄で、ヤンマガという媒体に載れるギリギリのネタを仕込める絵柄こそが魅力。これは風俗叙情詩であり、主体は「風俗」なんですよ。
逆に、作者の五十嵐先生は次の作品をどうするのかが気になりますね。普通に風俗情報誌あたりで描いてそうですが、今の絵柄で唐突にギャグ漫画とか恋愛漫画を始めたらこっちが驚く。・・・・いや、逆に面白いか?





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ヤンマガの最後のお話

6巻では、性地・池袋をはじめ、鶯谷や長野の権堂が舞台となっています。その中で、最終話のレビュー(http://toldo13.hatenablog.com/entry/2017/08/20/111337)でも少し言及していますが、週刊ヤンマガ掲載最後のお話がまさかの「ヤク中」でした。個人的にはかなりの問題作だったと思います。
「匿名の彼女たち」とは風俗を仕事にした女の子を描いた物語であり、それぞれの生き方、生き様を描いたからこそ面白い。そこに水を差す薬物。これは五十嵐先生からの警告だと思っています。もしくは、五十嵐先生がヤク中の人がデリヘルで来たから、腹いせにやったかのどちらかでしょう。
とりあえず、お金を払ってエッチができればいいってもんじゃねーんだよ!!!

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最後のお話

そして、最終話のレビューでも言及した郷田さん物語。そこには風俗嬢ではなく、ただのオンナがいました。この流れで結婚しないなんて!と思ったりもしましたが、風俗叙情詩的には正解だったかもしれません。むしろ、先輩の滑方さんみたいな人じゃないと風俗好きでも結婚できないのかもしれません。
ふと思ったのが、主人公が郷田さんと偶然遭遇する際、トイレットペーパーが切れているのに気づいてスーパーに買いに行くんですけど、どうやってケツを拭いたんでしょうね?









閑話休題。それはそうと、皆さんは日本全国色街マップを使っているでしょうか?


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日本全国色街マップ

これは単行本についているマップですが、日本で有名な色街、すなわち風俗街をマップにした便利グッズ。これを持って性地巡礼するのが最近のサラリーマンの流行りというのは有名な話。それを踏まえたうえで、これまでに行った場所をおさらいしてみます。

  • 1巻:古町、池袋西口1、道玄坂、大塚、名古屋、歌舞伎町、飛田新地、五反田、第三振興街、池袋西口2
  • 2巻:渡鹿野島、曙町、道玄坂2、歌舞伎町2、中州、錦糸町金津園、すすきの、小名浜
  • 3巻:宝山寺、高円寺、歌舞伎町、吉原、川崎堀之内、新大久保、八重垣新地、西船橋
  • 4巻:辻、雄琴、すすきの2、歌舞伎町3、池袋西口3、西川口天王町、池袋西口4
  • 5巻:五反田2、池袋西口5、八王子、六本木、仙台国分町、福原、薬研掘
  • 6巻:池袋西口6、鶯谷、池袋東口、池袋西口7、権堂、池袋西口8

池袋が多いなという感想を持つかと思いますが、気付いてほしいのはそこではなく。実は色街マップのほとんどを作中で行ってしまっているんですよ。行けてない数か所が遠い場所なので取材できなかったのだろうという点を除いて、色街マップを網羅しています。
これこそが、この作品が終わった理由だと思います。紹介するものは紹介した。これ以上は蛇足だと判断したのではないかと思います。まぁ、単純にご時世的なものの可能性もありますし、主人公の名前がTAKAHIROだったのが影響したかもしれませんが。あっ、TAKAHIROさん、武井咲さん、ご結婚おめでとうございます。





そんなわけで、匿名の彼女たちは終わってしまいました。
残念という言葉以外ありません。







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涙が止まらない・・・・。
終わってしまったことへの涙か、風俗好きと思われてしまう原因となったこの漫画のレビューをもうしなくていいことへの嬉し涙か。女性がこの作品のレビューを読んだらドン引きするだろって思ってたんですけど、実際どうなんですか?俺はこの主人公みたいにはなりたくない!!!
くそっ!この気持ちを明日からの博多出張、いや中州出張にぶつけてやる!!!全国200万人の匿名の彼女たちファンのみんな、オススメのお店待ってるぜ!!!!←おい






とまぁ、半分冗談みたいなことを言ってしまいましたが、この作品が好きでした。匿名の彼女たちが載っているかいないかで、その週のヤンマガの質が変わっていたと確信しております。時折、編集部からぞんざいな扱いをされてないか?と思った時もありましたが、次もヤンマガでの連載を待ってます。かの頭文字Dを描いたしげの先生もまた公道最速伝説を再び描いています。五十嵐先生も射精最速伝説・・・・は困りますが、風俗漫画をやれるといいですね!
まずは孤独のグルメに倣ってドラマ化しよう!!!テレ東さん!・・・・・無理だと思いますが、よろしくお願いします!!



お前はもう監視されている……「僕はまだ野球を知らない・第1巻」


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ようこそ統計学

今年の高校野球は、花咲徳栄高校が優勝しました。全国まで来れませんでしたが清宮くんや、全国で大活躍した広陵・中村くんなどもいて、かなり盛り上がった夏だったと言えます。やっぱり高校野球は面白いですね。だからこそ高校野球を描いた漫画がたくさんあると言えます。まぁ、プロ野球を題材にすると色々と面倒な時代になったとも言えるのかもしれませんが。




どうすれば勝てるのか。
各高校、朝晩練習を行ったり、筋肉をつけるためにご飯をもりもり食べたり、色々とやっている・・・・はず。プロ野球選手になるような才能もいたり、開花しきらない才能もいたり。そんな高校野球を題材とし、ダイヤのAおお振りといった選手を中心にした物語が多くある中、統計学を取り扱った監督物語「僕はまだ野球を知らない」の1巻が出ました。






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セイバーメトリクス

作者は西餅先生。犬神もっこす「ハルロック」など、一癖二癖どころか百八癖はあるキャラを描き続ける奇才。そんな奇才が野球漫画ですってよ。そうなると、当然普通の高校野球漫画となるわけもなく・・・・。
主役の宇佐智己は、高校野球の監督をしていた父親の考え方、自分のことをプレーヤーとして認めなかった父親の行動に納得せず、大人になるまでこじらせてしまった人です。そもそも野球の才能がなかったので、お父さんの言い分も最もですが、まぁ、色々とあるようです。ただ、そのおかげでセイバーメトリクス(野球の統計学の有用さに気付き、なんやかんやで監督をやることに。すごいぞセイバーメトリクス!やったぜセイバーメトリクス!!

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敵の監督を知る

まぁ、最初にやったのはストーカーですが。
相手を知るためにやったことが、敵チームの監督をストーキングすること。チームの能力が上がる前に、ストーカー能力が上がるってどうよ?しかも、一人や二人ではありません。
プロであれば、試合中のあれこれから調べることもできるでしょうか。そういった統計を取るのが真っ当な方法かと思います。しかし、これは高校野球。そんなことをしていいのですかね・・・・?←プロでもストーカーとかはNG




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最新技術も使います

とはいえ、セイバーメトリクスを使った方法として至極真っ当なこともしています。高校野球なのだと考えると、いささか過剰とも言えますが、バッティングフォームを解析したり、守備の得意不得意などもパソコンを駆使してみたり。夜な夜なグラウンドに穴を掘って機器を設置したりする姿には涙しかありません(そうか?)。
それもこれもチームのため、自分が監督して野球に関わるため。選手として野球に関われなかったからこそ、データを駆使して野球をしたかったわけです。

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審判だって調べてあります

1巻では、主人公の人となり、統計学を用いた野球とは何か、ちょっと変わった練習風景や練習試合などが描かれています。試合なので、当然審判も調べてあるので癖などもリサーチ済み。

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監督の仕事とは

セイバーは、もちろん実績のある手法です。しかし、これは高校野球。選手に納得させるだけでもひと手間でしたし、セイバーメトリクスで自信を持てる子、持てない子だっています。例えば、普通の投手とは違う回転をする気弱な投手だっています(どこかで聞いたことはありますが)。彼は自分の球がヘボいと信じ込み、ネガティブ志向が抜けません。そんな彼に本当の自信を持たせるのが監督なのだと思いますが・・・・。
どういった野球漫画になっていくのかが見ものですが、高校野球では子供の成長という側面もあると思うので、そこを疎かにはしないと思います。おそらく、多分・・・・。不穏な部分があるとすれば、主人公がデータでしか子供たちを見ていないような・・・・・。一体、どうなるのでしょうね。











順調に進んでる練習試合から、2巻以降どうなるか・・・・。非常に楽しみです。根性論をぶっ飛ばす方向でも、根性論も大切だなという方向でも面白いと思いますが。
アフタヌーンでは恋愛工学が猛威を振るっていますが、モーニングツーでは統計学が野球に革命を起こそうとしています。西餅先生なら・・・・、西餅先生ならやってくれる。そんな期待しかありません。少なからず、これまでの作品同様、人と人の関係を大切にして作品を作り上げていくと思います。まずはチームと監督としての関係か、父親への気持ちの整理か。
あと、西餅先生といえば!というキャラが何気にいるような気がします。彼が関わってくるのでしょうか?その辺も2巻以降に期待です。



トンネルを抜けたらそこは人類創世史でした「創世のタイガ・第1巻」


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あの森恒二先生がイブンニングにやってきた

ホーリーランド自殺島で有名な森恒二先生が講談社へやってきました。掲載紙はイブニング。タイトルは「創世のタイガ」。一万年と二千年前的なものかと思わせておいて、あなたと合体したい的なものかと思わせておいて、そんな生易しいものではない物語を描いています。というか、数万年前の話だぞ、数万年前!!!

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男女七人卒業旅行

この物語は、卒業旅行をしている大学生の男女七人が、謎の洞穴と、そこに描かれた大昔の壁画に出合うところから始まります。この中で誰が主役のタイガかは何となーくわかるかと思います。森先生の作品といえば!なキャラが主人公です(ちなみに右から3番目)。
彼は日常に、自分の人生に、感動を覚えない冷めたタイプでした。元彼女ともそんな性根の部分を見透かされて別れていたりもします。そんな彼が出会ってしまったもの。それが、絶望の世界




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絶望の世界へようこそ

マンモスなんかもいます。ちょっと野生解放しすぎかな?という気もしますが、どうやって来たのか、どうやって帰れるのか分かりませんが、数万年前の世界へとやってきました。
ここ最近は異世界転生ものが流行ったりしていますけど、この作品では、時空を越えて数万年も昔の世界へと飛ばされています。最近のヤンマガでは転生ではなく転移して、女の子とセックスしろ!的な漫画もありますけど、そんなのがかわいく見えるほどに過酷な世界へとやってきています。

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ワニ・・・・パニック

正直、ホーリーランド自殺島ですら易しいと言えるかもしれません。歴史の知識だけは豊富な男女七人の大学生が、ガチのけものフレンズたちに囲まれているわけです。ヘタをすると、本当に食べられちゃうぞーなわけです。
何気に帰る方法が分からないというのがやっかいかもしれませんね。まずは生き残ること。けものを倒して、生き抜くこと。ええいっ・・・・岡本健太郎先生を連れてこーい!!!!←通用するかは分かりませんが





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アフリカから中東

現代のトンネルを抜けると、そこには未知の生物たちが跋扈していました(トンネルは崩落済みで帰れません)。マンモスが威圧感を出していました。巨大なオオカミもみたいな生物がいました。カリコテリウムなんかもいました。巨大な巨大なワニも、ハイエナも。
そんな状況の中、自分たちが時空を超えてしまっていることに気付きます。まぁ、この手の話に気付くのは大抵メガネと相場が決まっています。メガネ(アラタ)が言うには、数年前のアフリカ~中東にいるとのこと。もちろん彼らが無類の腕力を、例えば刃牙的な人たちなら何とかなったかもしれません。しかし、彼らは一般人。本当に生きていけるのでしょうか・・・・?




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驚きの人類

そうなると数年前の人類なんてのも出てきます。ネアンデルタール人vsホモサピエンスの戦いなんてのも見ることができました。なかなか意味深な部分がポツリポツリと出てきていますが、現地人?との関わり合いは2巻以降となりそうです。
ここは創世記。生き残る術があるとすれば、現代人としての知識かもしれません。あと、メガネ。あと、シャケおにぎり。それか、豚汁。

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生き抜いてやる

さあ、丸太は持ったか?日本刀は準備したか?タイガたちは吸血鬼を倒すことが・・・・って違う作品だな、それ。






渇いた人生しかなかった主人公のタイガが出合った血沸き肉躍る世界。まだ1巻なのでこれからの作品とも言えますが、きっと大変なことが起きるに違いありません。少なくとも女子二人が無事な補償がないですね。現地の言葉が分からない以上、まともに現地人と関われるかも不明。それ以上に、どうしてそんな世界に来てしまったのかが不思議でなりません。
ただし、タイトルが「創世のタイガ」というだけあって、きっとこの創世記においてタイガが何かしらの役割を担う可能性は否定できません。また新しい人間ドラマが、ここに生まれたことを喜ぶほかありません。今後が楽しみです。



人妻と書いてエロいと読む「まんなかのりっくん・第1巻」※ほんわかホームコメディです


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家族ってなんかヘン!

土塚理弘先生が10年以上もの間ネタをあたためてきたホームコメディ「まんなかのりっくん」。10年前ってバンブーをやってた頃ですかね?かなり昔だなあと思ってしまいますが、むしろそれだけネタとして積み重ねた内容があるとも言えます。
表紙には、土塚先生の作品でよく見るネコのような生き物。そして、その真ん中には主人公のりっくん。

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なんか渋い子・りっくん

時は1980年代くらい。つまりは、バブルのちょい前くらい。田舎に住む5人家族(明日月家)のみんながワイワイやる心温まるホームコメディとなっています。
主人公のりっくんは、明日月家の長男。そして、言うことがどこかオッサン臭く、味の好みにうるさい少年。晩御飯のおかずに「春菊の天ぷら」を所望する小学生とかどこにいるんだろうね。
時代が時代なら、親が海原雄山なら確実に争ってましたね。まぁ、現実はそんな怖い父親はおらず、ちょっと抜けた感じの父親が、子供にかっこつけたい感じの父親がいるだけ。


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妹のうな

父親、母親、そしてりっくんと二人の妹。とりあえず、この二人の妹が可愛いです。長男のりっくん(りく)。長女のくう。次女のうな。りく・くう・うなの3兄妹が作品にかなりいい味を出しています。余談ですが、作中ではお母さんが妊娠しており、その子供にどんな名前を付けるのかがちょっと楽しみです。
長女のくうはしっかり者のお姉さんですが、りっくんはそんな生意気な妹にいつもプンスカしてます。そもそも腕力で妹に負けてるんですけど、時たまお兄ちゃんをやってるりっくんをちょっと尊敬したりはしているようです。そんなところが可愛い。
一方、次女のうなは、りっくんに逆らったりしない・・・・んですけど、何を考えてるのかがよく分からないパターン。



個人的には、下世話な部分のないクレしんを読んでいるイメージに近かったですかね。もう金曜日のテレ朝19時半の枠を譲ってもいいのでは?ってレベル。まぁ、実績は向こうの方が上ですけどね。





確実にこの作品が上回っている点を挙げるとすれば






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美人ママ

お母さんが可愛い
すでに3人仕込んだとは思えない、妊娠しているので4人目まで仕込んだとは思えないほどに可愛いお母さんなんですよ。バブル期の田舎にこんな美人がいようとは。
はっきり言っておきます。掲載紙のモーニングに登場する女子の中でもダントツ可愛いです。4人も仕込みたくなる気持ちも分かるよ、お父さん!!!できればNTRで薄い本を頼むよ、誰か!!!!!

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ママとしての人間臭さ

りっくんの言動に面倒だなという本音もあります。まぁ、お母さんですからね。この、含んだ笑みも可愛い。何もかもが可愛い。

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風呂上がり

本当に1980年代か!?
こ、こんなエロかわママンが俺も欲しかったよ・・・・。







作品としては、明日月家の山に祭られてる神さまとか、その神さまに操られてるネコとか、そんな話もあったりします。むしろ、そっちがメインか?
とはいえ、りっくんが元気な少年として子供時代のど真ん中をいきいきと過ごす様、妹たちのいちいち可愛い姿も見どころ。むしろ、りっくんより妹たちの人気の方が高かったりして?他にも、昔懐かしいと思う話もあったりしますし、学校の先生のクセもすごい。そんな漫画です。昔懐かしいネタは2巻以降かな?
ホームコメディだぞと、モーニングの真ん中で叫んでる作品です。ただまぁ、やはりお母さんがエロくて、可愛いことはどうしても推したい。俺の中のど真ん中のりっくんが、りっくんしてます。←?? 現在、アホガール徒然チルドレンが15分アニメをやってますが、まどからマドカちゃんと一緒に15分アニメを同じ枠でやったりすると面白いと思いますが・・・・。でも、金曜テレ朝19時半を目指しましょう!打倒クレしん!!