青春を熱で溶かして美味しく調理「BUTTER!!!」

若い子(中高生)の青春を描いた作品が大好きです。自分にもあった青春、自分にはなかった青春。色んなものを楽しめるこの快感。暗いものはちょっと辛いかなぁ。泣ける作品や、彼らが真っ直ぐ進んでやろうという気概を見れたとき最高の気分になれます。うぇへへへへ。



こたつやみかん

今月のアフタヌーンで2号連続読み切り「こたつやみかん」が面白かったですねぇ。秋山はる先生の作品ですが、前々からこういう作品が似合うと思ってたんですよ。秋山はる先生の代表作でもある「すずめすずなり」でヒロインの女の子が確か中学生だったんですけど、その子だけを取り上げてみたら面白そうだなぁと思ってました。しかもテーマは”落語”。
日課の寄席を見にきたら、転校生(超美人)がいた。あれよあれよと落語同好会を作ることになり、イケメン(中身は残念)も入部させようということに。何故か寄席をやることになり、引っ込み思案な主人公が色々爆発させてます。・・・出てくるやつら、全員不思議なやつらばかりだぞ!?
かなりオススメの読み切り作品です。このまま連載してくれてもいいのにね。



さて、同じアフタヌーンで連載しているBUTTER!!!も青春してていいですよね。とても大好きです。



性格わるい自分に気付けた

流れだけを見ずにここだけ見ると友人が悪い人に見えますけど、すごくいいお話です。3巻までで一通りのメンバーのお話が終了し、4巻で再度主人公・荻野目夏に戻ってきました。自分を「フツー」だと言い、何かやってみたいと思いながら、自分ならできるんじゃないかと思いながら高校に入学し、ダンス部に入ることになった夏。失敗することを恐れ、いやむしろ失敗する自分を恥ずかしく思ってた彼女もそれなりに成長しているようです。
部活中も「自分が〜」という部分が見え隠れし、もちっとチヤホヤされたい感を出しています。いわゆる”皆の真ん中にいたい”病です。いやでも、皆さんもそういう時期なかったですか??で、そんな自分に気付けた夏に感心したお友達のお話でした。
まぁ、部活を通して全員が色々と成長している過程、その結果が見て取れるのがとても面白い。うん、楽しい。



やれんのか?

さて、文化祭でダンスを見せることになった一同。夏と文化祭話の間にある服飾の話もかなり熱いんですが、4巻はやはり文化祭話でしょう!!
やったことないワルツを練習し、真剣に取り組んだ数ヶ月。掛井君はDQNの兄が、ゲッツは中学時代に色々あった秦のチビ野郎が、端場君は家族が見に来てくれました。うれしはずかし初披露。これも高校生活の1ページですね。
ただ・・・そんな生ぬるい学芸会レベルでは満足しない部長の高岡氏。見に来たプロダンサーに自分たちのダンスのダメ出しをしてもらい、「必死にやれよ!」と言われています。楽しめればいいという部活からの脱皮。これまでのノリとちょっと違うぞ・・・???


やだ!

そうか、高岡氏は一歩前に出たかったんだなぁ。二宮さんのための”献身”という言葉が似合う高岡氏のこれまでの行動。ダンス部を立ち上げ、退屈にならない程度に二宮さんをワッショイワッショイしてきましたっけ。そんな高岡氏がついにダンスを通して自分の意見を言いました。そうか、文化祭話は高岡氏シリーズだったんだなぁ。
高岡氏にしろ二宮さんにしろ夏たちの1個上でしかありません。彼らもまた青春の真っ只中。成長に成長してくれるでしょう。必要なのは熱だ!!青春が滾るほどの熱だ!!頑張れよ高岡氏!!




気持ちわりーな・・・って

そういや掛井君と端場君は相当仲良くなりましたよね。少なくとも腹を割って話せる仲になってます。二人とも童貞だけど(Wikipwdiaにまで表記されてるw)。ヤンキーみたいな喧嘩をしたりもする掛井君とオタクの端場君が・・・。普通に考えれば交わらなさそうなんですけども。これも部活のなせる技かなぁ。女の子たちは何があっても仲良くなりそうだけどね。
それにしても掛井君はひでー奴だなw色々とはっきり言いすぎですよね。それも彼のいいとこなんだろうけど。逆に端場君が成長してるってことか。

余談ですが、おまけ漫画はとても面白い。高岡部長のあの1ページは・・・何か泣けた。まぁ、読んでみて下さい。



きっと踊りたくなる。きっと青春を思い出す。青春一番星な作品になっています。オススメ〜。




どうでもいいけど、何でこの作品のWikipediaは男キャラクターの童貞非童貞を表記しているんだろうか。かわいそうやん・・・。