似ていてもそれは別人です「ふでかげ&修羅の門」

原作と作画を分けて1つの漫画を描く。よく見かける作品の作り方ですね。絵はいいけど・・・という漫画家さんと、内容はいいけど・・・という漫画家さんが組んだ時の爆発力は侮れません。1+1で2じゃないんです。1+1で200です。 10倍だぞ!10倍!!ヾ(*´∀`*)ノ キャッキャ



イグナシオ・ダ・シルバがサッカー・・・?

月刊少年マガジンふでかげというサッカー漫画が隔月連載しています。そのサッカー漫画では修羅の門に出てきた格闘家のイグナシオがブラジル代表で登場します。何のこっちゃと思いきや、修羅の門異伝 ふでかげというタイトルではありませんか。サッカー漫画にして、格闘技漫画の最高峰・修羅の門のスピンオフ。何か・・・すごい。


原作:川原正敏先生 / 漫画:飛永宏之先生

いいですか。原作が川原先生で、作画は飛永先生が担当しています。飛永先生はどちらかといえば作画担当で出てこられる方ですが、まさかこれほどまでに川原先生絵っぽくなろうとは。川原先生が多忙だけど、どうしてもやりたい作品ということで始まっているのに、まるで川原先生が描いているかのように錯覚してしまいます。


ブラジル帰りのサッカー小僧・小早川拳将と、広島で空手に燃えるヒロインの後藤さつか。二人が広島で再開し、さつかの父と交わした約束「国立の舞台」を目指し青春します。イグナシオについては拳将と何かしらの秘話があると思われます。1話目で思わせぶりな内容もあっただけに・・・ね。
しかし、高校で入ったサッカー部はあまりにも残念な部で機械的と言わざるを得ないチームでした。さつかの父が拳将に教えた「笑顔のサッカー」にはほど遠く、別のルートで国立を目指すことに。



心が震えたらパン1000個&新チーム結成

場所は廃部が決定した実業団チームの紅白戦。そのチームの監督である陶さんとチームを起こそうと画策しますが、まずはその陶さんを口説き落とさなければなりません。監督の心を震えさせるようなサッカーを見せられるのでしょうか・・・。
そもそも陶さんを選んだのは、元プロであることに加えて「楽しいサッカー」「笑顔のサッカー」を大切にしているから。その廃部するチームの紅白戦は笑顔と、別れを惜しむ涙であふれ返ってました。その時点で陶さんのチームがいいものだと分かります。


実業団で国立・・・ということは、天皇杯で勝たなければなりません。J1チームでも難しい道のりを果たして突き進めるのか。非常に楽しみです。
まぁ、川原先生自身がサッカー描写を楽しむ漫画ではなく、サッカー漫画としての面白さを描きたいとのことなので、サッカーが分からなくても面白いはず。そんな原作&似すぎの作画があれば、川原先生の描きたいものができるはずですよ。それにしても絵が似てるなぁ・・・。似ていても別人です。







一方で、川原先生自身はと言うと修羅の門 第弐門」という作品をやっています。もちろん大ヒット格闘技漫画修羅の門の続きの物語です。



陸奥九十九にはご飯がよく似合う

九十九が壊れてしまったと表現されつつも、それなりの戦いを見せてくれた第1巻。ただ、壊れているという表現通りどこか実力を発揮していないようにも見えました。あの鬼気迫る戦いができるのかはこれからの楽しみでしょうか。



九十九vs唵

第弐門という舞台で最初に示された謎・唵。圓明流”のような”技を操り、総合格闘技が主流となった格闘技界を席巻します。九十九が復活した?と思わせつつ、実はまったくの別人。そんなこんなで2巻では唵と九十九が闘っています。
圓明流のようで圓明流ではない。そうなると陸奥圓明流ではなく、もう一つの圓明流が思い出されます。そして、それを示したかのように九十九と不破の死闘をなぞっていく二人。




唵とは一体誰なのか。唵の正体は本当に圓明流なのか・・・。











唵「久しぶり」



















・・・誰?


覚えてないのかよ!!これだから九十九は・・・。ぶつぶつ。あいつだよ、毅波秀明だよ!!まぁ、俺も紙一重の差で覚えていなくて見返したんだけどね(←人のこと言えない
いや、でも毅波をまともに覚えてた人っていますかね?新規読者はまず知らないでしょうし、主人公に「誰?」と言われてるくらいですからね。あえて毅波を持ってきたことに何か意味はあるんでしょうか・・・。

あとがきにおいて「新規読者も昔からの読者も楽しめる内容に・・・」をコンセプトにやっている旨が書かれています。現状どうなんでしょう。意外と中途半端になってないか心配だったりしますが。まぁ、まだ2巻なので何とも言えませんけどね。少なくとも新規読者側ではないので、そちらの感想は分からないです。少なくとも俺が無印時代に感じていたワクワクする技の応酬については物足りないですねぇ。それには九十九の復活が鍵でしょう。



とりあえず唵と不破は関係がありませんでした。こちらも似ているようで別人です。ただし、圓明流関係者が暗躍しているので、もしかすると第弐門は圓明流対圓明流がたくさんあるのかも??

格闘家A「じゃあ俺が圓明流」
格闘家B「俺も圓明流」
格闘家C「むしろ俺こそが圓明流」
九十九「いや、俺が圓明流だから・・・」(←ボコボコにしながら)
全員「ドウゾドウゾ(泣)」






愛がないからダメよ

2巻の中で谷山さんが「愛があるアナタ達ならインタビューOK」と言われているシーンが好きです。仕事としてではなく、好きなものを追いかけているからこそのご褒美でした。やっぱり愛がないとダメですよね〜。俺も講談社愛する人間としてこうありたいものです。そもそも、神武館に匿われていると気付かない他の雑誌がヘボいんだけど。)