君のために・他「月刊少年マガジン・9月号」

修羅の門で1つ納得できないこと



九十九と舞子、二人はラブラブ

呂家との抗争はひとまずこれで終わりと考えていいんでしょうかね?「修羅の門 第弐門」では九十九が呂家との戦いで、とりあえず入院ということになっています。強かったのか弱かったのか分かりませんでしたねぇ。いや、九十九的には自分より弱いから負けた〜ということだと思うんですが・・・。
今月号のやり取りで気になったことの1つとして、山田さんの素性がちょっと出てきましたね。名前は不破現。不破北斗の叔父だそうです。まぁ分かってはいたんですけど、第弐門の中心にいる気がして・・・。まだまだ謎が多いですな。
さて、病室では九十九と舞子がラブラブしていました。いつもは舞子が一方的に心配するという展開ばかりなんですけど、九十九がとびっきりの(?)笑顔で「じゃ勝つか」と言ったら、舞子も満面の笑顔という・・・。好きだ云々を飛び越えて既に熟年夫婦の域です。第参門があるとしたら、修羅の子が生まれててもおかしくないレベルでしょう。これで圓明流も安泰ですな、がははは。

それと、話の展開として、これまで九十九がリングに上がってきた“兵(つわもの)”とTSFという団体による抗争戦となりました。とりあえず九十九が兵のてっぺんに立ったこともあり、次の相手が出てきたということでしょう。各団体から4人ずつ出してトーナメントを実施。蘭陵王の出場はいいとしても・・・何故に飛田高明だ。飛田君て、九十九がボロボロにした呂奉先に簡単に敗れたミカエル・ビーゴルストが少し本気出して引退させられた飛田君でしょう?大丈夫なんでしょうか。正直、無理でしょwww


・・・まぁ、ローキックの鬼・陣雷よりはマシか。海堂でも出てこないかなぁ。





capetaゲキアツ



カペタとノブが喧嘩??

前号で源がカペタの車に仕掛けてスピンさせました。この行為にマジギレのカペタ。キレた時のカペタは本気で怖いですからね。いつか当て返すこともあるかもしれません。
ただ、親友のノブは過去のレースのように一緒に怒ってはくれませんでした。源がそれだけ強いということ。もちろん当然なんですけど、これまでそのレベルで戦う、世界レベルでのレースをやっていなかったカペタからすれば憤慨ものでした。というわけで、二人が喧嘩しています。



金田君かっこいい!

でまぁ、そのカペタを収めたのが金田君という・・・ね。カペタはもの凄いドライバーだ。それを抜くならグレーゾーンで勝負しないと無理。お前はすごい。源の気持ちがよく分かる。・・・これだけ言われて気が落ち着かない人間はいませんね。
ちょっとだけ年上のお兄さんが友人としてマカオに来ていた。カペタは本当に人に恵まれています。まぁ、そんな金田君ですらカペタは踏み台にするんでしょうけど。・・・鬼ですな。さぁ、ついに戦争が始まります。強いほうが生き残るはずですが、5位出遅れのカペタがどんなレースを見せてくれるか。来月号の源平合戦も楽しみです。





○アリス・L・マルヴィン出陣



アリス+メーネ=最強

メーネだ!最強武器のメーネが出てきた!!最近の圧倒的な情報量におおぅ・・・となっているのも束の間、メーネを持った少尉が登場しました。この人の戦闘は作中でもかなりの見せ場を作り出してきていたので、楽しみでしょうがないです。
一方で、ジャスティスことハーケンマイヤーちゃんが荒んでいました。いや、しょうがないんだろうけど、案外これまでの扱われ方を考慮すると・・・必ず立ち上がるでしょう。アリスとの共闘は見たいところですが。
情報戦には完全に負けた状態&戦車まで出てきている状態でどうやって逆転するつもりなのか分かりませんが、少尉がメーネを持ったという事実が期待度を高くさせます。いや、ここ1、2年のパンプキンは面白すぎる。





加藤元浩先生は本質を突く



正解が1つしかない勉強をする理由はね、自分が間違えることを知るためにやるんだよ

月マガ+でQ.E.D.を、月マガC.M.B.を描く加藤元浩先生。最近は月マガC.M.B.の方が主戦場となりつつあります。QEDが理系、CMBは文系っぽい話が多いと勝手に解釈していますが、ミステリーとして謎を解くまでの流れ、その謎自体の質はどちらも同じです。
加藤先生の作品を読んでいると、納得してしまう言葉がたくさんでてきます。まるで人生の教科書のごとく・・・。ヘタに書くと謎解きの楽しさも消えるので色々と割愛ですが、主人公による犯人への説教じみた言葉は実に核心を突き続けます。どの推理漫画の言葉より重いように感じられます。多分それは、加藤先生の作品自体に殺人が少ないことが理由かもしれません。人を殺すことは悪いことであり、命を軽んじるべきではないという言葉がすぐ出せます。一方、殺人ではない事件に対して、何故そんな事件を起こしてはいけないかという部分を納得できる言葉で説明されるから響くんでしょう・・・。いい漫画家さんです。






○すごいすごい!田沼がすごい!!



田沼総一の演奏

雪の演奏が終わり、さすがにこれ以上の演奏はないだろーと思っていたら・・・。田沼総一恐るべし。勝負事に興味のなかった雪に「あれに勝ちたい」と思わせるほどでした。また、他の演者にとっても衝撃的な演奏となったようです。
技術か音か。会場全体に響く総一の音が観客を驚かせます。“この音はなんだ?”というのが皆の感想。もちろん酷いという意味ではなく、あまりにも衝撃的な音に戸惑っているのでしょう。今までの演奏が本当のアマチュアの音であったのに対し、総一の音は相手に聞かせるための技術だったわけです。どんな時も自分の音を奏でるブレのなさ。雪も観衆を酔わせましたが、気分屋なだけにそういう部分では総一に軍配が上がるかも??これは総一の一人勝ちもありえますね。できれば雪に勝ってもらいたいですが・・・。
勝っても負けても今回の大会は雪の成長に繋がるでしょう。あぁ・・・、早く結果が知りたい。






○いつ成長してないと錯覚した?




哀川が苦しんでいます。なんといまだに得点ゼロ。天童寺の意地というか・・・恐ろしいものを感じます。ファールしてでも哀川を止めに行く。まるで哀川を止めることが成長の証であると確認するかのように・・・。
哀川も哀川で、自分が成長していない、瑞穂に来た自分が成長できていないと思い込んでいたようです。いやまぁ、無理もないところはありますが、バスケマシーンではなく、バスケを楽しむ哀川が成長していないだなんて誰も思ってないですよ。そんな哀川を支えようとしてくれる仲間もいるし、哀川が成長していることを諭してくれる監督がいる。瑞穂はいいチームになりましたね。とはいえ20点差にリーチかかってます。まずはディフェンス、そして哀川が大爆発することを期待して来月を待ちたいものです。






○君のために
今年を代表する作品は?と問われれば、四月は君の嘘を挙げるでしょう。素敵な作品です。母親の呪い?によりピアノが弾けなくなってしまった公生と、それを引っ張りあげようとする仲間の物語。
無理矢理出場したコンクールで、過去のライバルが圧倒的な演奏を見せてきれました。しかし、公生の演奏は・・・。音が聞こえなくなるという演奏家として致命的な問題をかかえ、徐々に徐々に演奏が壊れていきます。そんな彼を見つめる仲間、そしてライバルの気持ちの描写がまた・・・。演奏を止めないでと祈る者、過去の有馬公生との違いに愕然とする者。地に落ちた天才、今の公生をこれ以上表現した言葉はないでしょう。



君のために弾こう

しかし、そんな公生を応援し続ける少女の姿が浮かびます。ピアノを弾くことになるまでの過程を思い出し、自分のヴァイオリンコンクールを台無しにしてでも公生を甦らせようとした“君”の存在。君がいたからピアノをもう一度やり始めることができた。君がいたから今回のコンクールも諦められない。あぁ、ここまでの流れが秀逸すぎる。
君こと宮園かをりちゃん。面白いことに作中では公生とかをりちゃんはお互いを“君”と呼んでいます。ついでに言っておくと、作品タイトルの君がはたしてどちらを指しているのかが気になります。君たる有馬公生が窮地に陥った状態で見つけたのは、君たる宮園かをりの存在だった。このボーイミーーーーーツガーーーーール!!!!「君のために弾こう」という言葉が素晴らしくて・・・。

どんな復活を遂げるか。本物の有馬公生が出るか。来月号に期待しかできない。待てない。もう待てない。楽しみすぎです。1つ懸念があるとすれば、このコンクールが終わった後どうなるんだろう・・・。