capetaは面白いんです!capetaは本当に面白いんです!!・・・大事なことなので2度言いました

漫画が読めることが贅沢だなあ、幸せだなあと思う今日この頃。雑誌でちょっとずつの贅沢を味わい、単行本を読んではご満悦な毎日です。漫画家さん、編集部さん、印刷所さん、書店さん、その他諸々の漫画関係者の皆さんありがとう。これで今日も生きていけます。

そんな人間が選ぶ今一番次が気になる、絶対に面白いと思う漫画がcapetaです。もちろん色々と条件はあるんですが、何がなんでも読みたい漫画です。






最新23巻が発売されたばかりですが、今回の帯文がすごく素敵でした。




ヤツの描く漫画は本のカタチをした嵐だ by藤田和日郎

藤田先生も嵐のような作品を描きますが、その藤田先生をして嵐だと言われる曽田先生・・・すげえ。ただ、それも納得の評価であると確信しています。読んで絶対に感動してしまう漫画だと思うのです。
感動してしまう物語の作り方ってあると思うんですが、それを感じさせません。本当に筋書きのないドラマを見ているように錯覚してしまいます。悲しくて泣くんじゃなく、嬉しくてなくんじゃなく、ただただ単純に感動して泣いてしまうんです。


F1レースなんかを見ていると、スピード感やチームワーク、レース中のテクニカルな部分にすごいなぁと思うんですが、まぁ、だからといって実際にF1レースを見に行くようなことは全然なかったりします。capetaなんかを読んでると、実際にはこういうことが行われているのかと思うことが多々あるわけで。
例えば運転をしてる方が神経をすり減らしたり、体力的にもきつい状態に置かれるなんて全然知りませんでした。確かに休日のドライブなんかとは違うとは分かっているんですが、まさかあそこまでの極限状態までとは・・・。





いつでもギリギリ状態のカペタですが今回はまた一味違います。前回のレースで勝利し、エンジンのパワーアップやエボサスといった武器が揃いつつある状況になりました。しかし、敵さんもまた武器を増やしており、また以前のように車体の能力に差を感じてしまいます。・・・で、そこで無理をしてしまったカペタのエンジンが水温上昇によってダメになってしまいました。普通の状態でも厳しいのに1位の金田を抜くことは不可能、それどころか後続から抜かれないことすら難しくなります。

つまりは前回の勝利に舞い上がった部分が大きかったわけで。むしろ、敵さんの危機感を煽ってしまった形になりました。


そんな状況でも諦めない男・カペタ


ダメならダメなりのアタックをしかけます。エンジンの温度の限界点を見極め、ブレーキポイントを考えながらほんの数cmの誤差も許さない状況で走り続けます。
capetaという作品を語る上で最も重要なファクターは主人公のカペタです。まぁ、それは主人公だから当たり前だったりしますが、本当の本当に頑張る人間を誰も見捨てません。上にも書きましたが、レースでの見所にはチームプレーも含まれます。運転する人間だけではなく、それを支える人たちもいてこそのレースなんです。そんな周囲の人たちを惹きつけるものが魅力です。カペタという男にはその魅力があり、それとあわせてcapetaという作品には魅力が溢れかえるわけです。



チームの財産はカペタ

竹森さんが頭を下げてカペタを走らせてやってほしい」と頭を下げたシーンは涙ものです。竹森さんってTHE技術屋って感じで、まさかカペタのために本気で頭を下げるようなことがあるとは思ってもいませんでした。





野球やサッカーじゃないけれど・・・

最後の最後に金田の不幸なミスでカペタが抜き去ります。しかし、チームとしてまだ追いつけていなかった事実、それに気付かず浮かれていた現実、自分のミスでピンチになりラッキーで勝てたという結果に相当ギラギラしてます。金田は負けたことに対して、カペタは勝てなかったということに対してイラついてます。まだ全てのレースが終わっていないことを考えると、まだまだこの2人の戦いが楽しめそうです。さらにはマカオ、もっと上にいってF1まで・・・。ゾクゾクするねぇ。


capetaを読んでるとレースのすごさが分かります。レース中の描写、表情を曽田先生が完璧に作り上げています。それでいて話の構成がすばらしすぎるという・・・。まさに非の打ち所がありません。途中からだと読まずに置いておくと非常に勿体無いですよ。
もっと、もっともっとこのcapetaという作品を盛り上げたいと思うんですが、本当は俺で独り占めしたいんです。紹介せずに俺一人の世界でこの完璧な作品を愛でたいという思いに駆られます。でも、やっぱりこの想いを皆で共有しようじゃありませんか。面白いので、これ以上巻数が増える前に是非・・・。






あ、そういえば・・・・








帯裏にて・・・

この漫画はガチです。