読み切り漫画は面白い

マガジンドラゴン 2008年 1/11号 [雑誌]

マガジンドラゴン 2008年 1/11号 [雑誌]

講談社からマガジンの増刊号「マガジンドラゴン」が発売されました。
感想は別に書くとして今回は読み切り漫画に関してのお話。


ドラゴンは増刊というだけあって掲載作品が全て読み切りです。
掲載陣にはディフェ・・短編に定評のある瀬尾先生以外にも、
マガスペで活躍している方の読み切りや週マガ漫画の番外編などがありました。
実はそれ以外にも「ドラゴンカップ」という新人さん(?)の漫画賞的なものも開催されています。
全部で10作品ありまして、アンケート次第でその中から週マガの連載権が得られるそうです。


前々から思っていましたが、連載と読み切りは別物です。
読み切りって「起承転結」をつけやすい分、描きやすいような気がします。(←本当に描きやすいのかは知りませんが
さらに読者からしてもとても読みやすいです。
特に読後感がスッキリとしているのがいいですね。


しかし、通常の連載ではそうはいきません。
必ず「つなぎ」の話を入れたりすることになり、雑誌から読んでいる人間からすれば間延びしたりします。
(↑つまりデキのいい回とそうでない回があるということです。)
まぁ、そんな中でも名作たちは単行本で読むとスラスラと読めてしまうから不思議です。
予想ではありますが、連載作家の人たちは頭を悩ませてネームを考えているはず。
伏線も張りつつ回収をしていくところまで長期的に考えなければいけないなんてとても大変な作業です。
そう考えるとワンピの尾田先生とかすごいですよね。


さて、話は戻って読み切りについてですが・・・。
読み切りに必要なのは「起承転結」と「画力」の2点だと思います。
ある意味漫画にとっての一発ギャグみたいなものなので、読む側が楽しめればいいわけです。


そんなわけで今回のドラゴンの読み切りたちは本当に面白くて楽しませてもらいました。
で、その中から選ぶとしたら・・・という話になると困ってくるわけです。
何故なら読み切りと連載は違うものだからです。
「読み切りが面白い=連載漫画も面白い」ということには決してなりません。
さらに、今回選ばれた人が週刊少年マガジンに連載となるとヘタなレベルでは一票を投じることはできません。
というわけで「連載向きだなぁ〜と思う漫画≠一番面白かった漫画」となりました。
俺としては全員(の中でもレベル高いもの)が連載できれば・・と思っています。
やっぱり連載をしないと漫画家の連載漫画としての能力は上がっていきませんからね。
全員に期待しています。


ちなみにですが、やはりコマ割りって重要ですね。
コマ割りだけで週マガにはあわないな〜という漫画もいくつかありました。
まぁ、そこらへんは直せるからいいんですけどね。
スタイルとしては週マガタイプとマガスペタイプとボンボンタイプがありましたよ。勝手な基準ですが・・。
特に週マガとマガスペって全然違うような気がするのは俺だけでしょうか??


最後に一つだけ。
マガジンといえば一歩なわけですが、森田先生なんかは完全に連載向きの漫画家になってしまいましたね。
読み切りを一度読んでみたいです。描けるのかは分かりませんが・・・。忙しいかな?



それと言い忘れですが、マガジンは加瀬あつし先生を大切にした方がいいと思いました。
こんな才能を埋もれさせるのはもったいなさすぎます。