どうしてスマッシュ!は売れないか

いつもスマッシュ!感想に対してweb拍手を入れてくれている方からのご質問です。
「どうしてスマッシュ!は売れないか」
理由は簡単。
恋愛とスポーツの比率が半々だからです。
そのためどちらかに特化したような漫画の方が目に付き、顧客を取られています。
というか、どっちつかずになってるんですよね。


スポーツ漫画の多くはライバルを作り地方大会→全国大会という順番で動いていきます。
その時系列の中で多くの主人公は成長し、さらに熱い展開へと持っていきます。
しかし、咲先生は意識的に(バドミントン自体の魅力を引き出したいがためか)
主人公による劇的な展開を避けているような気がします。(←これはあくまでも予想ですが
もちろん悪い意味ではなく、バドというスポーツは日頃からの練習が重要であると説いているわけです。
そのため、大会で魅せるというよりはバドミントンにとって必要なものを描いているのではないでしょうか。
まぁ、咲先生がそういう人だって分かっているならいいんですけど、
普通のスポーツ漫画として読もうとすると物足りないかもしれませんね。


また、優飛と翔太、美羽と亜南、塩田と吉川といった恋愛模様もこの漫画は非常に丁寧に描いています。
もちろん彼らのそういう恋愛模様を読むのがとても楽しいんですけど、
恋愛モノってより練られていたり劇的な展開のある漫画がごまんとあります。


俺なんかは元々咲先生の漫画が好きで、そのままスマッシュが好きになった人間なわけですが、
初見の人たちからすれば実は中途半端な漫画なのかもしれません。
きついことを言っているようですが、はずれてもいないように思います。
ちなみに、バドという観点からすれば、前作のやまとの羽根のほうが面白いと思います。
ここらへんは非常に難しい問題ですね。
咲先生からすれば週刊連載自体がとても大変らしいのであまり無理は言いたくありません。
むしろ、週刊でありながらバドの細かな描写にこだわるところが素敵なんですけどね。


まだまだマガジンからすればこの漫画も中堅レベル。
いつかマガジンを代表する漫画と言える日が来ることを祈っています。
今回書いた問題も全てがキレイに消化できれば、より最高の作品になると思います。期待してますんで!!





・・・・というか、俺はここまで書いて良かったんだろうか。
色々と否定しすぎたかもしれないですね。咲先生&ファンの皆さんごめんなさい。
実を言うと少なからず多くの漫画に対してはこれくらいの文句はありますんで・・・。
スマッシュ!だから特別というわけではありません。
ただ、基本的に漫画に対してはできるだけ文句を言いたくないのでこういうことは書かないことにしています。
まぁ、また誰かに書いてとか言われたらやりますがね〜。