琴子の道 1 (ヤングチャンピオンコミックス)

琴子の道 1 (ヤングチャンピオンコミックス)

「この漫画は、韓流ドラマを越えた!!」
・・・何?この帯文は。
原作は森高先生(ショーバン)、絵は松山せいじ御大が描いています。
ちなみに帯文には森高先生を「大映ドラマ系原作者」、御大を「アキバ系カリスマ絵師」と呼んでいます。
それにしたって、どうして韓流のドラマと比べようと思ったのか謎ですが・・・。


御大がゾクセイを連載中、琴子に力を入れろと各所で散々言われていました。
面白さ的には琴子>>>>>(大きな壁)>>ゾクセイといった感じ。


漫画の内容は主人公の琴子が歌手を目指すお話です。一生懸命頑張る琴子がとてもいい!!
しかし・・・・。
しかしですよ!!この琴子がものすごく可哀想なんです。
まず病弱な母と2人きりの家庭で生活保護を受けています(正確には受けていた)。
さらに、ダメな警察官に夢だったラジカセ購入を妨げられる。
さらにさらに、同じ音楽学校の生徒である蘭子に苛められている。
さらにさらにさらに、蘭子の飲酒運転のせいで車に轢かれ、声が出なくなる。
さらにさらにさらにさらに、最愛の母が亡くなる。
で、いきなり見つかった実の父に引き取られるも、その家で苛めにあいます。


どんどん、可哀想なレベルが上がっていってます。
特に新しい家でペットフードを食べさせられるあたりはとても切なくなりましたね。
蘭子から逃げられたと思ったら、次は義姉かよ・・・・と。


この後の展開がかなり気になります。2巻が早く読みたいですね。


で、このまま悲しい話ばかりになるかというとそうでもないような気がします。
例えば、
・ラジカセ購入が失敗→警察官に携帯ラジオをもらう
・車に轢かれる→声帯が元に戻った時、素晴らしい声になってた
・母が亡くなる→父が見つかる
といった感じ。
つまり、琴子はかなり波の激しい生き方をしているんですよ。
ということは、今の家族からのイジメも・・・・?


読んでいて琴子には本当に幸せになってもらいたくなっていきます。
というか、実はこの漫画面白いです。応援したくなりますね〜。
さて、いつ頃ハ○テのごとくのOPなんかを歌うことになるんでしょうね(違