メンバー
GK 川口能活
DF 水本裕貴
DF 阿部勇樹(スイーパー)
DF 今野泰幸
MF 鈴木啓太(ボランチ)
MF 三都主アレサンドロ(左ウイング)
MF 駒野友一(右ウイング)
MF 中村憲剛
MF 山岸智
FW 播戸竜二
FW 巻誠一郎

交代
水本→長谷部誠
巻→我那覇和樹
播戸→佐藤寿人


感想
いきなりですがまとめ。

犬と照明

これ以上のインパクトがあるかってくらいのお話。


という冗談は置いといて、とりあえず今回のまとめ。
1前の試合同様やりたいことは聞こえてきた
2ボールを収める人間の存在の大きさ
三都主の進化
4阿部の存在
5考えすぎという緩慢なプレー
6下準備がほぼ完了した
7大巻と小巻ではなく大播戸と播戸だった
8その他雑談

  • 1:あくまでダイナミックにということが見えましたね。それは下からの動きがあるというのが見て取れたからでしょう。坪井とトゥーリオがダメなのか・・?あと、サイド攻撃+中での細かい動きをバランスよくしていくというのも良かったですね。
  • 2:今回は確実に中村でした。この試合でパスセンスの高い中村が見れたのは良かったです。パスもタメも良くできていました。さらに今回のミドルは圧巻。2試合目にしては◎でした。しかしこう言っては何ですが、中村憲剛ではなく中村俊輔であれば、松井大輔であれば・・・と思ってしまうのは今は贅沢かもしれません。オシムはDFラインでの各駅停車はいらないと言っていましたが、攻撃でタメを作れる選手はいるべきだと思います。東京−大阪間を各駅停車でいかれればイライラするけど、名古屋で一回止まってもらえるとありがたい・・・そんな感じ。ってわかりづらいな!!まぁ、やはり松井にしろシュンスケにしろ迎え入れる前段階としてのチームづくりをしていると感じます。
  • 3:今回、最も目を見張ったのは三都主さん。放り込みをやめたね。これは日本にとっても大きな進展だと思います。それにプラスして同じサイドにいる人間との息があっていた・・・というよりは利用するようになったと言ったほうがいいかな?基本、(何故かトルシエ時代から)左サイドの攻撃が多めな日本のため、三都主オシムのサッカーに合わせてくれるの大きな進展だと思われ。あと、2点目の左足にこだわらない右足で蹴ったセンタは良かった。あとは後半までできるかってとこね。
  • 4:オシムに替わってからの阿部のプレーというのは非常に良い。ただし、あくまでも守備の話ではあるけれども・・・。この試合ではバランスの良い守備を阿部がさせていた感じ。水本が抜けて多少バランスが悪くなったものの、及第点でしょう。ただ、トゥーリオという高さが無い分ワールドクラスに入ると危ないかも・・。しかし、それでも底からのボールの動かしは阿部がいないとダメかもしれない。あとは無駄なファールを与えないようにしてもらいたい。審判が悪いにしろ、相手が上手いにしろゴール前でのファールは命取り。カンナバーロ並みにやってほしい。
  • 5:オシムのサッカーは考えて走るというダイナミックなプレーが持ち味。しかし、今回の試合のようにトラップミス、精密なパスができないようではダイナミックもくそもない。これは僕の考えですが、次へ次へと焦りすぎているのではないかと思われ。勉強もそうなんですが、焦りはいい結果を生みません。まぁ、ここらへんは慣れかもしれません。とはいえ、いい動きをする山岸には少しガッカリ。動きはいい、けどミスも多く攻撃の芽をつぶしたように思われます。今後は山岸が鍵かもしれません。・・・・あくまで使われればの話。羽生はいいプレーするけど目立たないし、山岸は目立つ動きをするけどミスが多い。フュージョンでもしてくんないかなぁ。
  • 6:2でも言いましたが、どうやらオシムは海外組を呼ぶまでの下準備をしているように思われます。動きながらボールをもらう動きを覚えた今のシュンスケならオシムのチームに入れても及第点でしょうし、松井のドリブルはチームを活性化させてくれると思います。憲剛や遠藤には悪いですが、このポジションは海外組でしょう。逆に見たくなってきた。
  • 7:いやぁ〜、播戸大当たりでしたね!あのガッツあふれるプレーはなかなかですよ。一方、巻は大ブレーキ。試合は作ってくれましたが、FWである時点でそれなりの結果を求められることは必至です。というか、僕が今まで思っていた巻という人間はただがむしゃらに、一生懸命に動き回るプレーが持ち味だと思ってきました。・・・・って、今回の播戸だな。そういうわけで、巻の動きをする小さな巻だと播戸を評価していたんですが、今回の試合で一転、播戸の動きをしていた大きな播戸が巻という評価になってきました。ただ、巻を擁護するわけではありませんが、巻というポストは今の日本にとっては重要。播戸も我那覇も寿人もあくまでセカンドストライカーであり、巻ぐらいしか体を張れないと思っています。Jのチームってトップに外国人使ってるもんなぁ。

ちなみに話は変わるけど、播戸の1点目は僕の高校最後の試合の1失点目を思い出させた・・。
というわけで、以下からは長文で8の話。
僕はある種のサッカーファンは嫌いだ。それは海外のサッカーばかり語る奴ら。こいつらは今日のような日本のサッカーを見て「日本はこれだから面白くない」とか「日本に○○がいれば」とか言う。といらえずこういう風に日本代表を馬鹿にする人間は大抵Jを見ていない。Jで盛り上がっていない。そのせいで、例えば今日良かった播戸や中村に対して「コイツ誰よ!?知らねぇwww」と平気で言うわけである。6戦連続で得点した播戸を相手にするチームのサポーター達は恐ろしさを知っているし、中村のいる川崎Fと対戦するときは中村に気をつけなければと思ってるんですよ。
また、そいつらは千葉のサッカーを中堅クラブのダメサッカー的に捉えているかもしれない。逆に問いたいけど、ろくなメンバーはいないし、いい選手は取られていく。こういった状況でも優勝争いまでできるチームを君達は作れるのか?今では金でサッカーする時代なのかもしれないけど、選手を信頼して日本のサッカーを作ろうとしたオシムという人間を分かっているのか?
少し話がそれてしまいましたが、日本のサッカーを見ずに日本代表を馬鹿にしてもらいたくはない。松木にしたってそうだ。何かあればすぐ海外組を呼べというが、日本にはまだまだいい選手が眠っていることを知らないのでしょうか?

ただし、海外好きの人間が言っていることも尤もな正論です。それは今の日本代表がJの寄せ集めにすぎないからです。そのため今日の試合のようにパスミス、トラップミス、試合の流れを読みきれていないといった稚拙なプレーが増えてしまいます。それを見るとサッカーを知る人は残念がるわけです「こんな試合見る価値ねーよ。」と。確かに海外の試合ってホントにすごいんですよね。「どうしてそんなサイドチェンジができるの?どうしてそんなピンポイントにパスが出せるの?どうしてそんな難しいパスをきれいにトラップできるの?どうしてそんなシュートが打てるの?どうしてそんなに時間の使い方が上手いの?」というプレーばかりです。
今までいた海外組って実はトラップとかパスとか上手だったんですよね〜。そういった意味で海外の人間を呼びたくなる気持ちが分かります。Jの寄せ集めなんて言い方するとJのファンは怒るかもしれません。しかし、今までの試合を見るに、決定的なプレーをできる選手がいないのも事実でしょう?もう練習不足で息が合わないだとか疲れていると言うのは言い訳にはなりません。それだけの試合はしてきました。海外の人たちも似たような日程で高いレベルのプレーをしているのに日本だけ特別扱いしないでくださいね。


最後にこれだけは言わせてください。


「土台はできつつある」


これをベースにしようというチームはできつつあります。それは今回の試合でも見て取れました。あと一味加えるのは海外組に任せてみませんか?今年、もしくは来年はチームの土台をさらに高く、さらに固く作り上げる努力をしてもらいましょう。オシムも言っているじゃありませんか。「目立つ選手は1人か2人でいい」と。その選手が目立てるチームを高レベルで作ってもらいたい。できれば海外組を押しのけて目立てる選手がJから現れてくれることも期待したい。



というわけで、Jの盛り上がり無くして日本代表の底上げは無いですよ。日本代表のサポはミーハーが多く、Jの試合を見ない。逆に自チームの選手が少ないから日本代表をあまり応援しない人もいる。これが代表の観客が少ない原因だと思う。日本のサッカーを好きになろうよ。両方盛り上がることが日本のサッカーを強くすると思う。まずは知ることから、見ることから始めてもらいたい。


日本代表だけを見て馬鹿にする人間も、Jしか見ない人間も嫌いです。そいつらはサッカー好きじゃない。もっと楽しくサッカーを見ようよ。