「ちはやふる・第28巻」ああ栄冠は君に輝くかはわからない




最近ようやく電子書籍というものに目を向けてきたわけですが、講談社電子書籍に力を入れていて好感が持てるという話をよく聞きます。というか、「砂の栄冠」なんかもKindleでは540円(書籍だと607円)になっているのだと初めて知りました。すごいね電子書籍←すでに紙で買った人
さて、最近は甲子園が面白いです。元々某プロ野球チームが好きで、野球自体に興味があったわけです。それに加え、過去に読んできた漫画の多くも高校野球を取り扱っているパターンが多いため、まぁ例に漏れず野球面白い・甲子園面白いとなるわけで。どこに勝ってほしいというのはない(母校が出るわけではないので)ですけど、ドラマが多くてとても好きです。選手には暑さに気をつけてもらいたいですが・・・・。
そんな高校野球を扱った作品ということで「砂の栄冠」がとても面白かったです。近年の野球漫画の中ではトップクラスで好きでした。ちょうどこの前雑誌で最終回を迎えてましたが、試合自体が激アツで、甲子園の持つ魔力のようなものを存分に堪能できる作品になっていたと思います。まさかあんな結果になるとは思いませんでしたが、はたして主人公は栄冠を掴むことができるのか・・・・といったところで。次巻完結ですかね??最初はお金を取り扱った作品だったのですが、終盤はもう純粋に栄冠を掴むかどうかという野球漫になっていったのが好印象です。


ガーソはクソですが、オススメ。








一方、こちらも長期連載となってきたちはやふる
砂の栄冠とは異なり、こちらはまだまだ終わりが見えませんが、野球の甲子園に負けず劣らず、“かるたの甲子園”を目指して大奮闘中です。Kindle話ばかりで申し訳ないですが、最新28巻のKindle化は今月末とのことです。それ以外の既刊はKindleでも出ているそうなので、読んでみてはいかがでしょうか。差し替えました。





実写化します!

そういえばちはやふるって実写化するんですよね。少年漫画の実写化はあまり相性がいいとは思えませんが、少女漫画や女性向け漫画はわりと相性が良いような気がしてます。個人的には千早役の広瀬すずさんが意外と良いんじゃないか?と思ってる方なので、どんな映画になるか非常に楽しみ。まぁ、この作品に限って言えば、千早の出来不出来が作品の質に影響を及ぼしかねないなと思ってるので、どうにか頑張ってほしい・・・。


近況報告

ご説明ありがとうございます。
というわけで、最近のちはやふるです。ざっくり言うと↑のような状況になっております。その上で千早たちが3年生となっており、またやっかいな後輩が入部したり(去年以上にアレ)、千早の将来を考えたりな展開となっています。ぶっちゃけると、太一にいたっては28巻で一言も喋ってないという状況。もしかして太一って俺たちの妄想空想だったのでは?と疑いたくなるほど。


文字はこんなにいらない

太一は退部。そして千早はなんやかんやあって、かるた部から少し身を引いている状況。何故か悟りを開きつつありますが・・・・。←開いてはいけないところまでいってる気がする




というわけで、瑞沢高校かるた部にはエース二人(千早と太一)がいない状況です。この二人は瑞沢にとってなくてはならない二人。というか、かるた部を作った二人なわけです。千早はエースであり、太一はチームのまとめ役。彼らがいない瑞沢高校かるた部は、本来の“それ”とは違うわけです。
いやーでもね、三年生になったわけですよ。この作品の特徴でもあり最も好きなところではあるのですが、“チーム”としてのかるたがあるわけですよ。もちろんクイーン戦のような戦いも重要ですけど、それと同じかそれ以上にチームで戦うってことは重要だと思います。それなのに三年目という高校最後の大会でこれですからね・・・・。納得いかないというか何というか。




エースはワイや

というか田丸ですよ、田丸(新一年生)。28巻ではわりと田丸話が多かった印象ですが、ちょっと調子乗ってますなぁという感じでした。承認欲求の強すぎるいわゆる今どきの子だなぁと思いました。これまでの2年間を知らずにズケズケと言われるとムキーッってなります(主に俺が)。いや、こういう考え方が良くないのは分かってるんですけどね。
前の巻の話とはなりますが、今までの仲良しこよしグループではなく「部活」としての物語が進んでいることは興味深いです。28巻のテーマ的なものとして「部活」というものがあったような(なかったような)。それは居なくなる学年があるということ、次に繋げていく物語であること、やはりチームという要素が学生かるた競技として重要であろうということかなと思います。


一方で、何か田丸と肉まんくんでワンチャンあるんじゃないか?というのがちょっと面白いです。もちろん机くんとかなちゃんの関係も好きです。何気に真っ当に恋愛が進んでるのが机くんとかなちゃんだけってのも面白いですが。ヒョロ君のは・・・・まぁいいや。






真島太一という存在

さて、地区大会。ひっそりと千早がいますが、まぁ一悶着あったりなかったりです。それ以上に、太一が戻ってきてないことの重大さね。「団体戦個人戦」であることを学んだおかげで全国で大活躍してたチームでしたが、団体としてのまとまりを太一抜きでやれるのかどうか。いつも冷静にチームを見ていた太一がいない。それぞれが太一の抜けた穴を埋めるべきだったのですが、千早にその役割は重すぎるわけで(性格上)。
千早は「あっちに行こう!」という方向性は決めれるものの、その方向に行くための方法は太一がやってましたからね。


持てない

その結果、自分たちの力を発揮できなくなってます。新設の部から作ってきたからこそ、片翼がないと飛べないわけです。仮にここに太一がいたら上手くやってくれたのかなと思うと、既に概念のような存在となってしまった(←なってない)太一が懐かしく思えてきます。


強豪校に俺はなる!(ドーン)

とはいえ、千早の声が皆の方向性を統一しつつ、謎プレッシャーなどを吹き飛ばしてます。絶対に勝てるという保証がないから高校時代の全てが面白いのだと思います。負けたら終わりがやってくるから高校時代の部活は面白いのだと思うわけです。しかし、千早はそんな“今”だけではなく、瑞沢高校かるた部を強豪にしようという“未来”を語りました。
まぁ、そのために全部(団体、学年個人全て)優勝するぞと言い切るあたりが千早らしいですが。勝つことを目的とするのではなく、全国大会で優勝するために負けられないとするのではなく、強豪チームを作るために勝とうと言い切ってます。その台詞の中で、太一が何年か何十年後かには絶対に戻ってくるから、それまでにクイーンになるで!と言ってたのが、本当に、本当に千早らしい。現クイーン様に勝てるかは別問題ですけど。




個人的には全国大会に行ってほしいですけどね(当然)。小学校からの思い出だけで瑞沢にかるた部を作った千早と、千早のために尽力してくれた太一、最初はなし崩し的だったものの参加してくれた3人。彼らの青春の集大成として全国に行ってほしい・・・・けど、勝てるかどうかは神(作者)次第。千早たちに栄冠が輝くことは可能なのでしょうかね。もっと言えば、全国大会には太一がいてほしいなぁ。あと、地方大会のルールがかなり雑になってるので全国大会ではいつも通りルールになってるとなおよし。かるたはモメてなんぼでしょ←違う