青春のきらめきプライスレス「ちはやふる・第35巻」


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映画も楽しみですね

青春のきらめきプライスレス、と五十嵐読手が評した千早たちの高校最後の夏を描いた33巻。そこから、現在では千早の高校生活を総括すべく、冬の名人・クイーン戦予選が35巻で描かれました。
とにかく、35巻は格別に良かったです。高校生の青春をぶつけたった!!というこれまでの話から、『かるた人』それぞれの青春を描いた話にシフトしており、濃厚に、重厚に、かるたに賭けた人たちの物語が描かれています。大人も子供も本気になって挑む競技かるたという世界。生き様という言葉が相応しいストーリーが展開されてましたね。




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いっつも準備不足だな

よくよく考えると、大事なときに限っていつも準備不足な3年間だったように思います。全国大会でぶっ倒れたのって1年のときでしたっけ?あの時は、あれだけの予選を戦った結果がこれかい!!と思ったものでしたが、今から思うと・・・・・ずっとそんな感じでしたね。
成長してない???と思う部分もありますが、逆に、準備不足の状態でも何とかしてしまうだけの「経験」を得てきたとも言えます。
なお、今回も朝まで勉強してた(寝てた)状態から、バタバタで出発した際に爪を割ってしまう・・・・ということをやってます。クイーンが待ってるんですよ!???と言いたかったところですが、10年後も20年後も千早はこのままかもしれませんね。

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悪役化した人

一方の太一ですが、周防名人風になってきました。昔は青春まっしぐら感の強いキャラでしたし、不運感の強いキャラでした。それが、瑞沢かるた部を辞め、周防名人から色々と吸収した結果、ある意味良い闇堕ちをしています。
名人戦予選では、対戦相手から主人公キャラだなと最初は評されていましたが、(何かに)悟りを開いた太一を評するには不適当なものだったと思います。いつもプレッシャーを感じていた太一が、楽しむ心を持って挑みにきています。その楽しみ方でいいのか?と素で思いましたけど、イケメンの悪役キャラってのもサマになってるな~とか思ったり。



これもまた、一人のかるた人の物語とも言えます。
・・・・須藤さんとバチバチなのはビビったけどね!!





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理音の場合

33巻のラストで、色々と思うところのあった理音。初めて出てきたときを考えると成長度はかなり高いですよね。クイーンを目指すと昔の理音からは想像できない発言から、今回、クイーンを目指してはりきっています。
まぁ、お前は千早か!と言いたくなるようなポカがあった(お弁当を忘れる)りもしてますが、元々の能力の高さからユーミンをギリギリで退けていたり。36巻以降で千早との対戦があるみたいなので、かなり楽しみではあります。どちらもエネルギー経口補給タイプですが、勝つのはチョコかおにぎりか・・・・。


なお、理音のおばあちゃんでもある、キョコタンこと山城A級選任読手がこの年で引退らしく、理音のやる気がフルマックス状態です。ここにもまた絶対に負けられない戦いがある・・・・んですけど、勝つのは一人しかいないんですよねぇ。




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だれかの物語の一部分

名台詞生産マシーンの一人でもある原田先生が語っているとおり、誰かの物語の一部として他人がいます。勝ちたい、強くなりたい、一番になりたい、そんな気持ちを持った人たちの物語があり、糧なのか踏み台なのかは分かりませんが、誰かの物語の一人として繋いできた「ちはやふる」という物語。
千早の最初の対戦相手でもある書道ガールちゃんも、出産三か月で出場を断念した猪熊ママも、ユーミンや五十嵐読手(今回は選手として出場!)まで。十人十色の物語が描かれます。大人も子供も青春きらめきプライスレス状態!!!

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菫ちゃんの恋は続く

とはいえ、瑞沢高校高校かるた部の面々もその一部であり、物語の王道でもあります。個人的には巻末おまけ漫画の原ちゃん話とかすんごい好きですし、これまでも田丸成長物語もなかなかであったと思います。あとは、菫ちゃんと太一ママの話なんかもあったり・・・・。瑞沢高校の中では、千早以上に太一ママと絡みが多いような気がします。
彼女の恋が良い方向に行くといいですね・・・・。太一は暗黒面行きしてますけど。
まぁ、どうせ千早&新として、菫&太一、かなちゃん&机くん的な感じなんでしょ?残念ながら、俺は千早&太一派だけどな!!!!菫ちゃんが悲しむ方向になることをずっと願っていて申し訳ない・・・・。え、新?あいつには由宇ちゃんがいるから(震え声)。








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SSR集中する千早(覚醒)

誰かの物語の一部。しかし、勝つのは一人しかいませんし、その人こそが主人公と言えるかもしれません。
今回、主役の・・・主役であるはずの千早が覚醒モードに入っています。色々と遠回りのような近道のような物語をこれまで繰り広げてましたけど、感じの良さを磨き上げ、速く取らないことを学び、背筋を伸ばしのエトセトラ。覚醒状態の千早は、読まれる札が浮いて見えるようになったそうです。それが千早の感じの良さ。聴こえるという意味。
これで東日本予選を、クイーン若宮詩暢を倒せるといいですが・・・・。クイーンも、新に負けてから、強くなるアプローチを行っているようなので手強そうですが。これまでの3年間、それどころか新と太一とかるたを始めたあの頃からの情熱をぶつけてもらえればなあ、と。









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35巻のベストシーン

このシーンでご飯三杯いけるわ(エロム脳)
最近、頓に桜沢先生が好みになってきた気がします。歳のせいかもしれませんが。生徒たちのことを想い、今では、またクイーンを目指す青春きらめきプライスレス美女。アラフォーとのことですが、彼女の言ういやらしい技を受けてみたいものです。←変な意味で言ってます





もうすぐ高校生活も終わりますね。この作品もどこまでやるのでしょう。大学生活編をやってもらってもいいですけど、そもそも千早が合格するかが分かりませんねwwwww 浪人生編の方が現実味あるかもw あとは、映画も楽しみですね。