げんしけんは想い出がいっぱい「げんしけん10巻」



welcome to げんしけん

月刊アフタヌーンで連載していたげんしけんが復活しました。その名もげんしけん二代目。二代目の1巻目が単行本として出ていますが、正式にはげんしけん10巻目になるようです。
10巻目ということで、初代の主人公であった笹原が卒業してからの物語が描かれます。オタクになりきれない半端者だった笹原が、げんしけん、つまり現代視覚文化研究部という得体の知れない大学サークルに入り青春を謳歌した物語でした。リア充だろうがヲタクだろうが誰にでも青春はやってきます。ただ、そのチャンスを掴めるか掴めないか。たったそれだけです。


ちょうどオタク文化が一般人に見向きされ始めた時代だったかと思います。もっと言うとですね・・・げんしけんのスタートが2002年。俺が大学に入ったのも2002年です。一体どういうことだってばよ?
主人公(だった)笹原は早生まれなんですけど、実は学年が一緒だったりします。そういう意味ですごくすごく思い出に残った作品です。笹原の大学時代の青春は俺の青春と同じと言っても過言ではありません。まぁ、残念ながら俺自身はオタクサークルに入ることはなく、ぶっちゃけリア充サークル(サッカーとか)に入ってたわけですが・・・。俺ってばオタクじゃねーし(←?



笹原は気心の知れる仲間に出会い、同人誌やエロゲ、アニメを含めた高校時代までずっと溜め込んだうっぷんをげんしけんにぶつけます。コミケ(のような)イベントにも参加し、行きたいと思ってた職業に就くこともでき、彼女までできました・・・。



そう、笹原は彼女ができたんですよ。








二代目主人公?の荻上さん

超ラヴリー(棒)
笹原から荻上へ。時代は繋がっていきます。そんな荻上げんしけん会長として頑張る物語が「げんしけん二代目」です。初代のような男側からのオタク文化やオタクの青春とは一味違ったものが見れるに違いありません。
例えば冒頭の美少女は男の子です。言ってる意味がどこまで通じているかは分かりませんが、彼女は男です。理想の女装をするために日ごろのケアを怠らない男の子です。そんな新人がげんしけんに入会したりと楽しいことになっています。





ハト×マダありだな(髪型変えた)

新人の波戸賢二郎くんは腐男子として突き進んでいます。げんしけん公式ヒロインの斑目さんとカップリングしようと画策するとは誰も思っていませんでした。二代目の台風の目は波戸くんで決まりです。2巻以降も何かとんでもない事件を引き起こすに違いない・・・。




そうそう。げんしけんで忘れてはいけないのがちょくちょく出てきてますが、斑目さんです。



before





after

学生から社会人へ。初代げんしけん時代に就職していますが、何かが違う気がします。恋を知って少し丸くなった???
今では及び腰ですが昔は咲の頭にネコミミをつけるような積極性もありました。その積極性が減るにしたがって可愛さもアップしています。まぁ、変わらないのは「スキの多さ」「ヘタレ」「受け」といったところでしょうか。


また自分の話になって恐縮ですが、学生から社会人になってもげんしけんに、大学に行くのってちょっと・・・寂しいですよね。どれだけ未練タラタラなのかと。自分もたまに卒業した大学へ遊びに行くこともありますが、知らない人ばかりになってて寂しいものです。
笹原妹に「しっかりと失恋しろ」と言われてますが、きっとそれをやるとげんしけんに来なくなる気がします。想い出を残すか未練を残すか。これは笹原と斑目の大きな違いかもしれません。マスコットとしてはずっとげんしけんにいてもらいたいものですが・・・。


時代が変われば人も変わる・・・ということで、げんしけんも大幅リニューアルしてます。サークルに残してきた想い出も、昔の読者がこの作品に残してきた想い出も・・・。悔いの無いように楽しみたいものです。さあ、今度こそやり残してきた講談社漫画賞をもぎ取りましょう!鍵はハト×マダです!!