みんな斑目が大好きだから「げんしけん二代目・第80話」(※ネタバレ注意)

作品に関する重要な話が出てきます。単行本派は要注意です。




場合によっては魂が3個位持っていかれます。


































ごめん コーサカいるから
斑目とはつき合えない







・・・・・・・・・・・・・・・えっ












斑目とはつき合えない






斑 目 撃 沈
いやまぁ、当然の結果なんですけどね。後輩たちが画策した斑目告白作戦は見事に成功し、そして失敗しました。ただ、ただ・・・斑目は・・・頑張りましたよ。そして、先月号のお話で「斑目次第でしょ」とげんしけん部室に乗り込んだ咲ちゃんも、とてもいい断り方をしたと思います。




第80話タイトル、「いい最終回だった(告白2)」


・・・これがげんしけんであり、初代げんしけんの最終回です。








○証言1



ネコミミつけた時に気付いた

そう。そもそも論として、初代げんしけんの最終回と目されているお話にて“咲ちゃんは斑目の気持ちに気付いているか?”問題が残っていました。もちろん斑目の気持ちなんてバレバレだと思っていた読者が大半だったかと思います。しかし、咲ちゃんだし気付いてないのでは?という派閥も小さいながら存在していたかと思います。


本当に気付いていないのか?

これは初代最終巻でもある9巻のオマケにて描かれた1コマ。げんしけんの面々も半信半疑だったのです。咲ちゃんは気付いているのか、気付いていないのか。
しかし、答えは単純。咲ちゃんは気付いていたのです。しかも、咲ちゃんが入会して初の学園祭の時から。斑目が初めて意識したのは、咲ちゃんが律子キューベルケッテンクラートのコスプレをした時(2回目の学園祭)でした。この間・・・1年間。二人の間にちょっとした差があるのが面白いですね。


なお、初回の学園祭話でもある2巻第7話。つまり、咲ちゃんが言う斑目が自分を意識していると気付いたお話。・・・これ、今月号のコーサカ付近を見てもらうとよく分かりますが、げんしけんの展示品がちょうど2巻第7話になっています。




意味深すなぁ・・・。








○証言2



そんな未来もあったかも

コーサカがいるから斑目がダメ。
これに斑目もツッコミを入れていますが、コーサカがいなければ斑目OKだってこと?という風にも取れます。まぁ、ぶっちゃけコーサカがいなければ、咲ちゃんと斑目が会うなんてこと“あり得ない”ので、そんな未来は無かった!!
仮に!・・・仮にそんな未来もある可能性だって微粒子レベルで存在するかもしれません。ええい、そんなのは他誌でやってくれい他誌で!!!








○証言3



ハナゲが出ていた

今回最大の見せ場がここです。斑目による告白です。
「君はあの時、ハナゲが出てたんだ!!!!」
いや、何言ってんだコイツ?くらいのシーンではあるんですが、このハナゲの項がとても重要なんですよねぇ。今回、半ば強引に告白まがいのことをさせられていますが、そもそも斑目は告白するつもりはありませんでした。ついでにハナゲ事件も内緒にしておくつもりでした。咲ちゃんが卒業すれば諦められる。それが斑目の初代げんしけんでの答えでした。
そんなこんなで、斑目にとって「内緒にしておきたいこと=告白=ハナゲ事件」なわけなんですよ。好きだとハッキリ言えない斑目は、あえて好きだという言葉を「ハナゲ出ていた」という斑目の内緒の話に乗っけたわけです。俺にはもう「ハナゲ出てた」が「君が好きだ」にしか聞こえてきません。

かの夏目漱石はI love youを「月が綺麗ですね」と訳したそうです。もう、それと同等くらいの意味を持たせていいですよ。好きな子には「ハナゲ出てますね」。これ新常識ね。








○証言4



斑目を苦しめていたのかも

斑目の「ハナゲ出てた」は彼なりの最大の勇気でした。勇気を振り絞って、振り絞って、4年間の気持ちが詰めこまれていました。少し涙目の斑目の言葉を告白だと気付き、咲ちゃんは正直に答えてくれています・・・。
斑目が本気で、咲ちゃんのためだけに卒業後もげんしけんに通っていたくらい本気で。それほどまでに本気で斑目が人を好きになった相手が咲ちゃんでよかった。斑目のために泣いてくれるような女性でよかった。これが今月号を読んだ俺の素直な気持ちです。斑目の気持ちを分かっていた咲ちゃんは、斑目のために泣いてくれました。コスプレやハナゲもありますが、火事だってありましたね。服装の話とかもありましたね。オタクと一般人としてのお話もありましたね。コーサカと咲ちゃんの話なんかよりも、たくさんたくさん、げんしけんでは斑目と咲ちゃんの話が描かれていました。




アホな告白ではありましたが、斑目は恋心を伝えました。そして、それを咲ちゃんは丁寧に断りました。これで終了。これで斑目の恋のお話も終了。






第53話「告白」

初代の最終話から2話手前、タイトルは「告白」*1




そして、今月号の第80話タイトルは「いい最終回だった(告白2)」




・・・もう1度言いますが、これが初代げんしけんの最終回です。








○余談というか余韻というか・・・



コスプレ写真が散乱しましたっけ

今月号は色々と衝撃的でした。まさか本当にこのイベントが発生するとは思ってもいませんでした。逆に、これで本格的に2代目の話題メインになるのかもしれません。斑目の恋模様がまだ出てきたり?意外と咲ちゃんとコーサカが結婚するんじゃないかとか思ってたりしますが・・・。
それでですね。今月号の話を読んでからもう一度9巻を読むと、色々と見え方が違うんですよね。特に、咲ちゃんが斑目の気持ちを知っていたと確定して読むと違います。気持ちは知ってた派からすれば当然なんでしょうが、実は知らなかった可能性あるんじゃないか派だったので。いや回答を今月号で知るとは思いもしなかったのですよ。なかなか見方が違って楽しめます。コスプレ写真の散乱シーンとかもう・・・ね。咲ちゃん可愛すぎ!!!もうついでだから、斑目に1回くらい抱かれてやってくれ!!*2



しかしまぁ、本当にこの話をやるかねwww(←まだ言ってる)。絶対に有耶無耶にすると思ってました。ええ、すいません。
ただ、今回の話って、結局のところ斑目も咲ちゃんもそれなりに大人になったからこそできるのかな〜と思います。振り返るからこそできるお話。大学を卒業し、大人として語り合えるからこそできる話。もう学生時代には戻れませんから・・・。仮に学生時代にこの話はあり得なかったのでしょうね。げんしけんという舞台が崩れてしまいます。それがお互いにとって良いことではないと分かっているから・・・。ああ、青春してたんだなぁ。
あと、ずっと言い続けていますが、自分は本来の主人公である笹原世代です。笹原と同じ年に入学し、卒業しました*3。そのため笹原寄りの目線で当時から読んでいました。そういうこともあってか、あまり斑目の恋には興味なかったんですよね〜。ササヤンとオギーの話でワクワクしてました。今となっては、もっと斑目目線で一緒に年代を上がっておけばよかったかな?と思ってみたり。






ちょっと長くなりましたが、最後にどうしても言いたいことがあります。



今回の告白を企画したのは後輩の面々です。彼らは斑目を思うからこそ、そういった行動に出ました(多分ね)。斑目には腐れ縁のような友人もいます。また、笹原のように慕ってくれる人間もいます。クッチーは・・・よく分かりませんが。コーサカは今回のことを容認してくれています。また、咲ちゃんは告白してくれた斑目のために泣いてくれました。彼らは斑目が好きなんです。もちろんげんしけんが大好きな読者も斑目が好きです。斑目がいてこそのげんしけんなんです。
みんな、斑目のことが大好きだよ
斑目には幸せになってもらいたい。そんな感想でした。








あ、そうそう。









コーサカ「僕だって斑目さん好きなんですよ」

色々と捗っちゃうね!

*1:2人っきりになりながら部室で話した回。そして、斑目は告白することを諦めた回。

*2:この場合、抱かれるのは斑目かもしれないけど・・・。

*3:俺は大学院まで行ったので同時期に社会人になってます