実は南さんがかっこいい件について「空手小公子小日向海流」

ヤンマガって長期連載を持つイメージがあります。雑誌が漫画を作るというよりは、連載した漫画がヤンマガという雑誌を作っているように思うんですよね。今月最終巻が発売された「暴走処女」も10巻(100話以上)というなかなかの連載期間でした。




結局、何の漫画だったのかが分かりませんが・・・とにかくすごい漫画だったことは確かです。
自分の処女を20歳まで守りきることに専念しながら、エロい妄言に無駄に反応するだけ。例えば「だから好きだ!」を「カラダ好きだ!」に聞き間違えて、何考えてんのよー!で終わり。ほっとんどオヤジギャグに近いテンションですが、空気を吸って吐くようにエロ単語が出てくる漫画です。そのあたりはカメレオンを描いていた加瀬先生に近いものがあります。違うのはセクハラかどうか・・・という程度でしょうか。
最初から最後まで単純な内容のように見えて、女の子はカラダを大切にねっ!というメッセージだけはあった・・・のかな?でも、それってホント大切なことだと思うよ。




さて、来年には50巻の大台も見えてきた「空手小公子小日向海流」が面白いです。長く長く面白いです。



緒方寅治さん

最新刊では前の巻から登場した緒方さんが王者風をピューピュー吹かせていていました。コヒーのような子猫ちゃんじゃなく、緒方さんはホンモノの虎でしたね。(多分)強いと思われるタイ人を全てにおいて上回る横綱相撲。海流としても当面の目標になりそうです。ただ、将来的に緒方さんのような強さをコヒーが手に入れている姿も想像できませんが・・・。





バカぁ!!

暴走処女ではありませんが、この二人も相当な純愛をやっていますよね。七奈と呼ぶだけでちょっと照れてるし、言い慣れないこと(=浮気)を言ってみても顔真っ赤。鏑木を始めてからずっと応援してくれた美少女とラヴいってだけでも妬けます。正直、羨ましいよ。こうなったらコヒーと七奈ちゃんで暴走処女やってくれてもいいですよ?


この作品はメインキャラと美少女の遭遇率が高くて大好きです。コヒーたちや、武藤とはるかもいいですが、オススメは南さんとのぞみさんです。憎めない性格をしている南さんと、それを支えるのぞみが素敵。
南さんに関してはGENESIS制覇で相当熱くさせてもらいました。GENESIS優勝後の大会でKOSに出ていますが、初戦から相当の強敵が相手のご様子・・・。



黒船提督ダグラス・ペリーさん

MMAファイター(総合格闘家)であり、片手間仕事で参戦していますが・・・かなり強い。本場での母数の大きさを考えると、普通にいるレベルの選手みたいです。言ってみれば”侍vs最新鋭の戦闘機”だそうで、これで本当に勝てるのかが非常に心配です。
貴公子や小公子のような華麗さ(=イケメン度)もなく、武藤の様な圧倒的な破壊力のない南さん。しかし、彼の持つ人の良さには誰も勝てません。


皆が応援してくれる

自分の道場を持ち、コヒーたちの練習を早朝にこなし、鏑木の稽古もやり、集まった初心者たちを指導し、夜にやっと自分の練習。さらにはバイトまでこなすという毎日を送る南さん。武藤の強さに憧れるのとは違う、尊敬が集まっているように思います。皆が助けてあげたくなる魅力が南さんにはあります。地味ではありますが、噛めば噛むほど味のあるキャラクターなのかな・・・と。そして何より一番の魅力は”それでも勝つ”という部分だと思います。土下座が似合う人からものすごい進歩じゃないですか。
片手間でやってきた提督に苦労人が勝つ。そんな姿を見てみたい。そしてそれが南さんにとっても似合うのです。読者も仲間も応援したくなる南さん・・・かっこよすぎです!!