向こう三軒両隣 そんな路地恋花について話そう
good!アフタヌーン(以下、グフタ)の漫画で面白い作品はたくさんありますが、いや本当にたくさんありすぎて困るんですが、今月はサヤビト強化月間でした。特に理由はないのですが、強いて言うなら3巻が発売されたからです。
グフタ作品で3巻が出ているのって他に無いんじゃないですか?それだけかなりのページ数を描き続けているということでしょうかね。まさにグフタの先陣を突き進む作品と言えます。
タイトルのサヤビトとは作品世界の中で人造人間のことを指します。人造された目的は兵器として・・・。主人となる人間がいて初めて自らの力を行使できるサヤビトと、その主人たちの物語になっています。
いや〜、これがまた面白い。
兵器なんて書いてますが、悩み、考え、誰か(主人)のために生きようとする姿は人間と何も変わりません。ちょっとした立場や兵器として高い戦闘能力を持つこと以外はまるで人間です。読んでいると人と人の物語にしか見えません。むしろサヤビト自らが生きるために、主人という強い繋がりがないと駄目であるという枷が話をややこしくしつつも、読んでいて泣かせます。
作者の伊咲ウタ先生は、四季大賞を取られた時の作品でも「不思議な繋がり」を描いていました。そういう軸を持ちつつ、絵が上手いんだからたまりませんね。グフタでは表紙を描いたりしてますんで、もう新人どころかグフタ的にも中堅レベルですよ。・・・って、過去ログを見直しても伊咲先生をベタ褒めなんだけど。大好きだからしょうがないよね!!
ちなみにかなり初期からサヤビトはアニメ化向きだよねと言ってるんですが、何人かに首を傾げられました。・・・え、違うかなぁ?
さて、サヤビトと同じ日にグフタ作品で単行本が発売されたのが「路地恋花」の2巻です。麻生みことという才能が爆発している作品だと思うのですが、いかがでしょうか。
これは京都のとある路地に並ぶ長屋に住む人たちの物語です。長屋に住むのは職人、もしくは職人の卵のような人のみ。自らの作品を売ったりして生計を立てる人たちのために大家さんが安く住処を提供しているわけです。
で、恋花とタイトルについているように恋愛ものだったりします。職人さんというとちょっと変わった人を思い浮かべますが、この作品に出てくるのは自分の作るものにこだわりを持ちつつも恋愛はかなり人並み。・・・まぁ、恋と仕事は別ってことですかね。ちなみにオススメは喫茶店の話に出てくる京女のナオミちゃん。もう最強に可愛いです。
しかし、2巻ではそのナオミちゃんが通っていた喫茶店も出て行くことになります。ナオミちゃんがマスター(本業:小説家)をフランスに連れて行くという話なんですが、実は1巻から、もちろん2巻の他の話でも長屋から出て行く話があるんですよね。
極めつけは2巻の万華鏡作家・葵ちゃん*1の話で、長屋から2人出て行って、2人補充されたという会話。
・・・あれ?定員があるのか。それだと長屋の住人の恋愛物語もいつか限界来てしまうんやないの?
ということで、これまでの流れをはんなりと調べました。
画像が小さくてすみません。あと、喫茶店のマスターではなくナオミちゃんの画像が使われているのは単に好みです。
横に1話からのキャラが順番に並んでおり、縦が各話に登場しているか否かです。並べてみて気付いたことは以下の通り。
1.長屋は7人まで
2.第1話登場の小春の登場率が高い
3.最後の一人は単行本派にとってはネタバレじゃないか(←えっ
4.大家さんの存在は分かっているけど、色々と不明
特に1番の7人じゃないかという仮定は大きいかもしれません。というのも、長屋住人の恋愛話が一通り終わったら誰かが出て行かないといけなくなります。そうなると次は誰・・・と不安になってしまいますね。次が来ない場合は・・・?
で、定員があるんだなと分かった次は、誰がどこに住んでいるのかが気になってきます。ええ、もちろん調べました。
えーっとね、これは分かんない。上の図は30%くらいの出来だと思ってください。
何度も何度も見直しましたが、正解は分かりません。小春の隣に銀細工職人の光生がいること。画家の巽の出て行った後に花屋の一松が入ったこと。小物を作っていた佐倉の隣が葵ちゃんで、しかも奥に住んでいること。分かったのはこれくらい・・・。後は絵で判断したのですが、色々と物が動いていて確定は難しいのが実情です。実に残念です・・・。*2
麻生先生にはもう少し住んでいる場所についての情報を公開してもらいつつ、作品を長く続けてほしいものですな。
∩ ∩ | | | | | |__| | / 一 ー\ 人人人人人人人人人人人人人人人人人人人 / (・) (・) | <情報は出せないって言われたらどうするの?> | ○ | YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY \__ ─ __ノ ∩_∩ / \ /\ | (^)=(^) | 人人人人人人人人人人人人 | ●_● | < そこをなんとかって頼むよ > / // ///ヽ < 言わせんな恥ずかしい > | 〃 ------ ヾ | YYYYYYYYYYYYYYYYYY \__二__ノ
・・・そんなオチ。