ももクロが紅白に出た件について
ついに紅白にももいろクローバーZが出場しましたよ!見ましたか?見てない方はどうにかしてみて下さい。凄いですから。いや〜、最近はずっと私立恵比寿中学ばかり応援していた自分も、年末に登場したももクロの勇姿に感動してしまいました。きっとももクロに興味ない人も多いかと思いますが、しばらくお付き合いください。
まず選曲についてですが、「サラバ、愛しき悲しみたちよ」と「行くぜっ!怪盗少女」でした。前者はドラマの主題歌にもなっていたので何度か聞いたことがあるかもしれません。ちなみに布袋寅泰さんの作曲です。今年の曲ということでの選曲だったのかもしれませんが、気持ち的には「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」という選択もモーレツ宇宙海賊の出来の良さを考えると見てみたかったかもしれません。
1曲ではなくメドレーにした・・・。これはちょっと色々あったのかもしれませんね。今年の曲を選ぶ必要もあった。ただ、ももクロが紅白に出てやったぜ!!という想いを詰め込むなら・・・怪盗少女を外すことは無理だったのでしょう。この曲を皆さんが聴いたことがあるかは分かりませんが、俺は今でも最強のアイドルソングだと思っています。この人にこれをされたら敵いませんという場面ってありませんか?ももクロにとって怪盗少女がそれです。まだ負けないぞと立っているところに一歩のデンプシーを出されたら、もう無理や・・・と負けを認めざるを得なくなる感じ。それが「行くぜっ!怪盗少女」。ぶっちゃけ、ももクロがこの曲を持っているという強みはアイドルという枠組みを超えて凄いんです。まぁ、ももクロにハマってる人で、この曲が嫌いって人・・・いないんじゃないですか?
さて、もうちょっと怪盗少女についてなんですけど、実はバージョンが2つあります。1つはももいろクローバー時代のもの、もう1つはももいろクローバーZ時代のものです。おいおい、一緒じゃねーのかよ!と思うかもしれません。はっきりと言います。全然違うものなんです。前者は6人時代、後者は5人時代のものになります。また、怪盗少女は自己紹介ソングとしての側面も持ち合わせており、メンバーが1人減ってしまうだけで曲が変わってしまうんです。
一番分かりやすいのは、「レニ、カナコ、アカリ、シオリ、アヤカ、モモカ」という歌詞が「レニ、カナコ〜↑↑↑、シオリ、アヤカ、モモカ」に変更されている点でしょうか。ええ、アカリの部分、脱退した早見あかり(あかりん)の部分が削除されています。
あかりんについて語るには場所が少ないので多くは割愛ですが、元々6人で紅白を目指そうとしていたという経緯があります。ただ、あかりんには女優という夢がある、自分はアイドルに向いていないと色々と葛藤した時期もありまして・・・。そこから脱退に繋がるわけですが、もうナミダナミダの物語なんです。ただ、紅白には6人で出ようと誓い合います。あかりんが有名な女優になって紅白に出る。そしてももクロも紅白に出る。そうすれば6人で出れる・・・と。
残念ながらあかりんは紅白に追いつけなかったものの、ももクロが見せたものはあかりんへの強いメッセージでした。今のももクロは赤、黄、桃、紫、緑で形成されています。その昔、あかりんは青色を担当していました。もう一度、紅白の映像を見てほしいんですけど、青色がチラホラ見えませんか?また、歌詞もアカリのあるバージョンでした(この時、カメラに向かって全員で指差ししています)。胸にはアカリが灯っていましたね。
もう・・・号泣です。
漫画で感動するストーリーを読むと泣くじゃないですか。あれに似た感覚を思い出します。彼女たちはちょっとしたドラマです。路上ライブから紅白を目指し、メンバーの卒業・脱退、掴み続けた成功、散りばめられたドラマの数々。ももクロは感動作品なのかもしれません。応援する人は、その作品を読む(見る)読者ではなく作品の中で感動するキャラクターと化します。そういう感動を味あわせてくれるアイドルグループ、それがももいろクローバーZです。
ハマってみてほしい。本気で泣くで・・・。