嫁は何人いてもいい「まがつき・4巻」



まがつき・4巻

「○○は俺の嫁が合言葉なアナタへ送る、
一夫多妻推進マンガ!!

とても前衛的な帯文が目立つ「まがつき」。とても好感が持てますね。月刊少年シリウスといえば“可愛い女の子”がたくさんいることで有名です。そんな雑誌にあって、あえてハーレム漫画という王道中の王道を進む「まがつき」には毎月楽しまさせてもらっています。
ハーレム漫画というと、いつの間にかハーレムになっているということが多いかと思います。もしくは全女の子が主人公に対して好意を示していないことも多いです。しかし、この作品では「ハーレム要員の全ての女の子がハーレムを容認している」ということに特徴があります。さらには4巻終わりで4人中3人が好意を明らかにしている状態。中には姉妹で好きだと言う子もいれば、つがいあいたいと言う女の子まで。
とにかく、「一夫多妻推進マンガ」の名に恥じない展開を繰り広げています。



(魂を)入れるよ

この作品における大きな特徴は1つ。主人公が死んでしまうのを、女の子たちが助けているということ。とある神様に祟られ、魂が抜けだしてしまった主人公の荒巾岐八助。彼の魂は彼の体に戻ることは無く、彼を慕う女の子の体の中へと入りこみます。もちろん祟った神様・織姫もその器の一人。
なお、八助の魂を手にした女の子は、必ず八助とくっついていなければなりません。じゃないと死にます。場合によっては手を放すことがあるかとしれません。その場合は、キスをすることで蘇生が可能です。
まとめると以下の通り。

1.八助のことを好きな女の子(人間、神でも)なら誰でもOK。
2.八助の魂を預かったら、八助に触れ続ける。
3.八助から離れた場合、八助が死にますが、キスすれば元に戻る。
4.より八助が好きだという気持ちの女の子が出た場合、その子に魂が移る。

3番も確かに重要ですが、地味に大切なのは2番。何故なら、トイレも風呂も共同しなければならないんですよ?でも、八助が死なないためには・・・仕方がないことなんです(にっこり




お風呂も一緒だよ

というわけで、お風呂に入ったりします。2人で入ると色々と倫理上の問題もあるかもしれないので、公平に4人でお風呂に入ることが多いです。4巻は林間学校のため、大浴場で・・・ゲフンゲフン。
基本は八助を除いて3人の女の子がいます。この内、八助を祟った神様が織姫。そして、その妹がひなたになります。ちなみに、ひなたは天照大神だったりします。ええ、日本の最高神が普通の男を好きになってハーレムに加わってます。というかチョロいです。最後に普通の人間であるアカリがいます。アカリと八助は両想いなんですが、なんやかんやでハーレムになっています。
恋愛を知らなかった織姫(神様)。チョロさ最高レベルのひなた(神様)。両想いながら素直になれないアカリ。彼女たちの1人がいるだけで、ラブコメ的には成り立つはず。ただ、そうはせずに全員が納得した上のハーレムが築き上げられている。これはホントすごい事だと思いますよ。





いづなが追加

4巻にして、まさかまさかのハーレムメンバー追加です。しかも、今回は山の神様*1。林間学校の途中で追加されました。しかも林間学校の最中に転校生扱いになって参加しています。・・・うわ、何でもありだな。
祟り神がいて、最高神がいて、両想いの子がいて、山の神がいて。もちろん彼女も八助が好きになります。「つがい合いたい」とハッキリ言っているのがかなりの好印象です。さらには「子孫は多いほうがいい」という考え方から、4人の中で最も一夫多妻制に積極的です。山の神いづなも妻になりたい。何なら他の女性陣も妻になればいい(子供がたくさんだから)という昔ながら?の考えを持った神様なわけで・・・。この考えは、それなりの節度を持った織姫たちにとってもセンセーショナルだったり??*2


4人→5人へ

4巻ではいづなが正式にハーレムメンバーになることが認められて次巻へと続いていきます(←多分、言い方が悪い。もっと深い。)。これはかなり続きが気になりますねぇ・・・。
八助にとってはアカリルートが正しい・・・はず。何といっても人間同士ですしね。しかし、神様に対して普通に接してやる優しさが八助にはあるわけで。これまで不憫な思いをしてきた織姫やいづなに手を差し伸べ、ひなたにも媚び諂うことなく接しています。彼女たちはそれぞれに八助に魅力を感じ、愛しているわけです。八助を祟った織姫がタタリを終了すれば作品も終わり(止め方は不明)。しかし、八助への愛情は日に日に増すばかり。ハーレムのまま突き進むのか、神様関連で話が動くのか。実に興味深いところですね〜。



「○○は俺の嫁」とどこまで皆さんが本気で言っているのかは不明ですが、まがつきを読むと、女の子が全員俺の嫁なんじゃないかと錯覚してしまうほどに元気をもらえます。嫁は何人いてもいい!!あの子も!その子も!どんどん選んじゃってください。まがつき的にはセーフです。なお、現実世界ではアウトです・・・*3
いや〜、4巻でまさか女の子キャラが増えるとは思っていませんでした。アホみたいな展開ながら、これこそが王道だ!と思わせる田口先生の手腕には頭が下がる思いです。あと10人くらい女の子が増えても成り立つんじゃないでしょうか??このハーレムは完成されている。この一夫多妻制は完成されている。だから毎月読んでしまうんです。この作品は素晴らしい。オススメの一作です。



*1:某マラソンランナーとは関係がありません

*2:織姫は八助とつがい合いたいと叫んでいます。アカリは未遂だったり。

*3:目を覚ましてください!!