料理を作るって楽しいね「おいしい学び夜」



welcome to 夜の学校

最近、料理をよくします。自分の母親が料理好きで色々やっていたのは見ていたのですが、さすがに母親のやっていたレベルではできません・・・というか、作ってくれる嫁を探せという話なんですけど。とりあえず募集します。
さて、モーニング・ツーで連載中の「おいしい学び夜」では料理をイチから学ぼうとする生徒たちの姿が描かれています。プロの料理人が云々という作品ではなく、あくまでも初めて本格的な料理を学ぶ・・・大人たち。もっと言えば、通常の料理学校ではない、夜間の調理師専門学校が舞台です。夜間学校として、昼間は別の仕事を頑張る大人たちが「料理を学びたい」と通っています・・・。




こんなオジサンだって頑張ってるのです

若いのからオジサンまで通っています。夜間、そして料理専門ということではありますが、あくまでも作品の舞台は学校です。そのため、まともに料理を作ったことのない人たちも多く、作中の調理描写等々もやさしめです。
2巻では、トンカツ、玉子焼き、オムレツ、カレー、シチュー、ポトフ、豚しゃぶ、マドレーヌ、けんちん汁、お餅が出てきます。作中で材料も書かれていますし、作ろうと思えば割と料理がそこそこできる人ならやれそうなものが多めです。あ、俺もたまに料理をする程度なんですけど、実は油で揚げる料理って全然やったことないんですよ。食べるのは好きなんですけどね。「油の温度が上がりすぎたら低音油を継ぎ足せばいい」って全然知らんかったで・・・。*1この作品には調理するための色んな情報が載っています。





主人公・出雲志信

主人公は刃物恐怖症の出雲志信。某職業をあきらめて、親友もどきの永島に連れられて調理師学校に入学しています。永島はクソですが、出雲は・・・クソ真面目?ですかね。数式に強い思い入れがあり、計量もひっっっっっっっじょ〜に細かいです。計量命のお菓子作りではいいんですが、味見が必要な料理やアバウト間たっぷりの料理では混乱してますねww
この作品は、出雲を含めた学校の生徒たちの成長物語でもあります。夜間を悪く言うつもりもありませんが、やはりそれなりに理由があって夜間に通っているわけで。料理を作るだけじゃなく、学校として色んな成長を促しています。特に主人公の出雲。彼が学んだことは数知れません。意外と生徒間の交流も多く、それだけでクソ真面目君には新鮮なようです。





学園祭だってあるんです

気のせいか・・・胸の大きな女性が多い作品なんですよね。非常に素晴らしいことです。
学園祭なんかも行われ、委員長をやらされている出雲を中心に、若い女性陣、オジサン等々が力を合わせてお餅を提供しています。実はヤンキーなんかもいて面白いクラスだったりするんですけど、それをまとめる出雲も非常に苦労していたようないなかったような。まぁ、最後にクラスをまとめたのがオジサンの「それでもやるしかないだろう」という一言だったりしますが。本当の大人がやるしかないって言い出したら、若者もついて行くしかありません。
いやでも、それなりの歳になっても学園祭で頑張るってのは・・・ちょっと楽しそうですねぇ。あ、それはそうと、つき立てのお餅って美味しいですよ。食べる機会があれば食べてもらいたいものです。





お餅おいしいっす!

人付き合いの中で学んだことがたくさんあります。そして料理をするという楽しさと、その奥深さについて学びました。さらに学んだこと。それは「食べてもらうこと」の喜びです。学園祭の一幕ですが、全然料理に興味なかっただろうってタイプの出雲がいつの間にか体を張って子供にお餅を提供しているんですよね。
当たり前じゃん!と思うかもしれません。しかし、1巻からの出雲を見ていると、2巻ラストでこうやって食べてもらおうと頑張る姿を見せる成長にちょっと感動してしまいます。料理を作ることが目的かといえばそうでもなく、最終的には食べてもらうことが重要なわけですよ。自分にしか興味のない男が頑張って子供にお餅を提供した。1話から読んでくると、ホントこの成長の大きさがよく分かってねぇ・・・(ホロリ)。まぁ、他人に興味のない人間が人間らしくなった〜ってだけなんですけどね。




かなり楽しく料理作りを紹介しているのも好印象です。個性派揃いの生徒たちにも目が行ってしまいますけど、彼らが学校という舞台で成長する〜というのも見逃せない作品になっています。お嬢様のお話なんて胸がジーンとしましたね・・・。まぁ、なかなかモーニング・ツーを手に取ることも多くないと思いますんで、読みやすいであろう料理漫画でもあるこの作品を読むついでに手にとってもらいたいものです。面白いですよ〜。あと、料理を作ってくれる人を募集しています。*2



*1:習ったけど忘れてるのかもしれないけどね

*2:大切なことなので2回言っておきます