合言葉は努力?友情?勝利の欲求あり!「はねバド!・第1巻」



ぺーい

あえて言おう異端であると。アフタヌーンという講談社の中でも特殊な雑誌の、しかもその兄弟誌となるgood!アフタヌーンで、新人の強者が集まる誌面にあって、逆に清々しいほどに少年漫画の色を残した作品が載っています。それも青春漫画の雄であるスポーツというジャンルで。


少女、ジャンプ!

週刊少年ジャンプで連載を持っていた濱田浩輔先生によるバドミントン漫画「はねバド!」の1巻が出ました。濱田先生がグフタで連載すると聞いた時、皆こう思ったと思います。「こっちに来たか!」・・・と。バド漫画というのは個人的に驚きと喜びがありましたけど、まさかまさかのグフタですよ。これでまた面白いのが心憎いですな。
バド漫画というとどうしてもバド漫画界の雄・咲香里先生を思い出してしまいます。咲先生側はどちらかと言えばリアルな描写を得意としています。一方、濱田先生はできるだけ漫画らしい描写を重要視しているようです。どちらが良いというわけではありません。どっちも素敵やねん・・・。個人的には両方読んでみて、バド漫画の違いというのも楽しんでもらいたいなと思います。



少女の名前は羽咲綾乃

さて、ボケ〜っとしていますが、主人公です。1巻を読んでよく分かるのですが、基本的に子供です。子供中の子供みたいな性格をしています。“誰か”がいないと何もできない何もやりたくない。とってもワガママちゃんだったりします。


声にならない声

そして特技は大きなフキダシの小さな文字。多分普通の人なら叫んでいるような口ぶりで、小さな声しか出てない・・・みたいです。えっ、そんなことって可能なの???なんか・・・いっこく堂みたいですね(←
もちろんバドミントンも特技に入ると思います。ちょっと次元が違うレベルで強い気がしますよこれは。圧倒的な謎の脚力。常人では出せない反応速度。そして相手が汗だくなのに、全く汗をかかないという超人体力。たーだーし、バドミントンをやりたがりません。まぁ、そんな主人公もありっちゃありかな?




副部長「全員辞めました(*´・д・)」

バドが好きで好きでたまらない北小町高校バド部コーチの立花健太郎。ちょーっと頑張りすぎて、部員が減っていく毎日を送ります。それでも残る部長の荒垣なぎさ、副部長の泉理子。そして、その他の面々・・・。部長はかなりの実力を持っていますが、立花コーチに反目状態です。それでいて、未来のメダリストだと立花コーチが綾乃を見つけてしまったからさあ大変。綾乃の才能に惚れ込んだ立花コーチ、そしてそれを面白く思わない部長のなぎさ・・・。
なんやかんやで試合をすることになりますが、面白い結果になっています。お、お前・・・左利きやったんか・・・。もちろん綾乃は試合を猛烈に拒否してますけどね。ちょっと言葉の節々からバドへの恐怖感か感じ取れるのが怖いですけど。何でバドをやって血って言葉が出てくるんでしょうね。なんか別の競技、某ジャンプのテニスっぽいやつと勘違いしてる可能性が・・・?あ、そういえばそっちの主人公も利き腕を逆にやってたような。
さて、子供っぽいところが強いということで、非常に負けず嫌いなところもあります。思い通りに試合が展開しないとイライラしてたりもします。誰かに頼られて、やる気を出したりもしてます。そんな主人公がいる作品です。


圧倒的という言葉がよく似合う

1巻ではチームの面々の紹介もほどほどに、いきなり最強チームと練習試合をやってたり。なし崩し的に試合をしているあたり綾乃らしいなぁと思いました。さらに、謎の存在である綾乃の母親について知っている美少女外国人も登場しているので要注目です。ただし、そんな美少女外国人ですら屁にもしないほどに圧倒的なことをやってのけてます。



本当にあれはバド描写だったのだろうか・・・(いい意味で)。



正直に言うと、某美少女異能麻雀漫画の初期を思い出しました。そんなオカルトありえません!!さてさて、濱田先生がバドにどんな能力を付加したのか楽しみにしておいてください。女の子が多い作品(練習試合でもいっぱいだった)だというのを考えると、そっちにシフトしていくというのも面白そうですね。
でもまぁ、バド描写もすごく良かったですよ(何故が悔しそうに)。シャトルとラケットに躍動感がありました。綾乃の異能的なもので、彼女だけ時間が止まったような魅せ方や、瞬間移動しているような魅せ方はさすがだなと思いました。バド描写は少年もワクワクするような、可愛い女の子たちがたくさんでオッサンもワクワクさせつつ、主人公の成長がありそうな展開は漫画好きにもたまりませんわ。特に、最初はガキンチョみたいな性格の綾乃でしたけど、人と出会って“何か”が変わりそうな雰囲気が出てきているのが楽しみで仕方ありません。試合中の他人格のような怪物っぷりも変わってきたら面白いかも??





しかしまぁ、単行本とかを読んでいて、ちょっとぷんすかぴーなわけですよ*1。単行本を見れば見るほど、ジャンプ、ジャンプ、ジャンプじゃないですか。帯にすらジャンプですよ。おいおい、ここは講談社だぜ?そんな他社の話題なんt・・・・・









発育の良い部長

集英社流も悪くないね!
ジャンプ最高!!三度の飯よりジャンプが好きでした^^



まぁ、ジャンプ云々はジョークとしても、濱田先生ようこそいらっしゃいましたという気持ちでいっぱいです。このまま骨を埋めましょう(えー

*1:嘘です