仲間の大切さ「ちはやふる」

ちはやふる面白いですよね。漫画だけではなくアニメも絶好調らしいですよ。残念ながら見ていませんが・・・。あれ、北海道って放送してたっけ??まぁ、いいや。
ちはやふるを読めば読むほど”かるた”という競技を知っていくことができます。その勢いを知っていきます。これがアニメなら”かるた”の手の動き、空中に舞う”かるた”・・・なんてのまで描けるでしょう。では、漫画では・・・?
絵の中でも、競技かるたの勢いを描けているのが”ちはやふるの凄さ”だと思っています。末次先生の絵の中に、”ばんっ!”という音が聞こえてきます。取れた、取れなかった。そんな一瞬がキャラクターたちに込められています。だから面白い。だからちはやふるが好き。・・・そんな一読者の感想でした。も少し付け加えるなら、アニメも漫画も、その人気を支えるのはちはやふるという作品自体の面白さなんですよね。



号泣の千早

さて、千早が目指した全国一という称号。ついについに勝ち取りました!!クイーンからは無駄と言われる団体戦ですが、千早にとってかるたは団体戦でした。高校で作ったかるた部に無理矢理入れられた部員たちと一緒に勝ち取った栄光です。個人個人の力もありましたが、不利な状況でも勝った千早と、運命戦で勝った太一と肉まん氏。他にもいますが、とにかくいいチームでしたねぇ。



千早を支えた者と支えてない者

団体戦後ようやく個人戦へと進むことになり、ついに新が登場。団体戦に出ていたような気もしますが、多分気のせいでしょう。新の学校、全国大会出てないやん!(←?
で、ここまで来て改めて思います。「もし、新も一緒だったらどうなっただろう」かと。もちろん全国大会はもっと楽なものになったのかもしれませんが、彼らの青春的なものはもっと違ったものになったはずです。他にも、何もないところから先生を説得したりして作り上げたかるた部。それを支えたのは太一です。太一がいなかったら部活なんてありえたのかすら怪しいでしょう。これが例えば太一じゃなく新だったら・・・?色々と想像してしまいます。そもそも論として、新がかるたを止める時期もなかったかもしれませんね。千早、新、太一の3人がずっと仲良くかるただけに取り組んでいた可能性があります。また、太一がいなければかるた部として全国優勝ができたかは謎(存在するかも怪しい)。

そんな新が大学から東京に復帰すると言っています。あくまでも新のチームは千早と太一がいてこそ。一方で新は敵だと言う太一。うーん、複雑だわ。ずっと新ばかり追いかけていた千早が、寝ている太一にありがとうと言った場面も見逃せません。大学編で千早&太一&新のかるた部も見てみたい。というか、皆さんは太一と新のどちらを応援しているんでしょう。千早にかるたを出会わせ、そして続けるきっかけとなった新。彼女のやりたい事を支え続けた太一。さぁ、どっち?



対クイーン

皆さんがどうかは知りませんが、俺はクイーンこと若宮詩暢が大好きなんですよ!!可愛いじゃないですか〜。まぁ、色々と編なのは認めますが、それを補う程にかるたも強いですしね!
そんなクイーンと千早の試合でしたが、やはりハンデがあると厳しかったかな・・・と。ただ、千早が自分の指に気をとられなかった1枚(しのぶれど)と、戦略を立てて守った自陣の1枚という2枚は確保。もし、万全ならと期待してしまう結果でした。それだけに悔しい。

団体戦なんてクソですわいと言い続けてきたクイーン。その団体戦でもクイーンを目指す女の子たちの勢いは少し感じ取ったようで。新以外に本気になれる相手(候補)の千早に過去の思い出を重ね、取り替えしたかのような涙を流したシーンは印象深かったです。大人から奪われた”一緒にかるたをやってくれる友達”でしたが、別のところから、向こうからやってきてくれた。そりゃあ嬉しくなりますよ。





山ちゃんが頭を下げる日

団体戦の分け目となったのは千早対山ちゃんでした。千早と同じくらい”感じ”の良い山ちゃん。そんな山ちゃんは敗戦した団体戦から少しずつ変化が見られるように・・・。
監督さんから来年への期待を語られ、そしてB級決勝(決勝進出者は山ちゃんのみ)に臨む山ちゃんは頭を下げました。「応援お願いします」という一言を加えて頭を下げました。自分はできると信じ突き進むのが”若さ”だと言うのなら、頭を下げて周りを見るようになった、考えるようになったのは”成長”でしょう。色々振り絞った「応援お願いします」にグッと来ました。どのキャラであれ、成長する姿って・・・なんか嬉しくなります。



16巻はいつも以上に繋がりが重要視されてたなぁという印象でした。やはり全国大会で団体戦優勝という最大目標を達成できたからでしょうかね。それと同じくらい、個人戦のキャラ毎の成長も気になりますが・・・。太一対山ちゃん、クイーン対新は燃える。