この出会いは進撃の歴史を変えるかもしれない「進撃の巨人」(※ネタバレあります)

少し進撃の巨人同人誌の話を書きましたが、現在COMIC ZINさんにて絶賛発売中です。




URL http://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=7820
通販とかもやっていますんで、気になった方はよろしくお願いしますー。内容的には3巻+1話の伏線についてや、今や進撃の巨人レビューの歴史を変えた(?)とまで言われる「表紙裏の文字」完全版もあります。最近、興味を持って読まれた方であれはどうなんだろう?って疑問があれば是非是非読んでみて下さい。
次についてもよく言われますが、現在のところ6巻が出るくらいまでは考えていませんので、来年くらいまでは手を出さないかもしれません。とりあえず、それまで人気を保っていることを祈るばかりです。進撃バブルがずっと続けばいいのに・・・。



さて、今月の進撃の巨人です。最近はずっと過去編をやっています。主人公・エレンと同期メンバーの戦う意味やその遍歴などが描かれており、それを認識しつつ再度1巻から読んでみると色々と気付く部分があります。そういう意味では過去編というのもアリでしたね。
ところで、進撃の巨人が大人気となっていることも含め、最近は雑誌の方でも新規読者を増やそうという取り組みが見られます。特に「これまでのあらすじ」をお話の前に1ページ使うなどをしており、いくらか読みやすくしています。そういう取り組みって大切ですよ。


ただ・・・今月の登場人物紹介は酷すぎたと思う(良い意味で)。



轟け放屁の音!!!

・・・いやいやいや。そもそもサシャって放屁してなかったしww 公式で放屁認定されるとか愛されすぎです。いつの日かサシャの屁で巨人を倒せる・・・?


そして、今月号も過去編の続きから始まっています。訓練兵としてのスタートから卒業まで、登場人物たちが成長する姿を見てきました。教官が下した評価は以下の通り。

ライナー:屈強な体力と精神力を持つ。仲間からの信頼高い。
アルミン:体力×。座学では目を見張るものがある。
アニ:斬撃◎。ただし孤立気味。連帯性がちょっと・・・。
ベルトルト:平均的にレベル高い。積極性がない。
ジャン:機動装置の扱いが良い。性格悪い。
コニー:機動性○。頭の回転が鈍い。
放屁女:身のこなし◎。型破り。組織的な行動できず。
ミカサ:ミスパーフェクト。
エレン:ミスター努力。精神力が強い。

ざっとこういった評価がされていますが、確かに過去編に入る前からこういった傾向は見られましたね。例えば、放屁の身のこなしの良さとアホなのは超大型登場時にも見て取れました。よくよく確認すると、ライナー兄さんの信頼の高さもハンパないっす。
訓練兵ベスト10+1(アルミン)が現在のメインメンバーになっていますが、よく数えてみると9人しかいませんでした。2人ほど足りないんですが、特にその内の1人であるクリスタが気になる存在です。
クリスタはそばかす女と一緒にサシャのお目付け役になったと思っていたんですが、今月号でも結局どういった関係を築いたのかが描かれていません。その戦闘能力についても疑問符が付きます。サシャはクリスタに餌付けされたんだと思っていましたが、今月の訓練などではむしろ他のメンバーとの方が仲が良いように見えます。また過去編として出てくるのか、それとも諫山先生が百合百合展開を残しているのか。少し気になるところです。



また、クリスタと同じくしてもう1人足りませんでした。それはマルコ・・・。



マルコ・ボット死亡確認!!

いやぁ、さすがに今月号のこの展開にはビビった。ページをめくった瞬間に驚いた。もうどうしようねってくらいに慌てた。
トロスト区奪還戦での囮役で巨人に食べられたようです。先月号までのアホみたいな展開から、急に進撃世界の現実に引き戻された感じです。笑顔でジャンと話している次のページで死亡とか・・・。これだからこの漫画は次のページをめくるのが怖いんだよ。



まさか過去と現実の境目がマルコの死亡だとは思いもしませんでした。というわけで、現実の話に戻ってからはトロスト区奪還戦後が描かれています。主に戦後処理とそれぞれの想いなどが描かれました。




特に、親友マルコの死を受けてのジャンの言葉が胸に突き刺さります。散々エレンと喧嘩しては憲兵団に入ると豪語していたジャンが・・・調査兵団に入ることを決意します。親友ですら死んでしまう。その現実を受けてでも死に近い場所へ・・・。
エレンとの対比としてジャンは一番現実を見ているキャラとして描かれており、自らが生き延びることを優先しています。そんな男が”調査兵団に入る”と決意した流れには涙が流れてしまいます。ジャンは男やで・・・。




その他にも死骸の描写も際立ってエグいものがあります。




巨人には消化器官がないため、食べたものを吐き出すという習性があるようです。そのため町中には塊になった死骸が点在しており、兵士たちの士気も下がり気味です。誰だって「こんな塊になってまで戦いたくない」と思います。巨人の発生については色々と説はありますが、俺自身が今考えている内容のままだった場合、本当に最悪な死に方としか言いようがないです。そういう意味でも、調査兵団志望を決めたジャンには頭が下がります。

いくつか気になったのは、本当に消化器官がないのかという点ですね。記憶では体内で消化されるような描写がなかった(熱いと言っていたのはあった)はずですが、骨格から筋肉といった部分までが人間とそっくりなのに消化器官だけ本当にないのかなぁと思ってみたり。栄養にはしていないということか・・・?
そういえばマルコを食べ残しているのを見ると、やはり食欲を満たすというよりは殺したいだけなんでしょうねぇ・・・。塊を吐き出すのも一定の量?時間?があったりするのでしょうか。まだまだ謎が多いです。あぁ嫌だ嫌だ。ちなみに、サシャが驚いた顔をしていたのは食べ物を吐き出す行為が信じられないというわけではありません。



そしてトロスト区内も沈静化され、2体の巨人を生け捕りにしたそうなので今後の解明に役立つことが期待されます。沈静化には固定砲台が使用されたようですが、命中率の悪さも群れに対しては一斉砲撃が効果的なようです。壁の上からの固定でしか撃てないことや命中率の悪さを除けばいい武器なんですがねぇ・・・。


そんな中エレンの取調べが行われていました。何か今月号のお話は急展開が多いなぁ。



リヴァイ兵長の睨み

エレンの身柄を拘束しているのが憲兵団で、調査兵団のエース・リヴァイ兵長とエルヴィン隊長が許可を取って取り調べを開始。憲兵団の方が地位が高そうですが、さすがの憲兵団もリヴァイさんには敵わないようで・・・。憧れからか、ただの恐怖から来るものかは分かりませんが、ヘビに睨まれたカエル状態です。


そして、そんなリヴァイさんたちにエレンが自身の目的を語ります。




ぶっ殺したいと思っている相手の力を使っていることについてエレンはどう思っているのかが気になります。人間にとって脅威である巨人の能力を持つエレンですが、兵たちにとってはいつ暴走するのか分からない爆弾でしかありません。そんなエレンを調査兵団にリヴァイ兵長は迎え入れましたが、まさに毒を持って毒を制す状態となりました。
ただ、リヴァイさんはエレンの巨人に対する憎しみの気持ちを買ったように感じます。その上で万が一の場合には殺すと言い放ちました。意外と部下想いの人なので悪いようにはされない・・・はず。


憲兵団がエレンを本当に解き放つのかは謎ですが、今後の進攻には巨人の能力が重要になるはずなので大丈夫でしょう。エレンの訓練兵編の終了を第1部完と捉えれば、今月号が一区切りといったところですかね。エレンたち3人とリヴァイ兵長の邂逅が今後どうなるかが期待大です。この出会いは進撃世界の歴史を変える出来事かもしれません。