妹と幼馴染と時々後輩「りぶねす・第5巻」
知る人ぞ知る体当たり漫画家・船津紳平先生の初単行本「はじめての田中論理」。知る人ぞ知ると言いつつ、週マガの巻末で編集のフジカワさんと一緒に何やかんやトライしていた・・・ってのを知らなければ本当に知らないかもしれません。いや、むしろそっちの方で有名かもしれないですけど。
基本的にはギャグです。田中論理という勉強しかしてこなかった主人公が人を好きになるというお話。勉強しかしてこなかったということで、恋愛アプローチがかなりおかしいです。一応ラブコメらしいですが、ほぼほぼギャグです。田中論理くんが一方的なラブを送り付けているだけですからね。そら向こうの妹さんからストーカー扱いされますわ。論理で恋を語っても結局はロンリーってね、がははははは!!!←
余談ですが作中で妹キャラが2人出てきます。2人とも超可愛いです。あと、論理くんの「最短で付き合って、最短で結婚して、残りの人生をより長く五十嵐さん(←好きな子)と過ごしたい」ってのはわりと名言だと思いました。
あの男が憎い・・・・!
ちなみに田中論理はマガスペ連載でした。こちらはマガスペで連載中の「りぶねす」。マガスペについては・・・・連載中という言葉が難しいですね。来年には休刊するそうです。全ての行き先がどうなっているのかよく分かっていませんが、看板漫画となっている「りぶねす」はマガポケで続くとのことです。
まこっちんの初表紙
妹大好き芸人、じゃなかった・・・・お兄ちゃんがとにかく妹を溺愛する漫画。兄のテツ、妹のカスミ、そしてテツの幼馴染でもあるアスカの3人の物語もついに5巻までやってきました。やってることは変わらず、ただし微妙な距離感などは変わりつつ、周囲の人間関係も変わりつつ、お話が進んできています。
幼馴染か新しい女か、なーんてのはよくある恋愛物語。最近、悲しい物語もありましたし、サマー・ソルト・ターンでは大正義幼馴染を倒してしまう褐色娘も登場したりもしています。ただ、りぶねすは幼馴染と妹の戦いなので、いわゆる俺妹的なパターンとなるわけで・・・・。まぁ、俺妹の場合はとんでもないハーレムな気がしないこともないですし、まさかの終わり方なので、物語として比較するには手ごわいなとも思います。←そもそも、りぶねすの兄妹はお互いにデレデレなので
個人的にはアスカを応援しています
正式にはカスミの友人のまこっちん派ではありますが、りぶねすΔ(デルタ)についてはアスカを応援しています。健気。超健気。そして貧乳!※カスミが巨乳でアスカが貧乳なので巨貧代理戦争勃発してます(嘘)
ずーっと、本当にずーっと、テツが好きだったアスカ。それでも家族愛に跳ね返されてきました。とはいえ、テツもカスミ抜きならアスカが・・・・という部分もあるのが何とももどかしい。何故かりぶねすのエロ担当となっている気がしないでもないですが、とりあえずアスカを応援していますよ。なお、5巻ではテツを裸にしてなんやかんやして、本編としての出番がほぼ終わりという状況でしたが。この勝負、本当に勝てるのだろうか???
※本編とは別の5巻おまけ話ではアスカ大活躍でした!!!カスミにエロの手ほどきをしていました。さすがエロ担当のアスカ!!!(風評被害)
カスミと七瀬くん
一方、最近のカスミは七瀬くんとちょっと近いですね。カスミがボランティアで幼稚園の子供たちと遊び、何故か七瀬くんがいたわけですが。妹想いの良い奴・七瀬くん、という雰囲気を出して作中には登場しているものの、もしかすると本当はカスミ目当てのゲス野郎なのではないかと勘ぐったりもしています。←そんな描写はありません
いつも学校で見る七瀬くんと、幼稚園で妹のために大活躍する七瀬くん。どちらも七瀬くんですが、そんなちょっとしたギャップがいいですね。特に、妹想いであり、妹のためなら何でも頑張る!という姿がどこかテツを思い起こさせ・・・・カスミも心を開いているような気もします。なにより「二人だけの秘密」があるというのは大きいような気はします。
だからこそ、あの男(テツ)が大暴走するわけですが・・・・。
アスカ嫉妬中
お話的には、5巻途中で勝手にカスミたちの林間学校についていくという流れになります。本当はそのテの暴走を止めるのもアスカの役目なのですが、新しい女(のりちゃん・カスミの友人)のちょっと嫉妬してしまいました。うん、だからといって妹の林間学校にまで行くなよ・・・・。
なお、カスミと七瀬の秘密共有→のりちゃん「カスミに何かあったのでは?」→テツに相談(ミス1)→テツがアスカに相談→アスカがのりちゃんに嫉妬?(ミス2)→テツが暴走して林間学校へ、という流れです。アスカもアスカで、のりちゃんくらいに嫉妬しなくても・・・・と思いますが。とはいえ、個人的にはテツが大問題だと思うんですよ。確かにテツはカスミにとって大切な家族ですけど、ぶっちゃけテツだけ存在がイビツなんですよね。他の皆はパズルのピースが上手くはまっているのに、テツだけ、テツのピースだけあっちの方向に向いてしまっているというか。
もしテツがもう少しアスカに向き合えたのなら、この作品は完成されたパズルになるでしょう。まぁ、それではりぶねすではないんですけどね。とはいえ、カスミも七瀬くんに出会って成長?しているのに、テツだけ成長できていない。そういう意味では、テツが一番の問題であり、テツが一番かわいそうなのかもしれません。捉え方は人それぞれですが・・・・。←アスカ派としての意見
りぶねすが、テツの成長物語であってほしい・・・・。
さて、ここで残りの問題はのりちゃんですよ、のりちゃん。アスカの嫉妬を引き起こし、テツの暴走を生み出すことになってしまったわけです。ちょっとくらい反省してもらいたい。そもそも、のりちゃんて誰だよ!!カスミのお友達だよ!!!
のりちゃん
可愛い子だよ!!!
カスミを含めた4人娘の一人ですが、わりとアホの子、元気な子。かっこいい男の子に告白されて、それを「フるのがかっこよさそう」というだけでフったアホの子。だが、それが可愛い。薄い本で真っ先になんやかんやされるタイプじゃないかと思う、というだけで分かってもらえれば嬉しいです。カバー裏の、のりちゃんアホの子エピソードも可愛いかったので必読です。
お前がテツに惚れてどうする
あと、何故かのりちゃんがテツに惹かれていく展開の5巻だったわけですけど。お前がテツに惚れてどうする・・・・。いや、ここから後輩ののりちゃん(アホ)が大逆転したら伝説になるとは思うけども。君の入る隙間は1ミクロンも残っていないのだよ・・・。でも、何か今後、りぶねすの愛されキャラで突っ切ってほしい気もする。
もう5巻なのか、まだ5巻なのか。ますます女の子たちの可愛さに磨きがかかっていく作品となってきました。さすがはマガスペの看板漫画!!!まぁ、看板をかけるところがなくなってしまうんですけどね・・・・。
カスミもちょっと成長したりしているような気もしますし、七瀬くんともしかしたら?なーんてのもあり得る気がしてきました。でも、七瀬くんはもう少し髪を切った方がいいぞ(←おっさんからの意見)。最初はテツ、カスミの物語だったものが、アスカが加わり、カスミの友達だったり七瀬くんだったりも出てきて、賑やかな物語になってきましたね。よいことです。どこかで、誰かのスピンオフ話とかあったら面白いですけどね。それはそれとして、いつになったらアニメ化するんだろう。
Q:チバちゃん先輩に全く言及しないのは何故ですか?
A:誰だ、そいつ。
まこっちんは譲らない。あの男が憎い・・・・!!
アキバのオタクがゾンビにやられるわけがない「アキバタリアン・第1巻」
ついに3巻にして「インフェクション」に乳首券が発行されました!!!!ゾンビものなのに何故かエロを追及するこの作品ですが、2巻の妹と一緒のお風呂でもドン引き・・・・じゃなかった、興奮させられました。そして、ついに3巻で乳首券ですよ。マガジン系作品は、単行本でなら乳首券OKなので時間の問題だと思っていました。良かった良かった。
なお、3巻ではおもらし美少女が出てきます。おもらしパンツを洗ったりとかしていますが、どうやら3巻のオマケが一番ひどかったようだ・・・・。あれは大丈夫なのか・・・・?←ドメカノでセックス袋とじやってるし問題ないよね
アキバでゾンビパニック発生!?
さて、こちらもゾンビ漫画の「アキバタリアン」。さすがにインフェクションほどエロエロしくもないですし、謎虫大量発生はしていませんが、かなり真っ当なゾンビ漫画となっています。なお、マガジンエッジのweb媒体で連載しています。アキバ+バタリアンということで、アキバにゾンビが大発生する漫画になっています。エッジの前身の少年ライバルでは「アポカリプスの砦」でゾンビをやっていましたね。アキバタリアンは、もしライバルがあればバリバリに紙媒体連載でも不思議ではないクオリティです。1巻の巻末漫画ではそのあたりの苦労が見て取れます。良いゾンビ漫画なんですけどね。
結構グロいですが・・・・
とりあえずグロいです。ゾンビ作品なので当然ですね。表紙からして・・・・・、もしかすると敬遠する人もいるかもしれませんが。
ちなみに原作はゲームクリエイターの稲船敬二さんです。氏のことはまぁ置いておくとして、どうやらゾンビものが大好きらしいです(Wikipedia調べ)。その流れもあって、おそらくアキバタリアンということみたいですね。作画のTATSUBON先生のゾンビ描写が上手く、きっと稲船氏を大満足させるだけのクオリティを出しているに違いありません。
残された3人?
主人公はアキバにいた3人。ほとんどの人たちがゾンビパニックに対応できていない、もしくはそんなもんあるわけねーわとなる中、ゾンビが本当に現れたことを認識して生き延びています。たまたまではありますが、パニック前にゾンビ系ゲームのイベントがあったのが良くなかったように思います。
ちなみに、主人公の3人は全員オタク。一人は“ゲームオタク”のコーヘイ。コーヘイと元々仲良しだったのが“アイドルオタク”のタケル。そして、二人がゾンビに襲われたところを助けた“ミリオタ”の杉田。コーヘイも杉田もいち早く状況を理解して、逃げたり戦ったりしています。
こーいうのは生き残れない
例えば、杉田がバイトしていたお店の人ですが、コーヘイのゾンビ発生という言葉に対して↑のようなことを言っています。これはまぁ・・・・死にますよね。というか、仮に自分がその状況だったとして、コーヘイの言葉を信じられる自信もないんですがw とはいえ「現実と空想の区別がつかなくなるよ?」なんて言われたらイラッとするかもしれませんね。区別がつかない結果が死亡だったら意味ないですし。というわけで!空想と区別がついてなくても問題ありません!!!おそらくね!!!
あと、第1話で明らかになっていますが、アキバでのパニックから半年後まで解決はしていないようです。米軍の皆さんも撤退するらしいことにはなっており、日本自体がどうなるのかわりと気になります。米軍さんなら核でドーン!!とやるかと思っていましたが、そのあたりも描かれると面白そうですね。
ちょっとしたアキバらしさ
読んでいて一番の驚きがこれでいいのか?と思いますが、作中に実在アイドルが登場しています。アキバということで48・・・・と言いたいところですが、バクステの皆さんが登場しています。↑は逃げ惑う広沢麻衣さん(マイマイ)。1話目には針尾ありささん(ありちゃん)がゾンビられています。ありちゃんの方は助かりませんが、マイマイは助かります。ゾンビものって助かる方が良いのか悪いのか分からなくなりますけどね〜。
あ、アキバらしさといえば、タケルがちょっと面白いゾンビの倒し方をしています。やっぱりアキバだなあwwwwと思う場面なので、是非見てみてください。
ロクでもない奴もいます
ゾンビより人間が怖いパターンってあると思いますが、1巻の時点でクレイジーな人間も出てきてたりします。2巻以降どうなるんでしょうね。ちなみに、ゾンビアイドルを飼育しているオッサンが登場しています。頭おかしいです。そのセンターにマイマイを、と考えているみたいですが・・・・・誰が見るんだそれ。ドルオタもゾンビだぞ。
1巻は導入で終わるのかな〜と思っていましたが、わりと話が動いていました。特にアキバらしく話を作っていたのは好印象。第1話冒頭で半年後〜って状態でもアキバに留まっていたので、アキバで主人公たちも暮らすのだろうなと思われます。アキバでゾンビを避けて生きるとしたらどうするでしょうね?言うほど長期保存できそうな食べ物がある場所も思い浮かびませんが。
というか、そもそもどうしてゾンビが?という根本にどこまで迫るのかは気になるところ。1巻の時点でゾンビの生態(倒し方)は把握済みなのと、強力そうなゾンビも存在しなさそう?なのは救いでしょうか。一番怖いのは人間かもしれません。そのあたりでお話が動くのかも??まぁ、本当に一番怖いのはゾンビの絵ですけどね。←夜中に読めないレベル
戦場は続くよどこまでも「女王陛下の補給線・第2巻」
モーニングでオススメは?とたまに聞かれることがありますが、ここ最近は「終電ちゃん」を推しています。鉄道好き・・・・というわけではないですが、鉄道に縁ある人生を送っている身としては、なかなか興味深い作品です。というか、モーニングさんは人情+鉄道な作品が好きですね。もちろん私も好きです。
終電ちゃんはいわゆる鉄道擬人化ものになりますが、各路線に様々な人格があります。そんな擬人化された終電の皆さんが、路線での接続話だったり、鉄道豆知識みたいなのもありつつ、泣かせにくる作品になっています。オススメです。
戦場で待つ君へ。
一方、こちらは別冊少年マガジンで連載中の「女王陛下の補給線」です。戦争モノですが、実際のところは人情+鉄道な作品であり、終電ちゃんに負けず劣らずで鉄道物語をやってくれています。というより、別マガは良質な人情ものを生み出すのが上手いですよね。戦争という過酷な状況で頑張る主人公たち、その主人公たちを待つ人々、誰かが誰かのため・・・・という部分を押し出しています。
戦争の要の物語
タイトルが「女王陛下の補給線」というだけあって、王族が主人公であり、補給に関するお話となっています。主人公は二〇二試験補給中隊を率いるシャーロット・テューダー大尉。彼女が率いる中隊では、ラーヴィックと呼ばれる汽車を動かし、最前線から後方まで物資を届けています。
ラーヴィックを駆る
というわけで鉄道という側面があるお話です。それでいて、補給という部隊であること、つまり人同士の戦闘を積極的に行わない・・・・というより、そういう人たちを支えるお話になります。そして、それを率いるのが国の第4王女という・・・・。どうして第4王女が?と思う部分ではありますが、色々と複雑な事情があるご様子。もちろん彼女が率いている中隊の面々もかなりイロモノだったりするわけですが。
個人的には月マガのパンプキンシザーズを思い出しました。パンプキン〜は戦災復興を扱う作品ですが、貴族の公女が主人公ですし、戦災復興のために体中に傷を作り続ける伍長がいたりします。余談ですが、女王陛下の補給線でも伍長がとんでもない兵器を用いつつ、ケガを作りつつ、戦っています。もちろん個々の性格は違いますし、彼らが戦う理由も違います。ただ、何かのためにと強く突き動かされる姿はどこか同じ雰囲気を感じさせます。
二〇二試験補給中隊
『兵士のために戦う兵士』
これは第1話で、作品からのメッセージのように描かれた言葉ですが、まさにその通りの物語となります。何度も言いますが、これは補給部隊によるお話なわけです。補給部隊というと国のために命を張る部隊とは少し違うわけですよね。でも、補給こそが戦争を長く続けていくためには重要な部分でもあるわけです。このあたりは他の戦争ものでも当然のように描かれているというか、補給が途絶えて負けました〜というのはよくある話。
この「女王陛下の補給線」はその部分に着目したものであり、本来であれば光をあてられるところではないけれども、兵士のために、仲間のために頑張っている兵士を描くわけです。まぁ、仲間からも蔑まれたりもしますし、栄光や栄誉があるわけでもないです。でも、その下支えだからこその物語が熱く厚く描かれます。
というか、中隊が濃すぎる気もしますが・・・・。←お姫様が率いている時点でおかしい
味方同士でひと悶着
さて、2巻では、1巻で奪われた物資を取り戻すために、何故か“味方”とひと騒動起こしています。
どういうことでしょうね??ちなみに、姫様と対峙しているのは同じ国のレジェンドだったりします。敵国が物資を奪ったのなら、それはそれは激戦となるでしょう。しかし、2巻冒頭で何故か味方のお偉いさんとモメている。その時点で理由は明白ですが、ここから物語が動きまくるのでなかなか面白いことになっています。もちろん中隊は無茶をすることになりますし、壊れた線路を修理したり、大急ぎで物資や人員をこのあと補給しまくることになります。
テルミット??
1巻はわりと二〇二試験補給中隊自体や、とんどもない伍長(単独で戦車を倒せる人)だったり姫様について描いた面が大きかったと思います。一方、2巻は中隊のメンバー紹介という側面が大きかったかもしれません。
色々あって壊れた線路を直す描写があったりしますが、ここでは保線屋(軌道を管理・修理する人たち)さんたちに着目した話なんかもあります。あとは、裏で土下座しながら資金を集める女性なんかも取り上げられていましたね。というか、レールの修理によく見る溶接を行う描写があってビックリしました。
https://www.youtube.com/watch?v=rvdf2FaE3sI
↑は同じ溶接を実演したものです。余談ですが、鉄道の日付近で鉄道 総研さんが実演を見せてくれたりするらしいですよ??もっと余談ですが、私の誕生日が鉄道の日らしいですよ???
とまぁ、わりと鉄道好きも喜びそうな描写が漫画の中でも描かれていたりします。残念?ながら、バラスト軌道で汽車(電車ではない)しかないので、鉄道特有のもっともっと面白い技術が出てくることは難しそうですが。走行速度を上げる技術とか出てきたら楽しそうですね。もしくは空を飛ぶてつど(ry
不穏な2巻の終わり方
“誰かのため”を強く描ける漫画だからこそ面白いわけですが、2巻の終わりではその信念が揺らぎそうな展開が待っていたりします。1巻からずーっと、呑気というか、仲間への信頼の笑顔のみというか、そんな姿しか見せてこなかった姫様が絶望的な表情を見せることになります。展開が展開なだけに、この表情もやむなし・・・・といったところですが、そういう意味では3巻以降も期待が大きいです。
笑顔になってくれるといいんですけど・・・・。
今の別マガでトップクラスに好きな作品です。やっぱり、誰かのため〜を描かれると弱いですね。しかも、鉄道だったり戦争だったりするわけですよ。人の生き死にもありつつなのがとても良いです。ここから、人外伍長の過去であったり、姫様にこれから待ち受けるであろう苦労話、さらに言えば戦争の行方も気になるところ。まだまだ楽しませてくれそうです。オススメ〜。
ロボット新時代の幕開け「BUSTER DRESS・第1巻」
「スパロボOG ムーン・デュエラーズ」(以下、OGMD)をクリアしました(現在3周目)。OGシリーズでは、基本的にレオナ(ズィーガー)とエクセレン(ヴァイス)で特攻するスタイルなんですが、今回はスパロボJシリーズの機体が強くて、こいつらだけでいいじゃないか・・・・と思ったりもしました。2周目ラスボスですが、レオナ・エクセレン組、カルヴィナ・ギリアム組、イング・リョウト組だけで倒せました。←当たらなければどうということはない
おそらく古臭いスタイルというか、昔でもレオナ・エクセ特攻なんてやらないと言われそうですが。まぁ、最近のスパロボだと誰を育ててもそれなりなのは良いことなのでしょうね。逆にヒューゴとかタスクとか使わないですし、何気に親分とかも使わない方です。レオエク特攻で蹴散らし、ボスには虎龍王とGコンパチの覚醒熱血祭りが基本路線です。同じことやってるって人がいたら握手しましょう。
鉄の巨人
ふと思ったのですが、ロボット漫画って少なくないですか?人が乗るようなロボットを描いたアニメやゲームは見かけますが、漫画となるとなかなか無いような気がします。昔であればパトレイバーでしょうか。講談社だと、シドニアであったりサクラブリゲイドといった作品が、近年、頑張っているように思います。シドニアはアニメにもなって有名ですが、シリウスで連載しているサクラ〜もかなり良いロボットものなのでオススメです。漫画だからこそできるロボロボしい作品が量産されるといいなと思います。
そして、別冊少年マガジンでは、これまでのマガジン史の中でもかなり稀有なロボ作品を生み出しています。貞松龍壱先生の「BUSTER DRESS」。正直、マガジン編集部を褒めたたえたいです。よくぞこれだけの才能を持ってきたな、と。素直にロボットがかっこいい作品を世に出してくれたな、と。ロボットが超かっこいいです!!!
このロボット漫画がすごい
作品のタイトルにもなっている『バスタードレス』という単語ですが、単純に解釈するとドレスをバスターするというものになります。なんじゃそら、という気にもさせますが、別に変態がドレスを破いてまわるようなお話ではありません。この作品に出てくる知能を持ったロボット兵器を称して『バスタードレス』と呼ぶそうです。一応余談ですが、このバスタードレスという単語は作中でもちょっと意味深では?と思う部分もあります。特にドレスを着たあの子が気になる・・・・。
表紙カバー裏
貞松先生は精力的?にネットを活用しているので、調べれば、わりと設定絵などを見ることができると思います。ちなみに、↑は表紙カバーを外したところで見れるバスタードレスの設定絵。おいおい、かっこよすぎですか?男の子なら、この設定絵を見ただけでもテンションマックス!ですよ。
これは主人公が乗る『ガンホーク』と呼ばれるバスタードレス。作中の設定では、ほとんど同じバスタードレスは無いそうで(多数出てくるバスタードレスを貞松先生は設定作ってるってこと?)、乗り手に合わせたフレームを組んでいるようです。バスタードレスは量産機のようで量産機ではないということです。さらに、それぞれのバスタードレスには特殊なAIが組み込まれており、戦闘のサポートや的確なアドバイスをくれるわけです。さて、そんなAIを皆さんならどう思うでしょうか?やはり道具?もしかすると仲間?家族?主人公の葵晴斗(あおいはると)は、ガンホークを大切な家族のように思っているようですが・・・・。
ガンホーク(銃を持つ鷹)
唯一の家族・兄を失った晴斗。兄が死んでしまった宇宙で働くことを決意し、新しい家族となるガンホークと共に戦います。作中では様々なバスタードレスが出てくるものの、どうもガンホークが特殊なAIなのでは?と思う描写が多々あったりします。晴斗が戦闘で勝てるようなサポートというよりは、晴斗を守ろうとしていると思わせるところがあったり。他のAIが機械的な会話しかしないのに対して、少々人間味のある会話をしてくるなど。そして、これが話の重要な要素となっていきます。
舞台はセカンドアース
晴斗たちバスタードレスを操る部隊は、セカンドアースと呼ばれる太陽系12番目の惑星に向かいます。セカンドアースは、人間が飽和してしまった今の地球から抜け出すべくテラフォーミングされた惑星・・・・のはずだったのですが、謎のテロにより占領されてしまいます。今の地球に住む人たちの暮らしを守るため、晴斗たちはセカンドアースへと向かいます。
まぁ、単なるテロではなかったわけですが・・・・。
待ち構えていた白いバスタードレス
第1話はここ(http://www.shonenmagazine.com/bmaga/busterdress)から読めます。第1話のラストで出てくる白いバスタードレスとの、セカンドアースでの出会いが晴斗の運命を大きく変えていきます。というか、この白いバスタードレス(名前はアストランティア)がかっこいいですね。あと、1巻の中で晴斗がこのアストランティアと話す機会もあるのですが、その場面が可愛いので必見です。
ちなみに、このアストランティアもガンホークと同じく人間味のある会話をしてくれます。他のAIは機械的な言葉しか話さないのに。ガンホークやアストランティアと、それ以外のバスタードレスの違いは何なのでしょうね。さらに、この違いがテロ(と目されているグループ)との戦いに重要な要素となっていくわけですが、ほどよいネタバレになるので読んでほしいところです。
ガンホークと晴斗のこれから
正直言うと、晴斗って頼りないんですよ。精神的に弱い気がします。家族?であるガンホークには強く言えるけど、他の人にはわりと弱気な気がします。いわゆる内弁慶ですね。あと、他人の好意に鈍感なタイプでもあります。まだ1巻ですが、すでにヒロイン候補が2人と1デジタルいるんですけど、うまいこと恋愛話とかになるといいなぁと思っています。もちろんゴリゴリの硬派でもこの作品は面白いでしょう。ただ、女の子たちが可愛いので期待はしています。
とある理由でガンホークが動かなくなる第1巻。謎のテロ組織どころか、国を地球を滅ぼしかねないお姫様がセカンドアースにいたという事実。セカンドアースをテロ組織から解放する目的でやってきた晴斗にとっては、踏んだり蹴ったりの展開が待ち受けます。そこから成長していく姿に期待したいところです。まさかミイラ取りがミイラになるなんてなぁ・・・・。
読感としては、「スパロボを“読んで”いるようだ」でした。この感情を理解してもらえれば嬉しいです。ロボット作品を漫画で読める、しかもかっこいいロボットたちが活躍するのを読めるのは至福です。何度も言いますが、よくぞこの才能を連れてきてくれました!別マガに限らず週マガなどは、基本的にSFやファンタジーをやってもロボットはなかなかありませんでしたからね。ここからロボットブームが?なーんて期待したりもしています。機体だけにね。
実のところ、1巻ではまだまだ真相にもたどり着かない状況ですし、晴斗があたふたしているだけと言ってもいいかもしれません。とはいえ、謎の敵が晴斗に固執していたり、仲間の女の子の裸を覗けたり(重要)、バスタードレスたちが超かっこいい作品となっています。特に伏線となりそうなところが見えており、物語としても厚みが出そうなところは期待大。機体だけにね。おそらく2巻以降からもっと面白くなると思います。
それと、何といってもバスタードレスというロボットのかっこよさは素晴らしすぎです。おそらく、ここ最近スパロボをやっていた影響がある気もしますが・・・。というか、スパロボに出てくれないかな???講談社が誇るロボット漫画たちがスパロボに出たりしたら面白いと思いますけどね〜。
この素晴らしい風俗に祝福を「匿名の彼女たち・第4巻」
※風俗を描いた漫画です。そういったことを毛嫌いしている方はそのままお帰りください。このブログの好感度のためにもお引き取りください >□< ウヒャー
風俗〜♪あるある言いたい〜♪
風俗あるあるはやく言いたい〜♪
(中略)
風俗あるある言いたい〜♪
・・・・・。
お絵かきしてる女性が出てくると男のテンション下がりがち〜♪
※お好きなメロディでお楽しみください
※このあるあるは人によります
※風俗嬢はタバコ吸いがち〜ってのも思いつきました
たそがれ風俗叙情詩
ヤンマガで連載している「匿名の彼女たち」。
風俗版・孤独のグルメとはよくいったもので、そのままテレ東でドラマ化してもらいたいと思うこともあります。というか、風俗雑誌で連載してそうな作品が、天下のヤンマガにいるというこの奇跡。さえないサラリーマンが、土地土地の風俗に行ってはいろんな女性と出会う、いろんな風俗嬢と一期一会する作品。
この作品には男のロマンが詰まっています。
読む楽しみとしては、日本全国津々浦々の風俗タウンを訪れる主人公を見つつ、へ〜こんなところにも風俗街があるんだというのを知る。風俗に行ったことがない人にとっては、風俗ってこんな感じなんだと知る。男女の一期一会物語として“何気に”完成されている漫画としての楽しみ。
とりあえずエロ漫画に類するものとは一線を画すものがあります。
裏表紙の女の子で吟味
例えばこちらは匿名の彼女たちの裏表紙です。彼女たちの後ろ姿を見て何を思うでしょうか。ぶっちゃけ女性なんてだいたいこんなもんです。中肉中背。いい感じの大きさの胸。エロ漫画にはいませんが、現実には存在する。超の付く美少女なんていない。モデルのような体系の女の子なんていない。だからこそ、そそる。この微妙なライン・・・・分かるでしょうか?
しかしながら、この漫画で抜けるかと言われたらそうでもないのが玉に瑕。
沖縄にて
主人公はサラリーマンの山下貴大(33歳・独身)。趣味は風俗。彼が行く先々で息抜きに風俗に行っています。このあたり食欲を満たすために活動している彼を思い出しますね。
例えば4巻冒頭は沖縄。沖縄は昔もお盛んだったそうですが、今では風俗街と呼べる場所も減っているそうです。ちなみに、主人公の山下が行った場所は沖縄の辻。どうでもいいですが、沖縄に行ったことないので一度くらい行ってみたいものです。せっかくの沖縄で風俗行くかと言われたら絶妙に何とも言えませんが。観光とかしなよ・・・・。
沖縄でお世話になったのはヒカルさん(24歳)。沖縄の女の子らしく日焼けした肌が素敵ですね。プレイ後に発覚してますが2児の母親だったそうです。このオチを引き当てたり、あえて沖縄の女の子を選ぶ(内地から出稼ぎ?で来ている女の子も多いようですが)あたり、主人公らしいなと思います。なお、可愛い女の子を引き当てる“風俗勘”や“風俗運”を持っていると宣っていますが、ヒカルさんを引き当てる時にウエストを判断基準にしているあたり、無難という声が聞こえ・・・(ry
はぁ〜おっぱいおっぱい
1〜3巻だけでも相当色んな土地に行っていますが、4巻では沖縄の辻、滋賀の雄琴、札幌のすすきの、新宿の歌舞伎町、池袋西口、埼玉西川口、茨城天王町などなど。個人的には都内某所のあくどい振替店話が好きです(漫画として)。あえて都内某所とするあたり気を使ってるなと思いましたが、とりあえずHPで見た女の子を呼んだら、全く違う女の子が来たというお話。胸の大きさどころか顔すら違うというね。山下は胸の大きさに憤慨していましたけど、一生懸命な女の子に対してはそれなりに優しいのでそのままプレイという流れになっています。こういったところもまぁ醍醐味なのかなとも思いますが、自分だったら勘弁願いたいものです。
とりあえずまぁ、おっぱいがあればいいや。←極論
NK流とは
さて、全員紹介してもいいですが、この作品の面白いところは風俗街の昔と今を描いたりするところも見どころだったりもするわけで、そういう意味では西川口のお話などは興味を持って読めました。昔はNK流=西川口流と呼ばれるゴニョゴニョなサービスを受けることができたそうですが、今では下火とのことで。そんな昔から働いているオネーサンが山下のお相手をしてくれています。プロフィールでは23歳だったのに、実際は35歳というのもご愛敬。これもまた風俗の醍醐味ということで。
この作品は風俗に通うオッサンの漫画、にもかかわらず物語を読ませにくるのがなんか卑怯(褒め言葉)。女の子にも、その土地土地にも、色々と歴史があるのだな〜となぜか感慨深く読めてしまうわけです。まぁ、結局は抜けないわけですけど。
会社の後輩
4巻最大の見せ場となったのは、やはり山下の後輩とのお話でしょうか。仕事を応援してあげたり、逆に励まされたり。そういった良い関係を築いてきた後輩ちゃんがいたんですけど・・・・・。
エッチなことに興味あるんですぅ
夜のお仕事やってました。
↑の台詞だけだと本心まで伝わらないのが残念ですが、彼女も色々とあるようなんです。そう、色々と・・・・。とりあえず色んな女性が夜の蝶になっているということです。もしかしたらアナタの・・・。
なお、山下は偶然後輩ちゃんを見つけたようで、わざわざ確認のために彼女を呼んだ(いわゆるデリヘルとして)流れになってます。ただし、彼女を抱くことはしておらず、お金どうなったんだろう?という疑問だけが残るばかりです。結局は彼女は会社を辞めてしまいますが、会社の噂ではお金が必要だったようなことも言われています。真相は闇の中ですが・・・・。風俗を趣味になどせず、真っ当に彼女とぶつかっていればまた違った結末もあったかもしれません。
それはそれとして、ただでさえ抜けない漫画なのに、“抜いてないオチ”だった場合どうしろという気もしなくもないですね。
はじめの方でも言っていますが、やはり風俗版・孤独のグルメというに相応しい漫画だな〜と思います。その土地の風俗(食べ物)がある。その土地で出会った風俗嬢(街の人やお店の人)がいる。ちょっとした人情話だったり、性的に満足(お腹が満足)できたり、色々と類似点が多いといえるでしょう。思いのほか読み応えがあるというのも加えたいところですかね。風俗に興味がなくても面白い漫画だと思います。まぁ、嫁さんや彼女のいる人の本棚にこれがあったら何を思われるかは何とも言えませんが。
けっして風俗を推奨している漫画というわけでもないのがミソかもしれません。男性はもちろんですが、女性でも意外と読める作品かもなぁと思ってます。←むしろ女性の意見を聞いてみたいですね。
あと、ここまで書いといてなんですが、風俗とか行きませんからね?お金もないですし、真実の愛を見つけるのに精いっぱいですよほんと(好感度対策)。キャバクラで精いっぱいです。まぁ、仮に行くことがあるとすれば、作者の五十嵐先生にでも誘ってもらって取材に行くという流れになれば・・・・。五十嵐先生、ヤンマガ編集部の皆さん!お誘いお待ちしております。
君のことが好きだから、そう叫んだ声を僕は聞いていた「AKB49〜恋愛禁止条例〜」
「AKB49〜恋愛禁止条例〜」が終わり、すでに“みのロス”に陥ってます。日曜から?だったかのマガポケでの全話無料という奇跡的なイベントも乗り越えつつ、やはりAKB49は神作品だったなと思わされるわけです。特に終盤での盛り上がりは漫画史に残るものだったように思います。
251:ひこうき雲
252:汚れている真実
253:大声ダイヤモンド
254:会いたかった
255:最終ベルが鳴る
256:放課後☆下剋上
257:RIVER
258:初日
259:ヘビーローテーション
260:桜の花びらたち
261:シアターの女神
262:AKB49
ラスト10話くらいのサブタイトルをまとめました。←最終巻に向けて全話サブタイトルをチェックしてありますが、使い道が・・・・。
今さら言う必要もありませんが、AKB49というラストを除いて、正確には放課後☆下剋上というタイトルを除いて、AKB48の実際の楽曲が使われています。28巻の巻末コメントで宮島先生も言っていますが、実際に曲を聴きながら読んでほしいと言わしめるほどにリンクした物語を描いています。そう考えると「放課後☆下剋上」って結構異質だなぁと思ったりもするわけで。
有栖莉空が初めてみのりを知った曲
ちなみに「放課後☆下剋上」という曲は、みのり、寛子、愛ちゃんのGEKOKU嬢時代の楽曲です。もっと言うと、アリスがみのりに出会った時の曲であり、第199話「10年桜」でみのりが手話った曲でもあります。余談ですが、この「10年桜」も実際の楽曲になりますし、いなくなるアリスに対してまた会おうというメッセージめいたものでもありました。残念ながら今回そのあたりは余談になりますので、是非是非199話(23巻)を読んでもらいつつ10年桜を聴いてもらえればと思います。
でまぁ、放課後☆下剋上はみのりにとっても、特にアリスにとっても重要な楽曲になります。その上で、第256話でアリスがファンからの批判を受けることを理解しつつ踊った仮想の楽曲となります。実は全く音が聞こえていないのに、メトロノームでリズムを取り、それでもファンを夢中にさせたという神がかったパフォーマンスを見せたアリス。もし彼女が、天才と言っても過言ではない彼女が、あのままアイドルをやれていたら・・・・と思うとちょっとだけ寂しくもなります。
好きってだけじゃダメなの?
圧倒的な成績を叩きだしたうえでAKBの研究生になった彼女は、泣きながらAKBに入りたいと願いました(第187話、22巻)。それは大好きなみのりの近くにいたいという願い、聞こえなくなる前に声を少しでも多く聞きたいという彼女のわがままでもあります。いや、これから続く彼女の長い長い人生の中で、ほんの少しだけでも素敵な人生にするための願いだったと言えるでしょうか。
まさかあんな抜け方になってしまうとは思いもしませんでしたけど、みのりの近くにという願いで入ったAKB48ではなく、いつの間にか本当にAKB48の一員になっていたことは・・・・とても嬉しくなりますよね。
君のことが好きだから
でまぁ、ようやく本題になりますが、耳が聞こえないことを独白するアリス回が第187話「君のことが好きだから」となります。アリスがみのりに出会ったこと、好きだけじゃダメなの?と願いAKB48に入ったこと、自分の神席はみのりの右側だと、そういったことを語ったお話となります。
ここまで言うと、大体言いたいことも分かってくれてる人もいそうですし、分からない人もいるかもしれませんが、この「君のことが好きだから」もAKB楽曲になっています。もっと言えば、「256話:放課後☆下剋上」の次の話である第257話のサブタイにもなっている「RIVER」のB面曲でもあります。もっともっと言えば、RIVERのB面曲には「ひこうき雲」があり、「ひこうき雲」の第251話はみのりがいなくなった回でもあります。後述しますが、この「君のことがすきだから」はアリスのテーマ曲みたいなものだと思うわけです。そして「ひこうき雲」は去っていく人の歌でもあります。さらに「RIVER」は困難は多々あれど、まっすぐ、まっすぐ、進め進めと歌った楽曲。
ひこうき雲でみのりがいなくなり、君のことが好きだからと踊ったアリス、そしてRIVERで覚悟を決めたみのりが舞台に戻る。もうちょい言うと、実際のひこうき雲が、実際のAKB48の公演5th Stage「恋愛禁止条例」での一曲だったというのも何ともすごいリンクですよね。どこまで狙っているのかは分かりませんが、とにかく神がかっているとしか言いようがありません。
さてさて、さらに超本題へとようやくやってきますが、「君のことが好きだから」という楽曲。知らない人は歌詞を読んでみてほしいなと思います。もちろん歌も聞いてもらいたい。歌っているのはアンダーガールズという、いわゆる総選挙の選抜メンバーのちょい下くらいで選ばれた子たちによるものです。
個人的にも超好きなアンダー曲だったりします。というか君好き嫌いな奴っているんか?まぁ、歌詞は何かが怖いので載せませんが、是非是非読んでもらいたいなと思います(参考:http://j-lyric.net/artist/a04cb7c/l01c2e8.html)。そんな歌詞を読んでいると、やはりアリスのテーマ曲みたいなものだなと思ったりする部分もあります。そう考えると、本当は256話のサブタイって君好きが入ってもおかしくなかったなと思いつつ、もうすでに187話でアリスのために使ったのだから、放課後☆下剋上で正しいのだろうなと思ったりもするわけです。
・・・・とりあえずまぁ泣いちゃうよね。神作品だよ、ホント。
サウナ中毒者たちからの金言「マンガ サ道〜マンガで読むサウナ道〜・第1巻」
「ちはやふる」もようやく最後の全国大会となっています。どうなるかは雑誌でだいたい把握していますが、やはり横に太一がいてくれたらなぁと思ったりもします。とはいえ、今まで皆のために色々と犠牲になってきた太一が成長しようとしている姿は応援したくなります。太一がいなくなって、今まで背中を見せることで皆を引っ張ってきた千早が、皆の背中を押す役割になっているのも見逃せません。もうすぐ映画もありますし、今年はかなりのちはやふるな一年になるだろうなと予想。そういや個人戦ってあるんだっけ??
「ちはやふる」といえば、漫画で学ぶかるた入門書と言っても過言はないでしょう。近年だと漫画で学ぶラグビーといえば「ALL OUT!!」を挙げるでしょうか。風俗を学びたければ「匿名の彼女たち」を読め、となるわけです。
とにかく漫画で新しいことを学べることはとても素晴らしいことだと思います。というか、“自分の知らなかった様々な事象を教えてくれる漫画”というだけで評価は相当に高くなります。個人的にめちゃんこ好きなタイプの作品となるわけですよ。というわけで、今回は“サウナ”のハウツー本を紹介。
サウナって、サウナって・・・・・結構奥深いんだね!!
中毒者1000万人
「マンガ サ道〜マンガで読むサウナ道〜」という作品ですが、これを描いているのが謎の“サウナ大使”ことタナカカツキ先生。ちなみに表紙の右上にいる方です。そもそもサウナ協会ってあるんだという驚きと、そのサウナ協会から認定されたサウナ大使が描くサウナハウツー本というだけで興味を引くではありませんか。
公益社団法人日本サウナ・スパ協会:http://www.sauna.or.jp
お風呂は好きなんです、お風呂は。出張でホテルに泊まるときも、できるだけ大浴場のあるホテルを選んだりもしますし、スポーツジム後の風呂も長湯が多いですね。旅行なんか行った日には風呂>食事>観光くらいの位置づけで生きています。でも、サウナはどこか敬遠していたんですよ。だって何もせず熱い部屋にいるだけでしょ?何が楽しくているんだ?何で辛い思いをするんだ?と思っていたわけですよ、この本を読むまでは。
ととのいました!
“ととのう”という概念がサウナにはあります。
サウナ中毒者、いわゆるサウナーの方々は、この“ととのう”という感覚に包まれているようです。それは、サウナに入るだけではない、サウナと水風呂と休憩の繰り返しによって紡がれる魂の開放。気持ちいという感情ではなく、ととのうという心情が身体を包むのだとこの漫画は説いています。うーん、なんかすげえ。
サウナのハウツー
サウナ→水風呂→小休憩→サウナ→水風呂→小休憩→サウナ→水風呂→大休憩
基本は上記の流れによってととのうことが可能になるそうです。もちろん個人差もあるようです。とはいえ、よくよく思い出してみると、風呂場で小休憩しているオッサンが結構いるんですよね。もしかすると彼らもととのう途中だったのかもしれません。
余談ですが、例えば水風呂一つとっても色々と流儀があるようです。入り方とかではなく、温度などもととのうためには重要な要素になるようです。作中では名古屋の「ウェルビー:http://www.wellbe.co.jp/event/morinosauna/」を推していましたが、水温が14℃(←水風呂としては冷たい部類)なのがとにかく良いそうです。さすがにそこまで極めるには至っていませんが、そんな概念もあるのだなということが作中で描かれます。
ロウリュ
そして、サウナ自体にも色々とあるようです。近年、どうやらサウナブームが来ていたようですが、それを牽引しているのが「ロウリュ」というものです。そういや聞いたことあるな〜程度でしたが、サウナの中で水蒸気を発生させ、スタッフさんが風をおこすことで熱風を楽しむものだそうです。ちなみに、フィンランド発祥のサウナ風呂とのことで、作中では大阪の「ニュージャパンスパプラザ:http://newjapan.co.jp/spa_plaza/」が紹介されていました。
あ、この本の巻末には各都道府県のオススメサウナが載っているので一読をオススメします。残念ながら近場にはなかったですが、2巻以降の情報に期待したいところです。←トッププロサウナーが選んでいるので間違いないと思います
というわけで、サウナに入ったことはありますが、ロウリュはないんですよね。いきなりロウリュに突入してもいいものなのでしょうか?できればロウリュのない普通のサウナでととのう感覚を得てからの方がいいのでしょうか?いきなり熱風に当たったら倒れそう??うーん、それでもロウリュで頑張る熱波師さん(タオルなどで風を作る人)を見てみたいし、ロウリュ後の熱波師さんへの拍手ってのも見てみたいものですが。
偶然さんという要素
作中では基本的に、サウナ大使であるタナカカツキ先生と、偶然さんと呼ばれるオジサンが登場します。もちろんサウナ大使も博識ですが、この偶然さんという人もなかなかすごく、サウナを楽しむだけではなくてサウナの提供側を育てることを無自覚にやっている人だったりします。偶然さんの家の近くのサウナ屋さんでは、偶然さんによる独り言にも近いアドバイスにより、居心地の良いサウナが出来上がっているそうです。そのあたりはサウナ大使ではできない部分。
それ以外にも、偶然さんのサウナの楽しみ方がサウナ大使とはまた違うもののため、いろんな角度からのサウナを見て取ることができます。この手のハウツー本で陥りがちな知らない人“だけ”向けではなく、サウナを知っている者同士の会話があることでハウツー本としての深みを与えているな・・・・と勝手に思っています。そういう意味でも、偶然さんは重要ですね。←匿名の彼女たちで言う滑方先輩みたいなものです
他にも、ちょっと変わったサウナーさん、サウナーと熱波師さんとの関係、良いサウナとは、女性サウナー物語、マナー(タトゥー)問題などなど。サウナだけでこんなにも話が作れるのか??と本当に驚くばかりな作品です。
水風呂は重要
でまぁ、ちょっと自分の話になりますが、そもそも行ってるスポーツジムだと水風呂がないんですよねぇ。というか、小休憩もしづらいですし。本当のサウナを堪能するためには、サウナの基本を押さえたうえで、サウナに突入する必要があるのだなと思います。それでなければ、ととのうことって難しいのでしょう。そういう意味では、大前提たるサウナの基本を学ぶために、この作品を読んでおくことは重要なのでしょうね。
漫画的な面白さもありつつ、今まで知らなかったサウナを知ることのできる良い漫画だと思います。だてにサウナ協会が推奨していませんよ。
昨今の現代人は、暇があればスマホを見て時間をつぶしますが、サウナに入ったらそんなことはできません。というか、スマホなどに時間を取られすぎなのかもしれません。そういう意味でも、スマホを手から離し、じっくりとじりじりとサウナを堪能する時間を作ってみるのもいいかもしれません。そもそも“ととのう”というものを体験してみたいですしね。
本当のサウナを堪能できていない人向けに。サウナを知らずに生きている人向けに。まずはこのハウツー本を読んでみてはいかがでしょうか。サウナの世界へようこそ!!←まずは自分からですけどね