少年少女たちの覚悟と決意「進撃の巨人・第68話」※ネタバレしてる

○やんごとなき話題



ランキング発表・・・・?

いやあ、進撃の巨人のキャラ投票の結果が出ましたね
・・・・って画像が違ーう!!!!
これは、現在講談社の雑誌の裏表紙をほぼ独占してる、ぽっちゃり限定アイドルグループ「Pottya」(HP:http://www.pottya.com)じゃないか!!いや〜間違えてしまいましたね。自称ぽっちゃり、他称でぶの私も応援しております。←書いてて悲しくなった


リヴァイ、エルヴィン、主人公

予想通りではありましたが、リヴァイが1位でした。2位がエルヴィンで3位が主人公の・・・・ナントカさん。1位は予想通りなんですけど、なんというかそれ以外の順位が予想外でした。いや、予想外でもない・・・・?まぁ、ここ最近のセンパイたちの頑張りを見ていたら、新人組はしょうがないかもしれませんね。
それはそれとして、投票数が素敵なことになってました。講談社が行った数ある人気投票の中でもかなり多い部類だと思います。まだまだ進撃人気は衰えませんなぁ。






・・・・というわけで今月の進撃の巨人。サブタイトルは「壁の王」。巻末のコメントで諫山先生が楽しかったと言ってましたが、個人的にも大好きなゴジラシリーズを見たような、巨大生物一匹に対して人類が総力戦で戦うスケールが素晴らしかったな、と。あと、まさに少年漫画!という王道な展開もすごくよかった今月号。








○恐怖の一歩前



知らぬが仏

危機が迫っているのにもかかわらず何も知らぬ民衆たち。中には臨時休業になることにぶち切れるオッサンもいれば、前の王政府が良かったな〜なんて言ってるオッサンもいます。巨人が近付いていることも知らずに・・・・。ホラー映画、パニック映画の序盤なんてそんなものです。
そういえば進撃の巨人の最初もそんな展開でしたね。夢見るエレンが調査兵団かっこよすぎとか言ってましたっけ。壁の中の民衆なんてそんなものです。いつ来るかも知らない恐怖が迫っていることなど、知りもしないのです。





壁の外にはほら・・・・・









こんなの倒せるの?

超超大型巨人の姿が・・・・
改めて見るとデケーなぁ。この後立ち上がる場面も出てきますが、超大型巨人が顔を出すので精一杯だったのに対し、超超大型巨人は上半身が壁の上から出てました。身体が大きすぎて、歩くというよりは這いずりまわるという表現が近いかと思いますが、そう考えるとベルトルトの超大型巨人って歩くことができなかったのかもな〜なんて思ったり。
でまぁ、人類側はそんな超超大型巨人に対していつもの攻撃をしていますが、これほどまでに意味のないものはないな〜と思いました。これまでにも散々巨人と人類の戦いを見てきましたが、あれですら可愛く見えるほどの大きさの物体を相手にしています。一応、ゴジラとかウルトラマンで40〜50mだったように思います。それよりも倍近く大きいものがズリズリ…と血を這ってきたとしたら?想像するだけで怖すぎますね。






・・・・こんなん描いてたら楽しいに決まってますやん。











○ヒストリアの反論



ヒストリアの反論

すんごいどうでもいいと言われそうですが、ヒストリア・レイスって名前を口に出して言うと、はじめてのアコムのリズムで呼んでしまいます。えっ、そんなことはない?そうですか、そうですか・・・・。
さて、家族の愛情を知らずに育ってしまったクリスタという少女は、ユミルにヒストリアという名前を取り戻してもらったのち、一瞬父親の優しさに心を奪われそうになったものの今では立派な女性になってます。特に父親の言ってることが相当おかしいと気付けたことには成長を感じました。さらに、今月号では自分の上司でもあるエルヴィン(実際にはクリスタの方が偉いのですが)に反論してたり。
ちょっと前までのヒストリアであれば、言われるがままだったかもしれません。クリスタ時代であればビクビクしてたかもしれません。今は違います。一人の兵士として反論できるまでになりました。ユミル・・・・、君が命を賭けてまで救おうとした少女は立派になってるよ。←まだ死んでない
反論の中身ですが、民衆ってそんな簡単なものじゃないですよ〜って内容でした。エルヴィンはそもそもヒストリアを女王にしよう!と担ぎあげてますが、ヒストリア的にはそんな簡単じゃないという。まぁ、今月の冒頭ですでに民衆の心が離れているのが分かりましたけど、今月号の最後のページでの追い上げを考えると、強い印象を残した場面でした。










○あの頃には戻れない



眼差し

自分がエレンだったら、これまでの1話からの展開についていけなかったと思います。仲間がどんどん死ぬし、謎の力を得てしまったり、父親が世紀の大悪人だったり、そんな父親を自分が殺していたり。ちょーっと重いですよね。一方で色んな物を得ているヒストリア。エレンは彼女をどんな気持ちで見ているのでしょう。
昔のエレンは希望に満ち溢れていました。閉鎖された壁の中の偽りの平和。そんな平和にあって、外への希望を、自由の翼たる調査兵団に夢を見ていました。それはエレンだけではないのかもしれません。エレンと同じ気持ちの子どもたちがいるんです。彼らもまた調査兵団に眩しい眼差しを送るわけですが・・・・。








巨人だ・・・・

まぁ、そんな希望なんてないんですけど。
なんというか第1話との対比がすごくいいですよね。エレンも昔は壁を見上げていました。そして仲間もいました。で、巨人が現れました。エレンを見つめていた彼らもまた同じ境遇を迎えます。絶望です。絶望の時間です。


今は僕らがヒーローだ

ただし、あの日とは違います。あの日のエレンたちとは違うのです。巨人たちと本当に戦える部隊がいるということ。エレンという切り札もいるということ。準備万端とまではいきませんが、最善の策を尽くすことができるわけです。これは大きな差です。
そんなアルミンの言葉にハッとさせられるエレン。ちょっと数話ほど前に人生の絶望を味わって、さりげにどん底の主人公でしたが、親友の言葉に勇気をもらいます。そんなわけで今月号のMVPはアルミンですね。


しかしまぁ、突如現れたのがあんなバケモノで・・・・皆さん大変ですなぁ。









○対応策



口の中に火薬を

個人的に結構ツボだったんですが、超超大型巨人の身体が相当削られてました。立ち上がったら内蔵が見えるほどに削られてますし、顔も削られてました。今となってはどんな顔だったのかすら不明です。
さて、そんな超超大型巨人に対して、というか顔の削れた巨人に対して、口の中に火薬をぶち込みます。そうすることで“うなじ”もやっちゃおうってことらしいですが、見事に作戦成功しています。調査兵団の作戦が成功するのって珍しいなぁ。←ひどい
それはそうと、今回の作戦で壁は壊れなかったのでしょうかね?また超大型巨人が壁から出てこないのですかね?ちょっとだけ気になりました。









○女王立つ
今回のお話をおさらいすると、基本的に3つになります。1つは超超大型巨人が迫り来るということ。もう1つはエレンの主人公としての尊厳を示す場面。最後の1つはヒストリアの覚悟でしょうか。
特にヒストリアですよ。昔はパッとしないキャラだなぁなんて思ってましたが、今では超イケメンです。進撃の女性陣は基本的にイケメンすぎて困る。本当は前線に来てはいけない身分なのに、自ら選んで(←これ重要)前線にやってきました。さらには、普通に考えたら自分についてこないであろう民衆に対して慈悲を見せます(嘘)。



父殺し

その前に、遅めの?反抗期に終止符を打ちました。エレンゲの発破により砕けた超超大型巨人の欠片の中からパパトリアを見つけ、バッサリとやったヒストリア。これでエレンと同じく、巨人化した父親を殺したことになります。
それは父親殺しという面もありますが、巨人を殺した英雄ここに立つ!なわけです。



女王立つ

この壁の真の王です。
うおおおおおおおおおおおおお!!!!←読んでた時のリアル反応
熱い、熱すぎる。民衆がついてこないなら自らがシンボルとなるべく動く。初めは嫌々だった王という立場、それを乗り越えて覚悟したヒストリア。スーパーヒロインタイム突入です。見たこともない大巨人に戸惑う民衆を導く一筋の光。それはもう話題になるでしょうし、壁の中のトップとしてふさわしい姿です。






エレンの思い出振り返り、ヒストリアのついて来いや感が素晴らしかったです。少年漫画読んだわーという満足感がハンパないです。大怪獣との大決戦もありつつ、なんかすげー面白い作品だった!!!これでロボとか出てきたらいいのに・・・・とまでは思いませんでしたけど、エレンゲもさらなる変身形態もありそう?なので楽しみ。
あとは、今回の出来事でヒストリアの王政が始まる=外世界への進撃開始?とも捉えることが可能です。そろそろ新章でしょうか。中が終わったら、次は外。寝そべっているであろうライベルユミル、グリシャの残した部屋へレッツゴーです。