ぷりっぷりのぷりっぷり「ネイチャージモン」

月刊ヤングマガジンで連載していたこみっく☆すたじおが終わってしまいましたね。残念すぎて涙が出てきます。最終巻が出た時にでもまた取り上げたいなぁと思ってます。それと同じくして、いや少し早くですが最終回を迎えてた「はじめてだってば」の最終巻が出ました。



可愛いな・・・

誰の人生においても必ずある”はじめて”。それを高校生活という青春時代を舞台に描いた作品が「はじめてだってば」です。作者は咲香里先生。言わずと知れたバド漫画の名手。バドミントンという自分の”好きなもの”を描いていた咲先生が、”好き”を描いています。
しかしまぁ・・・・・憎い。憎い。憎すぎる。この作品のキャッキャウフフ感、そして上手くいっている恋愛事情、その全てが憎い。どうして俺の青春時代にはこんなことが無かったんだろう・・・と読むたびに打ち震えます。しかしまぁ、お互いに愛し合えて、色んな”はじめて”を共有しあえるって素敵ですよね。これが週刊少年マガジンだったら、出てくる3バカップルが一度シャッフルされるか、誰かが乱暴されるくらいのことはあったんだろうなぁと思います。月刊ヤンマガでよかった・・・。
咲先生はどうやら別雑誌(講談社)あたりに行くような話もあるようで。次回作も楽しみに待ちたいと思います。



さて、同じ月刊ヤンマガの看板作品の1つでもあるネイチャージモンの7巻が出ました。



ネイチャージモン

今回はホルモン!!高級というよりは大衆的な文化かな?と思いますが、どうやらかなり奥が深いらしいです。お肉大好き寺門ジモン。そんな彼が体当たりで、時にウザく(常時かも?)、時に心温まる繋がりを見せる作品がネイチャージモンです。
ホルモン!ということで、舞台は4つ。渋谷の名店”ゆうじ”、生ホルモンがとにかく美味い”鯉登り”、羽曳野の油かす、ホルモンといえば大阪!ということで人情溢れる”政ちゃん”。それぞれに味があって、旨みもある?かなりホルモンに詳しくなれる1冊でした。





名店ゆうじは仕込みが命!

渋谷にあるホルモンの名店・ゆうじ。ここではネイチャーと店主との肉対決をしています。まぁ、店主の”俺の肉を味わえ”的なものをネイチャーが挑戦状として受け取るという、まぁよく分からないものなんですが、ネイチャージモン的にはよくあることなので・・・。
しかしまぁ、一度は行ってみたい店ですね。7時に開店するらしく、ホルモンの仕込みに相当な時間をかけているからこその開店時間だそうな。部位について、本物のホルモン屋さんの本気度、仕込みの大変さ等々。ゆうじ編ではそのあたりが注目ですね。食べ物描写、食べたときの表情については言わずもがな。
ホルモンを焼く方も気になりますが、途中で出てくる「ホルモンカレー」「ホルモンチャーハン」は相当気になる!!すごく気になる!!あぁ・・・締めで食べたら絶対美味いだろうなぁ・・・。仕事して、疲れた身体に効くビール。それのおともにホルモン。その締めにホルモンカレー。・・・最高だ。





炎の竜!!

7巻の2店目は美味い生ホルモンを出す鯉登りというお店。生でも食べられるであろうホルモンを炭火で焼く。それだけでおいしそうなわけですが、脂の多いホルモンなだけに”炎の竜”を生み出します。
保存がきくような調理法はせず、本物の生ホルモンだからこそ味わえる極上。このお店も一度は行ってみたいですね。時折出る「甘み」という言葉。非常に味わいたいです。





そして羽曳野へ・・・

4つのお話に分かれていますが、一番好きだったのは”油かす”を求めて羽曳野へ行ったお話です。羽曳野は肉の聖地。街が全て肉に溢れています。そんな場所だからこそ味わえる本物のホルモン。油かす料理もさることながら、”ヌク”と言われる最も新鮮なホルモンに出会います。ヌクは温いのヌクです。これがどういう意味か分かりますか・・・・?
例えば新鮮な海鮮を食べたければ、海の近くに行くのが一番いいでしょう。最も新鮮な海鮮と言われれば漁師の方々しか味わえないものです。運搬されてくるものではなく、お肉が出来上がる場所まで行くからこそ食べれるものがあるんです!!(←食べたことないけど)
↑は取れたてのホルモンを砂糖醤油で焼いたものです。ネイチャーの「なんじゃこりゃ〜!!!」という驚きが印象に残ります。食べたい、食べてみたい!!「日本中の肉料理がマネできない」というお肉を食べたい。


だいすき(大根入りすき焼き)

あと、注目はなんと言っても裏表紙の写真にもなっている”だいすき”。大根を入れてすき焼きにしたものです。砂糖を使わず醤油だけで味付けし、野菜の甘みで食べるという”すき焼きの極み”。すき焼きにうるさいネイチャーが大絶賛していました。煮込めば煮込むほど、次の日になっていたらますます美味くなるというすき焼きでした。見て楽しむ、食べて楽しむがネイチャージモンだろうなぁと思いつつ、羽曳野での料理はちょっと難しいかも。だからこそ食べたい。






大阪の政ちゃんにて

ホルモンといえば大阪で!ということで行ったのが西成の政ちゃんというお店。路地裏にあるお店で、店主とお客さんが楽しそうにホルモンを食べてるお店でした。
酒の注文が入るとお客が冷蔵庫から取り出す。もちろん店が狭いことも原因なのですが、楽しそうに働くお客さんを見ると、いい店なんだなぁと思わされます。ただ、一見さんには厳しそうな店主さんなので、・・・誰か連れてってくださいw 美味い肉をもちろん出すお店なんですが、それよりも人情という最も根幹の部分でいいお店なんだなぁと思わされますよ。「おおきにな」という店主さんの笑顔がいいお話でした。





やっぱりネイチャーはお肉だなああああ。ホルモンについては、今回の7巻はバイブルになりそう。・・・誰か一緒に焼肉行こうぜ!!あ、ついでにはじめてだってば的な出会いも募集中です。