ねばーえんでぃんぐな図書館物語「永遠図書館」

講談社雑誌のシリウス&ネメシスが面白い。これは世界の神話にも描かれていることですよね。どこから連れてくるのか分からないレベルで新人さんをどんどん出し、ハイレベルなショートギャグ漫画がたくさん載っており、アニメ化作品も多々あるという・・・。講談社雑誌の中でもどこか外れの位置にいますが、侮ってはいけない雑誌です。


作品を挙げればキリはないですが、特に将国のアルタイルは超オススメ。バルトライン帝国の進撃に対抗すべくトルキエ将国の若き将軍・マフムートが大奮闘中。常に窮地の中、ギリギリの頭脳戦が展開され、命を削るほどの戦いが繰り広げられます。マフムートは戦争しないたの行動を起こしますが、そのほとんどが若い力による後押しがあるというのがいいですね〜。
講談社作品の中でも上位に入るワクワク感たっぷりの作品。かなりの名作です。アニメ化してほしいんですが・・・。




あ、あと最近バルトライン自体外の国に操られているんじゃないかと深読みしてるんですがどうでしょう。その場合、何巻になるか分からないですねw





そして、今夏一番のオススメが「永遠図書館」という作品です。赤星治人先生という新人さんが描いています。



世界で最初の本が読んでみたいとです

主人公メシェ・ペデルセンが働くコネプルシア図書館。そこには全宇宙の歴史や英知が集まります。そのため付いた名前が”永遠図書館”。メシェたちは、空からその永遠図書へと降ってくる数多くの記憶、記録、情報を本に記す仕事・白道司書をしています。もちろんメシェはまだ見習い(後に正式な白道司書になりますが・・・)。
お仕事自体がなかなか面白そう・・・と思ってたんですが、全宇宙の情報が集まってくるのに登場人物がこれだけ(1巻で4人程度)で足りるのかな??とちょっと心配になりました。残業代は出るんでしょうか。休日出勤とかさせられていないでしょうか。心配です。
まぁ、そんな冗談は半分置いといてですね、主人公メシェが社蓄になってでも白道司書になりたがるのには秘密があります。彼女は「世界で最初の本」に出会いたいと願っています。作品の根幹につながる本のはずなんですが、どんなものなのかまでは分かっていません。ただ、作中で分かるのは、メシェが無類の本好きであり最初の本を読みたいということのみ。


彼女は本の気持ちが分かる少女

他社作品で申し訳ないですが「ARIA」という作品があったじゃないですか。あの作品の世界観、キャラに注がれる愛情が好きでした。永遠図書館もどこか似ているなぁ・・・と思っていたんですが、本を愛し愛され、そしてそんなメシェを見守る仲間がいるというのが思い出させてくれたのかもしれません。主人公のバタバタ感も似ているかもしれませんねwwちょっと違うとすれば、1話目で見習いを卒業していることでしょうか。白道司書となりたくさんの素敵な出来事に出会いながら成長していく姿が描かれます。




神話物語の大きな魚レムレイ

例えばこの世界の神話に出てくるレムレイという大きな魚が出てきます。無理難題を出すレムレイに笑顔で応え、目で見たもの、耳で聞いたものに感謝し、その全てから受け取ったものに興奮するメシェ。


胸の高鳴りをどうすることもできない

メシェは白道司書になる前、本が好きすぎて一般図書館の中で帝王とまで呼ばれていました。そんな彼女を見ているだけでこちらが楽しくなってしまうんですよね。そして、それほどまでに本に傾倒する彼女が本の世界の出来事に触れ合い、さらにその世界からも愛される。それって何か・・・素敵やん。





そして話は最初の本へ・・・

ソルヴェイグが書いた著書・神話標本。この本の中でソルヴェイグ”世界で一番最初の本”に触れています。この本を読み、その”最初の本”があるとされる永遠図書館で働くことを夢見た少女メシェ。そして、白道司書として働き出したメシェが出会った空想のようで空想ではなかった世界。それら全てが”最初の本”を読みたいというメシェの気持ちを一層かき立てます。
1巻ではその”最初の本”探しに図書館の最深部へと突き進むメシェが描かれますが、実はそれが大変なことになろうとは・・・というのは是非是非読んでいただきたいなと思います。



この夏一番読み返した本かもしれません。友人知人にも薦めまくった作品だったりするんですが、やっぱり読んでもらわないとどうにもならないよねー。どこまで描かれるか分かりませんが、メシェがこれからどんな人たちと、どんな物語と出会うのかが本当に楽しみです。超オススメ!!