四季賞2009夏感想

・・・・もう2009の夏ですか。あと一回出たらまとめをやった方がいいかもしれませんね。

ちょうど3年分そろったしそろそろ四季賞ポータブルを振り返ろうぜ
http://d.hatena.ne.jp/toldo13/20090316←その1
http://d.hatena.ne.jp/toldo13/20090415/p1←その2
http://d.hatena.ne.jp/toldo13/20090507/p1←その3

今年最大の掘り出し物は「害虫駆除局」の田中雄一先生だと思います。読み切りのインパクトはなかなか・・・。今月号のアフタヌーンでプリマーテスという作品を描いていますんで気になった方はどうぞ。逆に連載を見てみたいですよ、ホント。

  • 四季大賞

四季大賞は「チェコ」で鴻巣世紀先生が受賞。
面白い・・・・んだけど何か引っかかるなぁと思ったら、博士がどうして記憶を無くしているのかが分からないわけで。読み込みが足りないんですかね?博士もアモロイドじゃないかと疑ってしまうんですけど・・・。そもそも人間っていたの?例えば、チェコが博士を愛するが故に作った話だったとか。あー、でもそうなるとちえこという存在が不思議になるかな。もう自然に読んだほうがいいってことなのかもね。谷口ジロー先生も書いていますが、絵の完成度や構成力は高いです。

四季賞は「starry」で中村二基先生でした。
実際のところ、四季大賞との差がよく分からないくらい面白かったです。個人的な感想を言わせてもらえば、こっちが四季大賞でも・・・と思ってみたものの、よくよく考えると谷口ジロー先生が審査員だと思い出してちょっと納得。
話の中身を語り過ぎないのは一発ものだからだろうと思いますが、もしじっくりと描かせてみたら表現豊かな作品を作り出すんじゃないかと期待してみたり。あと、ソレンセンと少女が可愛い。ただ!!ただただ残念なのは少女が慰み者になっていることでしょうか。何度も言っていますが、可愛い女の子ほど幸せであってほしいわけですよ。話を作る上でしょうがないと思いつつ、ちょっと残念な設定でした。

「賃貸一軒家」で加納梨衣先生が特別賞を受賞。
特別賞のちょっとしたクセのある作風が好きです。幽霊のおじいさんが変化をつけているようで、実は全く関与していないとこがちょっと楽しめました。読めば読むほど関係ないんだよね。二段落ち(床抜け→一緒に花火)も良かったですし、白い下着から黒い下着へと着替えるところもちょっとトキメキを覚えました。主人公の女の子みたいにだらしがないようで実は芯が強い女の子って好きですよ。




太田モアレ先生や最近だと庄司先生みたいにドカンと来る作品は無かったものの、高レベルな作品ばかりで楽しめました。次は秋ですか・・・。毎回思いますが、月1か月2で出てるんじゃないかと思うくらいすぐやってきますね四季賞は。まぁ、面白ければ何でもイーノ。