正論は剣よりも強し「オオカミの子・第1巻」

今更ながらけものフレンズをまともに見ています。平日の朝にテレ東でやっているというのが大きな理由なんですけど、朝起きて朝ご飯を食べてる時に見るとちょうどいいです。散々言われていることではありますが、結構クセになりますね。面白いです。
自分が子供の頃って、夏休みにアニメや特撮の再放送をやってたんですけど、今ってあまり無いんですかね?それとも、今の子供達って、平日にニュースとかワイドショーとか見てるんですか??どうしているんでしょう・・・・。
まぁ、けものフレンズを朝に見ることができるだけ幸せともいえますが。







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役立たず(ど直球)

さて、オオカミのフレンズ・・・・ではなく「オオカミの子」の1巻が出ました。ヤンマガサードで連載しており、ファンタジー感あふれる世界観、直視したくない正論が身に染みる作品となっています。世の中、子供の正論が一番怖いね・・・・。


オオカミの子

ペンは剣よりも強しなんて言いますけど、子供のど正論の方が強い気がします。作品としても、騎士(剣)よりも子供のど正論が勝る作品です。
まぁとにかく第一印象として、子供が会心の一撃で罵ってくる表紙が印象的。ビックりするほど子供の言葉が強いです。帯文の紹介は見もの。


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ウル子語録

人生は一度しかないからこそ失敗は許されないんだよ
できるかできないかじゃなくて、やるかやらないかなんだよ
働いたら?


やかましいわ!!・・・・と言えたらどんなに楽か。
いやー、子供にこんなことを言われた日にはって感じです。大人から言われたら喧嘩でもしてしまいそうですけど、子供の言うことなので言い返すのも大変。
有名漫画「よつばと!」でも主人公のよつばが煽ってくることは多々ありますが、「オオカミの子」はとにかく正論を言ってきます。時折、お前が言うなよ・・・・ってこともありますが、謎の説得力が妙に怖い。


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魔王を倒すのだ

この作品は、一人の少女と一人の騎士が旅をするお話。仕事を探していた騎士・ディンゴが、護衛としてウル子という女の子と旅をするお話。
ちなみに、旅をすることになったのは、ウル子が「魔王を倒したい」という目的から。そうなると普通は大冒険へ!!・・・・となるのが筋ですけど、そもそも世界が割と平和なのと、少女が特に戦うわけではないので、のんびりとした物語となっています。唯一刺激的なのが「ウル子の暴言」。魔王を倒すとか夢見るようなことを言っている子供が、一番夢を見ていないってどういうことよ。

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おそらくファンタジー

もちろんモンスターも出ますが、1巻で出てきたモンスターは割と良いやつでした。あれ、こいつ以外のモンスターって見てないな。
申し訳程度のファンタジー感を醸し出してくれたこのモンスターとは、町民が仲良くなって終わっているっぽいです(それでいいのか?)。あとは、盗賊なんてのも出てますが、ウル子の「働いたら?」の一言に打ちのめされてます。





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握りこぶしじゃ握手はできない

ど正論言いやがって・・・・。作品的な醍醐味は、やはり各話必ずウル子が良さげなことを言うこと。それが某みつをとは違って心に響かない。突き刺してくる。というか、握りこぶしじゃ~って言ってるこの子が真っ先に殴りかかってましたが。







ギャグ漫画として良質。そして、ウル子の発言がかなり特徴的な作品ですけど、それと同じくらい、護衛のディンゴも逸材であることは見逃せません。話が進むにつれ、彼のツッコミの能力が上がり、心の強さも上がっています。そもそも、物語として致命的な課題があるのがわりと見どころかもしれません。←ネタバレなので読んでください。
ウル子が本当のことを知ったらどうなるでしょうね。いつか現実を見てもらいたいものです。
まぁ、その時はその時で、ディンゴが死ぬだけですが。